情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
マオは、レグナからもらった満月の髪飾りを今でも大事につけている。 (a0) 2024/04/10(Wed) 5:48:06 |
【置】 救いなんていらない マオマオが可愛がられたがりなのは 自由な仙人として生きながらも、性質が猫のままだからだ。 捨てられて傷を負った黒猫が、拾われて とっても大事に育てられてきたのだから。 集団生活をしていた時だって、遊んで、ごはんをくれと いろんなひとにねだっていた。 面倒見の良いレグナには特にしもべ扱いが顕著だったけれど 一緒に時を過ごすうちに、情を抱くようになった。 でも、愛してほしいと思うようになったきっかけは些細なことだった。はじめて人と喧嘩をして、嫌われたって思って、それは嫌だって気づいた。 レグナの怒った顔、苦し気な顔、刺すような瞳がくるしくて。 嫌いにならないでって愛してほしいってわがままを言った。 しょうがないなと涙をぬぐってくれて レグナの思う愛のかたちを教えてくれた。 ──マオには知らなかった愛を知ったのだ。 これは猫のする、子孫を残すためのものとはすこし、ちがう。 あこがれる人間のする、 恋 なのかもしれなかった。 (L0) 2024/04/11(Thu) 5:19:40 公開: 2024/04/11(Thu) 5:20:00 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新