【人】 傭兵団長 ダイゴ ― →住宅街付近の公園 ― [わかりきっていたが、やはり酒は駄目だった。 何をどう足掻いたって、体質に合わないのだ。 今にも食べた物が込みあげてきそうだし、頭痛も鈍く始まってきた。官舎に直行するのは確定としても、少し休まないと動くことすらままならなさそうだ] ………おぇ… [しかし、自分の中で問題にしているのはそこではない。 任務中に酒を飲むという行為を行ってしまったことのほうが、自分の中で問題として大きかった。 酒酔いをする姿を誰一人として団員たちが知らないだろうから、事情を隠す事は容易だろうけれど。 捌け口になりたがっていたのは彼のほうだったが。 それでも、やはり悪い事をしたな、と感じてしまう。 物理的な吐き気と同じくらい、執拗な自己嫌悪が絡みつく。] (132) 2021/04/18(Sun) 21:06:26 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[どうかしていた。 一介の生物が龍の眼を見て狂ってしまった、なんて。 絵空事の言い訳は誰に通用するはずもないのに。] ……絵空事、か。 [酒に「酔う」事が殆ど出来ないので記憶や意識はハッキリしている。まだ脱いだままの外套と一緒に、借りた本も、しっかり小脇に抱えていた。幼稚な言い訳しか思いつかないのも、児童書なんて貰ったせいだろうか。 そういえばオイルサーディンも抱えっぱなしだった。自警団への報告書はどんなに不調でも今夜中にはまとめなくてはいけない。] (133) 2021/04/18(Sun) 21:06:41 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ …う……む、無理だ [頭が働かない。借りた本を読む気にもなれない。 いや、違う、そもそも自分は任務中なのであって、本は次の休日に。きゅうじつはいついれていたのだったっけ。 揺れる視界に偶然入った公園のベンチに凭れかかるように座り込む。半刻。もう半刻だけここで休もう…。]* (135) 2021/04/18(Sun) 21:07:17 |
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。 (a3) 2021/04/18(Sun) 21:07:40 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……ぅ、ぁ? [生きているのか、と問われた気がする。>>141 はて、自分は生きていると言えるのだろうか。 戦っていないときの生の時間に意味は? そんな哲学的な話はされているわけがない。ぐるりと回りかけた思考を振り起こす。休んでいたはずなのに酔いは余計に回ってしまったせいか。まだ眼の中に靄がかかっているように感じた。首筋を掻いて、伏せていた顔をゆっくりとあげる。] …。 ………王……? [霞みながらも、わずかな陽の光に照らされる蜃気楼のように、己にとってはあまりにも懐かしい面影に感じた。 継承戦に非干渉な男にとって、皇子の顔をひとつひとつしっかり覚えているわけもない。『どの皇子も曖昧に王に似た顔』にしか見えないものだから。思わず、ぽつ、と漏らしてしまっていた。] (151) 2021/04/18(Sun) 22:53:14 |
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