人狼物語 三日月国


233 【身内】恋と薬と副作用

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【恋】 調合師 ネス

[でも、「似合わない」と認めない彼を目と言葉で説得して、
堕としてしまえば、僕は嬉しくて堪らないといった色で瞳を輝かせて、彼に唇を重ねた]


  え、絶対笑わない。
  あ、こんな風には、
  笑っちゃうかもしれないけど。


[自分の顔がにこにこしちゃっていると思って、
これは止められないかな、とちょっと気恥ずかしそうな笑顔になりながら。
拗ねる姿を想像したらそれもかわいいんだけど。
ここでもあんまりかわいいって言うのはやめておこう。
かっこよくありたいって言ってたし、ね。

泡を洗い流してもらう間も、
彼の髪や背を洗う間もにこにこと優しい手付きで、

でも手淫を乞われれば、
「うん……」と少し声のトーンを落として、
上げる口端もどこか妖しさを纏って。
さっき僕の事を愛してくれた彼の大事なところを、
褒める様に、愛でる様に優しく扱いた。

繋がらなくてもこうして触れるだけで気持ちよくて、
ついつい時間をかけてお風呂を楽しんでしまった]
(?0) 2023/11/27(Mon) 11:42:22

【人】 調合師 ネス

[さっぱりしつつも、満足して部屋に戻って来る。
コーヒーはまた明日いれなおすとして、
一緒に毛布にくるまってお喋りしていたら、
すぐに布団の中もあったまってきた。

明日の予定について提案したら、
すぐに返事が返らなくて>>1:6
彼がどこか上の空だった事に気付く]


  けど……?


[何か問題があったかな?と首を傾げたら、
毛布に隠れてしまう彼が呟いて、]


  ぁは……ん、ごめん。
  怖い……?大丈夫だよ。

  どんなゼクスさんも、大好きだから。


[「怖い」が何だか可笑しくてつい笑ってしまった事に謝ってから、頭を撫でる。
ゼクスさんが寝れないなんて、あってはいけない。
安心して眠れる様に僕は傍にいるんだから、
寝れます様にと宥めて、頭だけじゃなくて背中も撫でて、
きゅうと抱きしめる様に身を寄せた]
(0) 2023/11/27(Mon) 11:42:27

【人】 調合師 ネス

[いつもより時間をかけて彼を安心させて、
その瞼が落ちて行くのを見守ったら、
彼が朝まで静かに眠れる事を祈って、
僕もゆっくり夢路へ着く。


―――ぱちりと目を覚ました時、
感覚の敏い彼はもうお目覚めの様で]


  んん……おはよう……。


[もぞもぞと寝起きで無意識に彼にくっつきながら、
往生際の悪い事を呟いていたとは露知らず、]


  早く起きなきゃね……


[寒いけど、今日はやる事が多いのだからと。
むっくりと起き上がって、コーヒーをいれなおした。
軽く朝食を摘まんだら、楽しそうな足取りで街へ繰り出す。
彼が浮かない顔をしていたら、]
(1) 2023/11/27(Mon) 11:42:32

【人】 調合師 ネス



  二人で探索、楽しみだね。


[と、彼を見上げながら笑う。
戦闘向きじゃない二人なので、
二人だけでクエストに行くなんて、基本的には無い。
どこに行くにしても他に戦える人がいるのが普通だから、
僕も彼と一緒で>>1:7、楽しみだった。

酒場に着いたら詳細が書かれている羊皮紙を受け取り、
それに目を通しながら情報を共有する]


  簡単そうなのに誰もこなせてないのか……
  見付けにくいんだろうね。
  あと、見分けもつけにくいみたい。


[ここからそう遠くないところにある草原を少し歩いて、
洞窟の側か中にあると思われる花のめしべが採取対象らしい。
花の香りは酷く薄く、又、洞窟には多くの草花が生えている様で、選別が難しそうだった。
根こそぎ採るという手段に出た冒険者が、
他の花の出す毒に侵された状態で発見されたらしいし、
きちんと見定める目も必要そうだった]
(2) 2023/11/27(Mon) 11:42:48

