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【人】 魔女 クリスタ[ 父親が誰とも分からぬ子を、 私などが育てられるだろうか。 そも、私に人の親となる資格があるだろうか。 悩みに悩んだ末に―――。] まあ、これも一つの経験か……。 [ やはり、せっかく宿った命を無下にはできずに。 女手一つで赤子を育てる魔女の物語は、また別のお話。]** (62) 2021/05/08(Sat) 23:41:14 |
【見】 マギカメラ レヴァティー大浴場ー ふぁっ……ってクリスタさん? 起きてぇー…… [胸をむにむにと触る彼女の手つきはいやらしい。 ピクッと擽ったさに反応して慌てて肩をペチペチ軽く叩いて覚醒を促せば、功を奏したのか元から回復が早いのか彼女は目覚めて事なきを得る。] うぅ……びっくりしましたよ… …着替え着替え…… [ふらつく頭で何とか冒険鞄の中にある着替えを取り出して着衣を済ませると酔いを覚ましてから彼女に従い洞窟の出口への道に辿り着くことになる>>55] (@1) 2021/05/09(Sun) 5:47:43 |
【見】 マギカメラ レヴァティ ええ、 私もギルドに報告に行かねばなりませんし。 ここでお別れですね。 [洞窟から開放されたときの外の空気ったらなんと清々しいことか、空からさんさんと照りつける太陽の光り眩しく懐かしみさえ覚えてしまう。] あの、クリスタさん [別れ際に彼女を呼び止めた。] ……北方のドラゴンの話、また詳しく聞かせてくださいね。 [最後に脱出口まで連れて来てもらえた感謝と、散々だったであろうその身を案じてあげたかったけれど、言い出せずに最後は終わってしまった。 やがてギルドの受付へと事の顛末を報告し、レヴァティは依頼を取り下げる。冒険は終わりは撮影の終わり。〆 (@2) 2021/05/09(Sun) 5:52:32 |
【見】 マギカメラ レヴァティー後日談ー [発信した映像には視聴者の倫理観が働くものでマギカメラの契約は増えたものの、ギルドから様々な制約を受けることとなった。特に強く言われたのは若い青年の凌辱映像を送り出してしまったこと。 不満はありながらも、徐々に中継のあり方も改善されていくことになる。 そして今日もまたレヴァティは取材に出掛けた。 行き先は北の方、冷気を吐くドラゴンを求めて] (@3) 2021/05/09(Sun) 6:07:05 |
【人】 騎士? テンガン――三年後・その2―― [テンガンは出世街道を駆け登り、あっという間に副団長の座にまで昇り詰めていた。 兄をも追い越す早すぎる出世に誰もが疑問を抱いた。 だが団長のお気に入りであるテンガンには誰も物申すことができなかった。] 団長……♡ 今日もオレをメスにして下さい……♡ [テンガンは夜な夜な上官の部屋に通って、彼に"奉仕"を行っていた。 団長がいやらしい笑みを浮かべて寛げた衣服の間から現れた肉棒を口の中に含む。 その間に団長はテンガンの服を脱がせ、尻を直接揉みしだき、後ろの入口を太い指先で弄るのだった。] (63) 2021/05/09(Sun) 9:37:40 |
【人】 騎士? テンガン[だがその晩は闖入者がいた。 バタンと派手な音がして扉が開くと、そこには鬼のような形相をしたテンガンの兄が立っていた。 兄は団長と弟の姿を視界に捉えるなり、「オレの弟に何をするッ!」と叫んで剣の柄に手をかけた。 団長が一方的に弟に強制しているのだと疑わない、熱血漢で身内に甘い兄らしい判断だった。 兄が踏み込んできた理由は分かる。 最近兄は団長がテンガンに何かしているのではないかと疑い始めていた。 ――――だって、そう気付くようにテンガンが仕向けたのだから。] (64) 2021/05/09(Sun) 9:38:02 |
【人】 騎士? テンガン[暗闇からぬっと現れた手が兄の口をハンカチで押さえ込む。 そのハンカチには淫魔の体液から精製された媚薬が染み込ませてある。 あっという間に兄の下半身は昂りを示し始めた。 今夜兄が現れると分かっていた。 だから部屋に魅了し籠絡し下僕化させた団員たちを潜ませていたのだった。 団員たちに羽交い絞めにされ捕らえられた兄に、団長が告げる。 「愛しい弟を助けたくばこの場で自ら弟を犯すか、自分がその他全員を相手にするか選べ」と。] お兄様、オレはお兄様が相手なら平気です……っ、 だから………… [テンガンは被害者になりきって健気に涙を浮かべてみせる。] (65) 2021/05/09(Sun) 9:38:19 |
