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たまおは、わざとかと思ってた。 (t0) 2023/03/26(Sun) 0:49:11 |
【見】 逃げ出したい たまお[松の木の下で見つかったたまおはとても衰弱していた。 丸一日以上野晒しにされてしまっていたからだ。 数日間動物病院で点滴や虫下しの注射などを受けてから、ようやく望んだ日常は帰って来ることになる。] なーーーーーん [今日もねこかふぇ長尾は開店中。 古風な木造二階建ての店内は、外観に反して洋装の風体。 一階には食事用の小さな四角いテーブルと二脚の椅子が三セット、窓際に並んでいる。 そしていくつかの低めのソファ。 二階には飾りの暖炉にロッキングチェアと大きなキャットタワーがあった。 窓際にはやはり幾つかの低めのソファ。 基本的に、来客者はこのソファに腰掛け猫が寄って来てくれるのを待つ形になる。] んな [あの不思議な国での冒険の後から、たまおのお気に入りは2階の窓から外を眺めることになった。 知った顔が道を通れば、ここが一番早く気がつく場所だからだ。] (@19) 2023/03/27(Mon) 4:24:14 |
【見】 逃げ出したい たまお[ソファの背と窓の桟は、丁度同じ高さ。 その境目の辺りで香箱座りがしっくりハマるのだ。 ガラスから伝わる少し冷えた空気にヒゲを震わせる。 仔犬というものはどのくらいで大きくなろうか? 大きさの概念がイマイチ曖昧なたまおは、人型であった時と猫型である時のサイズの違いをあまり認識していない。 つまりたまおが想定している重房は、体長約40cmのたまおの膝丈(体長15cm程度)の仔犬、又は胸丈(身長30cm程度)の赤ん坊だ。 とても小さい。 あの小さくか弱い存在が、たった一人で、まだ生きているのだろうか…? そんな憂いから、最近のたまおは無駄鳴きがとても増えてしまっていた。]** (@20) 2023/03/27(Mon) 4:24:50 |
【見】 逃げ出したい たまお[カランとドアベルが鳴る。 お客様は男の子が1人。>>@24 大きな目とぴょこんと跳ねた髪が可愛らしい。 子供が1人で来店するのは珍しい事だ。 控えめな挨拶と伺いに、掃除の手を止めてにこりと笑う。] いらっしゃいませ たまおちゃんですか? 丁度出ていますよ、今は二階に……あら [階段の上に座るふわふわの猫。 黒がベースのハチワレ模様、種類で言えばノルウェージャンフォレストキャット似の雑種。 長くて大きな尻尾を立てて、ゆっくりと階段を降りてくるようだ。] お迎えに来てくれたみたいですね この子はちょっと気難しいので、無理に触らないようにお願いします 12歳未満は1時間500円ですので、お帰りの際にお支払い下さい [たまおがお客様の居る時に降りてくるのは、今となってはこれまた珍しい。 簡易的な説明は済ませたので、店員は掃除や水換えなどをしに戻ろう。] ───なーーーーーん (@25) 2023/03/27(Mon) 12:49:48 |
【見】 逃げ出したい たまおんな、んん?ん? [似ている。 重房に似てる。 窓から見えた時の姿は完全にあの小さな仔犬だと思えたのだが、どうも大き過ぎるようだ。 臭いを嗅ぎながら、足元にまとわりつく。 クンクン、すりすり。 臭いも似てる。 でもそれにしては大き過ぎる。 赤子の成長は早いと言えど、いくら何でも早すぎる。] んん〜〜? ん〜……んなっ!シャーーーー! [嗅いでも考えても分からないため、たまおは怒ってみることにした。ペッチン!]** (@26) 2023/03/27(Mon) 12:51:07 |
【見】 逃げ出したい たまおんな! [鳴き声と共に身を捻り、ドゥルンと腕から抜ける。>>@29 猫とは液体の生き物である。 通常の猫の2倍の重さになるノルウェージャンフォレスト系の猫でも同じようだ。] なーーーーーーーん、うるるるる [匂いも声も喋り方も、やはり重房と同じだ。 大きくなったねぇ、偉いねえ、などと言いながら、まだ手でも出そうものなら甘えの甘噛みが重房を襲うだろう。 痛くは無くとも素肌に牙が当たるのはそれなりに恐ろしい事だが、たまおにとっては既に群れの末っ子。 動物同士は甘噛みくらいするものだ。 かみかみ、すりすり、ぐるるる… ねえさんだよ、よく来たね、よく来たね、元気かい、頭を撫でな、お腹は減っていないかい… ひとしきり鳴きながら足元を擦り、満足すればソファまで歩いて行く。 着いてくる事は疑わない様子だ。 そして重房にこう切り出す。] なんなんなん、なーーーーーーん [つまりこうだ。 主、ここにいなんし。 一匹くらい犬がいてもいいだろう。と。] (@32) 2023/03/28(Tue) 22:22:56 |
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