人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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【人】 甲矢 潮音

 
[月が一巡りし、衣替えが済んだ。
 校内を半袖の生徒達が歩いている。
 熱中症になったら困るから
 二の腕が覗いてしまうことは許そう。
 
厭らしい目で見た奴は殺す。

 
(56) 2022/05/23(Mon) 21:42:02

【人】 甲矢 潮音

 
[あれから夢に入るのをぴたりとやめた僕はいま
 ジャケットとネクタイを外したかわりに
 黒のノースリーブのベストを着ていて。
 ついた黒板の粉をハンカチで叩くと
 スクールバッグを肩に掛けた。

 日誌はもう出したしさあ、流花と帰ろう。]


  やっと明日だね、覚えてた?


[昇降口に向かいながら訊ねたのは
 もちろん二つのお祝いをする日のこと。

 暑くても手は当たり前のように繋いでて、
 ブレスレット同士はたまにカチンとぶつかる。
 流歌がわざと当てようとしたときは
 かわいいなぁと思いつつ、ス、と避けちゃう時もある。
 反応が見たくて、つい。]
 
(57) 2022/05/23(Mon) 21:43:38

【人】 甲矢 潮音

 
[自分の靴箱の蓋を開ければ……、止まる。
 中に入れられてた紙をぐしゃりと握って
 靴は出さずに踵を返した。]


  ……ごめん、流歌
  ちょっとだけ待っててくれる?
  すぐ済ませるから
  一人では帰らないでね


[詳しい説明もなしに駆け出してしまう。

 人の出入りが激しい時間だし
 ここはグラウンドで部活やってる生徒や
 顧問の教師からは丸見えだ。

 流歌もノコノコ怪しい奴について行ったりしないし。
 ……大丈夫なんて軽く考えてた。]
 
(58) 2022/05/23(Mon) 21:45:25

【人】 甲矢 潮音

 
[流歌が一人になってすぐ。
 大人しげな女の子が話しかけてくるだろう。
 前髪が長めで、眼鏡をかけてて、
 モジモジした動きで、如何にも隠キャな感じの。
 特別仲良かったことはないが、
 クラスが一緒になったことがあるのを覚えているか。]
 
(59) 2022/05/23(Mon) 21:45:51

【人】 甲矢 潮音

 
[少女は今にも泣きそうな顔で助けを求める。]


  「た、助けて下さい、乙守さん……!」


[自分は生物部で、
 借りてきた動物の子供が逃げ出してしまったと。
 緊急で人手がいるのだと。
 ……兎に角来て欲しい、と。
 裏庭に向けて腕を引く手はよく見れば震えていた。*]
 
(60) 2022/05/23(Mon) 21:46:28
甲矢 潮音は、メモを貼った。
(a5) 2022/05/23(Mon) 21:50:03

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[怖くないと、断言されれば思わず
尊敬する面持ちで見返してしまった。]


 ……確かに人間も怖いけど……、
 私はおばけのほうがこわいよ……。

 ……って、笑わないでよ!
 こっちは真剣なんですからね!?

[だって、人ならざるものじゃない?
会話だって通じるか分からないし、
戦ってもすり抜けちゃうかもしれないし。

子供だましと言えばそうなのかもしれないけれど、
本気で怖いのだから仕方がない。
笑うテンガンには、ぺちぺちと背中を叩いて反抗した。]
(61) 2022/05/23(Mon) 22:15:11

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[それから晩御飯への相談に話題は移る。]


 んー……お肉かぁ……。
 兎の干し肉なら少し残っていたっけ?

 さすがに雨の中は取りに行けないし、
 簡単なものになっちゃうけれど……、
 それでもいい……?


[旅に出ている手前、いくらか持ち合わせの食料はあるけれど、
毎日豪勢な食卓にはありつけない。
今日も、できるだけ質素にと考えながらも、
食べたいものは優先しつつ献立めいたものを考えてれいれば、
不意に、トーンの落ちた声が聞こえてきた。>>51] 

 
 ん? 無意識って……、ひゃ、わわっ……?!
 なに……っ?!!?!


