人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:人


到着:慈愛の沼 ナナミ

【人】 団地妻 ナナミ

[自分は幸せだと思っていた―――。つい、この数時間前まで]
(10) 2022/05/17(Tue) 13:11:21

【人】 団地妻 ナナミ

[先ほどからパソコンに向かってはいるが、モニターの中の文字が頭にちっとも入ってこない。
ため息をついて立ち上がると、窓から外を見た。

 三階の窓から見える外の景色は、それほど遠くまで見渡せるわけではないけれど、このマンションの外構に植えられている木々の緑が美しくて気に入っていた。

 引っ越してきたばかりのこの家がうるさくて、気が散っているわけではない。
 この家は古いけれど鉄筋コンクリートでできているせいか、以前に住んでいた木造アパートと違って生活音は聞こえない。
 住んでいる人達が、老人世代が多くて物静かな人が多いせいかもしれないけれど。

 仕事で知り合った夫と結婚して数年、家賃を支払うのも馬鹿らしいというよくある理由で、この古い分譲マンションを購入した。
 このマンションが建った当初から住んでいる人が多いようで、新参者の自分はどういう扱いを受けるだろうかとびくびくしていたものだが、若い人が出ていくことが多い中での新しい人ということで可愛がってもらっている。

 結婚後も、在宅でデザインの仕事を続けているせいか、周囲の奥様方には、自分が専業主婦だと思われてるようで、たまにピンポンと無遠慮にチャイムが鳴らされるのには閉口するのだけれど。
 でも、その奥様情報網で、色々な噂も聞けるのだ。

 ―――良い噂も、悪い噂も]
(11) 2022/05/17(Tue) 13:13:33

【人】 団地妻 ナナミ

[こういうマンションはお互いの目が行き届いているということを、都会暮らししか知らない自分も夫も知らなかったのだ。
 夫が出張と言って出かけた日に、たまたま旅行に出かけていた同じ階の人が、女と夫が歩いていたのを見ていて、それをわざわざ教えてくれるなんてことをする人がいるなんて、思ってもみなかったのだ。
 夫が浮気しているということも、それを誰かが見ていたということも。
 それは妹だとっさに相手にはごまかしたものの、自分の中の疑いが晴れず、直接夫本人に聞くわけにもいかず。
 勝手に夫のパソコンを見て、その履歴や隠しているファイルや、SNSなどを見たところ……笑えるくらいにクロだった]
(12) 2022/05/17(Tue) 13:13:49

【人】 団地妻 ナナミ

[ドラマのような燃え上がる恋愛の結果に自分たちは結婚したわけではない。それでも優しい関係でつながった家族だったから、二人でお互い、支え合って生きていこうとも決めていたのに。

 こんな手ひどい裏切りに、離婚して慰謝料をふんだくる以外にできる報復も思いつかなくて、自分の発想力の貧困さにため息がでる。
かといって、仕返しとばかりに自分も腹いせに浮気をしたりすれば彼と同じような轍を踏み、近所の噂になって、自分が損になるだけだ]


 あ、そろそろ酒屋さんの瓶の回収の時間だわ。

[瓶をまとめて、後は配達してもらうもののリストも作らなきゃ、とここに越してきてからの自分の“癒し”に会える日なのを思い出し、少し心がウキウキしてきた*]
(13) 2022/05/17(Tue) 13:17:17
団地妻 ナナミは、メモを貼った。
(a1) 2022/05/17(Tue) 13:21:24

【人】 団地妻 ナナミ

[チャイムが鳴った。
 決まった曜日の決まった時間に来てくれる。
 他のおうちにも御用聞きをしているだろうに、判で押したように決まった時間になっているのはなぜだろう?
 はーい、と返事をして、鏡に向かって見苦しいところはないか自分を確認してからドアに向かう。
 低い声で、彼が言う屋号が聞こえた>>24]


 こんにちは。
 いつもありがとうね。


[迎え入れる彼は、この団地の奥様方のアイドルの酒屋のお兄さんだ。
 向こうからしたら自分は当然年上のおばさんでお得意様の一人なだけだけれど、日がなパソコンと向かう毎日で、夫以外の同年代と話せるとしたら彼しかいなくて、彼と会えるわずかな時間が楽しみだった。

 最近はネットや宅配で買い物を済ませる時代になっている。
 長年のよしみで二川屋を使うというのもあるだろうけれど、いまだに皆がこの店を使うのは彼の存在も大きいだろうと思う。

 そう思いながら、ちらり、と彼の顔を盗み見る。

 うん、今日も恰好いいなぁ。

 そんな風に思って、わずかばかりにときめいた気持ちになるのは、芸能人に対してミーハーな気持ちになるのと同じだろう]
(32) 2022/05/17(Tue) 22:05:33

【人】 団地妻 ナナミ

 これがみりんの瓶とビールの瓶ね。
 今度は料理酒と、ワインをお願いしてもいいかしら?


