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清和は、かつて、誰よりも先に田舎から出ていった。 (a0) 2021/08/16(Mon) 21:00:04 |
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2021/08/16(Mon) 21:06:42 |
【人】 泡沫の誘い手 涼風「──ああ」 思い出した。 かきむしるほどに苦しい、泣きたくなるほどの心の叫び。 "ここにずっといたい"。 「でも、ごめんね」 でもそれは、泡のように消えてしまった。 私はそれよりも先に気づいてしまったから。 もう昔の中で踊り続ける子供じゃいられない。 私は未来に向かって駆ける紡ぎ手になりたい。 (0) 2021/08/16(Mon) 21:10:10 |
【人】 泡沫の誘い手 涼風「ごめんね、寂しい思いをさせてしまって。 一人で大変じゃなかった?一人で辛くなかった? モモ、ねえ、モモ」 夢へ誘う貴方に手を伸ばす。叶うのならば、その小さな体を抱きしめようとする。 「お祭りは終わってしまったけれど。 暫くこうして、お話しよう」 私は、本当は君と皆をこの世界に引き留めなければならなかった。 忘れてしまった私に貴方を慰める資格なんてないかもしれないけれど。 許されるのなら、夢の綻びが皆にバレてしまうまで。皆が元いた場所へ帰ろうと思うまで。 (1) 2021/08/16(Mon) 21:11:29 |
【人】 泡沫の誘い手 涼風 これは綻びが見える直前の、すぐにかき消されてしまうような泡沫の一幕。 瞬きすれば過ぎていくような刹那の空白。 せめて、その間だけでも。 「ああ、モモ。こっちに来て。 この手を取って、抱きしめて。顔を寄せ合い、囁いて。 日が落ちたここは、一人じゃ何故だか少し寒いんだ。 そうして朝が来るまで言葉を紡ごう」 寂しさ、哀しさ、虚ろも全て。 覆い隠してくれる夜の帳の内側で。 どうか今だけ全て忘れよう。 夢さえかき消してしまうような、終わりを告げて全てを照らす朝が来るまで。 (2) 2021/08/16(Mon) 21:11:50 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥「ばかだなあ、薫兄は」 殆ど抵抗も無く抱き竦められて、 すぐ傍の体温に頬を擦り寄せた。 こんな事をしても、もう何にもならないと知っている。 全部、色褪せた夢の中に置いていってしまえばよかったのに。 叶わぬ夢と気付いていてなお溺れる事ができるほど あなたはきっと、愚かな人ではないから。 「そんなに辛くなるくらいなら、ずっと忘れてたらよかったのに」 (3) 2021/08/16(Mon) 21:22:09 |
百千鳥は、涼風の傍に居る。夢が覚めてしまうまで。 (a1) 2021/08/16(Mon) 21:23:51 |
涼風は、百千鳥の傍に居る。 (a2) 2021/08/16(Mon) 21:25:35 |
編笠は、背中を向けたまま、空を仰いだ。 (a3) 2021/08/16(Mon) 21:25:58 |
涼風は、呟く。「だって、一人にさせられないよ。モモ」 (a4) 2021/08/16(Mon) 21:26:51 |
涼風は、終わりを待っている。 (a5) 2021/08/16(Mon) 21:27:08 |
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