[ぐいっと腰元をあらぬ力で引き寄せられ、両腕が拘束される。]
(62) 2022/05/23(Mon) 22:15:37

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[両腕では飽き足らず、ぐるぐると身体に
まとわりつく何かが気持ち悪い。]


 ……えっ!なに、なに、これっ!?
 気持ち悪い……ッ!!!!!

 テ、テンガンッ……!!!


[思わず助けを求めるように彼の名を呼んだ。
だが、こんな状態になっても
彼は冷えたように冷静な声で言葉を紡ぐ。]


 ……たんり、え……っ!?

 あ、っ……ごめんなさいっ、
 そこまで考えてはいなくて……っ……

 わざとじゃなんだけど……、っていうか、
 これ何!???????


[離れる以前にもう彼からは離されている。
得体のしれない何かに寄って両腕を拘束されているのだから。
それよりどうして彼は落ち着いているの?!*]
(63) 2022/05/23(Mon) 22:15:53

【人】 眼科医 紫川 誠丞

 
「そのうち結婚なさるんでしょう? 先生も」


[曖昧に返事をして、ペンを走らせる。
余白がほとんどない色紙に書く言葉を探し、ありきたり過ぎないかと頭を悩ませる時間。見慣れた外来の診察室で、隣には看護師……いや受付の事務員か、ぼんやりとした外郭の人間が暇そうに立っていて、私が書き終えるのを待っている。

書き上げた一枚を手渡す。機嫌良さげな、それでいて得意ではない類の好奇心の色を隠さず、相手が笑いかけてくる。その唇が動き、何かを言った。

……こんな時は、無難なことを言っておくに限る]


 いや、結婚は…………どうでしょうね。
 昔からずっと、好きな人がいるんです。


[口から出た言葉に、自分でぎくりとする。
身を乗り出してきた彼女が連ねる質問に、洗いざらい答えてしまう。そんなプライベートな話は職場の人間に聞かせるべきじゃないのに、自分の身体を制御出来ない。どうして。

笑顔を浮かべていた彼女が首を傾げる。
すっと表情が消えた双眸が、白衣の男を捉えた]


「先生は、……その人のどこが好きなんですか?」
 
(64) 2022/05/23(Mon) 22:26:50

【人】 眼科医 紫川 誠丞

[彼女──だと思っていた輪郭が、声が。
次第に変質していき、気付けば目の前に「阿出川くん」が立っていた。

その空間の異常さに私は何の疑問も抱かず、咄嗟に腕を掴もうとした手が空を切る。
「会いたかった」と再会を喜んだが、何かがおかしい]


「……せんせぇー、なんで俺のこと好きなの?」


[時間の流れを置き去りにした、昔のままの彼が。
私に問い掛けてくる]
(65) 2022/05/23(Mon) 22:27:08

【人】 眼科医 紫川 誠丞

[「好き」な理由──なかなか難しい質問だ。

学生時代は特に 希薄な人間関係ばかり築いていたから
憧憬や親愛を拗らせただけだ、
彼の顔が男にしては綺麗で可愛かったからだ、とか。

そう考えて、彼に似ている要素がある人なら
好きになれるんじゃないかとも思ったが駄目だった。

性格、立ち振る舞い、外見。
言葉にすると淡白で説得力に欠けるように思えて
記憶を遡り、好きだと思った瞬間を順に思い起こせば、
あり過ぎて話し始めたらキリがないと気がついた。

そして、無数に候補は挙げられるが……
例えば変わってしまったら冷めてしまうような、
決定的な「何か」は見つけられそうもない。

要素が欠けたら興味が無くなるかと聞かれれば、違う。
かといって「馬鹿」になりきった、
彼の見た目をした人形を可愛がりたい訳でもない。


……好きでいることが当たり前過ぎて
今までずっと、理由を考えたことも無かった]
(66) 2022/05/23(Mon) 22:27:40
眼科医 紫川 誠丞は、メモを貼った。
(a6) 2022/05/23(Mon) 22:36:02

