人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【人】 灯守り 小満

コーネリア……ああ、"妹ちゃん"か。
確かにあの子なら君が小暑になる前から何度も来ているし、先代がそれはまあかわいがってたから、仕事もできるだろう。

優秀な蛍がいると助かるよねぇ。

[>>15かの蛍のことは、妹ちゃんと呼んでいた。
 それは彼女が小暑の妹ではなくなった今であっても、変わらない。
 本人及び現小暑にとっては現状に即さない呼び名だが、どうももう癖づいてて変えられない。
 まあ『考えたら負け』なので、そんなものくらいに捉えられていれば助かる。]

でも、君も仕事は十分できるって聞いてるよ。
だから心配しない、しない。すぐ慣れるさ。
私がはじめてこの会合に出てきたときなんて、円卓の外で突っ立ってなーんにもしないでただ見てただけだし。
それに比べたら、上出来。

[それと比べると、何もかも上出来になってしまうのだが。
 詳しくは触れるまい。]
(27) 2022/01/23(Sun) 3:05:46

【人】 灯守り 小満

あっはは。まだまだ>>16か。
固く受け止めないくらいでちょうどいいと思うんだけどねぇ。
蛍任せで寝てても何とか――

……っと、天乃今の聞かなかったことにしといて。

[一応中央の職員の目の前だった。
 冗談めかして天乃の頭上に手をかざそうとしてみる。
 
私に都合の
悪い記憶よ消えてしまえー、なんて*]
(28) 2022/01/23(Sun) 3:07:00

【人】 灯守り 小満

[天乃との戯れは、呼び込んだ霜降がやってきた>>23のに気づいて終わる。
 さて揶揄う手が止まるのと灯守りが増えるの、どちらが彼にとって幸福かはわからないが。

 退位前の紫明のアドバイスを知っていたら『私でいいのかいそれ。もう少し真面目なやつにしときなよ』なんて笑ったろう。
 大抵のことは知っている? 人の好物だの恥ずかしい過去だの昔の悪行だのなら語れるかもしれないが、困ったときの助言なんて『好きにおやり』しか言えそうにない。]

やあ霜降。今日もかわいらしいね。
私はまあ、いつも通りさ。

小暑がね、なんだかんだ初めての会合が不安だったみたいで。
これまで不安だったことある? みたいな話をしてたとこ。
それで、そういうのは若い子の方が気持ちが新鮮じゃないかって、君とかちょうどよさそうだと思ったんだよ。

[どうだい? と振ってみるけれど、さて。]
(29) 2022/01/23(Sun) 3:37:58

【人】 灯守り 立秋

―灯守りと戯れる丸いの達―

[考える時間1秒もなかったのでは!?とチュウくんは訴えたい。>>2:126

残念ながら、ウサギほどの優れた耳を果実は持っていなかったので、むずかしい話を右から左に流しつつお菓子を食べるのに夢中。>>2:129

『メ?……………。』

[己の名前を出されたことで、意識がようやくそちらへ向いた。>>2:130

はてェ?と言うように体を傾ける……人間で言うなら首を傾げているかのようなポーズ。とっさには思い浮かばないくらい、恵まれた果物であるようだ。

やがてお膝抱っこの時間は終わりかけ。>>2:132

『ヒャァーッ』

[油断していたらあーんされてしまった。不覚。思わず小さな悲鳴をあげた。悔しい!でも美味しい!と絶対に吐き出さない心意気でもぐもぐ。>>2:153
(30) 2022/01/23(Sun) 3:56:43

【人】 灯守り 立秋

[床に降ろされたチュウくんは、どうも、良い椅子でございました。と去る雨水様の後ろ姿にぺこと礼をしていた。]

『ハゥン……?』

[差し出された手を見て、2秒考え。>>2:154

『メッ』

[ぺち、と一瞬だけ触れ合う手のひらと手のひら。
ライバルなんだからね!と言わんばかり。

興味がなくもなかったが、蛍としてはそろそろ立秋の様子も気になったので、飲み物を求めて跳ねるウサギと反対方向にてろてろと走っていったのだ。**]
(31) 2022/01/23(Sun) 3:57:40

【人】 灯守り 小満

[>>23>>29ところで、過去誰かの心を奪えたか、であるが。
 冬至称するところ、すけこまし。
 自称するところ、すけ以外もこまし。
 小雪称するところ、性格改めて出直せ。

