人狼物語 三日月国


247 【身内】patience【R18】

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【恋】 テレベルム

[ ふかふかの防寒具に身を包み、
 プラチナにブレスレットをつけてもらう。
 何らかの魔術が込められていることには気づいたけれど、
 それが何の効果なのかはわからないまましげしげと見つめた。

 これからどうやって行くのかとか、
 街はどうなんだとか楽しみに色々聞いてみれば、
 興味津々なくせに怖がる僕を
 プラチナは面白そうにしていて。]
 
 …ふふ
 
[ 言われるがままにプラチナの手をぎゅっと握ると、
 二人でぽっかり空いた転移門を潜った。 ]
(?0) 2024/02/06(Tue) 12:19:35

【恋】 テレベルム

[ 転移門を潜ってみれば、
 そこはまだ街ではなく林のようだった。
 
 それでもやはり見慣れぬ土地であることには代わりはない。
 
 なんとなく不安で、
 プラチナの腕にはぐれないようにしがみつく。
 プラチナが魔導具を鞄にしまい込むのを待ってから、
 街らしき方へと歩んでいった。
 
 ……人が何度も通ったであろう道。
 どうしたってドキドキしてしまう。
 
 道中、大人の僕とプラチナの街での過ごし方を聞けば
 プラチナは快く答えてくれた。
 大人の僕は今の僕と変わらず、あまり街へは出ないらしい。 ]
 
 プラチナと二人で……
 それならきっと、いつでも嬉しいです
 
 そっか…
 
[ 聞けば聞くほど嬉しくなる。
 だって僕は、立派な魔術師になるというのだ。 ]
(?1) 2024/02/06(Tue) 12:20:11

【恋】 テレベルム

 
 
 よかった。
 僕、プラチナのこと守れるような…
 立派な魔術師になれたんだ…
 
[ いっつも守られてばかりの僕だから。
 おとなになったら、そんな立派な魔術師になれたら
 プラチナにずっと一緒にいようって言うつもりだったから。
 
 無愛想になってしまったというのはなんでだろう。
 と不思議そうにはするけれど。
 
 
実際の自分の波乱の未来は、想像だにつかず
]
(?2) 2024/02/06(Tue) 12:20:36

【恋】 テレベルム

[ 町の入口を通り、賑わいのある通りに入った頃。
 僕はプラチナの腕をぎゅうぎゅうと握りしめ、
 キョロキョロとあちこちを見渡しながら一緒に歩いていた。
 
 知らないものだらけ。まるで異世界にでも来たような
 そんな高揚が身を包む。
 街をゆく人々も、僕の知らない見た目をしていて ]
 
 ぷ、プラチナ
 人がいっぱい居ますね……
 みんな、知らない見た目しています…
 
[ こそこそとプラチナに耳打ちもどきをする。
 肌の色が僕やプラチナとも違う、
 紫色の人だとか
 背がとても小さい大人や獣に似た人まで。
 
 ……僕のことを食べはしないだろうけれど、
 ちょっとだけ怖い。 ]
(?3) 2024/02/06(Tue) 12:20:57

【恋】 テレベルム

[ そうして少し歩いた所で、僕が見つけたのは
 寒空の下だからだろう
 暖かな飲み物を売る移動型の屋台だった。
 
 柑橘と蜂蜜とまぜたようなものを、
 カップに注いで売っていて。
 
 くい、とプラチナの手を揺らしてみる。 ]
 
 プラチナ、あれは?
 配っているんですか?
 
[ あれはいったいなんだろう、と
 初めて見る屋台に、興味を惹かれたように。** ]
(?4) 2024/02/06(Tue) 12:21:13

【恋】 テレベルム

[ 怖いかと聞かれれば、小さく頷く。
 興味と怖さは表裏一体だ。 ]
 
 やっぱり、本で見るのとはちがいますね。
 悪い人もいる…のはやっぱり怖いですけど
 でも、プラチナが一緒なら平気です。
 
[ 怖がる僕を安心させるように、
 プラチナが柔らかく頭を撫でてくれる。
 
 こうしてプラチナに撫でてもらうと、
 心の中の不安もしゅるしゅると解けていくような感覚がする。
 
 嬉しそうににこにこと笑って、
 先導してくれるプラチナについていくように足を動かした。 ]
(?7) 2024/02/06(Tue) 15:57:38

【恋】 テレベルム

[ そして見つけたのは、なにやら暖かなものを配っている屋台。
 お店なのか、それともああやって配っているだけなのか
 それすらも判断がつかずに、あれはなんだと指をさす。 ]
 
 
 ジュース…。
 飲んでみたいです!
 