【人】 騎士? テンガン[これこそがテンガンの目的だった。 大好きな大好きな兄を自分が堕とされたのと同じ方法で堕落させること。 理不尽な二択を突き付け、心を嬲り、快楽を教えてあげること。 その為だけにテンガンは生家に舞い戻ってきたのだ。 その為だけに危険を冒して騎士団の中に潜り込んだ。 兄こそが考え得る限り最も自分に似ている人間だったから。 兄とならきっと"再演"が楽しめる。 たった一人の為だけに地道な仕込みを今日まで繰り返した舞台だった。 「適当に襲って食べるだけ」なんて雑な味付けは極上の獲物に対しては許されないから。 むしろ時間をかければかけただけ、それを味わった時の快楽は計り知れないだろう。 テンガンがどうしても喰らいたかった最上の獲物とは、鏡に映った過去の自分────]* (66) 2021/05/09(Sun) 9:39:01 |
【置】 騎士? テンガン──蛇足── [弟を犯すか、自分が輪姦されるか。 テンガンよりもさらに苛烈で、さらに向こう見ずで、さらに無謀な兄は一秒も迷わなかった。 兄の考えたことは即ち「どちらも選ばない。この悪党どもを一刀のもとに切り捨て、弟を助け出す」であった。 兄は自分を羽交い絞めにする団員に後ろ向きに頭突きを食らわせ、その隙を突いて縛めを抜け出し、剣を抜く。] お兄様……ッ!?!?!? [あわれ団員たちはバッタバッタと斬られ、団長も剣を取る暇もなく斬られた。ぐわーっ! 助け出されたテンガンは「大丈夫だったか」と兄にお姫様抱っこされ、不覚にもドキンとしてしまう。 お兄様……おもしれー男! また数ヶ月単位……いや今度は数年単位で準備を仕込み、絶対に兄を堕落させてやるとテンガンは誓うのだった。]* (L0) 2021/05/09(Sun) 9:40:55 公開: 2021/05/09(Sun) 9:50:00 |
【人】 機構管理人 ルチル─ その後 ─ [あれから何ヶ月後、いや何年後? 時間感覚が乏しいオレにはピンとこないけど、とにかくしばらく経った後のこと] ほーら言ってごらん。 前、後ろ、口。どこがいいの? [オレは機構で侵入者の男と遊んでいた。大量の触手に覆われた魔物を従え、そのコを捕らえさせていた] 選べない? 全部だね♡ ふふっ、欲張りさん〜。 [言葉を無くしたそのコにそう言ったら、相手は虚を突かれたような顔をする。 でもその瞳の奥に期待の色が見える。内心で楽しみにしちゃってるのが読み取れる。 あぁ、このコも順調に堕ちていくなぁ。 オレは今男体だ。足りないところは触手に補ってもらってリクエストに応じよう。 ついでだから相手には淫紋をつけてあげよう。オレも盛り上がるし♡] さぁ、いーっぱい気持ちよくなろうね〜。 [ついでに堕ちていこうね〜。 何人もの淫魔を世界に送り出しながら、この機構の中だけじゃなく世界が淫魔の支配下になる夢を、オレは見始めた] (67) 2021/05/09(Sun) 10:57:05 |
【人】 機構管理人 ルチル[機構を訪れる人間も増えたけど、送り出す淫魔が増えるにつれて、“里帰り”も増えてきた。 ココは人間に殺されることのない安全な場所。自力で身を守れないコは、戻ってきて住み着くこともある。 身を守れるコも羽根を伸ばしに来て近況を教えてくれたりする。 仲間が増えるって楽しいね! 元人間の淫魔たちはお風呂が結構お気に入りだ。 汚れを洗い流すのなんか魔法で簡単なのに、人間だった頃の習慣が抜けないのかな。 近郊の街に住み着く淫魔も増え始めて、今じゃ半ば公衆浴場化している。 淫魔が集ってるときに人間が入っていっちゃうこともよくある。もれなく餌食になってるけど、ラッキーだよね、そのコ] (68) 2021/05/09(Sun) 10:57:52 |
【人】 機構管理人 ルチル[大浴場が手狭になって、あるとき創造主サマが(2)1d3個増設していった。 せっかくだから、オレは一箇所に「淫魔の湯」と看板を掲げてみた。 避けて逃げちゃう人間もいれば、夢見るような瞳で吸い寄せられてくる人間もいる。 こういうの、堕落ぶりを見極めるのに便利らしい。堕落しかけの人間が獲物を探し求めて様子見てたりするし。 目に見えて感じ取れるオレとは違うんだもん、こういうサービスも必要なんだね〜] (69) 2021/05/09(Sun) 10:58:22 |
