人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


到着:光の尾 マンユゥ

【人】 光の尾 マンユゥ


[ヴィスの民は先祖代々森を守り、緑を育み、
万物の恵みを蓄える誇り高き一族。

愚かにも森を捨てて出ていった
リルの民とは違うのだと―――
両親や祖父母からそう教わって生きてきた。

むかしむかし、ふたつの一族はひとつだった、なんて。>>0
それも確かに子供の頃に聞いたことはあったけど
今ではもうあまり気にする人もいない言い伝え。

それがまさか自分の身に
直接関係してくるだなんて
思いもしなかったのだ。]
(18) 2021/12/02(Thu) 10:57:54

【人】 光の尾 マンユゥ


けっ、こん。

……わたしが????
リルの人と???????


[まさに青天の霹靂。
突如告げられた内容に呆気に取られて目を瞬かせた。

このマンユゥ、狭い集落の中で生まれ安穏と育ち
男性と付き合ったことなどないなりに
書物で呼んだ恋物語に夢を抱き
憧れを抱いていた乙女である。

もう成人した身でもあるし、姉や友人のように
そう遠くないいつかは良い人と結ばれ子を為し、
あたたかく穏やかに家庭を築いていくのだと
漠然と想像はしていた。いや、夢を見ていた。


見ていたのだが――――]
(19) 2021/12/02(Thu) 11:01:03

【人】 光の尾 マンユゥ


冗談。でしょう?

リルの民は森を捨てた恥知らず。
そう教えたのは父様たちじゃない。
そんな何処の馬の骨とも知らない男に嫁げっていうの?

[目を吊り上げ、頬を膨らませて抗議する娘に、
両親はもう決まったことなのだと繰り返した。

小さな集落だ、若者は決して多くない。
今回の儀ではまだ結婚していない、
あるいは既に恋仲の相手が居ない者を除いて
殆ど強制的に嫁婿に出されることになるだろう。

説明を聞いてもまだ納得は行かず、
不貞腐れる娘に両親は更に説得を重ねる。
相手はリルの中でも莫大な財を築いた
豪商の跡取り息子>>14だ、とかなんとか。]
(20) 2021/12/02(Thu) 11:02:23

【人】 光の尾 マンユゥ

[マンユゥの家は特に金持ちでも貧困でもない。
畑を耕し自給自足の生活をする、
一般的なヴィスの家だった。
その生活も終わってしまうのだろうか。

きっと今よりいい暮らしができるぞ、と
慰めるように言われても
顔は暗いままだった。

長い装束の中に普段は隠している
黄色い光の尾がふにょりと力なく垂れさがる。]

(お金持ちのおぼっちゃんなんて……
 きっと軽薄で怖い人なんだ……
 好きなものは金と女と酒、みたいな……)

[偏ったイメージはさながら海のならず者である。
今までの思い出が走馬灯のように
浮かんでは消え、浮かんでは消え。]
(21) 2021/12/02(Thu) 11:08:02

【人】 光の尾 マンユゥ




………裕福な暮らしなんて、欲しくないもん。
わたしはわたしのことを愛してくれる人と
幸せになりたかったよ………。

 

[ぽつり、と呟いた言葉は誰に届くこともなく消えた。**]
(22) 2021/12/02(Thu) 11:11:25
光の尾 マンユゥは、メモを貼った。
(a4) 2021/12/02(Thu) 11:16:01

【人】 光の尾 マンユゥ

― 婚儀の日 ―

[選ばれた者たちは長年住んだ土地を離れ、
新しい場所に新居を構えるのだと言う。

自分の荷物を纏め、荷台に積んで。
普段農作業をする時の簡素な服装ではなく、
この日の為にあつらわれた婚礼用の装束に身を包み
化粧を施し、白い花飾りで髪を結った。

いっそ家出でも企ててやろうかと思ったが
森から碌に出たことがない世間知らずの小娘に
この地を離れて行くあてがある筈もなく
結局そのまま婚儀の日を迎えることとなった。

