【人】 X『教皇』 カルクドラ── 閑話:悪魔の忘れ物 ── [ かつてクリスタベルに渡したゼロの忘れ物。 彼が私物を置いて帰るのは、一度や二度では無い。 最初の間は「忘れ物を預かってるよ」と 丁寧に返していたのだが、途中から、処理を面倒がり わざと置いて帰っているのでは、と思うようになった。 >>2:339 実際、言わないと取りに来ない上 言ってもそのまま、受け取る気配なしで 空き箱に保管され早数年。 場所を取ってしまうので、どうしたものかと思っていたら 気付けばその箱も増えなくなってしまったので 寂しさを覚えたのも事実ではあるが。] (70) 2022/12/18(Sun) 12:07:15 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ さて本題。 ゼロのものであれ、中身拝見は躊躇われるので 結局中身は手をつけずにいた。 ただ、手触りの感触では小物類、 それから本が入っているのだろうと。 まさかフォルとのデートの品だとは思いもよらず。 その後、噂で二人が出かけた時に手に入れたものだと知れば 中身を確認しておけば良かった、と軽く後悔したかもしれない。 本に関しては、祈祷室で静かに読書をする姿も よく見掛けていたので、特段変には思わなかった。 ので、中身を見られることなく 荷物はクリスタベルに渡されることになった。 良かったね、ゼロ! *] (71) 2022/12/18(Sun) 12:07:32 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a22) 2022/12/18(Sun) 12:12:24 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a24) 2022/12/18(Sun) 12:53:19 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:震える掌、揺れる心 ── [ 向けられた笑顔に>>10 洋館に来たばかりの時を思い出す。 ヴェルトに叱られ彼の元に行って 明らかに自分自身が原因であるのに、 受け入れ笑ってくれた頃。 年は一つしか違わないけれど 時折、何歳も年上のように思えてくる。 それほどまでに、貴方を信頼し、信用しているから。 でも、普段話している時は 冗談を交わし合う友人の関係で居ることが出来て。>>11 館に来た時、既に君が居てくれて……良かった。] (110) 2022/12/18(Sun) 19:11:51 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ……わからない。 でも、僕が初めて来た時のヴェルトさんは 良く知るヴェルトさんだったと信じたい。 僕が来る前から……シンくんが知る頃のヴェルトさんも きっと……そうだと信じたい。 うん……そうだね。 [ 男が洋館内で、弱みを見せることの出来る者は それほど多くない。 自分自身の弱さを自覚していながら “聖職者ごっこ”で人の悩みを聞き、 助言を与えているものだから 「弱みを見せる訳にはいかない」と 背伸びをし続けているのだから。 その中でも彼は数少ない、 弱みを見せられることの出来る者だった。 だから、漏れてしまった問い>>2:273は 聡い彼の読み通り>>13、本心に近かった。] (111) 2022/12/18(Sun) 19:12:22 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 「幸せになれないかもしれない」>>14 「世界は滅びないかもしれない」>>16 提示される二つの可能性を黙って聞く。] そうだよね……。 このまま箱庭へ行ったとしても 幸せになれるかは分からない。 それに、神の云う幸せと、僕達の考える幸せは 違う種類のものだと思えるんだ。 人と神は違うから 僕達の理解に及ばないことを、考えているかもしれない。 [ 既に世界各地で崩壊の口火が切られており この後、現実を目にすることになるのだが>>2:274。] (112) 2022/12/18(Sun) 19:12:44 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ……神は、僕達が反対すれば 壊すのは止めにすると云ったけど。 既に壊し始めてから、今更何言ってるんだ……と思う。 でも……今この時に滅びなくとも 神はまた、同じ選択を突き突けるかもしれない。 それが、僕達が生きている時代かはわからない。 もしかしたら、何百年後も後の 僕達の子孫の時代になるかもしれない。 ただ、問題を先送りするだけでしか無いのかも、って。 だから、言い分も分からなくはないな、って……。 [ 俯いたまま、表情を見せる事無く語る。 添えられた手の震えが、再び大きくなり 声は徐々に窄んでいく。 “今は”世界は滅びなくとも 未来に滅んでしまうのではないか、と。 滅びに理解を示し、揺れている本音を隠さず告げた。 告げることを出来たのも、弱みを見せることの出来る ] “兄さん”であり、“友”である君だから。 (113) 2022/12/18(Sun) 19:13:41 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ……え? どうして僕が……? [ カルクなら出来るかも>>17と言われ 俯いたままの頭を上げ、彼をの顔を見た。 最初は宗教の新たな教えを作るまで理解が及ばなかったが、 宗教のことと言われ、漸く理解に至る。 そして、自分は両親に愛され、守ろうとしてくれたこと。 自分もまた両親を愛し、守る為に館に来た、と 改めて彼に半生を語った。] この先、世界が存続したとしても、 後世に憂いを残さない為にすること。 それを為すために立ちはだかる壁は、 きっと多いんだろうね。 ………。 (114) 2022/12/18(Sun) 19:14:09 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ かつてこの魂は破壊を望んだ。 結果、箱庭は破壊し現在へと至る。 後世への先送りと言うならば 今を生きるこの時代も、僕達もまた 箱庭時代から先送りされたのではないか。 ……少なくとも悩むならば。 明日すぐ崩壊、はあまりにも性急過ぎるのではないか。] (115) 2022/12/18(Sun) 19:14:25 |
