人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a9) 2020/05/22(Fri) 0:05:19

【人】 部隊長 シュゼット

>>1:380見張り台から帰る時、
最小限まで明かりの落とされた基地内。
部屋へと戻る廊下の途中に、誰かの影が見える。

その人は、僕が近づいてくるのに気が付くと、
持っていたタブレットの操作を止めて、
僕へひらりと手を振った。]

  『やぁ。部隊長殿。待っていたよ。
   見張りのお役目、ご苦労様。』

  総司令……?
  あ、…!お待たせしてしまい、申し訳ありません。
  ですが、その。ご用事があるのでしたら、
  ご都合の良い時間を指示いただければ
  僕の方から、伺いましたのに。

[僕はびっくりして、背筋がしゅっと伸びる。
まさか、こんな時間にこんなところで司令に会うなんて。
『気楽にしていいよ』なんて声をかけられたけど
前線基地の一番偉い人に、気楽になんてできやしない。

最初の襲撃で記憶を無くした状態で会った時ならともかく
あれから僕も、色んなことを学んできた。
今でも敬語に自信があるわけではないけれど。
あの時のような無礼な話し方は、もうしていなかった。

いつもの、一見穏やかな笑みを浮かべたまま
僕の様子を見て、敬礼の手は下げるよう指示される。]
(58) 2020/05/22(Fri) 2:55:15

【人】 部隊長 シュゼット

  『それほど硬くならなくてもいい。
   今日、私がここで兎君を待っていたのは
   一つだけ、聞きたいことがあっただけなんだ。』
  
  僕に、聞きたいことでしょうか……?
  はい、何、を――――――!

[普段、総司令は滅多に僕に会うことは無かった。
僕の記憶を戻すためにあらゆる手を尽くせと、
そう指示をしているのは司令だと聞いていた。
全ての結果は、司令に伝わるのだと。
……僕はそうも、聞かされていた。

総司令は笑顔でも、僕を見る目はいつも通り冷たい。
僕は、いつも思っていた。
彼が、他の兵士や研究員や軍医を見る目と、
僕に対して向ける目は、全く異なるものだ。

その目が、僕を射抜いた。]
(59) 2020/05/22(Fri) 2:56:23

【人】 部隊長 シュゼット

  『兎君。隠し事はするな。
   "思い出した"ことがあるなら、ここで話せ。』
(60) 2020/05/22(Fri) 2:56:37

【人】 部隊長 シュゼット

[―――背中を、汗がつぅと伝っていった。
僕は指令と対峙する位置で、暫く動けずに
何を話そうかと悩み、戸惑う視線は揺れる。

どうする。……どうする。
まだ、僕自身に関わることかわかったわけじゃない。
 『夢』のことを話すのは、きっと、良くない。
ただ、何も話さないのは、一番駄目だ。
この人は、『検査』の結果を全て聞いている。
脳波は記憶の回復の兆しを見せているらしいから。
何もないわけがないと、そう思っている。

それに、実際………最近は、]

  指令に隠し事、なんて。僕は……何も、

[ふと、気づいて。帽子の上から頭を撫でる。
『奇妙な夢』を見るようになったのと同時期に
以前の僕と比べて変わったことが、一つだけ、あった。]
(61) 2020/05/22(Fri) 2:57:43

【人】 部隊長 シュゼット

  ……そういえば最近、ですが。
  頭痛がするように……なりました。
  
  薬の副作用よりも、遥かに弱いもの、です。
  でも、……それよりも。遥かに、耐え難いものです。

[指令は僕の言葉を聞いて、僅かに目を見開いたようだった。
僕の返事は、指令の問いの答えになってない。
だから、怒られるかとも思った]

  『……頻度は、どのぐらいだろう』

  え……?
  ……最初は、すぐ収まりましたが。
  日が経つにつれて、多くなってきてるようで……

["思い出した"ことなんて何も話していないのに
指令は、僕のこの答えで満足したようだった。
ただの頭痛だろう……そう思い込もうとしていた僕は
指令の反応で、一気に深い穴底に突き落とされた気分で。
降ろしていた掌を震わせ、握りこんでいた。]
(62) 2020/05/22(Fri) 2:59:58