 総じて、まあまるきり人に嫌われるやつじゃあないとは自認しているが、気まぐれで、やる気も見えず、面白そうなことばかりに積極的で、真面目な席では船漕いだ挙げ句寝ているような男に、心底から奪われるやつはいない、ということなのだろうと思っている。

 
――本人は、そう思っている。
**]
(32) 2022/01/23(Sun) 4:00:19
灯守り 小満は、メモを貼った。
(a12) 2022/01/23(Sun) 4:19:39

“観測者” 処暑は、メモを貼った。
(a13) 2022/01/23(Sun) 4:53:26

中央域勤務 天乃は、メモを貼った。
(a14) 2022/01/23(Sun) 5:04:10

灯守り 立夏は、メモを貼った。
(a15) 2022/01/23(Sun) 11:58:56

【人】 “小雪” 篠花

ーー回想:103年前ーー
[兄様の蛍になってしばらく経った頃。
以前と比べて明らかに統治の仕事を押し付けられるようになった。
たまに悩むこともあるけれど、兄様ならどうするか、兄様なら何を考えるか。思考をなぞって何とか解決してきた。
兄様から何も言われないから、おそらく間違ってはいないのだろう。
ただ、それよりも気になることがあった。

「“蛍として”ではなく、“灯守りとして”どうするか考えなさい。」

そう言われることが多くなった。
最初は冗談だと思っていたのだが、日が経つに連れて言われることが多くなれば、冗談じゃないかもしれない。と過るようになっていた。
何故、蛍ではなく灯守りとして考えなければならないのか。
今は兄様の蛍であり、灯守りではない。
灯守りは私ではなく兄様だ。
嫌な、予感がした。
だから押し付ける兄に尋ねた。私を灯守りにするつもり? と。]
 
(33) 2022/01/23(Sun) 14:41:39

【人】 “小雪” 篠花

 

 私は絶対に灯守りにはならない。


[兄様の返事に、僅かな苛立ちと焦りを感じた。
私は一人前ではない。兄様の統治の仕方を参考にして、やっと回している状態なのに。
兄様は仕事をサボっていても、いつの間にか片付けているぐらい、要領が良くて頭のいい人だ。
私よりも経験もあるし判断も早い。]


 直系だの傍系だの関係ない。
 兄様は傍系の出かもしれないけれど、今は直系の者でしょ。


[そんな兄様を追い出して灯守りになるなんて、絶対にあり得ない。]
 
(34) 2022/01/23(Sun) 14:43:18

【人】 “小雪” 篠花

 


 能力がなければ血筋なんて何の意味もない!!


[血筋があっても暗君ならば、領地は衰退するだけ。
それならば多少血筋が悪くとも、明らかな名君が統治した方がいい。]


 兄様の方が私より遥かに優秀でしょ!!
 血筋がどうのと言うのなら、兄様が変えていけばいい!!
 兄様が旗頭になって進めればいい!


[領民からもそれなりに支持はあるし、今までの統治を見ればそれ程反感は買わないはずだ。

私も手伝うから。
お願い、一人にしないで。行かないで。]
 
(35) 2022/01/23(Sun) 14:44:31

【人】 “小雪” 篠花



 ……っ、兄様のバカ!!


[何を言っても聞いてくれそうにないのを悟った私は、部屋を出て怒った勢いのまま扉を閉めた。
どうしてわかってくれないのか。
小さい頃からずっと傍にいてくれた兄が、いなくなるかもしれない事実に堪えられなかった。

もしかしたら仕事を放り出せば、兄様は諦めて辞めずにいてくれるかもしれない。
そうも考えたが、生来の真面目な性格は、それを良しとしなかった。

私ができた細やかな反抗は、兄に小雪にならないと言い続けることと。
兄を仕事の時以外は無視することだけだった。*]
 
(36) 2022/01/23(Sun) 14:45:47
灯守り 夏至は、メモを貼った。
(a16) 2022/01/23(Sun) 14:46:14

“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a17) 2022/01/23(Sun) 15:30:53

“小雪” 篠花は、メモを貼った。
(a18) 2022/01/23(Sun) 15:32:25

【人】 灯守り 立秋

―現在―

美味しくて種類も多いもんね。
食事がメインと言っても過言じゃないよね。

[過言です。]

ふ、褒める時はその人に合わせた褒め方をするよボクは。

[同じようなことは言わないが、言って回ることは回るのだと悪びれず認めた。>>24

ん、あの時の音?そんなまさか。
しっかり乗りこなしているよ!
……まあちょっぴりコケたけど。

派手な音はしちゃったけど、ケガもしてないし。

[本当はかすり傷くらいはあったけれど、長年灯守りをやっている体がすぐに治してしまったから、余計な心配はさせないよう無傷だと主張した。>>25
(37) 2022/01/23(Sun) 15:37:54