【人】 X『教皇』 カルクドラありがとう、シンくん。 今この時、話が出来て良かったよ。 シンくん、やっぱり僕達の兄さんなんだな……って。 [ 彼と話をしたことにより 思考に新たな風が流れた気がした。 そして漸く、微かであれ笑みを浮かべることが出来た。 無理に作ったものでは無い **] きっと、君が見慣れたはずの笑みで ──本心からのもの。 (116) 2022/12/18(Sun) 19:14:51 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a32) 2022/12/18(Sun) 19:20:18 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 現在:医務室 ── [ 外の騒ぎが嘘のような静寂の医務室で ヒナギクの声が響き渡る。 政府の広告塔である彼女は、常に明るい笑顔で ファンのみならず、大衆を明るく照らしていたのだろう。 文字通り『太陽』のように。 しかし、その明るさも今では翳りが見えている。>>76 今の彼女はアイドルでは無い、ただの一人の少女だから。 ──皆が、生きる為、先の未来の為、必死だった。] そうだね。南地域の教会で生まれ育ったんだ。 割と大きい方だから、名前くらいは知っているかもね。 [ 故郷の話が出れば、微かに笑みを浮かべ 同時に、残したままの両親の姿を思い出す。 先程中継機越しに見えた画像。 故郷も、実家の教会も壊滅してしまったのだろうか。 既に捨てたはずの家、家族の姿が脳を過る。] (189) 2022/12/18(Sun) 23:13:35 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 中継機の映像で、地元の南地域は確認出来ていないが 何処かの地が嵐に見舞われていて また別の地域では、津波が発生していたのは見えた。 人々の悲痛な叫びも聞こえていた。 これで尚、この地の崩壊を 見過ごす選択肢を取れるのだろうか。] ……そうだね。 何の罪もない人の命が、奪われる訳にはいかない。 僕達の、皆の生まれ育った故郷が踏みにじられる様を 黙って見ていられない。 [ 少女の悲痛な訴えは続く>>77。] (192) 2022/12/18(Sun) 23:14:13 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 実家の両親だけでは無い。 館に来てから常に手伝いをしてくれる 少し前には南国土産をくれた担当の職員も。 ゼロと共に賭け事の店に入った時、 洗礼とばかりに酷く負けた僕に 温情をかけてくれた胴元も>>2:337 エーリクと共に洋館を抜け出した時 「珍しいお友達の為に」と、硝子細工のオルゴールを 半額以下で用意してくれた職人も。>>2:256 このままでは、皆崩壊に巻き込まれてしまう。] (193) 2022/12/18(Sun) 23:14:40 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ そして、彼女の問いには>>79] ……理不尽だけど仕方が無い。 その理屈も分かる……と思ったよ。 [ 戸惑いに揺れるオレンジの瞳は>>79 今まで、一度も見たことがないような色をしていた。 未だ眠り続けるプロセラを再度一瞥し、 もう一度、彼女に向き合う。] ……最初は、ね。 でも、あの現場を見て 僕達の生まれ育った世界が壊れていく有様を見て。 少し前にシンくんとも話してて。 そして今……君と話して。 (196) 2022/12/18(Sun) 23:15:05 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ…………。 僕達がもし、神様の云う通りに受け入れたとしても このままでは、きっと幸せになれないと思うんだ。 あの現場を見てしまったら……ね。 僕にも、ヒナギクにも、故郷も、大事な人も居るのに それらを全て奪われて、幸せに暮らせる気は……しない。 だから…………。 ……今の世界の有様を見て、 僕達だけ安全な地に行くことは出来ないよ。 [ 戸惑いに揺れる少女の肩を、そっと叩いた。 今の僕は“聖職者ごっこ”をするだけのただの人。 相手を傷つけず、悲しませないことが信条だから。>>2:329] (197) 2022/12/18(Sun) 23:15:25 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ…………プロセラ? [ 先程、ベッドに横たわったままの男が ぴくりと動いた気がした。 気のせいかもしれないが、彼の名を呼んでみる。 もしかしたら、ヒナギクと会話をしている間に 既に目が醒めていたのかもしれない。>>87 とはいえ、体を揺らし起こそうとはせず そのまま見守っていた。 ともあれ、畏怖にも近い美しさのインペリアルレッドを 間近で見る時は、きっと遠くは無かっただろう。] (200) 2022/12/18(Sun) 23:16:04 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ……あれから時間も経ってしまったようだ。 とりあえず良かった。僕はもう一度戻って 他の皆や世界の様子を確認してくるよ。 