[本当だったら大きいサイズを注文する方が割安になる。
 しかし、小瓶の方が酸化する前に食べ切れていいというのを言い訳にして、彼のところでこまめにオーダーするようになってしまったのは、彼に会いたかったからかもしれない。
 そのせいで、以前に比べて料理もするようになった気がするので、ウインウインだろう] 


 はい、お金……、あ、ちょっとそこまで入って待っててもらっていい?


[札入れは持っているのだが、小銭入れを置いてきてしまった。
 普段はドアの外でやり取りをして、荷物を置いてもらう時だけ上がり框の上まで入ってきてもらうのだけれど、外の強い日差しの中に彼を放置するのが申し訳なくて招き入れる]
(33) 2022/05/17(Tue) 22:06:53

【人】 団地妻 ナナミ

 配達するの、暑いでしょう?
 大変よね。この先はもっと暑くなっていくだろうし。
 もし配達中に暑かったりしたら、うちでよかったら涼んでいってね。


[内心、その間に彼を鑑賞して楽しむなんてこともできるし。なんて思っていたことは秘密だ]


 そういえば、いつも同じ時間にうちに来ているけれど、どういうルートで団地の中を回っているの?
うちは最初に来ているの?


[代金を渡しながら、離れがたくてついつい無駄話をして、彼が帰る時間を引き延ばしてしまうのは、この楽しい時間が終わったら、あの鬱屈した気持ちに引き戻されるせいだとわかっていた*]
(34) 2022/05/17(Tue) 22:07:39

【人】 団地妻 ナナミ

 学生の頃?


[彼のことは大学生だと思っていたけれど、違うのだろうか。
 まさかすでに卒業していると思わずにいたので、彼に対してはどこか子供に接するような態度でいたのだけれど。
 そう思っていたからこそ、無防備にも家の中に招きいれるようなこともできたのだけれど、囁かれた内容に、びくん、と体を震わせた]


 ……もう、年上をからかわないの。



[そう言って肩を竦めるけれど、内心ドキドキしてしまう。
>>48美人なんてほめられるのにも慣れていない。
どちらかというと、女子高女子大出身で箱入りに近くて男という生き物にあまり慣れている方ではなかったし、夫もそういう愛情表現を露骨に出す方ではなかった。
そのほめ方が下心ありありで雑に褒めているというのならまだしも、さらりとどこか困ったように頬をかきながら言う彼の無表情の顔にウソは見えなくて、それがますます動揺を誘った]
(55) 2022/05/17(Tue) 23:31:47

【人】 団地妻 ナナミ

 え……?


[彼と話しを続けたくてした質問だったのに、その返事に絶句してしまった。
私と話したくてしたズルとはどういうことだろう。
自分が楽しみにしているのと同じように、彼も自分と会えるのを楽しみにしているのだろうか。
そう、思って訊き返そうとしたのに代金の受け渡しの際の、些細なふれあいですら、彼がそんなことを言うものだから、特別なものに感じさせられてひどく照れてしまう]



 え、え、?


[それだけでなく、無表情に言われるそれは、彼のジョークなのだろうか。
悪い男、旦那に怒られる、なんて彼が間男みたいな言い回しで。
自分に対して気があるような言い方をしていて。
からかっているだけなら、もっと冗談めいた言い方をしてほしいのに。
しかし、彼は自分との距離はちゃんと保っている。あくまでも常連と店員というように]
(56) 2022/05/17(Tue) 23:32:43

【人】 団地妻 ナナミ



 あ、待って……!


