人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


【人】 木偶の坊 エドゥアルト

「…………………………」

しばらく酒場から姿を消していたエドゥアルトが
次に現れたのは、まるで一悶着あったような、全身ボロボロになった状態だった。いつもどおり真顔のまま。
外套や服のあちこちに鳥の羽のようなものが刺さっていることから、狩りにでも出向いていたのだろう。

「飯」

片手にはエドゥアルトの身長の三分の二はある鶏にも鶴にも似た奇妙な鳥を携えて。捕まえてきたらしかった。
(10) 2021/12/13(Mon) 7:07:42
エドゥアルトは、鳥を持ったまま、掲示板に目を通した。特に何を言うこともない。
(a8) 2021/12/13(Mon) 7:13:07

エドゥアルトは、捕まえたはいいが、このあとどうするか具体的に考えていない。
(a9) 2021/12/13(Mon) 7:16:02

エドゥアルトは、端に座るレイを見ている。ジッ……
(a10) 2021/12/13(Mon) 7:16:42

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>14 レイ

「     ? 」

煙の魔女からの視線も、貴方からの視線の意図も、絶妙に察することができない。怪我をしているせいかと結論付けた。
大きければ大きいほどお得だと思ってより大きいものを獲って来たまでのこと。

「……ああ。変な鳥だが、美味いと聞いた」

エドゥアルトはとっさに頭を垂れた。
撫でられている。相変わらず表情には出ないが
ゆれる尻尾がその感情を示していた。
(17) 2021/12/13(Mon) 14:05:02
エドゥアルトは、レイに招かれるまま彼の前に座った。これくらい、放っておいてもすぐ治るが……。
(a18) 2021/12/13(Mon) 14:06:10

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>21 レイ
「……あいつは……足がはやい……。
 ……突っ込んでこられると、銃で狙う暇が、ない……
 殴り合うしか、なくなる……」

また銃使いのくせに、肉弾戦をやったらしい。
服に刺さった羽をはらって、大人しく手当をされてはいるが、どこか居心地が悪そうだった。こんなに丁寧に手当てされたことなどあまりない。

「……服はあとでいい………。
 それより、食べるといい、そのために獲ったのだから」

できあがった料理が、運ばれてくる。
シンプルに、ローストされたもの。
(22) 2021/12/14(Tue) 1:43:10

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>23 レイ
「……貴方の手を煩わせるわけには」

「…………………そもそも、おれが
 気づかれずに狙わなければ、いけなかった」

居場所がバレてしまう狙撃手など、格好の餌食だ。
人にものを頼む身分ではないと言わんばかりに首を横に振り。
料理を目の前にフードの下の耳ごと、頭を垂れた。尻尾も。

「……うまいか…………?」

頭を垂れたまま、見上げ、尋ねる。その表情が物語っていても、いや、物語っているからか、聞いてみたくなった。

エドゥアルトも、やがておもむろにチキンを掴み食べ始める。
相変わらず無表情だったが、やはり尻尾は正直だったろう。
(36) 2021/12/15(Wed) 5:14:08
エドゥアルトは、狩りの成果がツマミに出るくらいには、余っていそうだから皆も食べるとよいと、思った。
(a43) 2021/12/15(Wed) 12:31:00

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>37 レイ

「……………………………」

エドゥアルトは、反論する言葉を持ち合わせていなかった。
手を借りると言うのも、もし動けないような怪我をした時のことも。どこか誤魔化すようにチキンを口に頬張る。

「そうか、よかった。……たしかに……うまい」

貴方の顔を見て、わずかに目を細める。
そうして、しばらくチキンの味に舌鼓を打つ時を過ごした。
(38) 2021/12/15(Wed) 16:04:08
エドゥアルトは、誰も姿の見えない場所を見つめている。
(a44) 2021/12/15(Wed) 16:17:18

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

「…………ノアベルト?」

姿を現さない理由はエドゥアルトにはわからない──
何か彼の噂が流れていた記憶はかすかに覚えてはいるが。

「……いたのだな」

何か用があったわけではない、気配がしたから見ていただけのことだ。だからエドゥアルトは、特に何も聞くことはしなかった。
(39) 2021/12/15(Wed) 18:34:06

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

#蟹討伐

──これはエドゥアルトが蟹討伐の噂を聞き『黄金の海』へ出向いた頃の時。


馬を操り前線を走る者、地割れに足を取られる者
仲間を鼓舞する声、耳を劈く笛の音、迸る魔法の光。

蟹討伐に群がる冒険者から少し離れた砂上の
スコープ越しに、もう一体の巨大な蟹を狙う者がひとり。

……でかい。心中で呟きながら
前衛に気をとられている隙に得物のトリガーを引く
得た情報を頼りに、防御が疎かとなった足の根元を狙い撃つ。
やや砂埃が邪魔をするが、一発、二発と的確に当てていく。
エドゥアルトは"当てる"ことだけは得意だった。

他の冒険者の力も相まって、
ふいにぐらついた巨体ごと鋏が振りおろされる。
目のまえのものを倒すことだけに集中していた故か
それに気付くのに一歩、遅れてしまった。

「────」

声も出ぬ間に砂塵が舞い上がり、避けるべくとっさに転がった
エドゥアルトの姿が遠くの砂中に消えていった。
(40) 2021/12/15(Wed) 19:00:29

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>40

#蟹討伐

それからどのくらい時が経ったのかは定かではないが
盛り上がっていた砂の中から、のそりと這い出る男がひとり。
ずれたフードの隙間から獣の耳が飛び出し、ぶんぶんと頭を振って砂を吹き飛ばした。

「……生きてる……」

エドゥアルトは、はっと顔を上げ砂の中から
自身の得物を慌てて探し当てて大事そうに抱える。

「……」

ひとつ、安堵のような息を吐いた。
砂埃に目を眇めた先には、ひっくり返った巨大蟹が遠くにぼやけて見えた。多少は役に立てたのだろうか。
(41) 2021/12/15(Wed) 19:01:34