結婚とは人生の墓場だと言う。

すっかり諦めの境地ではあったが、
旅立ちの一行の中に見知った人の姿を見つければ
そろそろと近づいて声をかけたりしたかも。]
(34) 2021/12/02(Thu) 14:07:13

【人】 光の尾 マンユゥ


シャーレンねえさまぁ、
マンユゥは、マンユゥはもうだめですぅ。
売られていく牛のきもちがわかるよぉ………



[3つ上のシャーレンは
ヴィスの中でも大きな家の出だったけれど
本人に気取ったところがあるわけでもなく
優しく面倒見の良い女性だった。>>29

あまり周囲に同じ年頃の女の子がおらず
10も年の離れた実姉は早々に嫁いでしまったので
幼い頃から姉のような遊び相手として懐いていた。
好奇心旺盛な本好きの彼女に
物語を読み聞かせて貰ったこともあったかもしれない。>>30

彼女の花嫁姿は楽しみにしていたけれど
まさかこんな形で見ることになるとは思っていなかった。
ぴえぴえと弱音を吐きながら、足取り重く合流地点へ向かったことだろう。**]
(35) 2021/12/02(Thu) 14:20:26
光の尾 マンユゥは、メモを貼った。
(a8) 2021/12/02(Thu) 14:24:23

【人】 光の尾 マンユゥ

[マンユゥはすっかりこの世の終わりのような顔をしていたが
向こうは向こうでひと悶着あったとは勿論知る由もない。>>54>>55

もしも神様がいるなら何とかしてください、
なんてあの日夜に祈りを捧げた流星が
実はまだ見ぬ未来の夫の魔法だったなんてことも。

ともあれ、ヴィス族の一行と共に
新しい居住区らしき地までやって来た。
周囲には転々と新しく作られたばかりの家が並ぶ。

ここが今日から新しい住処になる、なんて
聞かされていてもまだ実感はなかった。
手伝いの男衆が積み荷を降ろし、
てきぱきと儀式の準備を整えていく。

婚礼装束が汚れても事だということで
手伝いを申し出ても断られてしまい
出来ることと言えばただぼうっと見ているだけだ。]
(68) 2021/12/02(Thu) 21:47:50

【人】 光の尾 マンユゥ

[改めて、自分以外のヴィスの民を見遣る。
自分を含めて女が二人、男が二人。
ということは向こうも同じ比率だと言うことだ。
流石に和平を謳う儀らしく、
男女同数に揃えたのだろう。

男性陣とも同じくらいの年頃の筈だが、
2人とも幼い頃に遊んだ顔ではない。

1人は村の中で大人に混じって
力仕事をしているのを時折見かけたが>>5
話しかけようとすると周囲の大人に
何故かやんわりと遠ざけられた覚えがある。

1人はぶかぶかの衣装を着ており
少年と言っても差し支えないような見た目だが>>56
この儀に出される限りは成人…なのだろうか。

彼らは一体何を思っているのだろう。
そわそわと落ち着きなく周囲を見回しながら
所在なくその場に佇んでいる。*]
(71) 2021/12/02(Thu) 22:00:09

【人】 光の尾 マンユゥ

―合流前・シャーレンと―

うぅぅ、ねえさまぁ……

わたしだってねえさまの花嫁姿楽しみにしてたんですよぉ
ねえさまには心通わせた男の人と結ばれて
幸せになってほしいと思ってたのに………

[幼い頃、彼女に読んでほしいとねだったのは
素敵な恋の物語が多かった。
子ども心にいつかわたしも
こんな恋がしたいと心を躍らせたものだ。

彼女に想い人がいるのだと聞いたことはあったか、
なかったとしても婚姻に思う所はあるだろうに
気丈に慰めてくれる彼女に甘えて弱音を吐く。>>75

こんな調子では同族の青年に
憐憫じみた視線>>41を向けられるのも
無理からぬことであろう。]
(87) 2021/12/02(Thu) 22:48:56

【人】 光の尾 マンユゥ


ねえさまもっ、リルのひとに何か酷いこととかされたら
いつでも逃げてきていいんですからねっ。

わ、わたしには……大したことはできないかもだけど……相談くらいならいつでも……!

