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【人】 六鹿 賢斗−ある日の夜− [ 僕と稀が旅館を継いだ時、 いくつかあった露天風呂のひとつを 水着着用の上で、混浴化した。 湯船で、密かに水音が立つときがあっても 楽しい夜になるだろうから。 僕と稀が入る時は、 入り口に立ち入り禁止の立て札をつけて、 従業員含め誰も入れないようにする。 職権濫用ではない。大丈夫。 そして今夜も、そんな日になった。 ] (0) 2020/09/04(Fri) 2:00:45 |
【人】 六鹿 賢斗 稀、背中流してあげようか。 [ ふふっと笑いながら、 ビキニに着替えてくれている稀に声をかける。 夏でなくても、こうやって新しい水着を 着てくれるのが僕にとってはすごく嬉しい。 今回の水着は、布地が少なめの薄めの緑。 ストラップレスで、谷間の部分は しっかり見えるようなやつ。 アンダーは彼女の柔な桃が隠せていない。 稀は僕が選んだものなら、 恥ずかしそうにしながら着てくれる 最高の奥さんだと思う。 ]* (1) 2020/09/04(Fri) 2:02:54 |
【人】 六鹿 稀[ 混浴の露天風呂。 元は時間で男女が切り替わる 普通の露天風呂だったひとつが、 常設混浴露天風呂として 使われるようになったのだ。 仕事の後、客が入れる時間なら 出会いを目的とした従業員が 湯浴みをしていることもあるだろう。 しかし、稀たちは2人だけで その露天風呂を使ってしまうのだ。 ] ぬ、ぬがしちゃ…だめだから、ね? (2) 2020/09/04(Fri) 10:30:23 |
【人】 六鹿 稀 [ ストラップレスのチューブトップ水着の 背中側の紐を前方で締めて くるりと後ろに回せば、 正面から見た彼女の胸には 四角形の布がふたつ、 彼女のたわわな果実を覆っているように見える。 少し締め付けすぎたのだろうか、 その布の間にある隙間からは 行き場を失った果実が寄り合って 生まれた谷間がしっかりと見えている。 彼が背中を流してくれるのなら、 その後彼女もお返しをするだろう。 ヒップラインに布を食い込ませ、 桃尻を顕にすれば、指を絡めて 彼と共に洗い場の方へと入っていく ]* (3) 2020/09/04(Fri) 10:31:03 |
【人】 六鹿 賢斗あははっ、脱がせはしないさ。 だって、今の稀の姿は、 何も隠してないような状態だろう? 今日の水着も、凄く似合ってる。 [ 指を絡めてきた彼女と密着して、 軽く唇を重ねて僕らは洗い場に向かった。 彼女を風呂椅子に座らせれば、 彼女にシャワーをかけてあげて 備え付けのボディーソープを 手に取り、彼女の肩から腕にかけて 優しく洗っていく。 ] (4) 2020/09/04(Fri) 11:37:15 |
【人】 六鹿 稀まぁ、酷い人。 この水着を買い与えたのは賢斗さんよ? ……賢斗さん、私に与えすぎだわ。 [ 2日に1回は、こうやって混浴場を 2人で貸し切ってしまうのだけれど、 その度に彼は新しい水着を稀に渡す。 勿論、偶には前に着た水着をと お願いされることもあるけれど。 優しく体を洗われていくと、 彼の手はいとも簡単に彼女の体に這いつくばる ] (5) 2020/09/04(Fri) 12:44:43 |
【人】 六鹿 賢斗[ 六鹿賢斗は、熱海でも老舗の美鶴荘の跡取り息子。 いずれは、両親から旅館を譲り受けるのだと 思って、勉強にスポーツにと取り組んでいた。 小中高、どのときを切り取っても、 彼は輝いていた。 友人に囲まれ、中高では恋人だっていた。 彼が童貞を捨てたのは高1の冬。 受験が終わった、年上の彼女と。 そのときはリードされて、 彼女の好きなところを探ったりなんてことは やる余裕すらなかった。 しかし、彼も幸せを求めて恋人を作っていた 訳ではなく、見合いが始まるまでに 女性経験を豊富にしておきたかった。 大学3年になったら、彼は見合いをして、 良縁を結ばなければいけないと、 小さい頃から言われていたのだ。 21歳になるその年から。 故に、処女も手慣れも幅広く経験した。 ] (6) 2020/09/04(Fri) 15:01:21 |
