人狼物語 三日月国


245 【R18】×××な部屋に閉じ込められた王子様と騎士の選択

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到着:王子 シール

【人】 王子 シール

[旅の途中、この街には到着したばかり。
賑やかな人通りを物珍しげに眺めてていると、唯一の従者に声をかけられる。>>3]


 うさぎのパイ?構わないぞ。
 調理されたものを食べるのは久しぶりだな。


[話題にしたら空腹を自覚して腹が鳴った。
続いて食事ができる店はないかと辺りを見回す。
今夜の宿も一緒だと、なお良いな、と。
ちなみに、うさぎの姿には気付いていない。**]
(4) 2024/01/15(Mon) 15:23:37

【人】 王子 シール

[うさぎのパイに構わないと返事をすれば、
あとはすべて従者がやってくれる。
適当な店を探し、宿の手配までも段取り良く進めてくれる有能ぶりだ。首尾よく部屋が取れたのを、運が良いと笑うので>>5、こちらも笑みを返して頷く]


 ああ、では荷物を先に置いてこようか。
 その後でまたここに来よう、……あの辺りでいいか。


[二階の部屋に向かう前に、一階食堂の空席がある辺りを示す。
奥の壁際の方、通りに面した窓際からは逆の、あまり人が通り掛からないあたり。
店のど真ん中に席を取るより端の方が、護衛も兼ねる従者の負担が減るだろう、という配慮からだが]
(7) 2024/01/15(Mon) 23:13:39

【人】 王子 シール

 

 では、後ほど。


[長年二人で旅をしている割には、我ながらそっけない態度だとは思うが、打ち解けていないわけではないのだ、
たぶん。

何はともあれ、別々の部屋に入る。

部屋を分けるには理由があった。
身分が違う従者とは同じ部屋で寝泊り出来ない、というのは表向きの理由で……]
(8) 2024/01/15(Mon) 23:14:50

【人】 王子 シール

[部屋で旅装を解くと、体のサイズよりも大きい服を身に着ける。
わたしは体を締め付けず、ゆったりとした服を好んだ。
腰には護衛用の短剣を下げて、部屋を出る]


 ……先に行っていても良かったのに
 

[扉を開けてすぐの場所に待機していた従者>>6に、不服そうに頬を膨らませて、軽く睨み付ける。
部屋に入る前に、予め食堂の席を決めたのは、そこで待ち合わせるためだった。
しかし、毎回そのように言っても、従者は必ず扉の外で待機している。護衛とはそうあるべきで、彼の行いは正しい。
分かってはいるが、]
(9) 2024/01/15(Mon) 23:17:28

【人】 王子 シール


(何かの拍子に部屋に乗り込まれたらどうしよう……、
 という考えが多少なりとも過るのは、どう扱うべきか
 彼にそうする理由がないと分かった上でも、
 こちら側にどうしても、気に迷いが生じてしまう)
(10) 2024/01/15(Mon) 23:19:34

【人】 王子 シール

[従者を伴って食堂まで降りると、決めていた辺りの席に着く。
パイが来るまでの飲物を勧めてくるので、一緒に選びつつ]


 わたしも、もうじき18になる
 そろそろワインが飲める年ではないか、どうだ?


[子どもだからとずっと控えていた酒だが、
もう解禁で良いのではないか?と年上の従者を上目遣いに見て、伺いを立てた。*]
(11) 2024/01/15(Mon) 23:20:47

【人】 王子 シール

この国の王、……即ちわたしの父だが、
王には長い間、跡継ぎである子に恵まれなかった。

国中から高名の魔術師を召喚し
あらゆる手を尽くして子宝祈願をした結果、
壮年期が過ぎ去ろうとする頃にようやく
念願の世継ぎが誕生した。

しかも、授かったのは一度に二人。
生まれたのは双子だった。

とある魔女は、王家に双子が誕生した場合、
男児の兄弟であれば王家に吉をもたらし、
女児を含む場合は災いが生じると予言した。

国王は双子の王子が誕生したと触れを出し、
国中が祝福ムードに湧いた。……それが、今から18年ほど前の出来事。
(12) 2024/01/16(Tue) 0:12:52

