【人】 騎士 エース[──意識は、少し前、 王子が身を起こした時に目覚めたけれど、 この目をぱちりと開いたのは叫び声>>77を聞いた時で。 その元気な声にびっくりして、開けた瞳がもっと大きく開いた。 何をそんなに驚いているのかと思ったけれど、まあ、確かに頑なに俺を同室にはさせなかったものな、事情があるんだろう。 寝ている時に人が部屋にいるのが嫌だとか、寝起きの顔を見られたくないとか、……朝勃ちが恥ずかしいとか? ちらっと王子の下半身あたりに目を遣ってしまったけど、多分布団に隠れて何も見えなかっただろう] シール様…… [頭が痛むのだろうか。 立ち上がって少しだけ歩を進めるけれど、事情があるかもしれないから、傍まで寄る事はしない。 昨日みたいに顔を隠してしまった王子の姿に、目を細める] (83) 2024/01/18(Thu) 13:53:48 |
【人】 騎士 エース[可哀想に。声も少しおかしい。>>78 王子が水をご所望だったから、夜中に目が覚めてしまった時に食堂から貰い受けたボトルに手を伸ばす。 グラスに水を移し、ちょんとストローをさして…… それは要らないと言われたか。 ともあれ、水の入ったグラスを手渡したら、王子は一気に飲み干してしまう。>>79 冷え切っていない水でよかった。 そんなのを胃に入れたら、また体調を崩してしまうかもしれなかったから] 申し訳ありません。 心配、だったものですから…… [弁解する気はないが、 ここに居た理由は話しておこうと思っていた。 王子自らが聞いてくれたので、 自然な流れで伝える事ができた。 王子の謝罪>>80に、いいえ、と首を振った。 路地で空腹で寝るのに比べたら、なんて事ない] (84) 2024/01/18(Thu) 13:54:04 |
【人】 騎士 エース── 街で聞いた話 ── [朝、うさぎのパイは王子は食べられただろうか。 体調を見つつ街で買い物がてら情報収集していると、 気になる話が耳に入った。 曰く、この近くに"試練の洞窟"なるものがあるらしい。 昔は成人を迎える人たちは必ずここへ赴き、暗い洞窟を一人で進み、奥の祠にある石を一つ取って来る事で、成人として認められたのだとか。 単なる暗い洞窟かと思いきや、 何かと恐ろしい経験をした者たちが多々いるらしい。 が、彼らは詳細を絶対に口にしなかった。 それは、洞窟の主がそうさせているのか、本人たちが語りたがらないからなのかは、定かでないとの事。 そして現在、 祠はあるがその習慣は廃れ、単に冒険者たちが腕試しとして挑む洞窟になっている、とかなんとか] へえ、面白いじゃないですか。 うちのシール様ももうすぐ……明日でしたっけ? 18になるんですよ。 丁度いいんじゃないですか? 腕試しに。 [話を聞かせてくれた店の男に説明してから、 王子の意見を聞いてみる] (86) 2024/01/18(Thu) 20:30:59 |
【人】 騎士 エースまあ、シール様は一人じゃなくて オマケもいますけど。 [一人では行かせる気がない。 王家に伝わる由緒正しい洞窟、とかならまだしも、 そんな得体の知れないところ。 ただ、冒険者たちが生きて帰って来ているところを見ると、 ヤバすぎる所、という訳でもなさそうだったから] (87) 2024/01/18(Thu) 20:31:07 |
【人】 騎士 エース[さて、大人な王子様は気乗りしてくれただろうか。 教えてもらった街道を歩いて目当ての洞窟に辿り着くが、 俺だけが楽しんではいないだろうか。 一見普通の洞窟だ。 暗いと聞いていたが、地面には光る石がいくつも落ちていて、そこまで視界が悪いという訳ではない。 でも、] シール様、お気を付けて。 [言われなくともおわかりと思うが、 形式的にそう声をかけて進む事小一時間……] ……どこまで続くんだ? [なかなか変わり映えしない景色に眉を顰めて、 一旦戻りましょうかと、 後ろを歩く王子に少し下がってもらった時、] (88) 2024/01/18(Thu) 20:31:57 |
【人】 騎士 エース───シール様ッ! [王子の立っている床がまるっと抜けて、 その身体が宙に浮き、落ちる─── その前に王子の手を掴んで引き寄せようとする。 でも、いつの間にか俺の足元も無くなっていて、踏ん張れず、一緒に落ちる事になる。 こんな、音もなく切り取った様に地面が無くなるなんて、魔法の類か。 そんな事を考えている間も、 二人揃ってどんどん下へ落ちていく] くっ……! [周りに掴まれそうなところも無くて、 俺は自由の効かない空中で、掴んでいた王子の手を更に握り込んで、こちらに引き寄せた] (89) 2024/01/18(Thu) 20:33:32 |
【人】 騎士 エース[その細い身体を俺の腕の中に閉じ込めて、 俺の背が下になる様な体勢に持っていく。 どこまで、どんな所に落ちるかわからない。 王子に怪我をさせる訳にはいかない。 例え俺が、死んだとしても] 俺の方が丈夫ですから。 [王子が嫌がったりすればするほど強く抱き締めて、 絶対にこのまま着地する、と決めて、 そして───、] (90) 2024/01/18(Thu) 20:35:00 |
【人】 騎士 エース……ん、……ん? [目が覚める。感覚が戻る。 腕の中には、細くてどこか柔らかい気がする、王子の身体。 背には硬い床の感触……] ……あれ、……どうしたんだっけ…… [落ちていく間に気絶したんだろうか。 でも、こんな硬い床の上にいるのに、 どこも痛くない…… それに、見上げる天井には穴なんてない] (91) 2024/01/18(Thu) 20:36:20 |
【人】 騎士 エース……やはり魔法か…… シール様。大丈夫ですか?お怪我は……? [よくわからない事は、基本的に魔法が絡んでいるんだ。 考えたって、きっとわからない。 まわりの状況よりまず、王子の状態を確認しよう。 王子は起きているだろうか。 俺の上に抱いたまま、ぽんぽんと背を叩いて反応を見る。 しかしこんな数日の間に、こんなに何回も密着する事になるとは。 ]旅を始めたあの時からは、想像すらできなかった事だ。** (92) 2024/01/18(Thu) 20:37:26 |
(a6) 2024/01/18(Thu) 20:39:34 |
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