【人】 乙守 流歌



[ 結局あの日は、
 学校をサボるという結果になっちゃった。 
 罪悪感がすごい。

 潮音からも返信が来て、
 わーうー唸っておりました。

 潮音には会いたい、でも
 私がやっちゃったこと考えると

 潮音にどんな顔をすれば!のくりかえし。

 友達からもいっぱい連絡きてたし、
 心配したのか早めの帰宅のママは
 途中で潮音に会ったよってニヤニヤしてる。

 ……あ、私の好きなプリン。 ]

 
(67) 2022/05/23(Mon) 23:04:33

【人】 乙守 流歌



 ―――

 えーん、ごめんね
 だいぶ具合良くなったから
 心配しないでね。

 ―――

  
[ 罪悪感!!
  えーん。

  学校をはじめてサボっちゃったのと
  潮音に心配かけたのと
  会えないのがつらつらで
  "どんな顔したらいーのモード"は1日で終わったの、

  ……たぶん。 

  それでも2〜3日は、ちょっぴりもぞもぞしてたかも。*]
(68) 2022/05/23(Mon) 23:05:07

【人】 乙守 流歌



[ それから、日々はすぎて
  長袖は半袖に。

  夏服はかわいいんだよ、色が。
  初夏を思わせる水色のチェックのスカート。

  潮音と行ける学校に行きたかったのは勿論なんだけど
  この制服が着たかったのもあったりする。

  涼しげな潮音の夏服もまた
  ……好きだな。 ]

 
(69) 2022/05/23(Mon) 23:06:38

【人】 乙守 流歌



[ ……あのゆめは暫く見なくなった。
  罪悪感に負けたのかな、
  見たばっかりのときはわーわー騒いでたけど
  暫く見なくなった私はちょっぴり忘れてた。
  

  近頃の潮音は少し意地悪を覚えたようで
  ささやかな幸せを妨害して笑うんだよー。 ]


  なんで逃げるのー、
  もー


[ 運動はそんなに得意ではないとはいえ
  そんな!何度も捕まえられないものかな?
  ブレスレットの腕がスカッで逃げられる
  そんな光景はなかなかに滑稽とも言う。

  流歌だからだよ、と言われたらそれまでだけど。 ]
(70) 2022/05/23(Mon) 23:10:01

【人】 乙守 流歌


[ 初めの頃の心配はだいぶ影を潜めてきた。
  ……大好きが重なる幸せ。
  潮音もそうだといいな。 ]


  もう忘れないよ!
  手帳にもカレンダーにも
  スマホにも登録したもん。
  潮音がお祝いしてくれるの凄く嬉しいし
  楽しみにしてる。


[ 偶然にも誕生日と記念日が一緒なんて
  すっごくいい日になる予感しかしないね。

  ……と、そんな変わりない、
  今日の一日を終えるべく靴箱へ来たときのこと。]
(71) 2022/05/23(Mon) 23:11:26

【人】 乙守 流歌




  ……へ?
  う、うん。待ってるね。


[ くしゃって紙の音。>>58

  潮音の靴箱に何かが入ってることはよくある。
  回数は減ってはきたけれど
  まだまだ告白される機会はあるみたい……

  流石に手紙をくちゃくちゃにしてるところは

  少なくとも、私の前では
見たことないし

  今回は違うのかもしれないね。
  でも何の用事かは深くは考えなかった。]
 
(72) 2022/05/23(Mon) 23:16:07

【人】 乙守 流歌



[ 校内でスマホ出すわけにもいかないし
  ぼんやり運動部が走るのを眺めてたら、

  ……あれ、前のクラスの子。>>59
  確か化学の授業の班が同じだったことはある。
  彼女自身、大人しい子だったし
  特別仲良かったわけでもないけれど
  彼女にとって、お話しはクラスの皆の中では
  する方だったんじゃないかな? ]