【人】 調合師 ネス

[調合に必要な色んな草花の姿形がわかるし、
羊皮紙には参考画もあったから、できなくはないと思った。
変な匂いを出す花や、対象の花の香り(言葉では説明しにくいとにかく不思議な香り、らしい)は、
ゼクスさんならわかるかもしれないし、
ベストメンバーじゃない?って思う。

彼を見上げて、
彼も問題なさそうなら、にこっと笑う]


  これ、行ってきます。


[と酒場の店主に告げて、
早速必要だろう手袋だとか容器を用意して、
それから非常時に使える薬なんかも荷物に詰めて、
草原を目指して歩き出した。
魔物の目撃情報がもう何年もないらしいから、
怪我とかはないと思うけど……]
(3) 2023/11/27(Mon) 11:43:03

【人】 調合師 ネス

[草原を歩く間は何人か他の冒険者とすれ違ったけれど、
洞窟の前まで辿り着いたら、人の気配は感じなくなっていた。

洞窟の外にもいっぱい草や花が生えていて、
ひとまずそのあたりを簡単に探る]


  外にあるなら、
  流石に誰か見付けてるよね……


[早々に中の探索に切り替えて、灯りの準備をする。
洞窟内の酸素を使い過ぎてしまわない様に、
ガラス玉の中で火が燃えているライト型の灯りを使う。
彼には同じものを渡してもいいし、いつも使っているものがあるならそれを使ってもらうつもり。

花を刺激しない様に密集している草花を探りながら、
高い所に生えている花については、
彼に見てもらう]


  ……結構時間かかりそうかな。
  もう少し奥に行く?


[人の踏んだ跡もあるし、
入り口付近はやっぱり望み薄な気がして。
危険があれば彼が察知できると信じて、奥へ進む事を提案してみる。*]
(4) 2023/11/27(Mon) 11:43:12
調合師 ネスは、メモを貼った。
(a0) 2023/11/27(Mon) 11:45:54

【人】 調合師 ネス

[お風呂の中でも浮かない顔をしていて、
ちょっと気持ちよさそうだったのに、
ベッドに入ってもいつもの調子ではなくて。>>5
抱きしめれば同じだけ体温を寄せてくれたけど、
「複雑」と小さく呟かれて、]


  ……どんな想像してるの。



[僕も同じくらい小さな声で優しく呟いたけど、答えを聞きたかった訳じゃないから、「寝ようね」って続けて、よしよしとその伏せられた頭を撫でる。
目も冴えてないし身体もあったかいし、
彼の身体も眠る準備が整ってそうだったから、
このまま眠ってもらおうとした]
(12) 2023/11/27(Mon) 18:31:55

【人】 調合師 ネス

[朝、目が覚めた時は彼はもう起きていたけれど、
顔色も悪くなさそうだし、ぐっすり眠れたかな、と
くっついて頭を撫でてもらった後、
彼の顔を見てぼんやりと思う。

額にキスをされて>>6
へへ、と顔をふにゃふにゃにしたけど、
昨日の約束を忘れている訳ではない。
寧ろ、彼の心の声は露知らず、
今日の一番の予定として僕の頭に輝いている]
(13) 2023/11/27(Mon) 18:32:04

【人】 調合師 ネス

[酒場に着いて手に取ったクエストは、
昨日寄った時にチラ見して気になっていたもの。
二人で行けそうかなって事だけ覚えていたので、
まだ誰もひとつも持ち帰っていないというのは意外だった。
まあまだ新しめのクエストっぽいし……
それに彼の言う通り>>7
すぐに取られてしまうものでもなさそうに思う]


  うん、そうだね。
  任せて。


[「割の良い仕事」に頷いて、
「頼りにしている」と言われれば、目を輝かせて、
張り切って支度をする。
こうして人の役に立てる事が嬉しいと感じるのは、
調合師という役割というより、
僕自身の気質によるところだと思う。
特に、好きな人からの信頼は別格だった]
(14) 2023/11/27(Mon) 18:32:18

【人】 調合師 ネス

[街を出るまではデート気分で、
草原に出てからは少しは気を引き締めたけれど、
やっぱり二人で出掛けられる事が嬉しくて、
たまに他愛のない話を振りながら、洞窟まで辿り着く。