プロセラ、無理しないようにね。 ヒナギク、ありがとう。 [ 彼の意識が戻り、無事であることを確認できれば 医務室内に来てから時間も経過していること、 外の様子が気になることを伝えて プロセラのことはヒナギクに託し、医務室を後にした。**] (203) 2022/12/18(Sun) 23:17:00 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a42) 2022/12/18(Sun) 23:22:37 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 少し先の話:祈祷室 ── ……ようこそいらっしゃいました。 何か飲まれますか? [ 期限の日。 男の前には恩人の姿をした神が居る。] 不思議なものですね。 少し前まで「あんなにヴェルトさんを返せ」と 思っていたのに、今の貴方は まるで昔から“神”のように思えているのです。 ……そのような御託は必要ないでしょうか。 では、僕の答えを申し上げます。 * (234) 2022/12/19(Mon) 1:38:00 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 神の姿が既に消えた後 通信機を取り出し、端末を操作する。] ……こんばんは。 突然、驚かせてごめんね。 少し話……いいかな? とりあえず花畑辺りで……どうだろう。 [ 送信先はタナトス。 この端末に連絡を入れるのは、洋館に来て初めてのことだ。 既に寝ているか、無視されたとしても仕方が無い、と 特に連続で送ることはせずに。 花畑のベンチでぼうっと座り、待つことにした。*] (240) 2022/12/19(Mon) 1:41:20 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a58) 2022/12/19(Mon) 1:48:43 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a61) 2022/12/19(Mon) 2:02:06 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:火種 ── [ 未だ少年だった男が洋館に来て、 それほど経過していない頃。 環境の変化にもどかしさと不満、苛立ちを覚え ヴェルトも手を焼いていた頃のこと。 機嫌が良い時は特に問題ないものの 逆の時は、一目見れば分かる程に荒れていた。 ある時、野菜を育てている温室の近くを通りかかった時>>38 突然呼び止められ、振り向くと 目に見えて避けていた あの男 の姿>>1:363──── そして、彼に何故か、突然怒られた>>41。] は???? [ 通り掛かっただけで、未だ何の理解も出来ずにいたが タナトスの視線の方向を見れば、 温室内の荒れ果てた様子が確認できた。] (307) 2022/12/19(Mon) 11:17:22 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ ……あの。僕今ここ通り掛かったばかりなんだけど。 もしかして犯人扱い? [ 「命を何だって思ってるんだよ」 『死神』の責め立てる言葉。 潰れたトマトが、まるで 血 のように見えて──ずきん、と心が痛んだような気がした。 此処に来て、彼と言い合うのは初めてのはずなのに。 何だか、過去に似たようなことがあった気が、して] (308) 2022/12/19(Mon) 11:17:57 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ 来たばかりの新人に事情も何も聞かず、 一方的に犯人を押し付けるなんて ……そんな人なんだね、君は。 ……っ、……ざけんなよ! この野郎! [ 怒りが瞬時にマグマの如く込み上げ、酷い形相で睨みつけ 胸倉を掴もうとした瞬間、菜園荒らし犯の報告を受けた ヴェルトが訪れ、事なきを得た。 しかし啀み合いの状況を重く見た彼により、 そのまま少年を引き離し、客室に連行することで、 一旦場は治まったが、去り際にも、少年はタナトスに 酷い言葉を投げ続けていた。 当時、既に館に居た者ならば 知らぬ者はほぼ居ない有名な出来事であり 過去の因果の噂も、暫く立ち続けていた。] (309) 2022/12/19(Mon) 11:18:24 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ その後、少年も確かに言い過ぎたと反省した。 それでも、顔を合わせ辛いのは継続したまま すれ違っても、顔も併せず何も言わず ただ、時だけが過ぎていった。] (310) 2022/12/19(Mon) 11:19:26 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 事件後、少年は改めて経典の『教皇』欄を紐解いた。 自覚が芽生えた頃から、幾度と読んだ 心臓に黄金の痣を持つ者──証持ちの『前世』の内容。 “慈愛の聖者”と呼ばれた者でありながら 『死神』を殺し、最期は全ての破滅を願った者。 何故か途中、一部が紛失しており>>0:114 その空白の間に、真実が書かれていると推測されるが しかし、その真実に辿り着くことは出来ないまま 想像するしか出来ずにいた。**] (311) 2022/12/19(Mon) 11:21:37 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a70) 2022/12/19(Mon) 11:26:47 |
(a86) 2022/12/19(Mon) 21:18:29 |
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