【人】 部隊長 シュゼット

  『どうやら、もう少しのようだね。』

[そんな僕を見て、ジャイルズ総司令は笑みを深め。
僕の肩を軽く叩いた。
びくりと肩が震え、心拍が上がっていって、
青ざめた顔で俯いた僕は、上手く呼吸も出来なくなり、
時折、しゃくりあげるように息を吸う。]

  『兎君。私はまだ、君への判断を下していないんだ。
   君が一体何者で、なんのためにあそこにいたのか。
   それを知ることは、確実に、我々の強みとなる。
   
   君も、自分のことは早く知りたいだろう?
   ―――これからも『検査』は真面目に受けるんだよ。』
   
[そう言って、指令が立ち去った後も
僕は暫く、その場に立ちすくんで動けなくなってしまって。
……その後どうやって部屋まで帰ったのか、よく覚えていない。

この頃からは、夢を見て起きた直後にも、
例の妙な頭痛がするようになった。
最初こそ弱い頭痛に感じていただけのそれは、
段々と、頭の中を捏ね回されるような不快感になり。
気を抜くと、僕が違う何かになってしまいそうな
そんなあり得ないイメージがついて回るようになっていった。]
(63) 2020/05/22(Fri) 3:01:44

【人】 部隊長 シュゼット

[この次の日、総司令から『検査』担当の軍医達に向けて、
こんな指示があったことだろう。

『おそらく、副作用ではない兎の頭痛は、兆候だ。
 特にその前後の様子は、よく見ておくように。
 何か記憶の手掛かりを落とすかもしれないからね。』と。]
(64) 2020/05/22(Fri) 3:02:19

【人】 部隊長 シュゼット

― 数日後の医務室 ―

[通信機をルークと回収してから、一週間ほどが経った。
通信機の解析については僕も気になっていたから
戦闘演習の帰りなど空いた時間に、
>>1:402解析を任せた技術班の人達の様子を見に行った。

研究棟には、義手の解析で行くことがあったぐらいだが
毎回、ここの人達のテンションにはあっけにとられてしまう。

>>1:403技術班は個性的な人たちが多くて
突然、仕事を増やされたっていうのに、
皆して宴でも始まったかのようなハイテンション。
そして皆、自分たちの研究成果を話すのが大好きみたいで
一度話始めると、ちょっとやそっとじゃ止まらない。]
(65) 2020/05/22(Fri) 3:03:27

【人】 部隊長 シュゼット

[彼らは、興味の対象物以外について覚える気はないようで、
ルークの名前も何度僕が隣で教え直しても
最後まで間違えたままだったし、
僕の名前についても、ゼット、だの、ゼットン、だの。
シュークリームだの、シータだの。
最後まで、ほぼ不正解の名前で呼び続けた。
帰るときには僕ももうどうでもよくなって、
なんて呼ばれようが返事を返すようになっていた。

研究や解析の結果を聞く分には、
彼らは前のめりに色々と話してくれる。
少し前に見に行った時は>>11解析結果を教えてくれたけど
途中から、内部の通信に使われている暗号についての話になり
暗号解読に苦労していると長時間に渡って話された挙句、
午後の演習に遅刻しかけるというミスをしてしまった。]
(66) 2020/05/22(Fri) 3:03:37

【人】 部隊長 シュゼット

[『検査』は数日おきに一日休みが入るぐらいで、
今も継続して続けられていた。

軍医達に囲まれて行われる投薬実験での僕の扱いは
相変わらずモルモットのようだったし。
最近、軍医達が口をそろえて、
 「妙な頭痛がしたらすぐ教えるように」
と、作り笑顔を張り付けて言ってくるのには
流石の僕でも、辟易してきていた。

いくら、記憶を取り戻させたいからと言って。
痛みを期待するのが、医師のすることなのだろうか。
僕はただ、皆を守りたいと思っているだけなのに。
思い出した後の僕の処遇は、保証されているのだろうか。]
(67) 2020/05/22(Fri) 3:04:01

【人】 部隊長 シュゼット

  ―――まだ僕への判断を下していない、か。
  判断、……ね。
  
[総司令の言葉の意味を考えると、怖くなる。
もし記憶を思い出した結果、僕が僕で無くなって、
……機獣を倒すのに有用な存在では無くなってしまったら。
悪い判断が下されてしまうのかもしれない。

