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【人】 清掃員 カミクズ「あ、あわわ…… その、えーと、語弊がありませんか…? ここに居る誰も、ここに居る誰かに死を望まれては… い、いや、国には望まれたかもしれません、けど」 ばらばらに散らばった掃除用具を拾い集めて、 脱げかけた帽子を被り直して。 持ち直したデッキブラシの柄をぎゅっと握った。 「い、言い方を変えましょう、ね! 誰なら死んでもいいか、じゃなくて ええと、その、誰に生きていて欲しいかで話しましょう…?」 (7) 2022/02/20(Sun) 20:33:02 |
【人】 清掃員 カミクズ「オ、オブラートに包んでもしょうがないのはそうですけど… うう、でもダメですよ、この場に居る誰にだって 背負うべき責任なんて無いんですから…」 剣呑なユスとカイの方を見て、おろおろ… 「ハナサキさぁん……」 した末に、賛同してくれた少女の方を見て情けない声を発した。 なさけない大人だ。 (14) 2022/02/20(Sun) 20:46:15 |
【人】 清掃員 カミクズ「……自分は、その… あんまり言いたくないですけど…死ぬのは、怖いですよ…」 「誰だって……そうじゃ、 ないのかな… 」周りを見て、言葉尻が萎んでいった。 自分がそう思っていたいだけなのかもしれないと思って。 自分は彼等のようにはなれないとも。 「…自分が1に丸を付けたのは、 どうしても死ななきゃいけないなら、それが一番だって そう思ったからで…皆が皆死にたいわけじゃ… ……ない、と、思うんです…」 (28) 2022/02/20(Sun) 21:25:15 |
【人】 清掃員 カミクズ「そ、そうですよ… 知ってる人を選ぶ事になったら、きっと辛くなりますし… ああうう、でも知らないと判断のしようもないのか…」 フカワの発言に同意して、それから一人で勝手に悩み始めた。 身の上やその人となりを知らなければ、 生きていて欲しいも何も無いのも事実だから。 「……ああ、じゃあ、自分は回答を差し控えます、ね。 これは単に自分が複雑だから、なので。 それで自分が選ばれたら…それは、当然の事ですから」 (37) 2022/02/20(Sun) 21:44:31 |
カミクズは、目を逸らした。 (a6) 2022/02/20(Sun) 21:48:39 |
【人】 清掃員 カミクズ「……"家畜の豚"が屠殺される事には何も思わないけど、 "飼っていた鶏"をシメるのには抵抗を覚えるんです 人間って不思議ですよね」 「辛くなるのは、思い出が、愛着があるから」 (44) 2022/02/20(Sun) 22:04:04 |
【人】 清掃員 カミクズ「んえっ」 センチメンタルになっている所に唐突なオンステージ! びっくりして妙な鳴き声を発した。 「……え、あ、はい…はい? えっと……えっと?」 (46) 2022/02/20(Sun) 22:10:19 |
カミクズは、とりあえず右に倣えで手を振ってみた。 (a9) 2022/02/20(Sun) 22:10:50 |
【人】 清掃員 カミクズ「……あ、はい、自分は構いませんけど…」 時間の指定にはとりあえず了承を返しておいて、 席を外す人達の事は視線だけで見送った。 (64) 2022/02/20(Sun) 23:35:56 |
カミクズは、やっぱり手を振ろうと片手を上げかけて、やっぱりやめた。 (a23) 2022/02/20(Sun) 23:37:18 |
カミクズは、もた…もた… (a24) 2022/02/20(Sun) 23:37:25 |
【人】 清掃員 カミクズ「ぶ、無事じゃなくなるようなこと そうそう無い…と思いたいですよ…」 飽くまでも対話による穏便な合議の場だ。 今日明日でどうこうなるような事も無い。 きっと。 「……あれ、つまり問題なし、大丈夫ってことですか?」 そして遅れて捻くれた言葉の裏を理解した。 (73) 2022/02/20(Sun) 23:55:18 |
