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【人】 女子高生 雨宮 千夏── 2日目:帰りのHR ── [ノートの束を持った先生の姿が 教室に現れると アタシの心臓はごとごと走り始める。 どこかに飛び出して行っちゃいそうな勢いだ。 出席番号順にきちんと並び直された>>2:75 自学帳を6冊 先生の御手から受け取り 一番上を取って、後ろへと回す。 早く読みたくて 確かめたくて仕方ないのに なんだか気恥ずかしくもあって… (開きたいのに、開けなぁぁぁーー…い) ノートを手にして悶えている間に 全員に配り終えられ HRは淡々と進められていく。] (27) 2020/05/24(Sun) 13:17:18 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[右斜めの角度。 厳粛な雰囲気の中に混じる 優しげな眼差しを ちらちらと盗み見て その声に耳を欹てながら、 指先で撫ぜるのは さっきまで先生の腕の中に居た子の表紙。 なでなでなでなで…… すりすりすりすり…… 愛おしさのままに 触れてしまいながら 帰りの挨拶まで過ごしてしまった。] (28) 2020/05/24(Sun) 13:17:36 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[先生の後ろ姿を また月曜日によろしくお願いする、ます! って、熱い視線で見送ってから スクールバッグの陰で こっそり、ひっそり 薄く開いてノートを覗き見る。 (あぁあああ、……尊いぃぃぃっ!!!!) 内容を読む前。 先生の綺麗な文字が並んでいるのが 見えるだけで崇めてしまう。] (29) 2020/05/24(Sun) 13:18:10 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[アタシは硬筆を習ったことがない。>>2:75 母が購読してる婦人向け雑誌の12月号だったかに 「年賀状は美しい手書きで!」みたいな 特集が組まれてて トレーシングペーパーを買ってきて なぞり書きで練習しただけ。すごい安上がりだった。 これが功を奏したのか おかげで3学期はノート点が加算されたらしくて テストの点は相変わらず低迷してたのに ちょっと成績が上向いてた。 渡辺先生、様、さま、サマ、 Summerだーーっ!! 最後、自分の名前に掛けたのが、あざといって? どんな形でも 先生と関わりたいんだよぉぉぉぉ。 乙女ゴコロってのは、そんなモノじゃないですかぃ? ‥って言いながら 自分でも照れが来ちゃうんだけどね。] (30) 2020/05/24(Sun) 13:25:53 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[世界で一番 美しいと思う文字を、目で追う。 (んああああ、 スキ ぃぃぃぃ……!!)先生は、歳がこんなに違っても 見下したりしない。 ちゃんと人として対等に扱ってくれてる感じが ひしひしと伝わってくる。 それに、それに、 最後の四文字のお茶目さってば ズルい! ズルい! ズルい! 乗ってくれるの 好きすぎるぅぅぅ… ぐはぁ‥って吐血して 今、ここで、死んじゃうよぉぉぉぉぉぉぉ…! うれしい宝物を抱えて しばらくの間、放心してしまった。]** (32) 2020/05/24(Sun) 13:30:14 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 自宅 ── [帰るや否や、 母親にお泊りの了承を取り付けた。 一緒に遊びに行った時に 撮った写真を見せたこともあったからか イリヤちゃん家だと伝えると 「あの可憐な子?」って印象に残ってたらしく 案外すんなり許可は降りた。 ”夜に一回、電話を入れること”っていう 条件は付いたけど。] え‥‥ いいの?! ありがとう。 [あと、晩ごはんにカレーを作るから お小遣いの前借りを申し出たら そのくらい出すわよって持たせてくれて、 学校関連以外でも 財布の紐がゆるくなる時はあるんだなって 新しい発見だったりもした。] (135) 2020/05/25(Mon) 9:38:18 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 親友宅へ ── [駅まで迎えに来てくれた 彼女を見つけて、とたたっと駆け寄る。] それ、かわいっ 似合ってるね [私服まで、ものすっごく可愛いのだ。 アタシの親友は! えっへん! 色素の薄い肌と髪を モノトーンのワンピが際立たせてて>>1 周囲の視線を集めまくりだ。 それに比べてアタシは、 身長がもっと伸びても平気なようにって 親が買い与えてくれた サイズ大きめの白パーカーに、デニムパンツ。 タッパもあるし、丸みもないから 長い髪がなければ男子に見える…かもしれない。 足首を見せると マシになるって妹に教えてもらったから ロールアップしてるとこだけは JKっぽい…かな? どうなんだろ?] (136) 2020/05/25(Mon) 9:40:54 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[それにしても、 友達の家に行くなんて 小学生の時に義理で呼ばれた お誕生会以来で、ドキドキしてしまう。] おじゃましまーす。 [緊張しながら 綺麗に揃えて脱いだスニーカーは イリヤのと並ぶと 彼氏の、と言ってもおかしくないような 存在感を醸し出した。 26cm。 女性用コーナーでは見つけにくくて 男モノのところで ユニセックスなデザインを選んで履いている。 沢山あるコンプレックスの内のひとつだ。 帰りは遅いって聞いていた通り 家の中は、しんと静まり返っていて ふたりきりの雰囲気に、少し肩の力が抜けた。] (137) 2020/05/25(Mon) 9:45:07 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[我が親友は ほんと可愛いだけじゃなくて] ふわぁ‥‥ カッコいい、 [ピーラーでさえ覚束ないアタシの手付きと違って 包丁を自分の手先のように スマートに操っている。>>1 使い熟れてるのが分かる鮮やかさで 剥き残しや芽を取って 食材をカットすると ぽいぽいっと鍋へと放り込んでいく。 どう考えても、7倍は速い。 キッチンにいる間、ずっと感嘆しきりだった。] (139) 2020/05/25(Mon) 9:50:37 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[あとは、電気圧力鍋に任せればいいらしい。 火加減を見なくていいとか 焦げる心配もないとか なんて、なんて…便利なんだっ! 味付けはイリヤのお家の いつもの味を堪能させてもらうことにした。 うちも同じく、中辛×甘口だけど ナーモンド一色だから とろけルーと合体させると、どうなるのかワクワクする。] ん、アタシにしては、がんばった。 食べるの、楽しみだなぁ…! [いい仕事、だってー。>>2 自分がしたのは果たして?って感じだけど イリヤに褒められると嬉しくなるね。] (140) 2020/05/25(Mon) 9:53:00 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[心の中を笑みでいっぱいにしながら 色々詰め込んできた 大きなリュックからゲーム機を取り出した。] いいよー! もっちろん! 遊びにきてきてーーっ [イリヤに応えて、>>3 電源を入れた瞬間に 今日のもうひとつの本題を思い出した。 必死にならないと作れない料理に 占められていた脳が ぶわわ、っと先生の 色 で染まっていく。] (141) 2020/05/25(Mon) 9:55:54 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[リュックの口から覗くケース。 あの中には、先生からのお返事が入ってる。 宝物なノートに 万が一にでも何かあったら大変だから 家に置いてくるなんてこと 到底、出来なくて。 折り曲がらないよう工夫を凝らして、連れてきた。 そして、春休み期間 夢中になりまくった【あに森】もまた 先生への 想い で溢れまくっている。まず、名前が「ナベ」だ。 髪型、髪色、眼鏡から靴に至るまで 思い出し得る限りの正確さで 似せて作った。 マイホームの中は、教室そっくり。 教卓の向こう側に立たせては ひゃーーーーーーって悶えていたんだけど。 昨日も、今日も その姿をリアルに見れてしまっている。] (142) 2020/05/25(Mon) 10:00:56 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[このあからさますぎる状態から 変えてくることも もちろん出来たんだけど、敢えて。] げ、 ゲート開けたよ なんか‥‥、緊張するなぁ……っ [隣に掛ける声が掠れてしまう。 親友は、このキャラを見て どう思うんだろ。 何か察してくれたり‥‥する、かな? お出迎えの為に立たせた姿は 厳粛な眉間までフェイスペイントで再現していて、 親友がせっかく 持たせてくれているであろうお土産のリボンは>>1:222 申し訳ないことに どうにもこうにも似合いそうになかった。]* (143) 2020/05/25(Mon) 10:07:59 |
女子高生 雨宮 千夏は、メモを貼った。 (a11) 2020/05/25(Mon) 20:06:00 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏 ── ちょっと前 ── …う、うんっ! こんな感じでいい? 重くない? [買い物を終えて エコバッグの持ち手をひとつ握って 並んで歩きながら>>151 じーーーん…と感動してしまった。 その後の、あーん>>152だって、そう。 これって 同棲してる恋人同士とかが する、憧れのシチュなのでは?! イリヤに想いを寄せる男子にとって きっと垂涎モノの役回りだ。 相手がアタシなんかで悪いけど けど、でも‥‥‥ まだこの役は渡したくないなって思う。 親友の幸せを願ってない訳ではないけど 今がすっごく楽しいから…!]* (279) 2020/05/26(Tue) 21:23:02 |
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