【人】 六鹿 賢斗[ だから、最初は稀と出会ったとき、 稀のほうから釘を刺されていたのだ。 『遊び人はお断りです』 なんてことを。 でも彼女には、恋心を感じた。 だから、遊び相手なら 温泉巡りのどこかで手を出しただろう。 彼女とは、ゆっくりと歩を進めたつもり。 見合いをするくらいなら、 稀と駆け落ちをしてもいいと ずっと思っていた。 だから、彼女の両親に挨拶に行ったとき、 『これは、うちの両親も黙るな』 と、彼女が後から吐露してくれたことと 全く同じことを思っていたと、 同じとき話をして、顔を見合わせて 笑い合ったことを覚えている。 ] (7) 2020/09/04(Fri) 15:26:25 |
【人】 六鹿 賢斗[ 僕の両親に挨拶に来た時、 稀は少し気後れしていた。 でも、結果は彼女の両親と同じ。 見合い話もなくなって、 顔合わせの日取りを決めることとなり、 僕たちはお互いに 『幸せな結婚』 というものを手にすることができた。 ]* (8) 2020/09/04(Fri) 16:46:07 |
【人】 宮野 利光[ 此の宿の露天風呂は、本当に良いものです。 中でもこの大きな岩に囲まれている浴場は その風情もあってか、人の声が途切れることが ないほどでありました。 己も時折、岩場に腰掛けたまま足だけを 湯に浸けて、常人の真似をしたりするのです。 温かいはずの湯に入れた足は、何故だか決して 温もったりはしないのですが。 …おや、今日もまた、若い男女が此処に。 嗚呼、何処かで見た女子のようですが。 己と目が合えばどきりとした様子。 はて面妖な。 己はその女子が向き合う亭主の後ろの 大きな岩に腰をかけて、にこにこと 笑んでおりましょう。 その女子 まれ が、自分の夫に奉仕する様をじっと、笑みを絶やさず、じっと。 ]* (9) 2020/09/04(Fri) 22:30:35 |
【人】 六鹿 稀[ 彼がその場を離れると 彼女が驚いて、 達してしまった原因の人に、 小さな声で声をかけた。 ] みにきて、くださったの……? それとも、稀の願いが…届いたの……? [ ちゃぷん、と水着を着たまま 彼女は肩まで温泉の中に浸かる。 髪を束ねるのを忘れてしまったが、 この後誰も入らないので良いだろう。 稀の願い。 賢斗と利光に、一緒にされたい。 その人と初めて会ったあとに、 小さく気つぶやいていたことを、 叶えてくれるのだろうかと、 彼女はちらりとその人に視線を送った。 ]* (10) 2020/09/04(Fri) 22:45:09 |
【人】 宮野 利光おや、可憐な女子だと思うたら まれではないか。 [ 岩場に腰を掛けて、けらけらと笑います。 湯船に浸けた足でちゃぷん、と音を立てました。 小さな滴が水面を騒めかせます。 ] 先程からずっと、あの男の背後に居て、 まれのことを見ていたというのに、 ちっとも気付いてくれぬものだから、 まれに瓜二つの娘かと思うていたのだ。 [ くつくつと喉を鳴らして、手で湯を掬って、 ぴしゃ、とまれの顔に向かってかけてやりました。] (11) 2020/09/06(Sun) 1:08:56 |
【人】 六鹿 稀そ、れは…!いらっしゃるなんて、 思わなくて、……っ、 きゃっ……! [ 弁明をしていると、その人はいたずらをするように 彼女にお湯をかけてきた。 とっさのことで、目をキュッと瞑ってしまい、 手は自分の顔の前でお湯を避けるように いつのまにか動いていた。 ] 酷いです……! わざとではないのにぃ…… [ むぅ、っとその人を見れば頬を膨らませ 彼女は軽く腕を組むのだった。 ] (12) 2020/09/06(Sun) 5:47:30 |
【人】 六鹿 賢斗[ マットを探すのに、少し時間がかかったけれど、 無事に戻ってきた僕は、 稀の表情に違和感を覚えた。 だって、ひとりなのにほっぺた膨らませてる。 可愛いけれど、 誰にかに向けているような気がして。 気にしなかったといえば嘘になる。 僕の稀の表情は、僕のモヤを大きくする。 マットと桶を露天風呂に持っていけば、 どうしたの、と声をかけるだろう。 ] 髪伸びた?すごく可愛いよ。 [ ちゅっと彼女の髪に口づけを落としてみた。 そのまま、どうしてみたい?なんて、 聞いたんだっけ。 ]* (13) 2020/09/06(Sun) 22:10:24 |