【人】 王子 シール

わたしは第二王子で、双子の弟だ。
第一王子は双子の兄で、生まれながらの王位継承者にあたる。

わたしはいずれ、父の跡を継ぐ兄に従い、助け、
隣接する国々と良好な交流関係を築きながら、
民に富と平和をもたらすように国を大いに盛り立てていかないといけない。

幼い頃からそう言い聞かされ育ち、
…───今に、至る。**
(13) 2024/01/16(Tue) 0:13:47

【人】 王子 シール

──現在・宿屋の食堂にて──



[試しにワインが飲みたいと伝えたら、
にべもなく却下された>>16]


 何故だ。今日はもう、街中で過ごすのだろう?
 万が一酔いつぶれたとしても、明日までには回復すると思うが


[とはいえ、昼間から酔ってしまうと、
この街を散策する機会が失われてしまうと先に思い至り、
これ以上は口答えせず、むっすーと不満げに押し黙る。

代わりに勧められたぶどうジュースにも不服だったが、
従者も合わせるというので、我慢する事にした。
機嫌は直ってないが、わがままは言わない事にする]
(20) 2024/01/16(Tue) 19:54:49

【人】 王子 シール

[先に運ばれた飲物を口にすると、喉の渇きもあって
一気に空けてしまった。
これがワインだったら卒倒したかもしれないが、
そこまでは思い至らない。ぶどうジュースをお代わりして、
ようやく一息吐くと、続けて運ばれてきた料理に
ようやく笑顔をみせた]


 うん、……ここのパイはあまり脂っこくなくて良いな。
 臭みもなくて、わたしの好みだ。
 夜もまた、同じものを頼んでいいか?
 このシチューもなかなか……、うん、美味い。


[プロの料理人が調理した温かい食事の何と美味な事か。
痩せた体に見合わない食欲を見せて、
腹が満たされると同時に機嫌もすっかり良くなった]
(21) 2024/01/16(Tue) 19:55:23

【人】 王子 シール

[城から出たばかりの頃は、見た事もない料理や
口にしたことのない食材に遭遇しては戦々恐々としていたが、
国内外を三年近くも放浪すれば慣れるというもの。
人から出される料理の有難さも学び、好き嫌いも克服した。
あとは酒だけ飲めれば完璧だったのだが
]


 よし、食事の後は街を散策に行こう。
 ここの暮らしや名物なんかも知りたいな。


[街中を往く人々の顔は明るい。
通りに立ち並ぶ商店からは、活気ある声が聞こえる。
居るだけで楽しく過ごせそうな、良い滞在になる予感がした。*]
(22) 2024/01/16(Tue) 19:56:56
王子 シールは、メモを貼った。
(a1) 2024/01/16(Tue) 20:30:07

【人】 王子 シール

[一方こちらはというと、長年付き従ってくれている騎士が
お役御免にならないかと、日々こっそりと鍛錬している>>25とは知らず。

体力や武術は鍛えられたとはいえ、目の前の従者を超える腕前には、まだ程遠いと感じている。
たぐいまれな武の才があれば、旅を終える頃には師を超えることがあるかもしれないが、互いに鍛錬を続けて居る以上、開始地点から開いている差はそう縮まるものではない。

旅が終わるまでに越えてもらわねば、などと何かの折にきいたら、
そんなつもりはないと訂正しただろう。
旅が終わっても、引き続き指南は頼むつもりだった。

間もなく18歳を迎えようとしている昨今、
城からの隠密が度々われわれの元に訪れては「城へ帰還せよ」と催促されるようになっていた]
(28) 2024/01/16(Tue) 23:41:05

【人】 王子 シール


[このまま国の事も兄の事も忘れて、ついでに路銀の心配もないのであれば、目の前の従者と共にずっと旅をしていたいものだという考えも過るが、そうもいかない身の上だ。
果たせぬ願望は、心に思い描いても決して口にはしない]
(29) 2024/01/16(Tue) 23:41:50

