【人】 子役 ヘイズ>>170 ヌンキ 「……あぁ、そっか。ふつうは丸腰じゃなかなか 戦うのむずかしいですもんね。勉強になりました! ヌンキさんのように息ひとつ乱れないくらい もっと体力つけないとですね……」 木陰にへろへろと膝を抱えて座り あなたを覗き込むように下から見上げる。 「幸せになってほしい二人ですか!美しいですね おふたりは好き合っていたんですか?」 首を傾げる。絆を結びつけることが幸せなのだろうかと。 子役は子どもがゆえか、よくわかっていなかったが……。 以前あなたが自由の身ではないことを聞いていたから あなた自身が誰かと結ばれることができないのだと思った。 「ヌンキさんは、それでよかったんですか?」 (176) 2021/04/24(Sat) 15:56:38 |
【人】 子役 ヘイズ>>179 ヌンキ 「……ヌンキさん……」 子役はあなたの曇る面持ちを見て、悲し気に眉を下げて見せた。 「そうまでして幸せにして差し上げたかったんですね! その愛は美しいと思います。 ぼくはまだ愛をしりませんから……勉強になります。 たとえそれが独りよがりでも!」 「結果、サダルは愛する人と自分の── ために素敵な台本を書いてるんですよ! きっとあなたの撃った愛の矢は本物になったのでしょう。 "ロミオとジュリエット"のような悲劇にはなりませんよ。 きっとあなたのやったことは無駄ではなかった」 子役はにっこりと、それはそれは愛らしく笑った。 (185) 2021/04/24(Sat) 17:34:01 |
【人】 子役 ヘイズ「────♪」 子役は鼻歌を歌いながらシーツを取り込んでいる。 いつもどおり、なにかのセリフを口ずさんでいる。 まるでこれから始まる舞台へ向けての予行のように。 これは子役の日課だった。 この宿でバイトをはじめてから4日目。 ほんの少しだけ手慣れてきた。 役者だからと怪我でもさせたら 申し訳ないなどと言われたりもしたが、子役は気にしない。 洗濯が終われば、いつもどおり、流し台に溜まった皿を洗う。 「ヒャッハァ〜〜〜!!ばい菌は消毒だ〜〜〜!!!!」 おそらくこれも演技の練習なのだろう。 (231) 2021/04/24(Sat) 21:29:42 |
ヘイズは、きっと、会議中ずっといつもどおりを演じれただろう。 (a121) 2021/04/24(Sat) 21:42:55 |
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