[ どうやらあれは、ジュースを売っているお店らしい。

 飲んでみるかという打診に何度もうなずけば、
 プラチナが店主とのやり取りの末
 あつあつのコップを手に入れてくれた。
 
 じんわりと指先から伝わる熱は、
 温かいを飛び越えてとても熱い。
 服の袖で持つようにして、
 ふうふうと冷ましてから飲んでみた。 ]
 
 ……!
 
[ 甘くて爽やかで…なによりこの寒空の下だからか、
 あつすぎるくらいのジュースがふわりと体を温めてくれる。
 
 美味しくて、ぱっとプラチナを見上げ。 ]
(?8) 2024/02/06(Tue) 15:57:56

【恋】 テレベルム

 
 おいしいです…!
 ありがとうございます、プラチナ
 
[ 嬉しそうに告げたのち、
 冷ましながら少しずつコップを傾けて飲んでいった。
 
 はちみつを入れたジュースは家でも飲んだことがあるのに
 こんなに美味しく感じてしまうのは、
 こんな風に初めてプラチナと外で飲んでいるからだろうか。
 
 そうして少しずつ、一口飲み込んでは
 はふ…とひとつ息を吐いて
 
 じんわりとした暖かさと、プラチナの気配。
 こんなに寒い外にいるのに、どこか暖かな気持ちになりながら
 少しの時間を過ごし ]
(?9) 2024/02/06(Tue) 16:02:16

【恋】 テレベルム

[ そうして暫し、ジュースの甘さに浸った所で
 
 僕はまだ半分ほどコップに残った暖かなジュースを見て、
 ふらりと視線を彷徨わせた。
 
 特に子供用ではないサイズのコップは、
 ほんの少し僕の胃には大きくて ]
 
 あの、プラチナ
 ジュース、おいしいんですけど…
 少し飲みきれないかもしれないです
 
[ 大人と比べて小さな胃は、
 朝食の後のコップいっぱいのジュースを
 収納できる余白がなかったらしい。
 
 自分が強請ったにも関わらず飲みきれず、
 申し訳無さそうな顔をして ]
 
 プラチナ、もう少し飲めますか?
 あつあつではないですけど、まだ温かいです。
 
[ 丁度飲みやすくなったくらいの温度のコップを
 プラチナの方に差し出してみるけれど。
 反応はどうだっただろう。 ]
(?10) 2024/02/06(Tue) 16:02:45

【恋】 テレベルム

[ ジュースを飲み終わった後は、
 また二人で大通りを歩きはじめようか。
 
 あれもこれも、全てが気になるテレベルムは
 きっとあちらこちらで足を止めたがって。
 
 花屋や服屋、本屋など
 これは何?と、
 プラチナに沢山質問をして過ごした事だろう。** ]
(?11) 2024/02/06(Tue) 16:03:13

【恋】 テレベルム

[ 飲みきれなかった分のホットジュースを
 プラチナに飲んでもらい、
 すっかり心も満たされた僕は再び大通りを歩き出す。
 
 ずっとキョロキョロしながら、
 家ではあまり出てこない形の野菜を売っている露天を見たり
 プラチナがよく行くという本屋に連れて行ってもらったり。
 
 当然ながら、街には魔術に関するものは無い。
 だからこそ、魔術を使わずに行われる営みが
 なんとなく新鮮に目に映った。
 
 
 好奇心が潰えることは無く、
 そうして小一時間ほどは
 プラチナの手を引いてあちこちのお店に立ち寄った。
 小さなボール状のドーナツなどが売っていた時は、
 思わずソレをおねだりしてみたり。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、
 僕は上機嫌で石畳を踏みしめていた。 ]
(?15) 2024/02/06(Tue) 18:49:54

【恋】 テレベルム

[ そうして、いくらかの時間が過ぎ。

 プラチナと共に道を歩むさなか、
 隣を歩くプラチナに訪れた小さな変化に
 僕は気づかずにいた。
 
 そもそもテレベルムの体は
 摂取したエネルギーが溢れる魔力に変換されてしまう都合上、
 排泄の回数が異様に少ない。
 
 そしてそんな自分の体の作りと
 プラチナのような人間の体の作りの違いについて
 イマイチ理解していないフシがあり
 
 当然プラチナも、先程排泄をした以上は
 明日までしなくても大丈夫なものだと思いこんでいた。 ]
 