【人】 清掃員 カミクズ「………あの、提案した人本人が なんだか危なっかしい事しようとしてませんか? や、安全面は考慮されて…… いるかなあ……? 」安全な場所で、という前提はしっかり認識しているけど。 免許取れたばかりで速度オーバーしてみたいのは、どう? (78) 2022/02/21(Mon) 0:12:41 |
カミクズは、ふと、嫌いな童話を思い出した。 (a27) 2022/02/21(Mon) 0:19:28 |
【人】 清掃員 カミクズ「……息抜き…」 「ああそっか、自由時間もあるんでした。 …でも、何をしたらいいかわからないな、急だし」 やりたいこと、息抜き。 周囲の人々はそういう何かがあるらしい。 自分はこれといったものが思い付かなくて、立ち尽くして。 「そうじ、掃除がしたいなぁ…」 デッキブラシの柄を握って、ほんの少し肩を落とした。 (86) 2022/02/21(Mon) 0:59:22 |
【人】 清掃員 カミクズこれは海と砂浜が造られ、色々なものが散らかって… それから清掃員にメッセージが送られた頃の話… 「汚しておきましたってどういう!?」 結果的に汚れたならともかくとして。 汚しておきました、はなかなか聞かない表現。 とはいえ呼ばれたからにはと現場へ急行したのだった……。 「ほんとに汚れてる……汚れてるなあ……」 砂浜を見渡せばなるほどいかにもなゴミが点々と散らばって… 散らばって……… タコは汚れに含めていいんだろうか? (98) 2022/02/21(Mon) 2:04:40 |
カミクズは、とりあえず、汚れてるなぁ……と思った。 (a32) 2022/02/21(Mon) 2:05:44 |
カミクズは、ゴミばさみで黙々とゴミを拾い集め始めた… (a33) 2022/02/21(Mon) 2:06:49 |
【人】 清掃員 カミクズ>>96 フカワ 「うぐ……そ、それは正直わかりま… あっ違、お金の方じゃなくてですね!? 急に子供とかお年寄りが飛び出して来るの、 いつもいつも本当に心臓に悪くて…ですね…!!」 勝手に同意して勝手に弁明を並べ立てている。 口ぶりからして何らかの免許は持っていそうな感じだ。 「………あのー、フカワさん… い、嫌だったらこれはすっぱり断って欲しいんですが… 良ければその時は後ろ、乗せて頂いてもいいですか? 誰かと乗ってる事意識してれば安全運転できるかも…」 「い、いや、事故る可能性、却って上がるかもしれませんけど… 万が一の時は自分、這ってでも後片付けしますから… 」清掃員のプライドにかけて…とでも言いたげな顔だ。 (103) 2022/02/21(Mon) 2:37:14 |
【人】 清掃員 カミクズ>>102 ユス 「えあっ!?」 打ち上げられたタコを海へ、ぽーい…… した所に声を掛けられ、情けない声を上げた。 まさか声を掛けられるとは思っていなかったので。 「ど、どうも、えっと……ユスさん、でした、ね? 自分、VR空間でも散らかせばいいというのは盲点でした… …すみません、気を遣わせてしまったみたいで」 流石に本人を前にプロフィールを確認するわけにもいかず、 名前はうろ覚えだ。どうにも自分は要領が悪い。 「…大丈夫ですよ、一人で仕事する方が慣れてますから。 ああ、ええと、でも。 手伝いたいって気持ちを無碍にしたいわけじゃなくて… だから、何だろう、ええと…死にそうなほどお暇なら…?」 (104) 2022/02/21(Mon) 2:54:11 |
カミクズは、写真の中でもニコニコ笑顔のままだ。 (a35) 2022/02/21(Mon) 2:58:52 |
【人】 清掃員 カミクズ>>106 ユス 「あ、ならいいんですけど……」 色々それでよかったらしい。 単に厚意を無碍にする事を懸念していただけで、 身も蓋もない言い方も特に気にしてはいないようだった。 「……好きというか、仕事って、"日常"じゃないですか。 だからこういう所でも、少し日常に帰れる気がして。 学生の人なら勉強とか、部活動とか… 趣味がある人は、趣味が日常になるのかもですけど」 自分にとっては仕事がそうなんです。 そう呟いて、溶けかけたクラゲをはさみの先でつついた。 「それに、掃除が好き、というよりは、きっと。 自分は誰かの散らかしたあと、 誰かの居たあとを見るのが好きなんじゃないかなあ…」 (108) 2022/02/21(Mon) 4:03:15 |