 
(73) 2022/05/23(Mon) 23:20:59

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「ごめんごめん、そんなに真剣だとは思ってなかった。
 どうにかなるって、俺がいる。
 だから離れないようにしてて。」


彼女が本気で怖がっている様子に、
やはり笑いが込み上げてきてしまう。
背中を何度か叩かれても、
笑いを誘発されてしまうので、
テンガンは笑いながらこの館を散策する。>>61


(74) 2022/05/23(Mon) 23:26:52

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「ミンが作ってくれるものは何でも美味しいから
 どんなものでも大丈夫。
 こういうところだがら、台所もあるだろう。
 後で探すことにしようか。」


本当に肉を食べたかったかと聞かれると、
どうかわからない、と後々答えると思う。>>62
けれども彼女が作ってくれるものは
本当に、心の底からどれも好き。
家事は苦手ではないが得意でもないため
少ないながらも良いものを作ってくれる彼女に
とても尊敬の念をいつも抱いている。


(75) 2022/05/23(Mon) 23:27:17

【人】 乙守 流歌



 はわ、それは大変だ。
 少し待っててくれたら甲矢君も来……、

 って、ちょっとー?


[ あれ、聞いてない?
  引っ張られちゃった。

  なんだかふるふる震える感触。
  すごく責任感じてるのかな、

  もし逃げちゃったのが赤ちゃんだったら
  確かに心配だよね。

  多分友達だったら流歌を頭数に入れるなんて
  よっぽど緊急なんだねって笑う気がする。
  失礼だよね、むう。 ]

 
(76) 2022/05/23(Mon) 23:28:39

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「気持ち悪い?もうちょっと我慢して。
 これ?俺の触手。いや、なんか言い方おかしいな。
 俺の意思に従順な使役魔?
 別に5本だけじゃなくてもっと出せるけど、
 とりあえずはこうでいいかな……。」


気持ち悪いという言葉を彼女から聞くとは
想定していなかったわけではないのだが、
少し口元が緩んでしまった。>>63
彼女と物理的に距離を作れたので、
彼女の体にまとわりつくそれを冷静に教えながら、
自身は部屋の中にあった1人がけソファに腰掛けて、
彼女の体を拘束したままベッドに動かし膝をつかせれば、
さてどうしたものか、と考える。


(77) 2022/05/23(Mon) 23:30:08

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「ミン、俺結構我慢したんだ。
 勝手なこと言うなって言われそうだけど
 もう我慢の限界が来てしまったんだ。
 許してなんて言わない。言えるわけない。
 ………そうそう、その触手、凄いんだ。
 2種類の粘膜が使い分けられてさ、
 1つは服を溶かす粘膜、もう1つは……媚薬みたいな
 思考をおかしくしていく粘膜があるんだ。」


どうしてそれを知ってしまったかは、
人間相手ではなかったので割愛。
敵に使ったらまさか仕留め損なって、媚薬効果のせいで
追いかけられそうになったなんて笑い話はできない。
そんなことより、彼女の腹部に絡みついていた触手は
彼女の胸をにゅるりと撫でるように動いていく。
主人の思考と意思がそれの動きに反映されるから。*


(78) 2022/05/23(Mon) 23:33:01

【人】 乙守 流歌


[ 下駄箱に鞄置いたままだから帰ってないの、
  潮音だってわかるよね。

  時間がいりそうなら後でちゃんと連絡しよう。
  私は彼女に連れられるまま、裏庭の方。

  普段は生徒もあんまり近づかない。
  日当たり悪いし、物陰になってるからか
  なんだか悪っぽい人も時々いるし。

  近づかないに越したことはない場所なんだけど
  草木がぼーぼーしてたりするし
  ここから体育館の裏までいっちゃったりしたら
  それこそ逃げた動物を捕まえるの、いよいよ大変そう。 ]
(79) 2022/05/23(Mon) 23:34:47

【人】 乙守 流歌



 ええと、……何が逃げちゃったんだっけ?
 大丈夫。一緒に探すよ!