最近見た夢は頭痛と共にもやもやと頭の中を渦巻いて。
僕はとぼとぼと歩きながら、重い息を吐いた。

夢について思い出すときには、頭痛も一緒についてくるけれど
タブレットに書き残した夢日記に返される返事……
あの暖かくて優しい誰かからの返事を読んだ時の記憶も
一緒に思い出すことができるのが、
今の僕には、他に替えられないほどの救いだった。]
(68) 2020/05/22(Fri) 3:05:03

【人】 部隊長 シュゼット

[前回、薬を減らして貰ったのが悪かったのかもしれないが
『検査』の担当がルークだけのことはなくなってしまった。
何の楽しみもなく、以前より増して苦痛のみがある。
…………ここ数日の『検査』は、憂鬱そのものだ。

僕もなかなか時間がとれなかったから
昼間に、医務室に行くこともあまりできなかった。
行くことが出来た時だってルークだけが居ることはなく
近くまで言って兎の耳をすませ、
聞こえてきた中の様子にしょんぼりと耳を揺らして
仕事に戻る。……最近は、そんな日々だった。]
(69) 2020/05/22(Fri) 3:05:42

【人】 部隊長 シュゼット

[さて。今日の訓練は全て終わり。
『検査』も数日に一度の休みの日だ。
いつもなら、食堂で部下達と皆で夕飯を食べるのだけど、
突然あの嫌な頭痛が襲って来たら平気な顔でいられない。
部下達を心配させるわけにはいかないと、
僕は夕飯のパンやスープを容器に入れてもらって。
一人で部屋で食べるため、持ち帰るところだった。

夕飯を食べ終わったら、医務室に行ってみよう。
『検査』もないのに夜の時間に行って、
そこでルークに会えたら彼は驚いてくれるだろうか。
夕飯が乗ったトレーを持ったまま、くすりと笑う。]

  ……あれ?
   君は……医務室のペンギンじゃないか。

[まっすぐ進めば、隊長クラスの兵達が暮らす兵舎がある。
そちらへと続く渡り廊下へ向かおうとしていたら
ぐいぐいと、足元のあたりを後ろに引っ張られた。

振り向くと、そこにはルークと仲がいいペンギンが居て。
何かとても焦った様子で、きゅーきゅー鳴いている。
ばたばたと身振りで、"こっちきて!はやく!"とか
そんなことを僕に伝えたがっている。
……いや、僕は彼の言葉はわからないんだけど。
ここ最近一緒に居ることが多かったせいか、
前よりは、この子の気持ちがわかるようになったと思う。]
(70) 2020/05/22(Fri) 3:06:36

【人】 部隊長 シュゼット

  こっち……?
  ……なんだ。医務室に、来てほしかったのか?
  
[僕は、この子が懐いている軍医を一人しか知らない。]
  
  医務室…?まさか……!!

[ペンギンの様子と行先に嫌な予感がするのと、
遠くの方へ去っていく足音を耳が捉えたのは、同時だった。

思い出すのは、あの日、頬に痣を作っていたルークの顔。
>>1:143痛々しいまま、自分では何もせずにいた、彼。
もし、ルークが、あれ以上のことをされたとしても
彼は―――死ぬほどの怪我を負わされたとしても、
そのまま、何もしようとしないのでは、ないだろうか。

歩く足は、だんだんと速くなり、駆け足になる。
去っていく足音を追うなんてことより先に
中に居るだろう彼のことが心配で、心配で。]
(71) 2020/05/22(Fri) 3:08:24

【人】 部隊長 シュゼット

[医務室に入った直後。
目に入った、倒れた器具と、そのそばに倒れた姿に
僕は、血の気が一気に引いていくのを感じた。

どうしよう。どうすればいい。
狼狽えたのは一瞬。
落ち着け。僕は兵士だ。
まずは状況を、怪我の場所を確認して、
動かせそうなら安静にできる体制に…!

僕はすぐ近くにあった机の上に
持っていた夕飯のトレーを乱暴に置いて。
(その辺に投げ出さなかっただけでも偉いと思う)]

  ルーク!!!

[床に倒れているルークの側にしゃがみ込んで、
かがみこみ、極めて近い距離で顔を覗きこむ。]
(72) 2020/05/22(Fri) 3:09:24

【人】 部隊長 シュゼット

[頬のあたりと、首筋を薄く切られているのを見れば、
彼がこんな目にあってしまったのが、辛くて。
胸を締め付けられる気持ちで、唇を噛みしめる。

そして、ペンギンの方を振り返って、叫んだ。]

  君も、ルークを治したいだろう!
  消毒液と、ガーゼを…!!