[出ていきそうになる彼を慌てて呼び止めた]


 あのね、これからここら辺の回収の仕事あるんでしょう?
 お店に戻ったら、仕事終わりにでもさっき頼んだワインだけ先に配達を頼めないかな……?
 そのワインに合う料理を今日、試したいなって思っていたの。
 よかったら、一緒に試してくれないかしら。
 お仕事としても、他の人にこんな料理に合うんだよって薦められるようになれば、二川屋さんにとっても悪くないんじゃないかなって思うのだけれど。


[ね? と彼の顔を下から覗き込む。

 ここのところ、夫が帰ってくるのは遅い時間だ。
 ひどければ午前様の自分が寝た後に帰ってきているので、正確な時間はわからない。
 朝に顔を合わせるから帰ってきているのがわかるだけだ。
 その理由を知ってしまった今、彼が帰ってこないのを心細く待つ理由はなくなった。

 こんな日は一人きりの食卓に座りたくなくて、まるですがるように目の前の彼に誘いを投げかけた*]
(57) 2022/05/17(Tue) 23:33:37

【人】 団地妻 ナナミ

[今年卒業したとしても、彼が年下であることに違いはなかった。
 あまり歳違わない、なんて言われるけれど、なんで私の歳を知ってるのかしら、と不思議だったけれど、きっと勘だろう。
 まさか自分の反応がうぶだと思われているなんて思わず、無表情の彼の内心なんてもっと気づいていなかったのだが]



 悪い男でも、貴方だから家にあげてもいいと思ったのよ?



[年上の余裕みたいに言ってみせるが、知らないわけではないし、身元がしっかりしている相手だから、という意図だ。

 だいたい、自分をこうして心配してくれている相手が悪い男なわけもないだろうし。

 それにきっと、構いたがりでお節介な年寄りの中で育っているだろう彼は、こういう厚意を受けることは慣れているだろう。
 自分の提案に、珍しく笑ったように見えた>>79
 それは、どこか大人びても誘いを受けることも慣れているようにも見えて。
 こういう風にみんなに可愛がられて、家にあげてご飯を食べてらっしゃい、だなんて、こういう古くからある町では珍しくないのかもしれない]
(107) 2022/05/18(Wed) 17:12:12

【人】 団地妻 ナナミ

 じゃあ、腕をふるってごはん作って待ってるから。好きな時間に来てね。


[帰っていく彼を見送り、ドアが閉まった途端に、一気に緊張と疲れが体に押し寄せた。

うわぁ、誘っちゃった、誘っちゃった。

 内心大パニックである。
 こんな思い切ったことをしたのは生まれて初めてかもしれない。
 推し?というか、お気に入りの子を目の前にしながら一緒にご飯なんて、芸能人やホストとディナーだってそうなるまでお金がかかるはずなのに。
 自分の場合なんて、0円どころか仕事とはいえ逆にいつも、重たい荷物を運んできてくださるありがたい相手。眼福で幸福すぎる]

 せ、せめて普段のお礼に、おいしいって思ってもらわなきゃね。

[もし、気に入ってもらえたのなら、また招待しても来てくれるかもしれない。
 そうと決まればご馳走を作らないと。
 そう考えて、ふ、と気持ちが暗くなってしまった。
 ここのところ、夕飯として作ったものは食べてもらえないことが多く、次の日の朝に夫が食べて出かけたり、そのまま自分が食べたり捨てたりすることが増えていっていた。

 いくら作っても出来立てのおいしいうちに食べてもらえないのは作る気力が失せていって。
久しぶりに張り切る気分になっていった。

 そういえば、食べられないものとか嫌いなものがあったどうしよう。聞くのを忘れていた。大丈夫だろうかと不安になるが、色々作れば、どれかは食べられるだろう、と思うことにして]
(108) 2022/05/18(Wed) 17:14:00

【人】 団地妻 ナナミ

 買い物行かなきゃ!


[仕事どころではなくなった。
 彼をもてなすために、何を作ろう。
 持ってきてもらうのは赤ワインだから、それが合うようなビーフシチューと、他には何にしようと一人暮らしを始めた時から書き溜めてきているレシピ帳を開く。
 独身時代からワインが好きで、それに合うおつまみを作って女子大の友達にふるまうことを楽しみにしていた。
 結婚してからはそんなことをすることもなくなってしまったが。

 買い物に出かけたらいいものが見つかるだろうか、と思って近所の生協に行ったら、新鮮な紫キャベツとカツオがあったので、カツオと揚げなすのタルタルステーキを作ろうかな、と思い至る。サワークリームもついでに添えることにして。
 きのこをソテーして紫キャベツのマリネでホットサンドにしたら色どりも綺麗だろうし。
 デザートはアップルパイにしようかな、と調子にのってかごに一杯荷物を載せたら重くなりすぎてしまって持ち帰るのにひいひい言う羽目になってしまったが]
(109) 2022/05/18(Wed) 17:15:19