[ 彼女に確認のため、も一度声をかける。
  なんだか随分奥の方来ちゃったけど
  ……大丈夫かな? *]

 
(80) 2022/05/23(Mon) 23:37:51

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

 
  
  本当? だったら、嬉しいけど。
  ……うん、久しぶりにキッチンが使えるのは嬉しいかも。
  そうだ、水は出るのかなぁ……。


[何でも美味しいは作り手としては嬉しい答えだ。
何が食べたいと聞いて何でもいいと言われるのとはまた違う。
ならば、腕によりをかけて作らねばと思う反面で、
キッチンの心配などする辺り、まだ余裕はありました。
…………その時は。]
(81) 2022/05/24(Tue) 0:17:45

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ


[触手?使役魔?
理解の出来ないキーワードが飛び交う。
だって、そんなの一緒に旅をしながら一度も見せたことなかった。]


 ……使役魔って……、
 じゃあテンガンがこれをさせてるってこと!?

 なにそれ、離してっ……!!
 離させてよ……!!


[ぐっと腕に力を込めて引き抜こうとしても、
ぬるりと滑って再び捉えられるだけで意味がない。
腕と両足を拘束されたまま、成すすべもなく
ベッドに運ばれてギリ、と唇を噛んだ。]
(82) 2022/05/24(Tue) 0:17:57

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[膝をついたまま睨めあげるようにテンガンを見据える。
高みの見物のようにソファに腰を落ち着けながら、
こちらを見下ろす様子に思わず怯えてしまう。

何を考えているのか、何をされるのか分からずに。
ただ震えていた。]


 限界ってそんなの……、
 だからって、こんなやりかた許されるわけないでしょう?

 ……お願いだから、外して……
 って、ひゃっ……あ、うそうそっ……、
 ……やだっ、うごかないでっ……!!


[ぬるりと触手が衣服の上から胸を撫で回す。
まだ衣服は溶けてはいないけれど、彼の言う通り、
本当に服を溶かす粘膜というのがあるのなら、時間の問題だ。
焦りに声が上ずって、ベッドの上でじたばたと腕をもがかせた。*]
(83) 2022/05/24(Tue) 0:18:12

【人】 闇の精霊 アルカード

―― 図書館 ――

[この学園には『図書館』或いは『資料館』と呼ばれる建物が幾つか存在している。
あの夜、我とあの娘が出逢ったこの建物もその一つらしい。

元はある貴族が趣味で蒐集した稀覯本をまとめた私設図書館で、
その貴族の死後、建物は蔵書ともども学園内に寄贈され、
学園内の敷地内に移築された。と、建物内に置かれていた資料には記されている。

そしてその貴族が集めた稀覯本の中に
我の欠片が変じた書物>>0:178が入り込んでいたようだ。

昼間でもほんのりと薄暗く、
古い書物の匂いが心地良いこの場所は我にとっては心地良く
(娘からは「お気に入りの場所なんですね」と言われた)

特に娘から呼び出されることがなければ、
我は日がな一日此処で書を読んで過ごすことが多かった。]
(84) 2022/05/24(Tue) 0:22:03

【人】 闇の精霊 アルカード

[今、我が読んでいるのはこの世界の成り立ち。
『神話』とか『おとぎ話』と呼ぶほうがより正確か。

あの娘が前の世で「乙女ゲーム」と呼んでいた物語にも、
同じ『神話』という名の設定が存在することを我は知らない
]


 はじめに、虚無が在った。
 星がひとつ、虚無の海に落ちて世界が生まれた。

 神々のうち、ひとりの娘が言の葉を紡いだ。
 「光あれ」と。
 その一声で、万象は光に照らされて
 そして世界は産声を上げた。

 そうして、ただただ闇ばかりであった世界は
 光に照らされ、世界には数多の精霊と命が生まれた。
 闇に満ちた虚無の海より、
 言の葉から万物を生み出した娘は
 光の女神として、今も世界を見守っている――…。
(85) 2022/05/24(Tue) 0:25:30