【人】 灯守り 立秋

[食べている姿を見ると、自分も塩気が欲しくなって、ミネストローネのスープを頂いて温まり。>>22

いいの、ボクこそナンパせずとも寄ってくるもの。

[にこにこと見栄を張る。]

後で葵ちゃんも小満のとこに寄りに行く?
なんてねー。

[そんな冗談も言ったけれど、その後談話が一区切りついた辺りで霜降は本当に向かった。本当にナンパされに行った訳ではないだろうが、その背を見送ってから。>>23

あ、いつの間にかチュウくんいないなー。
迷子にはなってないかな?

[大丈夫だろうと予想しつつも、他の料理も見る為にも適当に会場内をゆっくり歩く。**]
(38) 2022/01/23(Sun) 15:38:55
灯守り 夏至は、メモを貼った。
(a19) 2022/01/23(Sun) 15:40:45

灯守り 夏至は、メモを貼った。
(a20) 2022/01/23(Sun) 15:41:51

灯守り 立秋は、メモを貼った。
(a21) 2022/01/23(Sun) 16:00:30

【人】 灯守り 立春

[蘭花様──先代立春はよく、
手作りのお菓子を作ってくださった。

きちんと季節に合わせた色や形で生み出されるそれは
とても美味しいのは言うまでもなく、目にも美しくて
お仕事の合間に作り方を教わって一緒に作っては、
抹茶を点てたり紅茶を淹れたりして楽しむ
和やかなお茶の時間が大好きだった。

蘭花様が他の灯守りや蛍の皆様に
どの程度お菓子を配っていたかを弟子は知らない。

ただ、あの方は
可愛らしい方と見れば片っ端から声を掛けていたし
誰にでもお優しくて世話を焼きたがったから、
皆様一度は召し上がったことがあっても不思議はない。

パーティーのご馳走群のすみっこに置いてみた
全員分は余裕である大量の和菓子の行方を、
オレンジジュースを両手で飲みながら
少し離れた場所からそわそわと見守る。
お姉ちゃんにだけは絶対に食べて貰いたくて
上生菓子を加えた特別セットを用意してあるから、
テーブル上の和菓子が万が一完売しても問題はない。

売れ行きはどうやら好調なようで、
召し上がってくださる方々の表情を眺めては
一先ず胸を撫で下ろした。]
(39) 2022/01/23(Sun) 16:14:19

【人】 灯守り 立春



  あっ! どうぞ……!
  ありがとうございますっ!

  粒あんとこし餡と二種類ずつ作りましたので
  どちらでも、お好みのものを。


[不意に声を掛けられて>>2:139、声の主の方を向けば
先刻驚くほど気だるげに会合に参加していた処暑さんが居た。

和菓子を持っていってくださった他の皆様へと同じように
簡単にそれぞれの和菓子の説明をしよう……としたところで
何故だかじっと見つめられているのに気付いた。]


  …………?
  あ、あの…………? 何か……


[さっきの会合で何か気になったことがあったのかな?
まだまだ頼りない新立春に何か思うところがあるのかな?

それともそれとも、
道明寺の桜餅はお好きじゃなかったかな!?
薄皮で包んだ桜餅の方は何でないんだ、とか……!?]
(40) 2022/01/23(Sun) 16:16:24

【人】 灯守り 立春

[な、なんだろう。なんだろう!!
会合の後にお菓子を持ってくるのは初めてだから
腕前を懸念なさって不安に思われているのかもしれない。
師匠の腕前にはまだ少し及ばずとも
蛍のお二人も褒めて認めてくださる程度には
美味しく出来ていると思うんだけど、……

一瞬にしていろんな可能性を脳内で展開しながら
笑顔を浮かべたまま処暑さんをじっと見つめ返してみる。
けれど、ただじっと見つめられるだけで]


  あ、味のご感想などよろしければ
  後で教えていただけますと……っ!