【人】 宮野 利光[ 亭主の戻りを知らせる、扉の開閉音が 聞こえます。 当たり前のようにはっとそちらを向いて おかえりなさいと声を掛けるまれを目にして わかってはいたのにどんと鉛のような重さが 胸にのしかかりました。 彼女は己のことをどのように思うているのだろう、 と馬鹿馬鹿しい疑念がふと過れば、 さらに仄暗い気持ちが腹の底から湧き上がるのを 止められずに。 ] (14) 2020/09/07(Mon) 10:32:02 |
【人】 宮野 利光[ 所詮己は形亡き者、彼女を好いたとて どうにもならぬことくらい理解して居りますし 彼女とて、真に愛して居るのは その男なのでしょう。 …ならば、何故、 何故彼女は夫と俺と 二人に愛されたいなどと… 平安の時代から、女子の心は 得心出来ぬものというのが 常識であるようですが、まさにその通り… ] (15) 2020/09/07(Mon) 10:33:45 |
【人】 宮野 利光[ ぶるりとひとつ頭を振って。 また元のように岩場に腰をかけて。 にこにこと笑う仮面を被って 彼女を見ていることでしょう。 瞬きすら惜しむように、じっと。 * (17) 2020/09/07(Mon) 10:40:19 |
【人】 六鹿 稀んっ、おかえりなさい……! 少し伸びたかもしれないかな? [ 戻ってきた彼が少し濡れた髪をすくって 口づけを落とせば、体を彼の方に近づけ、 少し頬を赤らめながら、顔を近づける。 彼の持ってきたマットを見ると、 少しだけ心が躍る。 誰も見ていないけれど、 自然は彼女たちの情事を見ているし、 その人も、それらに紛れて 今日は彼女を見つめているから。 ] もっと、ご奉仕させて……? [ マットに座った彼に覆いかぶさるために 風呂から上がれば、濡れた体を むぎゅうっと彼に押し付ける。 胸の谷間が鼻に行くように、 優しく、やさしく。 ]* (18) 2020/09/07(Mon) 12:14:55 |
【人】 六鹿 賢斗 ん、綺麗だよ。僕は好き。 [ 彼女が顔を近づけてくれば、 軽く唇を重ねたことだろう。 欲しがっているのなら、してあげないと、 稀が拗ねてしまうからね。 近くに敷いたマットに腰を下ろせば、 おいで、と腕を広げてみる。 彼女は腰を上げて濡れた体を 優しく押し付けるために膝たちになった。 ] は、っ…………きもち…… [ 谷間に唇が触れれば、ちぅっと吸い付いて しっかりと痕をつけていく。 1ヶ所じゃ物足りないから、3ヶ所くらい。 満足したら、彼女が上になれるように 寝転がって、押し付けられたままあとは 彼女にまかせてみる。 ]* (19) 2020/09/07(Mon) 12:46:47 |
【人】 六鹿 稀 −ある日の話− [ 偶に、若い仲居達と一緒に温泉に入ることがある。 女性同士だから、といろんな話題が飛び交う。 体の話、客の話、性の話。 3:4:3くらいの割合ではあるのだけれど、 ひとつひとつが濃い。 ] 『女将って、どうしてそんなに柔らかいの?』 え、あっ……お風呂上がり、…賢斗さんに、 ボディクリーム塗ってもらうくらいよ……? 「えー!嘘!羨ましい!」 あら……貴方は、旦那さんがいたはずじゃ…… 「こんなところにいるってことは?」 …………うまくいかないの? 「そうなのそうなの。仮初みたいなもの。 書類上だから、あたしがどこで働いていても興味なし」 (20) 2020/09/07(Mon) 15:30:37 |
【人】 六鹿 稀 『でもそういうのも大変よね。あたしは興味ないけど』 「ま、別に旦那も別の女いるみたいだし?」 恋愛結婚だったの? 「親同士のあれ。……そんなのでうまくいくわけない」 [ その言葉は、稀の心にちくりと刺さった。 稀も、賢斗も、その道を辿る予定だったから。 だから、今のこの生活は幸せでしかない。 あのとき、告白してくれた彼。 優しくはじめての稀を受け入れてくれた彼。 そして、プロポーズをしてくれた彼。 稀の頭はいつも賢斗で埋め尽くされている。 ] なら、私は……本当に幸せものなのね。……* (21) 2020/09/07(Mon) 15:56:07 |
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