【人】 王子 シール

[今は目の前の料理を、二人で一緒に楽しむ事にしよう。
夜にもまた、この美味しいうさぎパイを頼もうと約束をして]
(30) 2024/01/16(Tue) 23:42:11

【人】 王子 シール

[食事の後で一緒に街を散策する。
名物は何かと辺りを眺めていたら、花ではないかと従者が言うので>>25]


 ふぅん……花か。
 この辺りは気候も温暖なのかな……。


[花街というと、夜に男が女を買う歓楽街かと思いきや、
昼間のおてんとさんの下で健全に咲き誇る花たちが、花街の呼び名通り街中に溢れていた。
なるほど、美しい街だ。幼い頃からよく遊びに行った城下町にも引けを取らぬ。
ただ、行きずりで立ち寄った旅人に花は不要と、従者と同じように>>26考えていたら、元気な花屋に声を掛けられて]


 ……、


[店員と従者のやり取りを見守っていたら、おしゃれだと言って気に入ったらしい。
普段は店員の売り文句に財布の紐を緩める事のない従者が、珍しく買う気のようだ]
(31) 2024/01/16(Tue) 23:44:30

【人】 王子 シール

 

 いいんじゃないか?
 お前に似合いそうだ


[言葉の通り、見目麗しい騎士の胸元にこの白い花を咲かせたら、さぞかし似合うだろうと期待を高めていたら、]


 えっ、?!わ、わたしにかっ


[急に差し出されたのでびっくりした。
というか、胸元に触れられるかと一瞬焦って、先に両手で差し出された花を受け取る]


 誕生日祝い、……そうか。
 あ、ありがとう…。


[騎士と花。似合いすぎる。
ただし、差し出されるのはわたしでいいのか。
贈られる相手が見目麗しき姫ならともかく……戸惑いが大きくて、嬉しいのに素直に喜べない。だが、相手の気持ちが分かる以上、受け取りを拒否するほど野暮ではない]
(32) 2024/01/16(Tue) 23:45:08

【人】 王子 シール

[店員がブローチに出来るとピンを取りに行ったようだけど、]


 でも、三日で枯れてしまうのだろう…?
 このままでいい。


[永遠に枯れない花であれば、
身に着けたいと思ったかもしれないけど……。
受け取った花を片手に持って、他へ行こうと従者を促した。*]
(33) 2024/01/16(Tue) 23:47:23

【人】 王子 シール

[誕生日のお祝いとして贈られた花を手に、
従者と並んで街中を往く。
旅に必要な買い出しは、宿へ戻る帰り道に行う事にして>>38
人々が賑わう通りを眺めながら、気になる商店を覗いたりした]


 エース、…ちょっといいか?


[本屋の前で足を止め、少し先を歩く従者に声をかける。
店頭にある古ぼけた本を手にとると、表紙を捲った]


 古代魔術語の……辞書みたいだな。
 こんな小さいサイズのものがあるなんて、便利だ。


[わたしは剣士だが、魔術の心得も多少はある。
暗がりを探索する時の夜目ナイトビジョンや、地下迷路に印をつけるマッピング、ごく簡単な怪我を治す治療魔法など、どれもごく初歩的なものに過ぎないが。
旅の途中で魔術語が刻まれた石碑を見かけるなどして、
解読に成功すれば新たに魔法を習得する事もある。
辞書は願ってもないアイテムだ]
(41) 2024/01/17(Wed) 13:27:19

【人】 王子 シール

[ごく普通の魔法使いなら、この辞書に記載されている分はすべて頭に入っているのだろう。かつて魔術を学んだ誰かが、不要になって手放したものかもしれなかった]


 これが欲しい……、いいか?