[見知らぬ地で見知らぬ男と暮らすことには不安しかないが
気心の知れた同性がいることはせめてもの救いであった。
少しばかり気が軽くなるような心地を覚え
同族たちと共に暫し道を往く。*]
(90) 2021/12/02(Thu) 22:50:56

【人】 光の尾 マンユゥ

― 現在・合流地点 ―

[手伝いの者たちが家に荷を運んでいくのを眺めながら
所在なさげにしていると、
先程見かけた同族の少年?に声をかけられた。>>79]

あ、えとえと、こ、こんにちはっ。

[のんびりとした口調で話しかけられ
慌ててぺこりと頭を下げた。

狭い集落だ、同世代は殆ど幼馴染と言ってもいい筈なのに
見慣れない顔がいることに少々疑問は感じたが
里から離れて暮らしていた一家の者だとまでは分からず。>>15

もしかしたら子供の頃に会ったことがあるかもしれないが
頻度はそこまで高くなかっただろうし
見目が変わらない今現在の彼と
同一人物だとは思わなかったろう。

そんなわけで、初対面だという認識で会話に応じる。]
(95) 2021/12/02(Thu) 23:05:25

【人】 光の尾 マンユゥ


うううう、やっぱりそうですよね………
わたしも落ち着かなくて…………はあ……

[ぶかぶかな袖を揺らし、
朗らかに笑っている彼からは
あまり委縮や不安は感じられないが
それでもやはり緊張しない筈はないだろう。

こくこくと頷きながら忙しなく働く人々に視線を向ける。
リルの民ももう到着する頃合いなのだろうか。
早く来て欲しいような、来ないでほしいような。]

…………ねえ、相手ってどんなひと?

[緊張を紛らわしたいのはこちらも同じで、そんな風に尋ねてみる。
と言っても皆、名前と素性くらいしか知らされてはいないのだろうけど。**]
(97) 2021/12/02(Thu) 23:13:30
光の尾 マンユゥは、メモを貼った。
(a17) 2021/12/02(Thu) 23:37:32

【人】 光の尾 マンユゥ

― ユンチェと ―

あ、そうですよね……
今は手伝いのひととか居てくれますけど……
皆帰っちゃうんですもんね。
ううう、大丈夫かなあ……

[多少身の回りの世話をしてくれる人は残るのだろうが
基本的には自分達だけでやっていかなければならない。
不安を表に出せば彼もそこは同じようで。>>108

のほほんとした笑顔の奥にも
やや陰りが窺えて素直にうなずいた。]

え、あ。そうなんですか????

[年上の女の人。と聞いて目をぱちくりさせる。
彼が年齢(は知らないが)よりも幼く見える分
何と言うか不思議な組み合わせに思え。

首をかしげていたが続く言葉にさあっと蒼褪める。]
(138) 2021/12/03(Fri) 16:58:57

【人】 光の尾 マンユゥ


……うぅ、こわいこと言わないでくださいよぉ、

だ、だいじょうぶですよっ
だって和平のための結婚、ですもん

いくらリル族のひとでも
こ、殺したりなんて……しない、
しない……ですよね???

[自分に言い聞かせるように
ふるふるしながら必死に言い募る。

経験豊富なオトナの女性。
リル族に対する偏見もプラスされて
男を尻に敷くようなセクシー女王様のイメージが
脳裏には形成されていた。]
(139) 2021/12/03(Fri) 16:59:26

【人】 光の尾 マンユゥ

わたし…、あ、わたしマンユゥって言うんですけど
わたしの相手もお金持ちの跡取りなんだそうです。
海の男〜って感じなんだとか………

きっと軽薄で、乱暴で…
わたしなんて散々慰み者にされて
ポイされちゃうんです………

でも、でも、これもお役目ですし
ヴィス族のみんなだっていますからっ
お互いがんばりましょうねっ!