[処暑さんが、人間観察にかなり重きを置いて
この状況を楽しまれていることに
顔を合わせる機会が少ない立春はまだ気付いていない。

桜餅を脇に手帳を開いてまた何事か書き始める処暑さんを、
会合とはまた別の緊張感を持って見送ったのだった。]*
(41) 2022/01/23(Sun) 16:18:39
灯守り 立春は、メモを貼った。
(a22) 2022/01/23(Sun) 16:25:08

灯守り“霜降” 月輪は、メモを貼った。
(a23) 2022/01/23(Sun) 17:25:42

灯守り 立秋は、メモを貼った。
(a24) 2022/01/23(Sun) 18:10:31

【人】 灯守り 立春

[さて、そんな処暑さんを見送ってすぐ後のこと。
突然上がった誰かの悲鳴めいた声に驚いて>>2:141
何事かと慌ててそちらへと視線を向けた。

──そこにおられたのは
いつも小満さんの傍に控えておられる
可愛らしい蛍さん、麦さん。
彼女もまた見たところ同じくらいの歳に見えて
ひっそりと親近感を抱いている方のひとりだ。

そんな麦さんが急ぎ駆け寄った先に
あったのは自分の和菓子で、
ほっとした表情で小皿にとってゆく姿が見えたから>>2:142
そのあまりの微笑ましさについにっこりしてしまった。

大丈夫。そう簡単に消える数じゃありません。
本日はお留守番中の蛍さんたちや
お師匠様が居られる方にはその方の分までも
お土産に持ち帰っても十分なくらいの数があります。
ただし、その分、ひとつひとつが
お祭りの当日作る予定のものよりも少し小ぶりですが。

小満さんのお店『慈雨』にお邪魔したことはまだない。
お店の評判を風の噂で聞き付けて
料理の研究がてら遊びに行きたがった弟子を、
師匠は悉く止めたのだ。]
(42) 2022/01/23(Sun) 18:38:09

【人】 灯守り 立春

[その当時、珍しく焦った様子の蘭花様いわく]


 「駄目だ。絶対駄目。
  僕は東風ちゃんを小満に逢わせたくない。
  あれは末恐ろしい天然誑しだよ。

  啓蟄域の小蝶シャオディエ
  君の目から見ても礼儀正しくて非常に有能な
  凛としたお姉さん、って認識だろうけれど
  彼を前にすると完全に恋する乙女になってしまうんだ。
  あの羞花閉月の傾国美人がね。
  本人は上手く隠しているつもりのようだが……

  ……そんな奴に会わせてしまったら東風ちゃんも
  僕より彼の方がいい、って
  言い出してしまうかもしれないだろう?
  だから駄目。」

 
 
[私は今までもこれからも姉一筋です、と正直に答えたら
身内は別だと謎の理論を展開されたのを憶えている。
師匠と小満さんお二人の仲は
特に悪くはなかったようだけれど、
そういう理由で灯守りになるまでお逢いする機会がなかった。

加えて立春域からそちらの方角へ向かう時は大体
その隣の芒種域でお姉ちゃんに甘えて
たまの休暇を丸々終えてしまう。かくして、
美味しいと評判のごはんは未だに食べそびれている。]
(43) 2022/01/23(Sun) 18:38:31

【人】 灯守り 立春

[師匠との懐かしい思い出に
束の間浸っている間に、いつの間にか
さっきまで大福を食んでいたはずの麦さんが移動して
和菓子のお盆の傍に何か置くのが見えた。>>3

なんだろう……? と思って近づいてみれば
落ち着いた深い青色で書かれた短い手紙が一通。>>0
ええと、なになに。]


  ふむ。麦さんは粒あん派、と……ん?


[その手紙の下に付け加えられた一文がなかなか面白い。]
(44) 2022/01/23(Sun) 18:38:40

【人】 灯守り 立春

[
『つぶあんが好きか。こしあんが好きか。』


それは我が立春域に於いても古より連綿と
親から子へ、子から孫へと受け継がれてきた
ともすれば戦争になりかねない大問題だ。

人の好みは十人十色と思って
お祭りの当日も両方を用意するつもりではあるのだけれど。
場合によっては用意する比率を変えた方が
救われる命が増えたりもするのかもしれない。

私自身はと言うと、桜餅と椿餅はこしあんが
黒豆大福やおはぎはつぶあんがいい。
上生菓子の中身はこしあんであって欲しいけれど
ぜんざいもおしるこもどちらも美味しい。

だから、どちらかを選べと言われるとむずかしい。]*
(45) 2022/01/23(Sun) 18:38:44
灯守り 立春は、メモを貼った。
(a25) 2022/01/23(Sun) 18:45:30

