人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:


【人】 転生者 アウローラ

[ あれから季節がひとつ過ぎて、
 学園内の景色もすっかり冬の装いとなった。

 わたしたちは、というと相変わらずで。

 わたしは学園の生徒として普通に授業を受けて。
 彼はそのあいだ、暇を見つけては
 図書館でよく本を読んで過ごしている。
 このままいくと、わたしが卒業するまでには
 あの図書館の蔵書を全て
 読み終えてしまうのではないかしら…。

 他にも、お互い時間があるときに料理を作ったり
 お休みのときには二人で何度か、
 街や郊外の森に出かけたりもした。]
(1) 2022/05/25(Wed) 22:53:49

【人】 転生者 アウローラ

[ 少しずつ、重ねられていく穏やかな日々。
 そして少しずつ、彼について知っていることが
 増えていった。

 粥とお菓子以外の料理を作るのが実は苦手なことも
 都合が悪かったり面倒なことは笑って誤魔化そうとすることも、

 世界を破滅させることに対する拘りは、結局のところ、
 「自分を召喚した、誰かの願いを叶えるため」で。

 ……今まで彼をこの世界に喚んだ人たちは皆、
 既に此の世にいないということも。 ]
(2) 2022/05/25(Wed) 22:54:20

【人】 転生者 アウローラ

[ ……もし、望みが叶うなら。

 わたしの知っている彼が彼のままで在てくれたらと、
 そう、願わずにはいられない。

 あのひとたちが幸せでいられる「美しい物語」が
 続いてほしいと思っているのは変わらない。

 ――…でも、それとは別に。

 彼の冷たくて、あたたかな掌に、…離れがたい。
 離したくないと、その気持ちを抑え難く感じている。 ]
(3) 2022/05/25(Wed) 22:58:04

【人】 転生者 アウローラ



 …えへへ。


[ >>4>>5自分でも気持ちが悪いくらい、
 頬(というより表情)が緩むのを感じた。

 差し出された、彼が淹れてくれた紅茶の味も、
 肩から背にかけられたわたしには大きいマントも、
 口調こそ厳しいけれど、優しさに満ちた声も。

 ――…その全てが、わたしにとってあたたかかったから。]
(33) 2022/05/27(Fri) 23:33:49

【人】 転生者 アウローラ



 ……星を、見ていたんです。


[ マグカップから紅茶を一口啜る。
 そうして見上げた空には、濃淡を描く藍色の空と
 銀粉と雲母を散らしたような星々。

 「私」の元居た世界では、普通に街で暮らしていたら
 絶対に見ることのできない光景が
 この世界では当たり前に存在している。
 わたしの故郷でも、王都でも、それは同じ。 ]
 
 
 子どもの頃、先生に教わったんです。

「夜の星は、亡くなった人たちの魂で
 今も遠い彼方から私たちのことを
 ずっと、見守ってくれているんだよ」って。
(34) 2022/05/27(Fri) 23:35:31

【人】 転生者 アウローラ



 ……小さい頃のわたしにとって、
 愛とは星のようなものでした。


 真っ暗な夜の闇の中、きらきら輝いて
 わたしの心を温かく照らしてくれるけれど。
 ……でも、決してこの手が届くことはない。


[ どれだけ、背伸びをして手を伸ばしても
 懸命に飛び上がろうとしても、
 あの輝きに、手が届くことはなかった。 ]


 だから、憧れました。

 星の輝きに、愛に、それに触れたときの温もりに。

 誰かを愛して、そして愛されたとき、
 それはどれだけ温かくて、眩しくて。
 ……素敵なもの、なんだろうって。


[ 小さな頃、夢に見ていた遠い世界でも
 終ぞ触れることの叶わなかった願い。 ]
(35) 2022/05/27(Fri) 23:36:34

【人】 転生者 アウローラ



 わたしは、選ばれませんでした。
 この世界の誰かに愛されるような、
 そんなニンゲンにはなれませんでした。


 でもね。
 あの夜、貴方に出逢って、
 わたしは、自分の物語を自分で綴ることを知りました。
 誰かの幸せを祈るのと同じくらい、
 自分自身のことを選択することの大切さを
 教えてもらいました。

 貴方と共に綴った時間は
 わたしにとって、かけがえのないものです。

[ そしてこれからもきっと。
 わたしにとって、かけがえのない星であり、道標。]
(36) 2022/05/27(Fri) 23:41:47

【人】 転生者 アウローラ

[ だから。 ]


 もし、今もわたしの願いを叶えてくれるというのなら。

 これからも、学園を卒業してからも、ずっと。
 わたしと、一緒にいてほしいんです。


[ 自分なりの一世一代の告白に、
 果たして返答は、あっただろうか。
 
 たとえなくても、そのまま彼の肩に頭を預けて、
 すやすやと寝息を立て始める。

 まぁ間違いなく怒られるだろうけど、
 でも、彼はなんだかんだ面倒を見てくれるだろうなんて、
 ―――…そんな甘えに瞼を閉じながら、
 すやりすやりと、狸寝入りをする。 ]**
(37) 2022/05/27(Fri) 23:47:21