>>-401

わーわー
探したらwindows95/98対応って書いてあったー
なつかしーーー

サイトにはおもいっきりえっちな絵が載ってたのでよい子のみんなは閲覧注意！ｗ

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───微かな歌声が聴こえる。

腕に刻まれた鎖を通して届くのか
砂漠を渡る乾いた風に乗って届くのか
それはたとえ知らない旋律であっても
祈りの歌であることだけはわかって
ナディルの耳にはよく慣れたものだった。

泣きたくなるほど穏やかな
遠い日々の記憶がナディルを揺り起こす。
　

母が亡くなる日、
ナディルは。

少女のような若く美しい容姿を保っていた
ナディルの母であったが、
既に寿命が近く床に伏せっていた。

いまにもその生命を終えようとする母の傍らで
まだ少年の背丈しか得ていなかったナディルは
母の手を握ったまま泣きじゃくっていた。

これまで何度も何度もしたように
指を鳴らして試みるが、
ナディルの『願い』は叶わない。
母は薄らと瞼を持ち上げ、
赤く擦れて皮が剥けたナディルの指を
優しく撫でてその所作を止めた。

『神の思し召しに従うのです……、
　ナディル──私の愛しい宝物。
　私は貴方を得て幸福でした。
　どうか、多くの人を導く尊きジンに……』

ゆっくりと告げながら、
母の魂がその身体から抜け出ようとする。
その瞳に最期の『願い』を映すべく、
──ナディルの姿は淡い光に包まれた。
　

　
母は最期のときに神を想ったのだ。

その時、父たる神が舞い降りなければ
ナディルの姿は父神を映していただろう。

ナディルを包む淡い光はすぐに治まり、
愛する神夫に抱かれるようにして
母の命は幕を閉じた。

父は母の魂を腕に抱き、
これまで幾度となく繰り返されたように
ナディルにその使命を告げた。

『──我が子『願望の器ラグヴァ・シトゥラ』よ。
　人間を幸福に導きなさい。
　さすればお前の魂も天へと迎えよう。』

母を連れ去る父のまえで、
ナディルはただ……哀しみのなかで頭を垂れた。

父たる神は、一度も彼を
『ナディル』とは呼ばなかった。
　

　
───微かな歌声が聴こえる。

砂埃に巻かれながら、
少し崩れたバランスを保とうと不器用な足取りで
彼はナディルの後ろを歩く。
振り返ると、何が嬉しいのか満面に笑む。


その背に残された白い片翼は
ナディルには枷にしか見えなかった。

[>>n1と>>n2の合間]

アルバリ。

────どうする？置いていく？

[まっすぐに見つめ、問うた]

ファルーサが勝ちましたか。
しかしまあ、どちらでも同じこと。

私は腕を広げ、瞳を閉じて後ろ向きに倒れました。

「神さま、もうあなたには従わないことにします」


「サラでもラナーでもなく、私はサーリフ。
　ふたつにわかたれたサラの魂の片方、
　ええ、ラナーは、正しく天使でした。






神の希望に縛られ、苦しむものを知ってしまったから。

ふ、と、目を開きました。



背中が、手が、焼けるように痛い。
いや、これは、実際に焼けているのでしょうか。

直感的に理解します。
これは神の怒り。
ちっぽけな私ですら身を焼かれる苦しみを味わうのですから、かの煉獄の悪魔はどれほどの苦しみにさらされたのでしょうか。




蹲って耐えた私の手の甲には、罪人のしるしが刻まれていました。そして……

背中には、黒い羽根。

「あは」



「よろしくお願い致します。
　これからは、堕天使　サーリフ　です」


――さようなら、ラナー。
ごめんなさい。
気がかりと言えば、これだけですね。

[────ふわり。

浮かび上がり、煉獄でもっとも高い塔を目指す。
揃った真白い翼が、あたしの意思を受けて、大きく羽搏いた。

今は、飛べる。
ひとりでだって、行けるから]

……。

[軽やかに尖塔に舞い降り、煉獄を眺める。
あたしはすぅっと息を吸った]





[叫ぶ。叫ぶ。
喉が痛みそうな程、体中の空気を使い切るみたいに]

[ぱんっと強めに、自分のほっぺたを叩いて、あたしは微笑んだ。
沢山働いて、ちゃんと天国で待っていなきゃいけないもの]




さあ、次は、どんな人かしらね！
まったく、仕事が多くて困っちゃうわ！


[あたしは元気。
だから、心配しなくて大丈夫よ。

っていうかむしろ、自分の心配をしてなさいよね！*]