人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


【人】 大道芸人 チェルシー

「カニさん行くんですか〜?そういえばチェルちゃんも、カニさんについて気になってることがあるんですね〜……
 カニさんの脳みそがカニミソさんじゃないなら、本当のカニさんの脳みそは一体何なんでしょうか!?!?
 チェルちゃん、好奇心が爆発しそう!カニさんは可愛そうですが……リーゼちゃんに脳刺してみて欲しいですね、脳!」

ひょっこりと宿に顔を出している少女は、やんややんやと口を出す。
役人の話題には触れない。自分は狙われる側だとわかっているから。


「というわけでチェルちゃんも見に行きたいですね、見に!出来ることはと言えばフェリちゃんの曲に合わせた芸とか、囮とかですけれど!」
(24) 2021/12/14(Tue) 14:26:31

【人】 大道芸人 チェルシー

「わぁ〜いさすがリーゼちゃん度量がBIG!
 そこしびれあこがれついていくっ!

 チェルちゃんも一応冒険者ですからね〜!
 切った刺した張った張ったは不得意ですが……
 身体を使わねばならない時がありますとも!
 それに最近全身を輝かせる芸を習得しまして……」

そんな感じでカニパ(本人呼び)に付いていくのであった……
(25) 2021/12/14(Tue) 18:06:39
チェルシーは、今日の風さん………………………騒がしいですね…………………………と言った。
(a36) 2021/12/15(Wed) 0:12:54

【人】 大道芸人 チェルシー

#蟹討伐

「………今日のカニさん………………
          騒がしいですね…………………」

今日のも昨日のも無いわけだが。
小娘は首を0度に曲げ、天を衝くと言わんばかりの"壁"を前に、ぽつりと呟いていた。

「お二人組なんて言ってましたっけ?
 複数人でご来場の際は言って欲しいですね〜!
 心臓が口からまろびでるかと思っちゃいましたよ〜!」

普段ならそのまま後ろにゴチーンと倒れては一回転する芸をしている所だったが、もはやそれを見る誰かもいないだろう。目線は皆が皆、前だ。

「流石にヤバいなあと思ったので、チェルちゃん見守ります!
 フレーッ、フレーッ、リーゼちゃんーーーっ!!!!」
(28) 2021/12/15(Wed) 1:10:49

【人】 大道芸人 チェルシー

大怪鳥程度なら相手が出来た。砂上船での露払いも担っていたかも知れない。
けれどこれは無理だろうと思って。一介の芸人風情なら、戦いを見守り、勝利の跡に芸を披露するぐらいでいいかと思って。
でも、


「あ、……」


鋏が振り上げられた時の、冒険者らの動作で、
”ああ、あの人はダメだな” ”避けられても、あれじゃ”
そう勘付いてしまって、気付いた時には、空に踊っていた。

誰も見ていない間に、溜め息だけ零す。ごく短い間のことだ。

(29) 2021/12/15(Wed) 1:12:08

【人】 大道芸人 チェルシー

「〜〜〜〜なんて言いましたがやっぱ我慢できません!
 チェルちゃんもやりま〜〜〜す!!!!!!!!!!」

倒れ込むように。
空を舞って、一回転。着地。駆ける。
馬はいらない。馬術は知らないし、速さが一番の取り柄だ。

音が響く。揺れで跳ねる。
駆けて、地割れにもつれた一人の元へ。
種も仕掛けもある速度。

「躓いちゃいましたか?人間誰しも躓くものですね〜!
 でも立ち上がるのが人間の資質なんで、すよっ、と……」

そしてチェルシーは、なけなしの力と器用さで手早く、
手早く……

「抜けませんね!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

抜けませんでした。
(30) 2021/12/15(Wed) 1:27:32

【人】 大道芸人 チェルシー

雷鳴の音が響く。あと近くですっげえ貫通音聞こえた気がする。ついでに早く抜け!って言われてる。

「お太りのお友達ですね〜!
 ちょっとダイエットとかしませんか?ダメですかっ?
 いやこれちょっとほんと……」

やっぱこんなこと、やるもんじゃないな、と思う。
今もすごい罵倒されてるし。小娘がふざけんな速くとか。


──でも。良かったことがあった。
力を込めて抜こうとする、その時に、見上げた光景で。目の前の人物が慌てている所で──
チェルシーは見た。一番の特等席で。
一際大きい破砕音と、良く知る声。


ああ、あれが──カニさんの脳みそなんだぁ……
チェルシーは、呆然とそう思った。
(31) 2021/12/15(Wed) 1:28:24