人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【人】 薄荷 アンジュ

今日は一人だけらしい……。
一つ頷いてから、未だ一切光る様子のない己の身体をしげしげと眺めていた。
周囲の残念そうな声、次は行けるという根拠のない激励。
様々なものを受けながら、己は苦笑いを浮かべて民衆たちの言葉を受けていた。
(2) 2024/02/11(Sun) 22:18:12

【人】 薄荷 アンジュ

>>+6 カリナ
「おぉ、本当ですか。色々と自分を変えたり彩ったりするの、ちょっと楽しいかもって思ってきているんです」

己の長い髪も幾らでもアレンジしようはある。試してみるのも楽しそうですと続けながら歩いていく。
袋の中身のそれを受け取り、香ばしい匂いのするクリームパンを手にもぐもぐと食べ歩く。
周囲の屋台や香しいにおいのするものにつられて、我慢できずにちょいちょいと屋台を巡って食べ歩きできるものを買っては食べる等していた。

「そう、ですか。
 ここではないどこかで……お店をですか。
 ……会えなくなるわけじゃあ、ないんですよね。またひょっこり顔を合わせる機会もあると、嬉しいですが。
 その、憑き物が落ちた……みたいなお顔をされている気がして」

あの時取り乱していたあなたは、どことなく穏やかで。
あまり見る機会はなかった笑顔がはっきりと、目の前で向けられていて。友達同士ではあるけれど、少し見慣れない。

「こう言って良いのかは分からないんですけど。
 ……少しだけ安心しています。良かったって思っています。心の底から、私は安堵しました。
 カリナさんが望んでいたことではなかったと思います、けど」

少し俯き加減に、どこか申し訳なさそうに上目遣いであなたを見る。
(8) 2024/02/13(Tue) 1:04:18

【人】 薄荷 アンジュ

>>+8 >>+9 カリナ

「ふへへ……ありがとうございます。そう言って頂けて……。
 カリナさんも身に着けましょうよ。きっと似合いますから」

何となくぎこちなかった雰囲気が和らいだ気がして、肩を撫でおろす。
一人の未熟な人間であると同時に己は一端ながら商人だ。多少意固地になったり頭でっかちになることはあるけど。
あなたは思いつめすぎたり抱え込み過ぎるきらいがあるけれど、そんなあなたに何かしてやれることはないかと常々思う。
良くも悪くも、己の根底にあるのは他者を思う事、というのは変わりない。

「ん……はい」

不満はある。それは当然の主張だろう。
だからこそ言いづらかったり、察するものがあったりするのだから。
あなたに手を引かれて、ベンチに座ってあなたと隣り合う。
目線を合わせるのはやっぱりどこか子ども扱いされている気がするけど、それが面と向かってきちんと話したいという意思表示であることは理解している。

(12) 2024/02/14(Wed) 14:36:36

【人】 薄荷 アンジュ

>>+8 >>+9 カリナ

「……」

そうなれば良かったという理由は、以前あなたが教えてくれたことを想起しながら頷いて返す。
恐る恐る言葉を選びながらもしっかりと語りかける言葉を、一言一句逃さぬように耳を傾ける。

「それは……なるほど」

あなたの言葉に頷く。あなたが以前話してくれたことと照応しながら、その言葉で大筋の話は理解できた。
つまりはそういうことなのだろう。

「すごく大事な人……なんですね、そのお方のこと。それなのに……いえ」

ふるふると首を横に振りながら。

「気になさらないでください。心配していたのは私の勝手なお節介みたいなものですから。
 私……なんかで良ければ、それは勿論。色々と、まだ心配なことはありますし。
 私はカリナさんの傍にいます。こうして励ましたりすることしか、きっとできないですけど」

あなたの手を取って、柔らかく包むように両手で握りしめた。
(13) 2024/02/14(Wed) 14:37:04