[本当は僕も手伝いに行きたかったけれど
他に大変な怪我をしてたらと思うと、動けなかった。

他にどこか切られたり殴られたりしてないだろうか。
あぁ、早く確認して。手当をしてやらないといけない。
……そう思った僕は、脱がしていいかと聞くのも忘れて、
彼の纏っているローブの袖と、フードも勢いよく捲ろうと。]**
(73) 2020/05/22(Fri) 3:10:59
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a10) 2020/05/22(Fri) 3:15:35

【人】 部隊長 シュゼット

― 見張り台 ―


[―――初めて痛みを、心の底から嫌だと思った。]
(159) 2020/05/23(Sat) 3:23:24

【人】 部隊長 シュゼット

>>16ルークが兵士に襲われるよりも数日前のこと。
今日はまた、見張りの当番の日。
でも、見張り台について交代を申し出ると、
僕の前に見張りをしていた兵士には、
大丈夫かと酷く心配されてしまった。
僕は、平静を装っていたつもりだったけれど。
きっと、顔色も悪く辛そうに見えたのだろう。

「薬のせいで不快な頭痛が起きるようになった」
僕は、軍医達にそう訴えたのだけれど、
皆、僕の言葉を聞いて喜ぶばかりで
僕の体の心配など、一人もしてくれなかった。

頭のあちこちを弄られているような頭痛。
その頭痛は見張りの前の仮眠から起きた後、
ずっとおさまらずに―――今も、続いている。]

  ……、大丈夫、このぐらい。
  大した痛みじゃ、ない………

[まずは周囲に危険が無いか、ちゃんと見ないと。
頭を押さえながら、基地外壁の外の方を見る。
僕は、自分に言い聞かせる。
僕の目も耳も、考える力も、問題はない。
だから、大丈夫。……大丈夫だ。]
(160) 2020/05/23(Sat) 3:25:02

【人】 部隊長 シュゼット

>>63先日の、総司令の笑みが脳裏を過る。]

  ぼく、は……
  別にこのままでもいい、って
  思ってる、のに…………

[頭の奥から、僕の知らない何かが引きずり出される。
その予感は、日に日に強くなってきていて、
そうなった後の僕を考えると恐ろしかった。

―――タブレットを開き、日記の返事を読む。
返事をくれる誰かの言葉の一つ一つが、
僕に染み込んで、気を抜くと何かに持っていかれそうな
僕の存在をここに繋ぎとめてくれる。]
(161) 2020/05/23(Sat) 3:25:36

【人】 部隊長 シュゼット

  人が住めなくなった土地、か。
  そんなひどい場所……どこに、……

[この世界には―――ない。
そう思った瞬間、また、頭が痛んだ。
僕は今はなるべくそのことを考えないようにして
書かれた内容のその先を読み進めた。

相手自身の話があるのに気づいた時は嬉しくなったけど
内容に目を通した時は心臓がどきりと跳ね上がって。
頭を押さえる指先が、頭部を引っ掻いた。

"情緒面と感覚に異常がある" と。
その言葉を読んだ時、一つの顔が浮かんだ。
どう見ても僕に怒ったり、心配したりしてるのに、
>>1:397自分では自分の感情を理解していないような
他の軍医とは全く違う、彼。]

  まさか……いや、そんなわけ。
  ……でも、ルークも…。

[思い当たる節は多かった。
僕は、そんなこと思ったことはないけど
"よく人を不快にさせる"軍医といえば、
どう考えても、ルークのことだった。]
(162) 2020/05/23(Sat) 3:26:04

【人】 部隊長 シュゼット

[……あぁ。でも、本当にそうだとしたら。
猶更、彼には、これを書いているのが誰か。
この夢の登場人物が僕自身だと知られちゃいけない。

僕の予想が合ってしまっているなら。
遺失技術の研究者だった父を"亡くして"いる
(研究者の死亡という話で、基地から大量の犠牲者が出た
 最初の襲撃が原因だと僕は勝手に当たりをつけていた)