【人】 灯守り 立秋

[会合が終わったら、試食の説明を聞く前にささっとパーティー会場に行ったので、当初は気がつかなかった和菓子の山。>>2:100

立春作と誰かから聞いて、ほうほうと手を伸ばす。
とりあえず、桜餅と椿餅を一つずつ。

食べてみると、先代立春の味が蘇る。
うん、同じ「立」がつく者同士、先代にはよくお菓子で餌付けされていたとも。

今の立春は……もちろん顔わかるよ、うん。
基本号で呼ぶから本名までは怪しいけど。


和菓子を頬張りつつ、近くに置いてあった紙に目を通し。ペンをとって>>3


「美味しかったよ、ご馳走さま。
つぶかこしか。皆違って皆いい 」


[そんな感想を書きつけていった。
どっちも好きの意らしい。*]
(46) 2022/01/23(Sun) 21:04:58

【人】 灯守り 立秋

[ところで、チュウくんはというと。

じっ。

誰かを観察していた。じっ。

<●><●> こんな感じの目で。

その相手は、先程小満に橙色の蛍に興味ありそうと評されていた麦秋至である。>>1:111

互いに親近感湧きますかな?とこっそり観察しているつもり。だが目力が強かった。**]
(47) 2022/01/23(Sun) 21:05:59
灯守り 立秋は、メモを貼った。
(a26) 2022/01/23(Sun) 21:12:41

【人】 灯守り 雨水

 ― 和菓子の思い出 ー

[つぶあんかこしあんか。>>45好みは人それぞれだと思う。
 ぼくは白あん派という第三派閥だ。


 だからと言って普通のあんこが嫌いな訳じゃない。
 餡子は美味しいと思うけれど、どうしても一気に多くは食べられない。

 先代は和菓子が好きなのはたまに買って来る。
 先代立春の手土産が貰えたは>>39いつも嬉しそうにしていた。ぼくは知っている。自慢されたし。

 持ち帰ってきてぼくにもくれたことがあった。
 その時はちょうどお月見の時期で、月見団子を持って帰って来ていた。]


 「うまいだろ?」


[まるで自分の手柄のように笑う。
 ぼくは素直に美味しいって返した。
 不思議といつもより餡子を多く食べれた。

 今日はぼくの方が持って帰ってあげる番。
 喜んでくれるかな、と手土産を大事に抱えてわくわくした。]**
  
(48) 2022/01/23(Sun) 21:17:23

【人】 灯守り 芒種

─ 会合前 ─


[ >>2:79しめられるとしぬ。
  思わず本音が転び出そうになったが飲み込んだ。
  あなたに殺されるのなら本望なんて本気と紙一重の冗談は
  生憎とこの子には通用しないので。

  それらしく見えるから、と姿勢が良くなるから
  老人たちに最初に着物を着せられた理由はその二つで
  最近の着付け担当が考える理由はきっと
  身動きが取り難くて大人しいからだと思う。

  落ち着きも着こなしも、洗練された淑女の品格も
  なにひとつ持ち合わせていなくてもそれらしく見せる
  わたしに唯一才能があったとしたら
  それは、そんな詐欺師のような才能だと思う。 ]


  わたしが手伝えるものなら何時でも手を貸したいのだけれど
  せっかく頼もしい蛍たちが傍に居てくれるのだもの
  立春の仕事に関しては、おとなしく其方に譲るわ。

  最初はたくさん頼ったらいいのよ。
  少しずつ覚えていけばいいんだもの。
(49) 2022/01/23(Sun) 22:22:44

【人】 灯守り 芒種

[ ひととおり、知識はある。
  簡単なことなら手伝える程度に
  先代は教えもせずに向き不向きを
  決め付けるような人ではなかったから。
 
  逆に言えば上っ面の知識しかないので。
  手伝えるものではないのだけれどそこはそれ、
  頼もしい姉の振りをするのも板に付いたものだ。

  可愛い妹に見栄を張りたい。
  頼もしい存在でありたい。
  その思い相応の努力がもしそれなりに実っていれば
  こんなに卑屈な性格でもなかったのかもしれない。 ]
(50) 2022/01/23(Sun) 22:24:35

【人】 灯守り 芒種

[ 努力をしなかったわけではない。
  教わる相手の高すぎる期待値との折り合いが悪すぎて
  長くは続かなかっただけで。

  なかなか結果を伴わない努力は嘲弄のいい的になり
  出来が悪いまま大人しくしていた方が周りの機嫌もよかった

  なんて、そんなもの、
  ただの投げ出した言い訳にすぎないのだけれど。

  きっとたとえ同じ環境に置かれても
  妹ならば諦めず努力し続けるのだろう。
  周りの評価なんて気にせず前向きに、
  その明るい性格で味方になってくれる誰かの手を借りて
  挫折しても何度も立ち上がるような