[値段を見たが、高いか安いかはよくわからない。
昼食時に注文しようとした葡萄酒よりは、安いかもしれない。

わたしは過去に買い物で大失敗をやらかしたので、
今や財布は完全にこの従者が握っていた。
路銀にどのくらいの余裕があるか分からないので、
毎回このように伺いを立てることにしている。

旅の荷物は出来るだけ軽い方がいいが、
このくらいの辞書なら邪魔にはならないはずだと、
必要に応じて熱弁しよう。
果たして、辞書は無事に手に入れる事ができただろうか]
(42) 2024/01/17(Wed) 13:27:40

【人】 王子 シール

[本屋を出て、再び街の通りを往く。
それにしても、この辺りは本当に花の良い香りに満ち溢れている。
アロマの効果なのか、気候の良さも相俟って、ただ歩いているだけなのに気分がいい。
時折手元の花を眺めて、くすぐったそうに笑ったりもする。
幸せとは今のような一時をいうのだろう。

しばらくすると、今度は従者が声をかけてくる>>38]


 うん……、?


[改めて鼻を利かせると、確かに言われた通り。
付近に花屋がある訳でもないのに、周辺には
独特の香りが漂っていた。
こちらは大して気に留めなかったものの、
従者は好奇心を刺激されたらしい。
行ってみたいという案に反対する理由はなく、
促されるまま彼の背中をついていく]
(43) 2024/01/17(Wed) 13:27:59

【人】 王子 シール

 

 …───うわっ、
ぷ…



[複雑に入り組んだ路地を抜けた先で急に従者が立ち止まるので、
危うくその背中に追突しそうになった。
避けてもらった横からひょこっと顔を覗かせると、見慣れない光景が目に入る]


 ……あれは、……娼館?


[記憶の中にあるそうした建物よりは大分小綺麗に映るのは、
まだ日が高い時間帯だというのもありそうだけど、]


 ……洒落てる…?


[傍らの従者と、遠くにいる少女を交互に見て首を傾げる。
従者はこの顔なのだから、きっと百戦錬磨なのだろう。
慣れていそうな彼が、建物や少女を洒落ているというのだから、やっぱりちょっと良い意味で風変りなのだろう……けど、]
(44) 2024/01/17(Wed) 13:28:15

【人】 王子 シール

 

 エースは、ああいった場所を……
 利用したことが、あるのか…?


[わざわざあのような場所で金を出さずとも、街中で目当ての女に声をかければ用件は満たせそうな顔をしているけれども。
それはともかく洒落ていると言ったのだから、関心があるかもしれなくて]


 何なら、……今夜は自由にして、いいぞ。


[自身があの場所を利用する事よりは
隣人の関心があちらにあって、
夜の時間を過ごす事の方が気がかりだった]


 ……ああ、わたしは宿の部屋で過ごすから、
 心配は無用だ。留守番くらい出来る。
 それに、
 今夜は早く休もうと思うしな


[風呂に入って体を清めた後は、
部屋で手元の花を時々眺めながらゆっくりと過ごすのも悪くない、と思って。**]
(45) 2024/01/17(Wed) 13:28:35

【人】 王子 シール

[なお、娼館を利用したいのか?と聞かれたら、
きっとムキになって反発した]


 わっ、わたしはあのような場所で
 ハメを外したりしてはならんのだっ!

 そのっ、関心があるとかないとかではなく、
 ダメなものはダメなんだからなっ


[年頃の男子として、関心がないと言えば嘘くさいし、
あるというのも気恥ずかしい]


 そんなこと、いちいち聞くなっ
 
無礼者め……



[旅に出てからずっと無礼講なのだから、咎めたところで今さら感半端ない。そう思ったから、聞こえるかわからない小声で付け足すのが精一杯だった。**]
(46) 2024/01/17(Wed) 14:14:45

【人】 王子 シール

[娼館を訪れた事はあるのかと訊ねて>>45
すぐに返事が来るかと思ったらそうではなかった。>>51
こちらを憚ってる?
というわけでもなさそうで。


旅に出てから間もなく三年経とうとしているが、
自分の預かり知らぬ処で適当に欲求を解消しているかと思いきや、
(そうしてくれて一向に構わなかったのだが)
そうではなかったようで、逆にこちらが少し驚いてしまった]