カミクズは、打ち上げられたクラゲをつついている。 (a36) 2022/02/21(Mon) 4:04:41 |
【人】 清掃員 カミクズ>>111 ユス 「……ユスさんは、寂しいと感じますか? それとも自分はそういうふうに見えましたか? それとも、えーと…一般論的な…?」 はさみで溶けかけのクラゲをひっくり返そうとして、 どぅるんっと失敗した所に、想定外の問いを投げ掛けられて。 顔を上げて、やや困惑気味に問い返した。 「…蚊帳の外とかそうじゃないとか、気にした事もなくて。 や、仕事中に物寂しさを覚えないわけじゃないですけど… でも、それ以上にここに誰かが居たんだなって思うんです。 そのことに何となく安心するんです。 だから寧ろ、片付けてしまう事の方が寂しいんですが…」 でも、こればっかりはお仕事ですからね。 なんて言って、ちょっと困ったような笑顔で頬をかいた。 (112) 2022/02/21(Mon) 16:05:19 |
【人】 清掃員 カミクズ>>113 ユス 「…ああ、そうですね。 人が居なくなる事には…慣れないです。自分もそうです。 でも…居なくなってしまうのは、どうにもならないから。 だからせめて、少しでも 誰かがそこで生きていた事の名残を感じていたいのかな…」 あなたがちっとも眉を動かさないのと同じように、 清掃員の表情も笑顔のまま。 滲み出した感傷は隠しきれなかったかもしれないけど、 「……な、なんて、あはは… きっとそんな大した事じゃないんですよ。ただ、 何となく、生活感があった方が安心するじゃないですか。」 それを慌てて笑って誤魔化して、 しどろもどろに下手くそな話題転換を試みた。 「え……えーと。 ところでユスさん、どうして海にしたんですか? あの、散らかす場所……の為の場所を…?」 (115) 2022/02/21(Mon) 17:49:18 |
カミクズは、帽子のつばを下げた。 (a44) 2022/02/21(Mon) 20:23:59 |
カミクズは、そのように約束をしました。 (a45) 2022/02/21(Mon) 21:10:22 |
【人】 清掃員 カミクズ>>127 ユス うっかり口を滑らせた発言を復唱され、 確実に何か取り繕い損ねている顔をまじまじと見詰められ… この間、冷や汗で清掃員の手や背中はべちゃべちゃだった。 正直このまま溶けて消えたい。あのクラゲのように……。 「あ、そ、そうなんです…ね…? 本物、小さい頃、そうですかあ……」 そういう発想もあるのか、とでも言いたげに。 あなたの返答に、なんとも気の抜けた相槌を打って。 「……海、見られてよかった、ですか? それとも、やっぱり… ちゃんとした本物が見たいなって、思います?」 帽子のつばを持ち上げて、 98uの海、その切れ目の辺りへ視線をやって。 この場所はどこまでもリアルだけど、 ふとした時に仮想空間なのだと思い知らされるのだ。 (128) 2022/02/21(Mon) 23:37:08 |
【人】 清掃員 カミクズ>>134 ユス 「ひん………」 表情の変化に乏しいこの学生が、きょとんとするほどか。 あまりの自分の取り繕う技術の低さに、 べちゃべちゃのクラゲは鳴いていたとか、ないとか。 「……そうですか… あ、でも、理由はちょっとわかるかもしれません。 小さい頃の思い出って、 誰と行ったとか、その前にどんな理由、経緯があったとか。 そういうエピソードがあるから特別に感じるもので… や、一概にそうだってわけじゃない、ですけど」 清掃員は、あなたの事は何も知らないから。 だから結局の所、実に無責任極まりない事しか言えなくて。 それが人によっては気に障るかもしれないという事に、 いつもいつも、口に出してしまってから思い至って。 慌てて両手を振って張るのは、手遅れの予防線。 「だから、ええと、そう。 今、一人で、ぽんと海に放り出されても。 思ったより感慨がないのは、問題というか。 ええと、その…しょうがないのかなって…」 あの、自分は、そう思うんですけど。 そう付け足す頃には声は蚊の鳴くようなものになっていた。 (135) 2022/02/22(Tue) 4:03:17 |