【人】 機構管理人 ルチル[それはさておき。 ある日、オレが最深部でいつものように見張り番をしていると、創造主サマがいつの間にか帰ってきていた。 またすぐどっか行くんだろうなぁと思ったときに、少し聞きたいことができた] なぁ、アンタさぁ。 いつもドコで何してんの? ……えっ、そうなの!? [創造主サマに訊いてみたら、びっくりする答えを聞いた。 なんとあちこちで淫魔増殖機構を創っているらしい。ここが1個目で、今は(3)2n4個目を建て終えたところだとか] なんでそんなに淫魔増やしたいの? [そもそも、アンタは何者なのさ? 同族じゃない……気が、する。でも人間でもないと思う……たぶん。こいつの気配は得体が知れないんだ。 最初は興味が無かったけど、いろんな人間たちを淫魔に変えていくうちに、気になり始めた] (70) 2021/05/09(Sun) 10:59:02 |
【人】 機構管理人 ルチル──え、えっ? そうなの? ウソだろ? あ、ちょっと待ってよ、話はまだ── [目玉が飛び出すかと思うぐらい衝撃的な話を聞いて、それが本当かウソかわからなくて、戸惑っているうちに。 創造主サマは消えてしまった。 そういえばオレ、あいつの心が読めない……思考が覗き見られない。 というか。オレの魔法はあいつにかからない。 そりゃオレはあいつに創られたモノだから、当たり前かもしれないけどさぁ……?] (71) 2021/05/09(Sun) 10:59:50 |
【置】 機構管理人 ルチル[衝撃的な話というのは、創造主サマの過去の話。 昔、ある人間の男が淫魔に出逢った。 しかし、その淫魔は他の人間に殺されてしまった。 男は再会を望んで使い魔製造の術を学んだが、淫魔のような人間に近いモノはなかなか創れずにいた。 そのうちに、悪魔の誘惑を受け、契約をした。 そして淫魔を創り出す術と、既存のダンジョンを乗っ取って別のものに作り替えられるほどの魔力を手に入れた。 その男というのが創造主サマ。 創造主サマを誘惑したのは、蟷螂のような姿をした悪魔だったらしい] (L1) 2021/05/09(Sun) 11:00:29 公開: 2021/05/09(Sun) 11:05:00 |
【置】 機構管理人 ルチル[オレがびっくりしたのは、創造主サマがその淫魔に“恋をした”って話だったからだ。 そして淫魔をたくさん創り出せば、その淫魔の“生まれ変わり”ができることもあるんじゃないか、と思っているらしい] そんなロマンチックな話、聞いてないけど……? [更に微妙なことに。 オレは創造主サマが再会を目指して創った淫魔第一号だそうだけど、容姿はともかく、中身がさっぱり似ていないらしい。 遊びに誘っても反応がよろしくないわけだよ。 似た者にしたけりゃ心を読ませてよ。 でも無理だよねぇ、“下剋上”ができたら困るもんね? それはオレでもわかる] (L2) 2021/05/09(Sun) 11:00:57 公開: 2021/05/09(Sun) 11:05:00 |
【人】 機構管理人 ルチル……変な話聞いちゃったな。 遊んでこよっと。 [愛とか恋とかはオレにはわからない。 必要のないものだからだろう。 わからないものを見ると、ちょっとイライラするんだよね。 侵入者たちを手玉にとって、すっきりさせてもらおうっと。 創造主サマが夢を叶えられる日が来るのか知らないけど、オレはオレで役目を果たし続けよう。 いつかこの世に淫魔が溢れかえる日を夢見て]** (72) 2021/05/09(Sun) 11:01:29 |
【人】 月桂冠 イクリール―(3)1d3週間後後― ――はァ……おやおや。 だめですよ、まだ"僕"はイッていないでしょう? [後ろから手綱を引くように腕を掴まれ犯されている女に音高く肉を打ち付けながら、黒髪の神父が甘く囁く。 絶望に舌を噛もうとしたため噛ませた猿轡の下で母が快楽に泣きわめいているのが分かり、イクリールは下腹に血が集まるのを感じた。奪う方の"男の味"も、なかなか悪くない。 絶頂にわななく中の心地よさに、思い切り最奥に白濁を叩き込んだ。ここの良さを知っている。"私"たちは母娘なんだから] かわいいセシリー、僕のセシリア。 僕が主の御許に去ってから、さぞ寂しかったでしょう…。 これは赦し、これは恵み、天上からの迎えなのですよ。 [ぐったりと寝台に転がる上体を仰向けにし、体位を変えて一滴残らず注ぎ込もうとゆるゆる腰を送る。 正面から見据えた瞳に魅了(チャーム)をかければ、余韻に震える女の口から法悦の呻きが漏れ始めた。猿轡を解いて、絶頂に蕩けた頬を撫でてやる] (73) 2021/05/09(Sun) 13:02:10 |
【人】 月桂冠 イクリールさあ、祝福された子を授かるべく励みましょう。 『私達』で、今度こそ家族になろうね♡ [あと(2)2n10回逢瀬ができるほどの"彼"の子種は蓄えてある。黒髪の可愛い子ができるまで、楽しむとしよう。それまでにたっぷり覚えた背徳の手管をいくつ試せるだろう。 焦点の合わない目で虚空に祈り始めた女の声に耳を傾けながら、新しい家族の誕生を願って快楽の宴を再開した**] (74) 2021/05/09(Sun) 13:04:05 |
【人】 凍剣士 スピカ―三年後 ある日― [ダンジョン内部、片手に持った魔石を弄びながら、一人の青年が人を待っている。 魔石――マギカメラには、新たな依頼や凶悪なモンスター出現の情報が映し出されている。 あれほど好きだったスイーツ特集やら、料理番組やらといったゴシップとは、この身体になってから縁がない。 ―――人間だった青年が死んで、新たな命を得てしばらく経つ。 加齢による容姿の変化はないが、変わった部分もいくつかある。 まず第一は、刀のほかにショートサーベルを腰に持ち歩くようになった。 かつて、自分が殺し、自分を殺した淫魔が得意とした短剣術と、自分の友であった人間が振るった剣術を、見様見真似で習得し、使いこなすようになっていた。 もう一つ。 あれから青年はギルドに近寄ることは無くなっていた。 下手をすれば、自分が討伐対象になりかねないことはわかっているし、女に手を出そうにもすぐ足がついてしまう。 けれど、教会への仕送りは続けていた。 今は、その為に一仕事終えて待ち人の最中だ。] (75) 2021/05/09(Sun) 21:21:32 |
【人】 凍剣士 スピカ[―――やがて、とある人影が姿を現す。 待っていたのは、“淫楽の夜魔王”と呼ばれる男。 スラムを支配し、国内にまで名を轟かす、おそらく同種の中でも、最も権力を手にした淫魔。 けれど、そんな男に一瞥も、声すらかける事なく、懐から袋を投げ渡す。 男が確認すれば、中には太く、鋭い牙が入っているのがわかるだろう。 ――『ヨルムンガンドの毒牙』。 世界を呑むとさえ言われる、蛇型のモンスターの中では最大種のもの。 男の前に手を差し出す。 「報酬をよこせ」と、言外に告げていた。 この男とつるむ様になったのも、人ならざる者として新生してからだ。 日の元に出れない身の上には、なんとも都合がいい。 代わりに、男が他所に依頼できないような希少品や、難しい案件は率先して自分がこなす。 ――仲間意識などない、完全なギブアンドテイク。 そうして、報酬を受け取ればさっさとその場を後にする。 余計な関係は必要ない、その方が都合がいいから。] (76) 2021/05/09(Sun) 21:22:19 |
【人】 凍剣士 スピカ―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※―※― [男から報酬を受け取った後、とある人物の家を訪ねる。 ――全身白い装束に身を包んだ、高位の魔女。 何度かドアをノックし、相手の出方を待つ。 彼女とは、自分の治療を依頼した事から、こうして頻繁に会う様になった。 『自分を人間に戻してほしい。依頼料はそちらの欲しい物でいい。』 ―――もし、魔女が望んだことがあるなら、淫魔である自分の血や、高位の魔物の素材、性交渉も行ったことがあったか。 自分に用意できる物は、一通り差し出した。 全ては、またもう一度自分が守りたくて、守れなかった人に会う為。 テンガンと、イル。 テンガンとは、ダンジョンを出てから会っていない。 見つけることはできなかった。 イルとは、どうであったろう。 彼女が望めば、自分と会うことは容易だろうが…。] (77) 2021/05/09(Sun) 21:23:08 |
【人】 凍剣士 スピカクリスタ、またよろしく頼む。 [魔女が姿を現せば、そっけなくそれだけを告げて、魔女に案内されるに従おう。 自分は、なんとしても人間に戻らなければならないのだから――…それが何故かは忘れてしまっても、そうしなければならないと、心の奥が絶えず訴えかけてくるのだから。*] (78) 2021/05/09(Sun) 21:23:17 |