 わたしを置いてそんな事しない……?>>51
 そうか、……
顔に似ず真面目なんだな



[顔に似ずと思わず言ってしまったのは、
顔が良いからこそ遊んでいそうといった先入観からで、すぐに失言だと気付くと従者に頭を下げた]
(55) 2024/01/17(Wed) 22:26:29

【人】 王子 シール

 

 いや、お前を不真面目と思った事は一度もないよ。
 すまない……、あと、驚いてしまって

 別に悪い意味ではなく
 ……わたしに遠慮せずとも?いいのに


[三年間共に旅をしてきて、
一度たりともムラムラした事はないのだろうか。
わたしに仕える前は、荒くれ者だったとは聞いている。

悪事三昧から改心したらしいが、やりたい放題から急に
禁欲生活に切り替える事など出来るのだろうか。
わたしには想像がつかないから、
ちょっとは事情を聞いてみたいとは思ったけども]
(56) 2024/01/17(Wed) 22:26:48

【人】 王子 シール

[わたしの興味は目の前の従者だけに向けられたものだったのに、
娼館に対してだと解釈したのか、急に強引に誘ってきて>>52]


 ヤダッ!!そんなのムリムリムリ!!
 そっ、それに、万が一どこぞで子でも成そうものなら、
 色々マズいのだ、っ、て、いやぁ〜!


[力でまともに張り合えば叶いっこないのだが、
わたしが子どものように駄々をこねて地面に足を踏ん張ると、
従者から先に手を離した。>>53
娼館の入口に立つ少女は、こちらの様子に気付いただろうか。
やりとりの声までは届かないにせよ、男同士で揉めている風にも見える光景は、一体どのように映ったのだろう]


 ……まぁ、どこぞの国では羽目を外す王子が
 いるかもしれないけどな。

 うかつに手を出して、王家以外に後胤を残すような
 真似はしたくない、という意味だ


[頭を垂れて詫びる従者にだけ聞こえように、もぞもぞと伝える。
お互いに目の前の建物には行かないという事だけが決まった]
(57) 2024/01/17(Wed) 22:27:33

【人】 王子 シール

[そして話は何だか妙な方向へ>>54]


 エロい話……だと?
 そんなの素面で語れるか!


[そもそもエロいネタも無ければ酒に酔った事もないが、
従者の経験談は聞いてみたい。
宿に戻る道すがら、旅の買い出しを済ませてから
再び昼間と同じ食堂の同じ席に着く。
もらった花は、部屋のベッドの脇に飾って置いてきた]


 さぁ、……もう夜だからな。
 エロい話をするなら、ワインで乾杯した後だ。
 
 うん?
 ワインも飲める大人だと言ったのはお前だぞ


[身を乗り出すようにして従者のグラスに注いだのは
念願の葡萄酒だったか]
(58) 2024/01/17(Wed) 22:29:05

【人】 王子 シール

 

 カンパ〜イ


[機嫌よくグラスを合わせてみたものの、
一口飲んだらクラッと世界が回って]


 ……うっ


[グラスを置いてテーブルの上に突っ伏す。
う〜〜……頭がグルグルして
話をするどころではなくなってしまった。*]
(59) 2024/01/17(Wed) 22:30:50

【人】 王子 シール

──回想・金銭でやらかした話──



[あれは三年前、
武者修行兼見聞の旅に出てまだ間もない頃だった。

旅立つ前は路銀はわたしが管理するようにと言われていた。
旅を共にする従者は忠実なる騎士だが、元はあらくれ者。
資金を持って、わたしから離れる事もあり得るかもしれない、
という懸念からだった。

そもそもどちらが持とうが、旅の途中で従者がわたしを
殺せば有り金を奪う事が出来たわけだが、
ここまで平和に旅が出来ているので、その点は杞憂だったわけだ。


そうして旅に出た訳だが、
旅に出る事は元より、今まで城下町ですら自ら買い物をしたことがなかったわたしが、まともな金銭感覚を持っている筈がなく。

城を出て数日後、賑やかなバザーに立ち寄った。
露店に並ぶ装飾品があまりに美しく見えたものだから、
思わず手に取って眺めてしまった]
(60) 2024/01/17(Wed) 23:26:41