 
 プラチナ、僕次はあそこのお店が見てみたいです。
 
[ 指差すのは、水棲のペットショップ。
 森で見る動物と違い、魚がたくさんいるそこは
 テレベルムの興味を引くに十分だった。 ]
(?16) 2024/02/06(Tue) 18:50:44

【恋】 テレベルム

[ 場所は、公衆トイレらしき場所の隣。
 
 はやくはやくと急かしてプラチナの手を引いて、
 彼がそちらに興味を向けても先に店に入るよう
 軽く引っ張ってみて。
 
 強く反対されない限り、店内に入る事は叶っただろうか。]
 
 『いらっしゃい』
 
[ 店内には猫獣人らしき店員がいる他、
 大量の水槽が並べられており
 淡水魚や海水魚、ここらでは見れない暖かい地域の魚などが
 所狭しと並んでいた。
 
 基本的にはカウンターと水槽しか置いていない、
 シンプルな作りの店。
 もしもプラチナがトイレを借りようとしても、
 人間用のトイレは”店含むこの辺り”にはないよ、と
 言われたことだろう。

 
 色とりどりの魚が泳ぐ水槽の前、
 僕はひとつの水槽に見入っていた。]
(?17) 2024/02/06(Tue) 18:51:29

【恋】 テレベルム

[ 『この魚に気に入られると、
 自分の望みや思い出の光景を
 泡に映してくれるという言い伝えがある』
 
 そう書かれた説明文の上、綺麗なヒレを踊らせる魚を見つめ ]
 
 
 プラチナ、面白いお魚がいますよ。
 
[ プラチナを手招いて、一緒に水槽を見ようと誘った。** ]
(?18) 2024/02/06(Tue) 18:51:43

【恋】 テレベルム

[ プラチナの手を引いて入ったペットショップ。
 
 水生生物が泳ぐ水槽に夢中になっている僕には、
 プラチナが店主とやり取りしている言葉も聞こえはしない。
 なんとなく声は聞こえるものの、
 今は目の前の魚に夢中で。
 
 その中でも特別目を引いたのが、
 真っ黒なヒレの綺麗な魚。
 
 光を受けると虹色に反射する鱗が綺麗で、
 更にその説明文も
 まるで魔術を使ったもののようで気を引かれた。 ]
 
 不思議ですよね…。
 でも、言い伝えがある…ってことは
 今もそういう泡を吐くってことではないのかな…?
 
[ プラチナにも見てほしくて手を引けば、
 一緒になって水槽を覗き込んでくれて。
 
 プラチナも見たことが無いらしくて、二人で首を傾げていた。 ]
(?24) 2024/02/06(Tue) 21:09:35

【恋】 テレベルム

 
 
 『その魚はね、南の地方では”願望を見せてくれる”なんて
  言われている魚だけど
  実際は偶に吐く泡が水槽から見ると綺麗だから
  それらしい言い伝えが出来たと言われてるよ。
  
  所謂縁起物だね。』
 
[ 不思議そうに魚を見る僕たちに、
 店主が気づいて教えてくれる。
 
 確かに、縁起のいい生き物というのは
 だいたいそれらしいお伽噺がつきものだから
 コレもそういうものなのだろう。
 
 納得しつつも、少し残念そうに
 横にいるプラチナに視線を映したその時。
 
 なんだか、プラチナの足が
 少し落ち着きがなく揺れたような気がして ]
(?25) 2024/02/06(Tue) 21:10:27

【恋】 テレベルム

[ それが先程のプラチナの痴態を彷彿とさせ、
 いやいやまさか。とすぐに目を離す。
 
 だってさっきおしっこをしてから、全然時間も経ってない。
 一日になんどもしたくなるなんて、そんなわけ…。
 
 じっと魚を見ながら、
 僕の中に浮かんだよくない思考を振り払おうとして ]
 
 
 ………?
 