洞窟に着いてからも気を緩めている訳ではないけれど、
一緒に探索できる事が楽しくて、
いつもより足取りは軽い。
彼の意見>>9に頷きつつ、
洞窟の側や入り口付近の探索を早々に終えて、
奥へ進む事にした]


  へえ、流石、わかるんだ。
  ……僕全然音も聞こえないや……

  あ、虫除けあるよ。


[蝙蝠>>10、と言われて
フードを下ろして耳を澄ませてみたけれど、
何か居る様な音すら僕には聞こえなかった。
毒虫は確かに、と思って鞄から取り出した虫除けのスプレーを彼に振りかけて、自分にもかける。
目とか鼻に影響しない成分でできているから、
彼の索敵の邪魔にはならない筈]
(15) 2023/11/27(Mon) 18:32:35

【人】 調合師 ネス

[奥へ進めば草も花も生えていないところが多くて、
促される様に大分奥まで潜る事になる。
道が分かれているから、そのどこかにあるんだろうか……]


  うん。
  罠、はないんだ、よかった。


[ちょっと緊張してきたところで、
彼の探る限りも罠はなさそうな言葉に、
ほっとしたのも束の間、]


  わっ!


[盛り上がった苔に足を取られて、
転びそうになって、思わず彼の身体にしがみつく。
足元照らしてくれたのに……恥ずかしいなって思いながら、
転びかけたどきどきが落ち着くまで、彼の身体を抱きしめる。
「ごめんね」って呟きながらそうしていたら、
別のどきどきが始まって、ちょっと時間を使ってしまった]
(16) 2023/11/27(Mon) 18:32:49

【人】 調合師 ネス

[足捻ったりとかはしてない、大丈夫、と
確認してから探索を再開させる。
全ての道を調べる為に二手に分かれる気は無くて、
一緒に二人で見て回る。
分かれた道の先の方が何かが生えている事が多くて、
途中蝙蝠がいる側をどきどきしながら調べたりしたけど、
他に生き物に遭う事はほぼ無かったか]


  ―――これかな。


[地道に茂みを探っていたら、
それらしきものに当たった。
茎と同じ色の花の、その花びらをぴらっとめくってみたら、
きれいなめしべが姿を現した。
鼻を近付けると、不思議な匂いが微かにある。
これは確かに、わかりにくい。
貰って来た羊皮紙で見た目を照らし合わせて、
これだと確信が持てると、ナイフでそれを切り取る。

荷物の中の容器に収めて、
「このへんにあるかも」と辺りを詳しく調べた。

一緒に探していたら、(9)1d10ほどは採取できただろう]
(17) 2023/11/27(Mon) 18:32:56

【人】 調合師 ネス



  よかったー
  もっと時間かかるかと思っちゃった。


[ほくほく顔で集めたものを全部鞄にしまって、
数はあればあるだけ報酬が積まれるみたいだし、
もう少し他の道も行ってみる?と彼に提案したところで、]


  ……あ、これ。


[横穴が空いている側に、黄色く光るものを見付ける。
これは、クエストとは全然関係ないけど、
結構レアな素材では?と顔を近付ける。
壁の少し高い所にへばりついた蜜。
一定のマナが溜まるところに発生するもので、
僕は店で並んでいるのしか見た事がない。
ちょっと興奮して手を伸ばしたけど、
背伸びして届く様なところだったから、
無理せず、ゼクスさんに頼めばよかった]
(18) 2023/11/27(Mon) 19:12:27

【人】 調合師 ネス



  あっ


[固まった蜜を掴めた、けど、
バランスを崩して横穴に転がり込んだ。
ちゃんと見てなかったけど、どうも滑り台の様に下に向かって伸びていた穴の様で、そのまま下まで転がり落ちてしまった]


  う、ん……痛……


[結構長い距離を転がった気がするけど、
幸い少しのかすり傷と打撲で済んだみたいだった。
それより、灯りを途中で手放してしまったみたいで真っ暗だ……けど、水のにおいがする?
近くに小さな泉が湧いていて、それが魔力の源となって、この小部屋を周囲から覆い隠す様な効果があったけれど、
目が慣れない僕は泉の存在すら認識できていなくて]


  っ?!