[きゅっと拳を胸の前で握って彼を見つめ
滅入る気持ちを鼓舞するように励ましたのだった。**]
(140) 2021/12/03(Fri) 17:05:06

【人】 光の尾 マンユゥ

[新居の方に向かうらしいユンチェを見送れば、
再び暇を持て余してしまう。>>130
そういえばもうリル族の方も到着しているのか。

なんとなく視線を感じてそちらを向けば
遠目に見知らぬ男女が話しているようだった。>>128>>132
......想像していたよりはふつうの人たちーー
少なくとも自分とあまり変わらないようには見えるが、
まだ安心はできない。]
(143) 2021/12/03(Fri) 18:45:00

【人】 光の尾 マンユゥ


(......なに言われてるんだろ......)


[これは義務。子を成すためだけの。
向こうにとっても望まぬ婚姻だろう。
あんなのが候補?とか話してるのだろうか。
まさか誉められているとは夢にも思わず、
ますます憂鬱な気持ちになった。]


(帰りたい......なあ......)


[そっと広場を離れ、しょんぼりしながらてくてくと歩き出す。
本気で逃げるつもりがあるわけではなく
自分も新居を一度見ておこうと思って。**]
(148) 2021/12/03(Fri) 18:48:54
光の尾 マンユゥは、メモを貼った。
(a21) 2021/12/03(Fri) 19:02:25

【人】 光の尾 マンユゥ

[荷運びの列のあとをついてとぼとぼと歩く。
足元に視線を落としていたから
後ろから迫ってきた男には声をかけられるまで気づかず、
驚いてびくりと肩を跳ねさせた。>>151]

ふえっ、ひゃいっ......!
はっ、はじめまして......!

[思わず顔をあげれば
先ほどこちらを見て何かを話していた(たぶん)リル族の人だ。

録に森の外に出たことがない女は、
ナンパなんてものにも縁遠い。

思わず身を強ばらせたものの、
どうやら心配してくれている?らしい。
おずおずと口を開く。]
(152) 2021/12/03(Fri) 20:04:08

【人】 光の尾 マンユゥ


あ、ええと、その......

ここまで来ておいて今さら、ですけど......
けっこん......するのが、......不安なんです......
あいてが、こ、こわいひとだったらどうしようって......


[思わず口にしたあとではっとした。

目の前の男が己の結婚相手なのだとは
まだわかっていないにせよ
リル族の人間にリル族がこわいなどと、
気分を害してしまうのではないか。

むこうがこちらをヴィスだと思っていない、
......なんてことには思い至らず
一気に青ざめ、大きな目にじわりと涙をにじませる。]
(153) 2021/12/03(Fri) 20:05:58

【人】 光の尾 マンユゥ


ご、ごめんなさい、......っ
会ったばかりの、リルの人に、こんなこと......


[泣いたら化粧が崩れてしまう。
その一心で涙を堪えた。
そうでなくても皆不安な状況で
自分だけいつまでもめそめそしているわけにもいかないのに。
ぐっと唇を噛み、俯く。*]
(154) 2021/12/03(Fri) 20:11:28

【人】 光の尾 マンユゥ

そ、そう、でしょう、か......?
あのあの、そんなこと初めて言われました......ので、その、恥ずかしいです......

[普段かわいい、という言葉を向けられることは
ないわけではないけれど、
それはなんと言うか友愛親愛に基づくもので。

見知らぬ男性にこう何度も繰り返し
美辞麗句で誉められると流石に少し気恥ずかしく、
もじりと頬を染めた。]

ぅ、あり、がとう、......ございます......

[苦笑しながらも袖で溢れ落ちかけた涙をぬぐってくれる。
すん、と鼻を鳴らし、
まだ濡れた目で彼の方を見あげた。]
(165) 2021/12/03(Fri) 21:50:40

【人】 光の尾 マンユゥ


俯かずに、前を......