  けれどわたしはそんな風にはなれなくて。
  なんとか取り繕えているうちに死んでしまえたらいいのにと
  逃げ出し楽になることばかり考えている。

  だって、向いていないのだ。
  尊敬される立派な灯守りで在る事も
  慕われるようないい姉で居ることも。 ]
(51) 2022/01/23(Sun) 22:25:04

【人】 灯守り 芒種

[ 騙されたまま刷り込みで慕ってくれるのも
  いつまでだろうと考えると憂鬱でたまらない。

  なんて常日頃考えているのがどうでもよくなるくらいに
  今日もわたしの妹はかわいい。
  「やだなあ」だって。え、かわい。何…は?

  情緒の上下が激し過ぎて時折如何にかなりそうになる。
  たまに正気に戻っている証だ。
  如何かしているくらいが平常なので。 ]


  もちろんよ。だってさみしいじゃない。
  あら、「みっともない」だなんて思っているの?
  それとも誰かに言われた?


[ そうでないのならいいじゃない、って
  どっちが甘えているのかわからないような
  少しすねた声を出してもういちどふわりと抱きしめる。
  まだ腕の中にいてくれることを確かめては
  今日も安心しながら怯えている。 ]
(52) 2022/01/23(Sun) 22:26:03

【人】 灯守り 芒種

[ 彼女に贈られたものはなんだってとってある。
  お菓子を可愛らしくラッピングしたリボンから
  ほんの些細な走り書きの伝言のメモまで。

  見た目はすっかり止まったけれど
  わたしの頭は年相応に物忘れが激しいから。
  忘れても思い出せるように些細なものでも、なんでも。
  贈ってくれた「おそろい」は仕舞い込んで
  同じものを探して取り寄せ使うくらいの気持ち悪さだ。

  妹を慕う姉の域を、踏み外している自覚はある。

  自覚だけあっても改善する気はまるでない。
  ならどうするのが正しいのか、なんてわからなくて。

  幼い頃のおままごとみたいに
  どこまでなら許されるか。何なら望んでもらえるか。
  もう尋ねることはできないし……

  おままごとも人形遊びも知らなかったみたいに
  ただしい姉としての振る舞いの一般教養は
  生まれてこの方、友人の一人も存在しないわたしには
  永遠に備わることもないのだろう。  ]
(53) 2022/01/23(Sun) 22:27:05

【人】 灯守り 芒種

[ 幾つまでも。幾つになっても。
  あの小さなピクニックシートの上の
  ふたりきりの世界だけでよかったのに。

  もう随分と変わってしまったことくらいわかる。
  目の前で稚い顔をして愛らしく笑う彼女も
  抱きしめた体もすっかり大人びて
  普段はもうすっかり一人前の女性だ。

  もうとっく届かない所に行ってしまったことは
  もうとっくにわかっているけれど。

  二人きりの限られた僅かな時間くらいは
  幾つまでも。幾つになっても。
  このままでいてほしいと願わずにはいられない。 ]
(54) 2022/01/23(Sun) 22:27:56

【人】 灯守り 芒種

[ もうちっともか弱くも小さくない手に引かれて
  足がもつれそうになるのも忘れてその背を追いかけて
  愛おしいこの時間が永遠に続けばいいのにと願う。

  わたしの生まれ持った『親愛』の能力で例えば
  この愛おしさを奪ったとしたら
  いったい誰から何が奪われるのだろうか。

  考えるだけで恐ろしい。

  それなりに危険視されているらしいわたしの能力は
  本当は完全に役立たずなことに
  気付いている誰かはいただろうか。

  使い道がないのだ。奪うものが存在していない。
  わたしにとって愛するものなんて、
  世界中にただひとり、この子しか存在していないから。 ]
(55) 2022/01/23(Sun) 22:29:39

【人】 灯守り 大寒

 
 [  長らく降り続く雪が雨に変わり、
   雪融け水を運ぶ二十四節気、雨水。

   ゆっくりと言葉を染み込ませてゆくようなあなたに
   こんな表情をさせてしまうなんて>>2:136
   先輩失格ですね。

   ……なんて、偉ぶるほど出来た先輩でもありません。
   ただ、わたしのなにかでも
   
わたしというやっかいに溶け残る雪でも

   流れる一滴の中にしみこむことができたのならば

   よかった、きっと。 ]
(56) 2022/01/23(Sun) 22:30:06