[ 不意に、魚と目が合ったような気がした。 ]
(?26) 2024/02/06(Tue) 21:10:42

【恋】 テレベルム

[ 魚が、大きく口を開く。
 
 ゆっくりと吐かれる泡は、
 ただの空気の泡のようで
 不思議と浮上せずにゆったりと水中を漂っていた。 ]
 
 
 プラチナ、これ……
 
[ なんだろう、と不思議な泡を指さした同時。
 
 泡に、僕とプラチナにしか見えない光景が写し出された。 ]
(?27) 2024/02/06(Tue) 21:12:10

【恋】 テレベルム

[ 気持ちよさそうに蕩けた表情。
 
 叩きつけるように放たれる、黄色い水。
 びちゃびちゃと音まで聞こえてきそうなほどの、
 快感の塊のような
 
 さっき見たばかりの──……
 ──プラチナの風呂場での痴態。 ]
(?28) 2024/02/06(Tue) 21:12:57

【恋】 テレベルム

 
[ 魚がどちらの思い出、願望を読み取ったのか
 それすら理解できるはずもない僕は
 じわじわと頭の先まで赤くなりそうな顔で、
 ギギギ…とぎこちなくプラチナを見るのだった。** ]
 
(?29) 2024/02/06(Tue) 21:13:09

【恋】 テレベルム

[ 魚が吐き出した泡に映るのは。
 先程苦しいほどに僕の心を鷲掴みにした、
 プラチナの恥ずかしい姿で。
 
 散々我慢したおしっこを
 我慢の果に漏らすように吐き出すその顔を、
 僕がまた見たいと思ってしまっている事を
 魚に見透かされてしまったように感じて顔が赤くなる。
 
 ぎこちなく振り向けば、
 プラチナも顔を真っ赤に染め上げていて
 
 やはりコレが見えているのは僕だけではないのだと
 彼の反応で知ってしまう。 ]
 
 
 っ
、あ、
 ……そ、そう…ですよねッ!?
 
[ しかしプラチナから帰ってきた反応は、
 これが”僕の思い出”であると思ってはいないもので
 
 慌てて隠すように、こくこくと頷いてしまう。 ]
(?34) 2024/02/06(Tue) 22:47:54

【恋】 テレベルム

 
 ぷ、プラチナは、だって
 
さっきおしっこしたばかりだし……

 そんなすぐにしたくなりませんよね…っ
 
 お、大人ですもん…!
 
[ あわあわと、これは違うのだというのに乗っかって。
 プラチナが今おしっこをしたいわけじゃないのだと
 何度も念押しをする。 ]
 
 き、きっと、魚が意地悪しただけで…
 こ、こんな説明、嘘なんです!
 
[ なんとしてでも、僕のよこしまな気持ちなんて
 バレるわけにはいかないから。
 
 不思議そうにしている店主の前、
 もう行くぞ!と言うプラチナに頷いて
 僕とプラチナは急いでお店を後にした。 ]
(?35) 2024/02/06(Tue) 22:48:17

【恋】 テレベルム

[ 店のドアの前、
 真っ赤な顔でプラチナの腕にしがみつく。
 
 少しの沈黙のあと、僕は小さく ]
 
 
い、行きましょうか。

 
[ とだけ口にした。 ]

 
 あのお魚、ちょっと魔法生物みたいでしたね…。
 店主さんには、見えていないみたいでしたけど…。
 
 
[ そして歩きながら、ぽつぽつと口を開いて行く。

 歩いている最中も、
 頭の中はあの泡に映った光景でいっぱいで、
 途中人用のトイレを見かけても、
 プラチナの手を引いたまま
 当然のように通り過ぎてしまうだろう。 ]
(?36) 2024/02/06(Tue) 22:52:56

【恋】 テレベルム

[
(もしも本当は、今もプラチナが尿意を覚えていたら。

 またあんなふうに、衝動を堪えていたら。)

 
 プラチナの素振りが少しおかしくとも、
 今はどうしても気づけずに ]
 
 
 あ、あのプラチナ
 もしよかったらなんですけど…
 晩御飯の材料、買っていきませんか
 
[
(そうしたらまた、あんな顔が見れるんだろうか。)


 プラチナの顔がなんとなく見れなくて、
 少しうつむいて歩きながら ]
 
 それとも…
 プラチナが行きたいところとかあったら、
 一緒に行ってみたいですけど…
 どこかありますか?
 