ルークにとって、僕は―――]
(163) 2020/05/23(Sat) 3:28:54

【人】 部隊長 シュゼット

[きっと、僕の思いすぎで、別の人だろう。
そうは思っても、どうしても気になってしまう。

僕はここまで、ちゃんと正体を隠せているだろうか。
僕は前に何を書いただろう、と思い出す。
確か僕は>>1:380あの時、四角い形をしたものを
"通信機"と書くのを避けたのだった。
戦闘班が戦闘時に使っている通信機は
かなり小型で見た目も全然違う。
他の形をしたものが通信機であるとすぐわかる者は、
この基地には少ないと思ったから。

……だが。
前の夢を思い出しているときに、気づいてしまった。

このあいだルークと回収した、
機獣が残した大型の通信機の見た目は知っているが
何故僕は、こないだのものよりは遥かに小さく、
普段使っている通信機と見た目も違う、
掌大の箱型をしたものを。
ぼんやりとした夢の記憶を思い出した時に、
"通信機"だと……すぐわかったのだろうか?]
(164) 2020/05/23(Sat) 3:31:53

【人】 部隊長 シュゼット

[―――あれは確かに、"通信機"だ。
僕は使い方だって、良く知っている。]

[頭の中を這い回る頭痛が、僕の声で僕へと告げる。
もう止めてほしくて、僕は帽子を取って、
震える両手で、耳の付け根を握りこんだ。]

  なんで、僕が……知っているんだ。
  だってあんな機械、どうみても。
  遺失技術の塊で……基地にだって……
  あの形の物は見たことがない、のに…!!
  まるで、別の世界で作られた物の、ことなんて、

[……書かないといけない。
遺せるうちに。遺しておかないと。
僕は、夢を、思い出した傍から打ち込んでいく。
急ぐあまり、前よりももっと。
ぼろが出てしまっていることには、気づかない。]
(165) 2020/05/23(Sat) 3:34:09

【人】 部隊長 シュゼット

[夢を思い出しながら日記を書いていた時は、
頭痛としての痛みは全然弱いのに、
たまに視界が歪んだり体がふらつきそうになったりして
意識を保つのが精いっぱいだった。

きっと、そういうことなのだろうと。
僕はもう、気づいてしまっていた。
これは"心当たりがある"程度の話じゃない。
確信をもって、そう言える。

―――夢は全部。僕の記憶だ。
 頭痛が収まらなくなって、僕が意識を飛ばした時。
 その後僕がどうなるかはわからない。

そして、僕が夢で過去を見ていることについては
話してないし知られていないが。
この妙な頭痛の果てにあるものは、
察しの良い総司令には勘づかれてしまっている。]
(174) 2020/05/23(Sat) 3:51:01

【人】 部隊長 シュゼット

[できれば、もう、薬は飲みたくない。
でもここに居る限り、そうはいかないだろう。
今後は特に、夢を見た後にくるような頭痛は
戦闘で痛みをやり過ごすとき以上に、
死ぬ気で我慢しないと駄目だ。

頭痛が起こった後、意識は絶対に飛ばしちゃいけない。
そうなったらきっと僕は、おかしくなってしまう。
そうなったら、今まで見たいに基地の皆を守ることも
部下の皆が楽しげにする様子を側で見ることも
こうして、返事を楽しみにタブレットを開くことも。
ルークにお礼を貰いながらまた話をすることも。
 ……全部、できなくなるかもしれない。

……今までは、僕の記憶が皆の役に立てばいいと。
そう思って、『検査』にも協力をしていた。
でもこれからは、それじゃだめだ。
僕が少しでも長く、僕であるために。
僕は自分の意思で、記憶の修復を拒まないと。

前よりも長く続きはしたものの。
見張りが終わるころには、頭痛が収まってくれて、
僕は額に浮かんだ汗を拭い、安堵の息をついたのだ。]*
(175) 2020/05/23(Sat) 3:55:44
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a21) 2020/05/23(Sat) 3:58:40

【人】 部隊長 シュゼット

>>144起き上がろうとする彼の腕を押さえて首を振る。
身体に力も入らないようだし、声だってか細くて。
今はとにかく、無理をしてほしくは無かった。

細く開いたその唇が動いて、
また何か、言葉をかたちどろうとしている。
僕は、彼の口元に耳を寄せた。
水が欲しいのだろうか、どこか痛むのだろうか。
何かあるならなんでもするから、
あぁ早く、いつものように。
楽しそうに僕に意地悪なことをしてくるような
そんな彼に戻ってほしい。