【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル─ 三年後のある日 ─ [スラムを完全に支配下に置き終えて2年、街全体も支配しつつある頃。 男はいつものように、あの刀使いと取引をした。>>76 日頃、誰かとの取引の現場に男が自ら出向くことは無い。だが彼相手のときだけは別だった。 かつて手出し無用と判断した相手だからだ。>>0:22 下手をすれば手間暇かけて懐けた手駒を失いかねない。 それよりは自ら出向いたほうが効率が良い。 そう判断してのことだった] (79) 2021/05/09(Sun) 22:05:20 |
【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル[言葉なく投げ渡された袋に入っていたのは、間違いなく男が依頼した代物。『ヨルムンガンドの毒牙』だった。 薬剤の材料として依頼したのだ。 厄介な敵──兼・獲物──を陥落させるために。 人間の目線で言えば、薬と言うよりむしろ毒であろう。 世界を呑むとさえ言われる“蛇”の牙は、人間に堕落の味を教え込むのに非常に役立つ毒薬となる。 差し出された手の上に、男は拳大の布袋を置いた。 その中には金貨が一掴みと、次の依頼について書いたメモが入っている。 報酬として渡した額は相場の倍にはなるだろうが、依頼品を単身得てくる彼にはそれでも安いほどだ。 余分な言葉も礼もなく、ただあるのは継続した依頼のやり取り。 続けて依頼するのだから仕事に満足している、続けて受けるのだから報酬に問題がない。 そんな言外のやりとりだけで、男たちは繋がっていた] (80) 2021/05/09(Sun) 22:05:45 |
【人】 淫楽の夜魔王 ギュルセル[彼にとってこれがただのビジネスなのを男は察していたが、もし彼のほうから歩み寄ってくることがあれば、そのとき男は躊躇わず彼を引き込むだろう。 男は誰かの心を誘惑し引きずり堕とすのをゲームのように楽しんでいるからだ。 最も好都合な関係を維持しながら、絶えず隙を狙い続ける。例え同族であろうとも。 それが“淫楽の夜魔王”などと呼ばれる魔物の習性だった]** (81) 2021/05/09(Sun) 22:06:07 |
【人】 月桂冠 イクリール―3年後・月桂冠の悪魔― [街外れの泉で汲んだ水とダンジョン産の素材を使った合せ鏡を深夜ひとりで覗きこむと、結婚式で冠をつけた自分と将来の夫の姿が映る――娘たちの間に取るに足りないおまじないが流行している裏に、イクリールの陰があった。 女の性質は、そう大きくは変わっていない。 人間模様をつつき、変わりゆく心を愛で肉の悦びを掠めとる。 便利な力を得たことで、被害範囲は変わっていたけれど。 人前で舞い踊るリスクを避けるようになった分、ダンジョンで遊ぶ時間が増えた。おまじないに使う月桂樹の若枝や魔化した貴金属を狙って、あるいは泉の水と偽って意中の娘に淫魔の湯を渡して想いの先をねじ曲げようとして、やってくる冒険者は老若男女さまざまで、なかなか鬱屈していて美味しい。 時に親切に、時に横暴に振る舞い、彼らの味見をしたあと、本来ならダンジョンに来ることがないような娘にまで魔手を伸ばすのが最近の趣味だった] (82) 2021/05/09(Sun) 22:32:07 |
【人】 月桂冠 イクリール[今日の獲物は、可愛らしい黒髪の娘。 夢のなかで幸せな花嫁となっている娘の薄紅色に染まった頬を撫でながら、現実の肉体を彼女に横恋慕する狩人jobの子種で白く染めてやる。意識がないのはつまらないけれど、初々しい反応は悪くない。 愛する者の腕のなかで、この子はこんな風に啼くんだろう] (83) 2021/05/09(Sun) 22:33:17 |
【人】 月桂冠 イクリールみんな、吟遊詩人にたまには神話も頼めばいいのにね。 [イクリールはくすくす笑う。 月桂樹には求愛を拒む神話がある。その身を変えてでも想いを受け入れまいとする女の話がかつて好きだった――気がする。 見るものによって男の悲恋とも女の遂意とも取れるその樹の枝葉は、古来この辺りでは勝者や花嫁の冠に使われる。 気まぐれに人生に干渉し、人間の心身を掻き乱すことはひどく愉しいことだった――冠を授けるのは、神でも人でもなく、この私なんだから] 私は死ぬまで変わらないわ……。 [君はどうなんだろうね? 遊ぶ人間に、同類に、イクリールは語りかける。 生命をチップにした享楽の日々は、まだまだ終わりそうにない**] (84) 2021/05/09(Sun) 22:34:00 |
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