[暗闇の中で、急に何かに押されて地面に仰向けに倒れた。
誰かいる、と、その敵意に対し、
腰に携帯していたナイフを取ったけど]
(19) 2023/11/27(Mon) 19:13:12

【人】 調合師 ネス



  えっ……?


[簡単にそれを引っ手繰られる。
確かに僕のナイフは護身用くらいの意味しかないけど、
そのナイフを容易く奪われる事も、
そのナイフで、掴まれたローブを裂かれる事も、
想像していなかった]


  な、に、……あっ、


[抵抗しようとしたら両手を上にまとめて固定されて、
ローブは縦に引き裂かれて、薄着になった胸に手を乗せられる。
人みたいな手だけど、小さい。
その手でべたべたと触られるけど、興味をなくしたみたいで、
今度は腰を掴まれて、ごろりと横を向かされる。
荒い、吐息が聞こえてくる。
僕のものじゃなくて、敵の……
何となく見えてきた輪郭や手の感じから、
ゴブリンだろうか。それに、複数居る……]
(20) 2023/11/27(Mon) 19:13:46

【人】 調合師 ネス



  へええ、すごい。
  僕もそれ着ければ色々わかるのかな。


[ゴーグルが仕事道具なのは知っているけど、
詳しいからくりを聞いてまたひとつ感心してしまう。
見えるのか……>>23
彼の視ている世界は、どんなものなのだろう。

僕は魔力もないから、
彼ほど上手く扱えないだろうけれど、彼の視界に興味があって「着けてみたい」みたいな事を言ってしまう。
でも彼から一瞬でも取り上げる気なんてないから。
興味を口にするだけで、
虫除けを探す為に鞄の中に手を突っ込んだ]
(37) 2023/11/27(Mon) 23:58:46

【人】 調合師 ネス

[奥へ進む道で、僕が踏んだのは罠ではなく苔だった。
急に倒れ込んだのに、しっかり受け止めてくれて……
時と場合を選ばない僕の心臓は、きゅんとときめいてしまう。

初歩的なミスを犯した僕を、咎めるでもなく。
背中を撫でてくれて、心配そうに声をかけてくれる。>>24]


  あ、ありがと……


[目が合うとその優し気な瞳にどきどきして、
……僕も腕を解かなったけれど、
彼もすぐには離してくれなくて、胸の高鳴りは止まない]


  んっ……


[不意に耳に口付けられれば>>25
ぴくんと反応してしまったけれど、唇の感触以上に、彼の唇から鳴った音に煽られて、顔が赤くなる。
その後にここで、なんてすごい事を囁かれて
「……ばか」と小さく呟く。
一瞬想像してしまった自分に、呆れる]
(38) 2023/11/27(Mon) 23:58:52

【人】 調合師 ネス

[ちょっと心臓が多めに鳴ったのと顔が熱い以外は問題なくて、洞窟の中を二人一緒に歩き回った。>>26
こういう根気のいる作業は嫌いじゃないが、
彼と二人でこなしていたからこそ、
楽しくて、元気が出る様で。疲労感も少なく済んだ。

地道な作業を繰り返して、
やがて目当てのものにありつけば、彼にも近付けて見せる]


  ね〜、誰も見付けてない理由がわかったね。

  ……あ、すごい、
  流石ゼクスさんだなぁ。


[目だけを頼りに探している僕と違って、
ひょいひょいっといった感じで花を探し当ててくれる様に
今日何度目かの感心のまなざしを向ける]
(39) 2023/11/27(Mon) 23:58:59

【人】 調合師 ネス

[もう少し洞窟内を探索しようという話にまとまったところで>>27
僕は予想外に現れた蜜に惹かれて、近付いてしまった。
それを取ったら、彼にこの素材のすごさを話そうと思った。