【人】 団地妻 ナナミ

 ふんふーん♪


[仕込んでしまえばそんなに時間のかかる料理はそれほどない。
ホットサンドは酒屋さんが来てから作った方が美味しいし。
いつ来てもいいように、と準備は早めにしたものの、仕事が終わってからと言っているので来るのは遅いかもしれない。
気合いを入れて料理を準備して、テーブルなどもそれなりに飾り付けしていたら、時間が余ってしまった]



 ……今のうちに、シャワー浴びておこうかな。



[シャワーを浴びて汚れを落としてメイクもしなおしておいた方がいいかもしれないし。
 誰かに知られたら来るのは別に恋人でもないのに、いい恰好したくて見栄はっちゃって、と思われるだろうけれど、でもそれくらい気合い入れてもばちは当たらないだろうし。
 こういうのが女心というものなのだけれど……夫に対してそういうことをする気が起きたことは過去になかったのに。

 そんな自分をおかしくおもいながらシャワーに向かった*]
(110) 2022/05/18(Wed) 17:16:26

【人】 団地妻 ナナミ

[バスローブ姿でのんびりと髪の毛を乾かそうとしていたら、チャイムが鳴った>>146]


 え、もう!?



[驚いて立ち上がるが、単に二川屋の閉店時間を勘違いしていただけなのを本人気づいていない。
 まさかバスローブ姿で客人を招き入れるわけにもいかなくて]


 ご、ごめんなさい、ちょっと待ってて!


[薄いドア越しに一声大声を出すと、慌てて服を着だす。
まだ水を吸って重い髪に、ちゃんとふき取っていなかった体からも水が服にうつり、体に張り付いてしまってうまく着られない。
長い髪が濡れたまま慌てて服を着たせいで服が濡れて、背中側の布が透けてるなんて気づけてなかった。

今はとりあえず一番早く着られる服を、と無警戒に服を選んだため、大きめの白いTシャツにスパッツというラフすぎる恰好だし、きっちりメイクどころか、ノーメイクで人前に出ることになってしまったのだけれど、待たせる方が申し訳ない]
(154) 2022/05/18(Wed) 23:18:57

【人】 団地妻 ナナミ


 お待たせ、悪いのだけれど中に入って待っててくれる?


[鍵を開けて、開口一番謝ろうとしたら、目の前に色とりどりの花を見て、身支度が整っていない自分の状況を忘れてしまった]


 わぁ……綺麗……。
 二川屋さん、わざわざ持ってきてくれたの?
 なんだか悪いわ……でも、ありがとう。


[かわいらしい花束を受け取って、それに顔をうずめ。そして、自分がいかにも湯上りですというような無防備そのままの恰好でいるのを思い出した。
 自分からしたらこれから完璧に装う下準備のためだったのに、彼からしたら客人を普段着で出迎えるだらしのない女だろう。あり得ないくらいの失態だ]


 あ、食事の支度はもうほとんど整っているのよ。
 整ってないのは私の方……ね。
 えっと、ワインは冷やしておくから、ちょっとだけ待っててもらっていいかな。


[花束で顔を隠すようにしながら、もごもごと言い訳をする。
それにメイクだけでなく、着替えもしたい。
ぶかぶかな白いTシャツは腰のあたりまで隠してくれているとはいえ、スパッツを穿いてきてしまったためお尻や足のラインは丸見えだし。
それに襟がよれてきていて、前かがみになったりすると、大きくがばっと胸元が丸見えになったりもして恥ずかしいことになりそうだし]
(156) 2022/05/18(Wed) 23:19:44

【人】 団地妻 ナナミ

 もう、おなか減ってるわよね。
 ごめんね、先にお茶だけ出そうか?
 それとも、食前酒でもいく?


[彼に問いかけながら、いただいた花束はとりあえずはテーブル前のカウンターに飾っておくことにしよう。
 慌てて活けなくても花束は一晩くらいはちゃんと保つようになっているものだから。
 彼をソファに案内しながら、バスタオルを探して慌てて濡れ髪をまとめる。
 もし彼が待ちきれないようなら、彼にだけ食事を勧めて、自分は身支度を整えてきた方がいいだろうか。
家族にしか見せないような素顔をさらしているのが恥ずかしくて。
 でも、お客様である彼を自分の不手際で放置しているのも悪い気がして、どうしたらいいだろうと途方に暮れていた*]
(158) 2022/05/18(Wed) 23:20:40
 




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