長い道のりだな、それ。
　　細々と暮らせば暫く働かなくても
　　いいくらい貯めてそうだけどな。


［　とはいえ、彼女に細々とした生活は
　　どことなく似合わないような気もしないでもない。
　　堅実に生きるであろうが、
　　派手に暮らしているところも見てみたい。>>0

　　見てみたい、と思うほどに興味を持っている。
　　そう思うほかないような気がしてきた。

　　はじめの頃は興味という興味もなかったのに。　］

　　でた、お前のそういうところ。
　　贔屓すんのは良くねぇからな、雪菜。

　　独り身なぁ………。
　　それもそれで、どうなんだろうな。
　　こういう話になると反応に困る。


［　何故か、からかい過ぎのせいか、
　　彼女に偶に塩対応をこうやって見せられる。>>2:1
　　彼としては、からかい過ぎの代償か、と
　　最近になって考えるようにはなったものの、
　　いや、理由なんてないのではと考える節がある。
　　
　　独り身がいいというわけでもなく、
　　結婚したいというわけでもなく、
　　言葉にどこか詰まってしまった感じがあって
　　これ以上の会話を避けるために
　　彼女のことを柄にもなく抱きしめてみたような。　］*