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清和は、御山洗の酒の弱さに内心では少し驚いていた。 (a3) 2021/08/12(Thu) 22:07:50 |
清和は、酒に強い。 (a4) 2021/08/12(Thu) 22:10:59 |
【人】 巡査長 清和>>19 鬼走 添木 これから聞こえてくるであろう悲鳴を想像して、 清和は気品のある優雅な態度でくすりと微笑んだ。 こうなっている直接の原因だというのにまるで他人事のようだ。 昨晩はそこの後輩に飲ませるだけ飲ませ、自分も飲めるだけ飲んだ。 どちらが先に潰れるか、勝負しようじゃないか。だなんてバカをやって、 未成年たちには絶対に見せられない醜態も晒したような気もする。 本当のことを言えば、こうして涼しい顔している清和だって、 二日酔いで頭痛が酷いのだが、そんなことなどないように振舞っている。 清和は昔から、見栄と意地を張って涼しい顔するのは得意だった。 (35) 2021/08/13(Fri) 14:43:39 |
【人】 巡査長 清和>>52 添木 「はは……踏んでる場数が違うんだよ。背広組とはな」 などと言っているが、現在進行形で頭痛に悩まされている男である。 清和は宵闇家でピアノ勝負をしてから、二次会に合流したのもあり、 最初から散々飲んでいた添木よりは、酒を飲んだわけでないのかも。 それでも相当飲んでいたのだが、涼し気な顔の理由にするのは適当か。 可愛い後輩の前では、いつだって憧れの先輩でありたいのだ。 添木には憧れの先輩らしくないところも相当に見せた気もするが。 買い出しに行ってくると言われれば、そうだな。と逡巡して。 「……少し、俺が住んでた家があった場所に行ってみるよ。 おばさん……カケルの母さんとあったら、俺も懐かしくなってな」 いつもより、どこかアンニュイな雰囲気を漂わせながらそう答えた。 (61) 2021/08/13(Fri) 22:27:16 |
【人】 巡査長 清和>>66 添木 「ふふ……楽しみにしておこう……」 いかにも余裕があるように振舞っているが今現在も以下省略だ。 昔から頼りになる弟分であろうとしているのは、よくわかった。 それに見合う兄貴分であろうと意地と見栄を張ってきた部分もある。 いつもそうだったかと言われれば、自分では違うと思ってしまう。 それでも、今もこうやって慕ってくれているのだから自分は幸せ者だ。 「ああ、もちろん。その時は連絡するから、よろしくな」 ひらひらと手を振って、自分の部屋に戻っていく。 すぐに着替えて身だしなみを整えれば、ふたりとは別れ、 自らの家があった場所へと向かうのだった。 (73) 2021/08/14(Sat) 0:04:38 |
【人】 巡査長 清和自らの家があった場所に訪れて、ひとり怪訝そうに眉をひそめる。 幼少期にはあんなに賑やかだったこの場所には、今はもう何もない。 遊びにきた友人たちにママがイタリア料理を振る舞ってくれたり、 パパが都会から持ち込んできたものを、一緒に弄繰り回したりした そんな家族や友達との楽しい思い出がつめこまれた家は、 10年前のあの日から、からっぽのおもちゃ箱になった……はずなのに。 「どういうことだ……?」 そこにあったのは、こちらに引っ越してきたころのような、 ぴかぴかの新築だったころの我が家と、まったく同じものだった。 家の中から会話が聞こえる。 明るく陽気で優しい女の人の声と、豪快で破天荒な男の人の声。 聞き間違えるはずなんかない、この声は、俺の大好きな── (76) 2021/08/14(Sat) 0:34:08 |
【人】 巡査長 清和「……」 記憶にもやがかかったように思える、この家に両親が残っていた? 思い出そうとしても、何かよくわからない違和感に阻まれてしまう。 そのまま、ゆっくりと我が家のような家の方に歩いていくと、 懐かしく、思いがけないものがあった。 「……どうしてお前がここにいるんだよ、相棒」 はは、と呆れるように笑って、置いてあったバイクに触れる。 かつて乗り回したそれと、まったく変わらない、清和の相棒。 ヘルメットを被り、刺さったままだったキーを回す。轟くエンジン音。 そのまま海の方向に走り出し、10年ぶりに相棒とのひと時を過ごす。 風を切って走る感覚が、 よくわからない違和感も、なにもかもを忘れさせてくれるような気がした。 (77) 2021/08/14(Sat) 0:34:54 |
清和は、バイクで風を切りながら、海に向かった。 (a27) 2021/08/14(Sat) 0:44:13 |
清和は、宵闇がちょうど歌い終わった頃に、海に到着した。 (a29) 2021/08/14(Sat) 1:19:24 |
清和は、ヘルメットを取って、みんなが集まっている場所にやってくる。 (a30) 2021/08/14(Sat) 1:20:02 |
【人】 巡査長 清和川の次は海か。と、水遊びに興じる若者たちを見守って。 自分が到着するすぐ前、宵闇が歌を披露していたと聞けば、 少しもったいないことをしたなと、残念そうに表情を崩した。 相棒と風を切った感覚がなくなれば、先に感じた違和感も蘇ってくる。 「なんだったんだろうな、アレは」 小さく独り言ちながら、遥か遠くに見える水平線を眺めた。 夏の日差しが海面に反射して、キラキラと眩い光が目を晦ませる。 「……サングラス、持ってくればよかったか」 眩んだ目では、正しくものを見る事もできない。 手のひらでその光を遮りながら、美しく輝く海から視線を外す。 そのまま、この足が砂を踏み締める感覚を懐かしく思いながら、 みんなが集まっている方向へと歩みを進めていった。 俺がしなければならないのは、こんなことだったかな。 (114) 2021/08/14(Sat) 16:01:13 |
清和は、宵闇に優雅に手を振り返した。 (a57) 2021/08/14(Sat) 17:28:30 |
清和は、宵闇のその様子がおかしくて、思わず顔を逸らして笑った。 (a58) 2021/08/14(Sat) 17:34:35 |
清和は、今日は同い年のふたりを眺めておこうかな、と考えている。 (a59) 2021/08/14(Sat) 17:35:33 |
清和は、ナマコが苦手だった。 (a63) 2021/08/14(Sat) 17:50:47 |
清和は、それを指摘される度に必死に否定していたものだった。 (a66) 2021/08/14(Sat) 17:53:00 |
清和は、海では宵闇に弱かった。これ幸いとナマコも投げつけられていた。 (a68) 2021/08/14(Sat) 18:14:40 |
【人】 巡査長 清和「ははは、いい顔してるじゃないか、アキラ。もっとやってやれ」 川で遊べなかった分まではしゃぐ御山洗を見て、安心したように微笑む。 相変わらず二次会で飲み過ぎた頭が痛むが、それも忘れてしまいそうだ。 「そういえば……」 バイクに乗ってきたが、もしかしたら飲酒運転だったかと頭をよぎった。 まあ、ちゃんと海に来れたし、誰にも迷惑かけてないからいいか。 内心で警察官らしからぬことを思いながら、同い年ふたりを見やる。 「……やっぱりいいなあ、こういうの」 (127) 2021/08/14(Sat) 18:30:11 |
清和は、自らの金の髪を軽く触って、指先で弄った。 (a78) 2021/08/14(Sat) 18:31:04 |
清和は、平然としているように見えて、ナマコ投げに巻き込まれないことを祈っている。 (a79) 2021/08/14(Sat) 18:32:03 |
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