そんな僕の思いとは裏腹に、
ルークから聞こえてきたのは意外な言葉。
驚いて彼の顔を見た僕の唇は震えて、
暫く何の音も出せなくて―――]
(199) 2020/05/23(Sat) 17:48:12

【人】 部隊長 シュゼット

[やがて。ぽつ、ぽつ、と落とした言葉は
今、痛みで苦しいのはルークのほうだというのに
泣くのを堪えるのがわかるように、震えていた。]

  ……はは。
  やっぱり、ルークはおかしいよ
  軍医なのに。僕を、名前で呼ぶなんてさ。
  それもこんな時に呼ぶなんて。…卑怯だ。

[他の軍医は僕を兎だの被検体だのと呼ぶ。
……いや。そんなのはいいわけだ。
そんな違いなんて、本当はどうでもよかった。
"卑怯だ"なんて言ってしまったけれど
そこに、嫌だとか悪い気持ちは微塵もなかった。

>>147彼が初めて名前を呼んでくれたのは、
何故だか、酷く、僕を泣きそうな気持ちにさせた。
悲しくはないのに胸が苦しいような。そんな心地。]

  ……うん。
  大丈夫だ、ルーク。ここに居るのは、僕だ。

[今ここに居るのは、
さっきまでいた、ルークを傷つけた奴ではないと。
僕は彼にそう伝えたかっただけのはずだった。
でも、ルークへ言い聞かせるように言った僕の言葉は
他でもない僕自身へ強く響く。
―――大丈夫。まだ、僕は、僕のまま。

君が呼んでくれた"僕"は、ここに居る。]
(200) 2020/05/23(Sat) 17:52:51

【人】 部隊長 シュゼット

[数日前に、見張りの前に仮眠を取って以来、
僕はまともに寝ることが出来ていない。
寝ても、数分で起きてしまう。
それ以上寝たらまた、夢を見る。頭痛が起きる。
それを、僕の体は全身で拒否しているみたいだった。

ルークの目に映る僕はきっと、
前に一緒に通信機を探しに出た時と比べて
隈も酷く、疲れが溜まっているように見えるだろう。

聞こえてきた言葉に、唇をかんで。
ルークの状態をよく確認する。
彼の顔は歪み、痛みに苦しんでいるようで。
>>148僕は、彼が腹を押さえている手を上から撫でた。]
(201) 2020/05/23(Sat) 17:53:25

【人】 部隊長 シュゼット

  ……腹、か。

[動かせないほどではなさそうだし、
傷を確認するなら、ここでやるのも良くないだろう。
僕はルークを抱き抱え、近くのベッドへと運ぶ。
軽いかと思っていた体は予想よりは重く。
重さの理由は、運ぶ途中で見えた彼の足が教えてくれた。

"事故に遭った"というタブレットの記述を、思う。
金属の脚を持つ彼に、金属の片腕を持つ自分。
お揃いのようだと思った言葉は、
そのまま口にせず、飲み込んだ。
 
 僕の右腕は、彼の脚とは違う。
 事故に遭ってこうなってしまったとか、
 そういう理由じゃなくて、きっと、
 ……これはこの世界を害する目的で、
  故意に、元々あった生身の腕から
  挿げ替えられたものなのだと、思う。


ベッドに横たえると、ローブを剥がしてやる。
現れたふわふわの耳に、大ぶりの尻尾。
はぎ取った黒布とは真逆の色であるそれらは
夢で見た、見渡す限りの白い世界の色を思い出す。

僕は目を細め、その白色に見惚れてしまいそうになったけど
すぐに、今はそれどころじゃないと小さく首を振った。]
(202) 2020/05/23(Sat) 17:57:04

【人】 部隊長 シュゼット

  ごめん。少し、見せてほしい。
  治療が必要な場所、他にあるといけないから。

[僕は医者ではない、ただの兵士だ。
診る前に相手を安心させる術などよく知らないけれど。
ルークの痛みが和らいでほしい一心で。
身体を守るように巻き付き、震え、強ばる尻尾を
力を抜いてくれるまで、何度も撫でたんだ。

そのまま、彼が嫌がらなければ、
腹部を押さえる腕と一緒に、横へずらす。

外から見たところは大丈夫そうだと思いつつも、
念のため―――、と。シャツを剥いだ時。]
(203) 2020/05/23(Sat) 17:57:36
 




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もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa