人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


スカリオーネは、いつものように仕事を終えて戻ってきた。
(a0) 2021/12/15(Wed) 21:26:32

【人】 骸狩り スカリオーネ

そして、席に向かうついでに掲示板を眺めて。

「随分と迅速な指定だな」

皮肉げに、口の端を吊り上げた。
(0) 2021/12/15(Wed) 21:28:21

【人】 骸狩り スカリオーネ

「山登りで急勾配に一歩踏み出す事を無駄と断ずるなら、
 無駄な一日だったと言える。……次の目星がついただけいい」


「……政府連中が出来る事などたかが知れている。
 そしてそうしたら、どうなるかもわかっているはずだ。
 精々無駄に準備させておくとしよう」

重い足音がいつもの席へと向かっていった。
(2) 2021/12/15(Wed) 21:37:22
スカリオーネは、幾つかの指輪の位置を直した。酒場の布巾で拭うと赤が布に移った。
(a1) 2021/12/15(Wed) 21:38:21

【人】 骸狩り スカリオーネ

「忠言には感謝するが、やめる時は俺が死ぬ時だ。
 音を上げようが動く限りは登り続ける。
 足が駄目になったら腕で、腕も駄目なら這い、
 それすら無理なら歯を地面に突き立てて」

テーブルに肘をつく。軋む音。

「……煙がないと生きていけない性分なんでな」

酒を注文する。いつもと同じ銘柄の。
ツマミを注文する。いつも通り辛口の。
いつもと変わらない男がそこにいる。
(3) 2021/12/15(Wed) 21:57:51
スカリオーネは、きっとあなたが口にせずともわかっている。
(a3) 2021/12/15(Wed) 22:17:59

【人】 骸狩り スカリオーネ

「……死後の安寧は約束されている訳だ。
 寄付金集めて天国目指す連中より
 余程いい世界に辿り着けそうだな」

酒をやって、ツマミを一口。

「尚更、生きている間は好き放題出来るな」
(5) 2021/12/15(Wed) 22:31:49

【人】 骸狩り スカリオーネ

「……生きてる本人を前に死後の予想か?
 生憎死ぬつもりは当分ない。
 なんならお前達よりも長生きする予定だ。
 安心しろ、蘇ったら再殺してやる」

臨時収入でいい酒を飲んでいるせいか冗談も出る。
(9) 2021/12/15(Wed) 22:57:23
スカリオーネは、明日は早い、と呟いて自室へ戻っていった。
(a6) 2021/12/16(Thu) 0:50:54

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>+16 アイシャ

ふと、階段の最中で立ち止まる。

「アイシャ。造花で構わん。
 クモマグサの花を2輪頼む。朝か、遅くとも昼までに」

ポケットから取り出した銀貨を数枚、放った。
(16) 2021/12/16(Thu) 1:01:29
スカリオーネは、何言ってんだこいつら……みたいな顔で去っていった。
(a9) 2021/12/16(Thu) 1:02:21

スカリオーネは、見えない相手に僅かに手を挙げて行った。
(a10) 2021/12/16(Thu) 1:07:08

スカリオーネは、早朝に起き、いつもの席に陣取り、花が来るのを待つ。
(a20) 2021/12/16(Thu) 12:38:00

スカリオーネは、花を手に酒場を出て行く。
(a23) 2021/12/16(Thu) 15:42:48

【人】 骸狩り スカリオーネ

街を歩く。幾人ものごろつきが姿を見るなり逃げ出し、
そうでない者達は御布令を見たのかそそくさと視線を外す。
口さがない者はその場で「やっぱりね」だとか
「前から不気味だった」だとか、
そんな風に言葉を交わして。

それらの一切に興味がない、と
いつもと変わらぬ顔でもって街を歩く。堂々と。

男は、自らにつく
尾行を嫌う
。どうせ後で露見するから。
それでいて、
同行に関してはまるで頓着していない

どこで何をするのに際しても、この男は平等だ。
邪魔にならない者を突き飛ばすような趣味はなかった。
あとは、もし決して気取られない尾行が出来るのなら、
それに関しては、容認しているだろう。

そうして街を、歩く。街を、抜けていく――
(25) 2021/12/16(Thu) 18:26:36
スカリオーネは、街を抜け、丘へと向かう。海を見下ろす、あの丘の上へ。
(a24) 2021/12/16(Thu) 18:30:12

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>@1 フェリックス
丘の上の墓所。海を見下ろす、無数の墓石。
一体幾人が、寿命以外で納められているのやら。
そして幾つの死体が、今地上を歩いているのやら。

「……潮風を堂々と浴びる詩人がいるとはな。
 喉にも楽器にも悪いと思うが」

まして煌びやかな場所でもなく、寂れた墓場。
こんな所で死体に聞き込みか、とでも言いたげに、
巨漢の男が姿を見せた。
(27) 2021/12/16(Thu) 19:25:57

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>@2

「結果魔女に沈められる船も多かったと聞くがな。
 ……そもそも詩人と情報屋のどっちが本業なんだ、お前は」

胡散臭い男はあの都市に少なくないが、
政治の場に根深く食い込む詩人は目の前の男くらいなもの。
こういう時に限ってこういうのと遭う辺り、
御布令の辺りから運は向いていないらしい。

「……何もないから来ている。
 ヨルムガンドは喧騒が過ぎる」

上等な靴で墓場の湿った土を踏んでいく。
いずれの墓石の前に留まることもなく、
崖際まで歩いていくだろう。
(28) 2021/12/16(Thu) 19:42:20

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>@3 フェリックス

「…………」

多くの場合と同じように、沈黙は肯定でもある。
ただし、あなたと男では履いている靴が違う。

潮風が撫でつけた髪を僅かに解き、揺れさせて。
もうあと2歩、いや1歩。踏み出せば落ちる。
そんな場所に立ち止まり、
風にはためくコートのポケットに手を突っ込んだ。

「生憎変わりはない。変わらせるつもりも、ない」

抜かれた手には二輪のクモマグサ。
造花のそれは、男の言葉と同じように変わる事なく。
逆風を切り裂くように、海へと放り投げた。

「……それで、お前は何をしていた。
 祭り騒ぎの元凶が届くのでも眺めていたのか」

遠くをゆく船を見る事も、詩人に振り返る事もなく。
(29) 2021/12/16(Thu) 20:30:21

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>@4 フェリックス

「仮に俺が死んでも、この仕事は誰かが引き継げる。
 無論、空中分解する可能性もあるがそれはそれだ。
 どちらにせよ、この街は変わらない」

個人の話が、いつのまにか街の話へと。
そうしてまた、ポケットに手を突っ込む。

「……〈脳刺し〉が行った蟹狩りの船は
 そろそろ帰港ではなかったか。
 それとも既に着いていたか。
 悪いが昨夜は忙しかったんでな」

元凶は元凶でも、一般的な賑わいの方。
国ぐるみの喧騒なら、あなたの方が詳しいはずだ。

肩を竦めて、水平線を見る。
崖下を覗き込んでも、もうそこに花は見えないだろう。
花と同じように、何か、手に対してずっと小さなものを
ひとつ、ふたつ……海に向かって放った。

手を軽く払い、振り返る。
葉巻を一本咥えて、火をつけようとして、
その背に向けて吹いた咎めるような強い潮風に――

ふ、と。いびつにわらって、葉巻をしまいこんだ。
(34) 2021/12/17(Fri) 0:02:35
スカリオーネは、もう、昔のようには笑えない。
(a35) 2021/12/17(Fri) 2:33:54

スカリオーネは、死にぞこないだ。
(a36) 2021/12/17(Fri) 2:35:46

スカリオーネは、それでも動き続ける。
(a37) 2021/12/17(Fri) 2:36:12

スカリオーネは、……屍人と、何が違う?
(a38) 2021/12/17(Fri) 2:36:46

スカリオーネは、望みたかった。
(a47) 2021/12/18(Sat) 13:55:57

スカリオーネは、しかしそんな望みは贅沢が過ぎるとも思っている。
(a48) 2021/12/18(Sat) 13:56:21

スカリオーネは、故に、スカリオーネである。
(a49) 2021/12/18(Sat) 13:57:26

【人】 骸狩り スカリオーネ

「…………」

もう、幾らかの時間が経てば。
ここ数日そうされてきたように、
衛兵がやってきて男を連れていくのだろう。

その時間までは、せいぜいいつも通りに。
酒場の中の、窓際の。いつもの席で、過ごしている。
(40) 2021/12/18(Sat) 13:59:52

【人】 骸狩り スカリオーネ

>>@5 フェリックス

「…………」

また、肯定。
丘を下り、街へと足を向ける。
船の帰還報告に、ならまた騒がしくなるな、と
出かけて行った者達の顔ぶれを思い出しながら。
消えた風に何を思うか、語り口の違う詩人に視線をやって。

「誰だって、夜には静かに寝るべきだ」

墓場の土を踏みしめて、ひとつめの答え。
それから、すれ違っていく頃に、もうひとつ。

「人の域なんてものは、俺にはわからん。興味もない。
 それに、お前の言い草だけでは判断は出来ん。
 ……人だろうが、獣だろうが、ヒバリだろうが、
 蘇り、他者の安寧を奪うなら、俺が出向いて再殺する。
 俺が殺すのは、屍人であって、死者ではない。が、」

「自分を死者と思っているような奴は、
 『死にぞこない』は、いずれ……もう一度死ぬだろうな」

それで、男は丘を後にした。
騒がしい街へ、帰っていく。
その背は人混みに混じるほど小さくはなかったが、
今日は幾分早く、街に呑み込まれて消えた。
(41) 2021/12/18(Sat) 17:10:17
スカリオーネは、居なくなっても仕事は止まらないよう部隊に通達済みだ。
(a51) 2021/12/18(Sat) 17:29:37

スカリオーネは、頬杖をついて大道芸を眺めていた。
(a60) 2021/12/18(Sat) 20:51:31