「ここはどこかしら」

見知らぬ地で、あなたはそう言った。
気付いたら立っていた場所は知っている場所とは随分違う。

ここに来る前はどうしていただろうか？
大きな穴に落ちてきたような、前触れもなく現れたような。
少なくとも、ここが“自分の元居た場所”でないのは確かだろう。

「あらあらァ」

周りを見回して、あなたは声に出す。

それにしても、歩いている人の格好は皆ハイカラな物ばかり。
お祖母様からは禁じられている、キラキラやヒラヒラが目の前を行き交って。
ついには仮面の小柄な男が近付いてきて、“げぇむ”とやらに参加しないかと話し掛けて来た。

それは楽しい事だろうか、それは楽しい事だろう。
しかも自分は丁度とても困っている。
願い事を叶えてくれるとは、渡りに船だった。

賢いあなたは全部わかっていて、だから誘いに頷いたのだ。

「毎日毎日毎日毎日、すっっっっっっごく退屈」

あなたを知らぬものは居ない地で、息巻いた。
甘くておいしいお菓子も、この退屈を吹き飛ばすには足りない。

欲しくないものも、欲しいものも、全部あなたは持っている。
お菓子の国の第三王女、その地位は誰もが羨むものだろう。
けれど同時に、少なくとも退屈だけは、等しく皆に訪れるものらしい。

「退屈を吹き飛ばす、ですって？」

それは本当か、とあなたは聞く。

曰く“なんでもひとつ願いを叶える権利”を得られるゲームをしませんか、と。
急に目の前に現れた小柄な仮面の男が妙な誘いをするものだから、興をそそられたあなたはその遊びに乗ってあげる事にした。

興を削ぐような真似をしたらお菓子にしてしまえば良い。
お菓子にして、ぐりぐり踏み潰してしまえば良い事だ。
それにゲームは楽しい。つまんないゲームもありはするものの。

あなたは“何でもなくない日”を期待して、誘いに頷いたのだ。

>>62お嬢さん
どうかな、私は果たして生きていると言えるかな？
だってお嬢さんもご存じの通り、この身は骸骨だ！

[楽しそうに両手を広げて笑う]

どう思うかは人それぞれだが、とっても愉快だろう？

勿論物は触れるし、食べることも出来る！
見た目は気合いさ。気分が乗るか乗らないか、それだけだ！

>>66 幸薄男

……………………。

あんた、そんな顔して笑うこともできたのね。
　

>>67姫君
そんな顔？

[不思議そうに自分の顔をこねくりまわしている]

あら、あらあらァ！
カグラも、カグラも髑髏の顔を触りたいわ！
暖かいの？冷たいの？触れるのかしら？

>>69お嬢さん
うん？触ってみるかい？
どうぞ、人の肌の時は温かいと思うよ。

[骸骨の時はどうかって？温かくも冷たくもないね、骨だし]

(あ、髑髏の顔って髑髏ですかお嬢さん)(どうぞ)(すっ)

そこ、そこっ！
いちゃつこうとしてるんじゃございませんよぉおおお！！？？

[にゅっと割って入って妨害のポーズ]

私の目が黒いうちは許しませんとも、ええ、ええ！
羨ましい！絶対許しませんとも！！！

………………。
[じー]

（あったかいのかしら、つめたいのかしら）

（そも、骸骨のこの人は、あたしが触ったらお菓子になるのかしら、ならないのかしら）

>>73姫君
そんなに見つめて頂いても、このリボンはお返しできませんよ？

>>74 幸薄男

あ、あんたの手垢のついたリボンなんて、要らないわ！？

返されても捨てるだけよ！！

>>75姫君
折角の綺麗なリボンを捨てるだなんて勿体ない！
それならやはり、頂いたままでよろしいですね？

[くすくす笑った]

>>76 幸薄男

………………。

あんまし、あたしの視界に入らないようにして頂戴。

>>77姫君
おや、怒らせてしまったかな？
これは失礼。そんなつもりは無かったんですよ。

[両手を上げて無実ですよのポーズ]

[じたんばたんびくびくびくん]

カグラ様ったらぁ…お茶目さん☆

[ぴゅーっと苺ジャムが出ている。ぴゅー]

>>78 幸薄男

べつに、怒ったりなんかしてなくてよ。

あたしの大事だったものが、あんたの首でひらひらしてるの見ると、もやもやした気持ちになるだけだわ。

>>81姫君
なるほど。
姫君の大事なリボンは私が大事にします、ご安心ください。

[得意げに胸を張る]

>>82 幸薄男

────〜〜〜。

だーかーらー！

大事にすることないのよ？することないの！

わかったわそういうところだわ！
あたしがイライラするところ！
　
わからない？
わからないでしょうね！

[あっかんべー]

[びくびくじたばたうねうねうね]

カグラはね、カグラは、髑髏さんのお肉をグチャグチャしたいのよ！
ねぇ、グチャグチャさせて？(くびこて)

>>83姫君
ううん、全然わからないなぁ…。
乙女心と言うのは何時の世も複雑怪奇だ。

そういうとこってどういうところだい？
……まあ、良いか。

>>85お嬢さん

…………えっ？

…………ぐちゃぐちゃ？

[興味深げに凝視の態勢]

>>87

ぅん？(くびこてん)

お姫様も、きっと髑髏さんのお顔、沢山グチャグチャして素敵な殿方を作りましょ？
きっと楽しいわ、カグラはとってもセンスがいいからとっても可愛らしくしてあげるのよ！

>>89お嬢さん

ううん、それは……。

ま、あ、………ドウゾ……。

[覚悟を決めた悲壮な顔で跪いた]

>>68
だってきっと髑髏にお肉をこねこねしてお顔を作るのだわ！
それならそれなら、カグラはもっと素敵なお顔を作ってあげるのよ！
感謝していいのよ！

>>89 異国娘

え、その、あたし…………っ。

殿方の顔なんて、触った事、ないですもの……。

見てる。
見てるわ。

あんたがこねこねしてるとこ、見てるわ。

>>91お嬢さん
………。
(さらっと“お前の顔微妙”と言われた気がする)

ソウカイ…アリガトウ……。
(泣いてない)(別に泣いていない)