[ 頭の中に湧く邪念が、なかなか拭えない。
 どうにかなんてことないような顔を作って、
 プラチナの顔を見上げて問うた。** ]
(?37) 2024/02/06(Tue) 22:56:43

【恋】 テレベルム

[ 公衆トイレに目を向けるプラチナの思いに、
 テレベルムが気づくことはない。
 むしろそうではないと
 否定しなければならないと思いこんでいるからこそ、
 視界の端にトイレが映ったとしても
 足を止めることはなく。
 
 プラチナの切望する場所から、
 無意識に彼を引きはがすように歩みを進めて。
 
 自分の気持ちを切り替えるためにも提案したのは、
 夕飯の買い出しだった。
 せっかく街に来たのだ。
 普段家で作るものとは違う、
 ここでしかない材料を使ったご飯が作れるかもしれない。
 
 そうしてプラチナを見上げてみれば、
 見えたのはいつものプラチナの表情で。
 
 ほっと胸をなでおろし、よかったと微笑んだ。 ]
(?42) 2024/02/07(Wed) 0:46:30

【恋】 テレベルム

 
 えっと…
 せっかくだから、お魚が食べたいです。
 
 いつもお肉は、森でとれる動物のものが多いから…
 あとお野菜や果物も、
 見たことがないのあったから買ってみたいです。
 シチューとかどうですか?
 寒い日にはぴったりです。
 
[ にこにこと頷いて、
 何を買おうかいろいろと思い浮かべてみる。
 
 なんとなくプラチナの歩き方に違和感を覚えつつも、
 それが何故かまでには思考は回らず。
 
 僕はプラチナと手をつなぎ、食材店の方へと歩き出した。
 
 互いに互いの思いに気づかないまま。
 二人の照れ隠しと意地は、
 確実にプラチナを追い詰めてくれていただろう。 ]
(?43) 2024/02/07(Wed) 0:46:50

【恋】 テレベルム

[ そして少し歩いてたどり着いたのは、大きな食材屋だった。
 様々な人でにぎわっており、
 見た事も無い食材が所狭しと並んでいる。
 
 わあ…っと目を輝かせるが、
 その人の多さにすぐにプラチナにしがみつき
 はぐれないようにとぎゅっと手を握った。
 
 最初に目に入ったのは、目的の魚売り場。
 獲物を冷やすためか、氷の上に乗った魚の前は
 店の中でも特にひんやりしていて身を震わせる。 ]
 
 
 プラチナ、ここにもお魚いますよ!
 こっちのお魚はちゃんと切ってあるみたいですけど…

[ 食材を前にはしゃぎながら、
 プラチナに見て見てと指さして。
 
 店主にちょうど良いものを見繕ってもらったなら、
 包んで抱えてまた歩こう。
 
 そして少し歩いて、プラチナに身を寄せて。
 そこで漸く僕は、
 プラチナの様子が少しおかしいのに気づいた。 ]
(?44) 2024/02/07(Wed) 0:47:56

【恋】 テレベルム

[ なんだか、足を擦り合わせている…ような。
 
 さっきちらと感じた違和感を再び感じた事で、
 胸に浮かぶ疑念がどんどん膨らむのを感じる。 ]
 
 
 (……、プラチナ…なんか、様子がおかしい…?)
 
 
[ 朝食の時に見た、おしっこを我慢し始めた時の…
 あの時のプラチナの様子に似た仕草。
 
 再び目を逸らすものの、
 歩きながらもちらちらと目が行ってしまっていて。 ]
(?45) 2024/02/07(Wed) 0:48:33

【恋】 テレベルム

 
[ いけないと思えば思うほど、気になってしまう。
 
 ……刺激したく、なってしまう。なんて。
]
 
(?46) 2024/02/07(Wed) 0:48:40

【恋】 テレベルム

 

 (あ………)
 
[ ふと、食材が並ぶエリアで目に入ったそれに
 引き寄せられるように手を伸ばす。
 
 今日プラチナと飲んだ
 暖かい柑橘と蜂蜜のジュースの原液。
 
 黄金色のシロップが入った瓶を手に取ると、
 たぽん…と手の中で揺らしてプラチナを見た。 ]
 
 
 ……プラチナ、あの…
 これも買っていいですか……?
 
[ そうして彼に、その瓶を手渡してみる。
 
 いけないことなんてしてない筈なのに、
 彼にそれを持たせるのがなんとなく…
 なんとなく、今我慢しているかもしれないソレを連想させて
 とてもいけないことをしているような気がして。 ]
(?47) 2024/02/07(Wed) 0:48:56
 




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