カミクズは、ノーヘルはまずいと思う程度の正気は残ってた。 (a59) 2022/02/22(Tue) 5:31:23 |
【人】 清掃員 カミクズ>>138 フカワ 「そ、そうですか?なら良かったです… あ、予習は良いですね。映画なら楽…… 映画? 」もしかして:アクション映画? 「そういうものでしたっけ……?」 あらゆる前提が変な気がする。 どうか教習所での日々を思い出して欲しい。今からでも。 今からするのは教習所での日々をかなぐり捨てる行為でした。 もう全部ダメかもしれません。 「……ま、まあいっか… 最悪虚無の方に突っ込めば致命傷だけで済みますから… 」あなたがバイクに跨った後。最悪も最悪の想定をしながら、 恐る恐る後ろにその後ろに座って、控えめに… 控えめじゃ死ぬかも。 そう思い直してちゃんと腕を回した。こんなに近くに誰か居るのは久し振りだな、なんて思いながら。 (139) 2022/02/22(Tue) 6:24:29 |
カミクズは、努めて言葉を飲み込んだ。 (a62) 2022/02/22(Tue) 6:26:02 |
【人】 清掃員 カミクズ>>140 フカワ 「……こ、これ… 初めてにしては結構…いい感じじゃ、ないですか…!?」 車体が二人を乗せ、冷たい風をきって走り出した、暫く後。 風の音もあって、あなたに聞こえていたかは定かじゃないけど。 今はつい先ほど飲み込んだ言葉も忘れたように、 こそりと上げた声はちょっとだけ弾んでいた、かも。 実の所ニケツで乗せてもらうのは、というか乗るのも初めてだ。 この清掃員の愛車は中古の軽ワゴンだから…… ともあれこの調子なら明日の朝日は拝めそう。 まだちょっと不慣れなバランス感覚に戦々恐々としてるけど。 多分。きっと。何事もなければ。 (141) 2022/02/22(Tue) 7:28:21 |
【人】 清掃員 カミクズ>>143 フカワ 「えっま、待ってください、なんか速……音……あの…… あの、フカワさん!?フカワさん……フカワさん!? 止ま……え!?フカワさん!? 」なんということだ。 もしやきみ、ハンドル握ったら豹変する感じの質だったのか。 いやむしろこれは普通にはしゃいでるだけなのかな。 他人事のような思考が巡っている。──あ、これが走馬灯か。 そんな事を思っている間に無限の彼方へさあ行くぞ。 ウキウキニケツ部がドキドキ道交法違反部に早変わりだ。 これからハチャメチャ自損事故部になるんですけど。 「ああああああなんかそんな気はしてましたしてたんです!!! 一思いに行きますよぉ!!!せーのぉ!!!」 もう半ば通り越して8割くらいやけくそだ。 残りの2割は、あきらめ。 (144) 2022/02/22(Tue) 8:50:43 |
【人】 清掃員 カミクズ>>146 フカワ 「 丈夫さと笑顔だけが取り柄ですから…… 9連勤……徹夜明け……フカワさん、お仕事厳しいんです? あ、寝ちゃってもいいですけど…運びますから…」 自分、後片付けするって約束しましたし。 脱ぎ捨てたヘルメットをパーティクルに分解したのちに、 そう言いながらどっこいしょと立ち上がって、はて。 「……?怪我?そんなぱぱっと治るものでしたっけ? 基本的に数日しか使わない合議場で、 治療が必要になるような事って想定されてないはずですから。 だから治す仕組みはわざわざ用意されてないというか… なんか、そんなだった気がします。今は違うかもですけど」 半ばうわ言のようなあなたの疑問に、 清掃員は、あっけらかんとそんな答えを返した。 「あ、痛みは軽減できますよ。湿布貼っておきましょうね」 (147) 2022/02/22(Tue) 10:19:43 |
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