[彼の言葉を反芻する。

......確かに、
カラリとした笑顔を浮かべる
目の前の青年は堂々としていて
憂いや陰りは感じられない。

こんなひともいるのだ。
相手がリル族だからと言って
ネガティブな想像ばかりしていたが、
さながら快晴の青空のような青年は
悪い人だとは思えない。]
(167) 2021/12/03(Fri) 21:52:17

【人】 光の尾 マンユゥ


......そう、か......そう、ですよね。

向こうだっていいひとかもしれないのに、
会う前からこわがってばかりじゃだめ、ですよね。


[決められた婚姻だとしても、いやだからこそ、
できれば愛を育み、仲の良い夫婦生活を送りたい。

自分が怯えてばかりでは
むこうがどんな相手だったとしても
うまくいくものもいかなくなってしまうだろう。

そんな風に励ましてくれている気がして、
ふわりと口許に笑みを浮かべた。]
(169) 2021/12/03(Fri) 21:54:23

【人】 光の尾 マンユゥ


ありがとう、ございます。
あなたは強くて、優しいひとなんですね。


[彼を見つめ、もう一度礼の言葉を。*]
(170) 2021/12/03(Fri) 21:59:04

【人】 光の尾 マンユゥ

ふ、ふふふ。
なんですか、それ。

[愉快な人だ。
気にするなと言いたげな態度に思わず笑ってしまった。
そもそも突然の婚姻に戸惑っていただけで
根は明るい性格のマンユゥである。

なんとなく緊張もほぐれたところで
レモンの砂糖付けを渡された。
物珍しそうにそれを眺めたのち、
ぱくりと頬張る。]

あ......!おいしい......です

うちの森で採れる果物とは違う、
すっぱくて......でも、あまくて。

[顔を輝かせながらもぐもぐと
小動物のように齧っていれば
いつのまにか目的地に到着していた。]
(193) 2021/12/03(Fri) 23:29:25

【人】 光の尾 マンユゥ

......あ、もうついたんですね。
はい、それじゃ......って、え?

[改めてレモンの礼を言い
別れようとしたところで
彼がそのまま新居に入っていく。

家を間違えたのかと思ったが、
周囲を見渡せば確かに自分の荷も運び込まれている。
では間違えているのは彼の方?......いや。]

......若......???

[家の中から声が聞こえて中を覗き込んだ。
若、と呼ばれているのは先ほどの青年でーーー。
思わず彼の背を追い、その服の裾を掴んだ。]
(194) 2021/12/03(Fri) 23:30:52

【人】 光の尾 マンユゥ


あ、あのっ。
......もしかして、ジャヤートさん、ですか?


[聞かされていた婚姻相手の名前。
そうだ、よくよく考えてみれば
婚礼衣装を着たリルの男性は二人しかいないのだから、
彼が自分の夫である可能性は決して低くないのだ。
不安で頭が一杯で(あとこわいひとのイメージが強すぎて)そんなことにも考えが至らなかった。]


わ、わたし。マンユゥです。ヴィス族の。
......なまえ、族長から聞いてませんか?


[様子を伺うようにじっと見つめる。**]
(195) 2021/12/03(Fri) 23:33:34

【人】 光の尾 マンユゥ


あ、やっぱり……

[目の前の青年の名と素性は
やはり事前に聞いていたものと一致する。
思わず彼の姿をじっくり見つめてしまった。

跡取りらしく堂々とした態度。
健康的に焼けた肌と引き締まった体躯。
確かに奔放な海の男と言われれば
間違ってはいなさそう……だが、
イメージしていた荒くれ者とは随分と差がある。

だが、向こうはまだこちらに気付いていないのだろうか。
干しレモンを思わず受け取りながらも首を傾げ―――>>223
目を瞬かせるのはこちらの方。]
(228) 2021/12/04(Sat) 10:00:45