でもその前、
彼が注意を促してくれる前に、
僕は彼の前から姿を消す事になる。

僕を呼ぶ声が聞こえた。>>28
それに応える事はできずに、斜面を転がった。

落ちた先の小部屋でも、
彼の声>>29が聞こえた……気がする。
でもそれにも応える事ができずに、

暗闇の中で、彼の名前を苦し気に漏らした]
(40) 2023/11/27(Mon) 23:59:03

【人】 調合師 ネス

[逃げ出さなければいけないのに、
力の限り抵抗してもそれが叶わなかった。
どうしよう、とどうしたらいい、を何度も頭の中で繰り返して、
でも、どこかで彼が助けに来てくれるんじゃないかって、
願ってしまっていた。
だから、本当に彼の姿が見えた時、
夢か現実か、一瞬わからなかった]


  ―――ゼクスさんっ……!


[でもなりふり構わずに名前を呼んで、]


  ぁ……、


[……その後は、僕は何もする事ができなくて。ただ、戦闘職でない筈の彼がゴブリン達を屠っていく様を見つめていた。
あたりに血の匂いが漂っていく。
その殆どがゴブリンのものだと思っていたけれど、
彼の腕から血が噴き出せば、
びくっと震えて、心臓がばくばくと嫌な音を立て出す]
(41) 2023/11/27(Mon) 23:59:23

【人】 調合師 ネス

[腕や脚を掴んでいたゴブリンが殺されて、
動ける様になっても、僕は立ったりできないままでいた。

最後の一匹がこと切れるのを見届けて……
こちらに近付いて来る彼を見上げる。
僕の身体を気遣ってくれる。
怪我は転げ落ちた時の傷くらいだし、そんな、ちょっと上着を切られただけなのに自分の服を掛けてくれて……
優しさを嬉しいと思う余裕はなくて、
僕は、ゼクスさんの方が心配で。

彼の震える声に、
何も謝られる事はないと、ぶんぶんと首を横に振る。
寧ろ、謝るのは僕の方なのに。
彼に抱きしめられると、呼応する様に僕も手を伸ばす]


  ゼクスさん……


[苦しいくらいの力で抱きしめられて、
彼の気持ちが、伝わってくる様だった。
彼と相反して、僕は優しくその身体を抱きしめた]
(42) 2023/11/28(Tue) 0:01:56

【人】 調合師 ネス

[彼の背を優しく何度も撫でて、
大丈夫だよ、って伝えたけれど、
ぬるりと彼の血に触れると、涙が零れた。
ゴブリンに襲われた時も、泣かなかったのに]


  ……手当て、したい……


[震えた声でそう願った。**]
(43) 2023/11/28(Tue) 0:03:26

【人】 調合師 ネス

[無事でよかったと、
彼の声が少しほっとした様な安心感を纏う。>>48
その声を聴いたらさっきの、
胸を裂く様な恐ろしさも緩く緩和されたと思ったけれど。
彼の血に触れて、やっぱり見間違いじゃなかったと思い知る。

僕を助ける為に、
怪我をさせてしまった……]
(52) 2023/11/28(Tue) 21:32:09

【人】 調合師 ネス

[僕の涙を見た彼が、
慌てて気遣ってくれる。>>49
痛くもないし臭くもなくて、
ぷるぷると首を振る。
においなんて、言われるまで気にもしなかった。
でも、涙で緩んだ鼻を啜ったら、争いの後の匂いがした。
どれが彼の血の匂いかわからなかったけれど、彼の服からは……
僕の好きな、いつもの彼の匂いがした。

でも動揺していたから、
なかなかうまく言葉が出てこなくて]
(53) 2023/11/28(Tue) 21:32:25

【人】 調合師 ネス

[漸く言葉にできたら、
彼は言われて思い出した様な顔になって、
それから頬を掻いた。
そんな酷い傷、痛くない訳ないのに。
痛みすら忘れて僕を心配してくれたのだと思えて、余計に涙が溢れた。

痛くない方の手とは言え、怪我をしているのに。
涙を掬い取ってくれる。>>50
うぅ、と声を押し殺して、
頬を撫でてくれる彼に、何度も頷いた。
もう泣いちゃ駄目だって自分の涙腺に言い聞かせて、彼の傷口に視線を向ける]
(54) 2023/11/28(Tue) 21:32:53

【人】 調合師 ネス



  ……わかった。
  ……痛い、んだね。


[簡単でいいと言われて>>51、 
その通りにできる様な薬を探す。
拭って、消毒と、止血と、痛み止めと化膿止めだ]


  ……うん。


[一旦帰る事にも、頷いた。
そうしない理由は無いし……
ちゃんとした手当て、したいし。

近くに泉があったけれど、
成分がわからない以上、触れる事はなかった。
荷物から綺麗な布と水を取り出して、
血を拭き取る。
軽い消毒液を含ませて、別の布でもう一度。
痛み止めと化膿止めの薬液をそれぞれ彼の口にぷちゅっと強制的に注入して、彼がその苦味と戦っている間に、
ガーゼを傷口に貼り、包帯で固定する。

……一連の流れは慣れているから、
作業の様にこなしたけど、]
(55) 2023/11/28(Tue) 21:33:15

【人】 調合師 ネス



  ……、


[終わったら、何だか手が震えてきた。
怪我をさせてしまった事への罪悪感と恐怖、そして、
お互い、無事でよかったとの安堵感から、だろうか……

頭を差し出してくる彼に、そっと手を伸ばす。
撫でてほしそうなその頭に触れたら、
震えはピタリと止まる。
優しく、何度も、何度も撫でる]


  ゼクスさん、
  ……ごめんね……


[手は止めないまま、
ぽつ、と言葉を落とす。
やっぱり僕の胸に強くあるのは、申し訳なさだったから、
それが最初に出て]
(56) 2023/11/28(Tue) 21:33:25

【人】 調合師 ネス

[彼の手当てが済めば、
長居は無用とばかりに洞窟をまっすぐ後にする。
途中彼を気遣って、
拙いながらも敵にも意識を張り巡らせて進む復路は、洞窟に潜る時よりずっと神経を使った。

明るい地上に戻って来たらほっとしたけれど、街に着くまで、多分ずっと気を張っていた。

めしべが傷んでしまっては行った意味がなくなってしまうので、酒場には寄ったけれど、成果報告とゴブリンの情報を簡単に伝えてすぐに宿に戻る。
最初の見積もりより多くの報酬を得たけれど、
素直に喜ぶ気にはなれず。

最終的にはギルドが誇る白魔導士に頼んで傷を治してもらう……という選択が、本当は正しいんだろう]


  あの……、バドさんじゃなくて、
  この後もずっと、
  診るの、僕でいい……?


[でも僕が彼の傷を最後まで治したくて……
そのまま、宿の一室で治療がしたいと乞うた]
(57) 2023/11/28(Tue) 21:34:58

【人】 調合師 ネス

[今朝、楽しい気持ちで出てきた部屋に戻ってきて、
治療の為に椅子に座ってもらっている。

包帯を一度取って、傷の状態を見る。
生々しい傷や、それこそもっと酷い傷も、
沢山見た事があるけれど。
彼の身体についた傷だと思うと、
胸が痛くて、また涙が滲みそうになる。
ぐっと堪えて、
もう一度消毒をおこなう。

彼の身体にもう傷を残さないのが、
僕の役目だ。

今度の薬液はあまり滲みないけれど、
効果は高いものだ。
じっくり患部に当てて、拭ったら、
また別の薬を取り出す]


  ちょっと痛いかも……
  ごめんね、


[痛み止めが効いていたらそうでもないかもしれないけど、一応そう断ってから、葉っぱみたいな形のものを傷口の縁に擦り込む。

縁から、内側まで。傷口を塞ぐ様にちゅくちゅくと弄る様な手付きは、もしかしたら拷問じみていたかもしれない]
(58) 2023/11/28(Tue) 21:36:10

【人】 調合師 ネス



  ふう……、


[集中力の要る仕事を終えて、額を拭う。
止血もできているから包帯も今は巻き直さないでおく。
動かしてもらっても問題ない。

……何を話そうかな、と
珍しく話題に困ってしまって、
血で濡れてしまった彼の服を浴室で浸け置きにしてから、
「なにか飲む?」って尋ねた。**]
(59) 2023/11/28(Tue) 21:37:46