人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が2人、魔女が1人、暗殺者が1人、魔術師が1人、皇狼が1人、堅狼が1人、樹木子が1人、聖女が1人、諜報員が1人、鋼鉄人形が1人、遊び星が1人、波魔が1人、宝玉が99人いるようだ。

【人】 神官 ウェールズ

「どうでしょう、楽しんでおられますでしょうか。
 何かありましたらお声がけください。……多少の融通は、利かせましょう」
(0) 2024/01/26(Fri) 21:03:33
カイザラルック皇国、首都ルフト。
聖女祭りの行われるその都市へと辿り着いて暫し、あなたたちは神官ウェールズに声をかけられ、一時教会へと集められました。
街中にあるものよりずっと立派な聖女像が、華やかなステンドグラスを背にあなたたちの前に座しています。

「本格的に祭りが始まるまで、もう数日ございます。
 ですが、街はご覧の通り。もう既に祭りの賑わいを見せております。
 どうぞ、解散後はご自由にお過ごしください」

あなたたちはこの国での注意点について、ウェールズからいくつかレクチャーを受けました。
飲酒は各々の種族で"成人"と呼ばれる年齢であれば可能であること。
通過はG(ゴールド)。他の通貨を利用している国から来た方は、ウェールズに言えば通常レートでの両替を行うこと。
……その他、いくつか。遠くからいらっしゃった方でも、これで問題なく過ごせるでしょうと言える程度には。

「他、なにかトラブルなどございましたら、遠慮なく私にご相談ください」

カイザラルック皇国は、治安の良い事で知られる国でもあります。
その首都ルフトともなれば尚のことでしょう。
ですが祭りともなれば、様々な人間が集まるのもまた事実。
ですから念の為、とそんな言葉も添えられて。

そうして、この日はその場で解散となりました。
この教会であなたたちは、互いが今年の痣持ちであることを認識するでしょう。
まあ、元よりあなたたちのことは、大切な客人として、そして祭りの慣わしとして、教会の入口に掲示されてもいるのですが。
(n0) 2024/01/26(Fri) 21:04:07

【人】 飄乎 シヴァ

「おーおーなんだなんだ、
 半分くらい見知った顔じゃんね。おっひさ〜〜〜!!」

 どこへともなく投げキッス。受け取りフリー、受け取られずとも大袈裟に落ち込んですぐに復活するだけ。相も変わらず勝手に賑やか、そんな奴。

 説明を受ける前、顔触れを見ての開口一番そうしたノリだったものだから、神官にか、それとも他の誰かにか、賑やかしを窘められていたことだろう。
(1) 2024/01/26(Fri) 21:12:11

【人】 飄乎 シヴァ

一通りの説明が終わり、解散の運びになった頃。
他の誰より早く彼は口を開いた。

「え〜〜折角だし自己紹介くらいしとく?
 聖女様に祝福された同士ってことでサ」

「俺ちゃんはシヴァね。
 小器用なだけの一般冒険者ですよ〜〜っと」

 ひらひらと振る右手首の袖の下には、深い藍色の石を拵えた、シンプルながらも洒落たデザインの腕輪が見え隠れしている。
 これは彼が7年ほど前から身に付けているもので、この場にもいるカリナから購入したものであると知っている者もいるかもしれない。

 反対の左手首には、袖に隠れ切らない古びた銀の腕輪。半年前には着けていなかった物。彼は全体的にすっきりとした見た目の装備をしているため、初対面でもこの腕輪は少し目をひいたかもしれない。人によっては呪いの品であることがわかるだろう。


「俺ちゃんここの町来るのってすっげ〜久々なんだワ。
 お酒がおいしい店とか知ってたら教えてちょ♡
 っつーことでよろしくね〜〜〜」
(2) 2024/01/26(Fri) 21:12:43

【人】 掃除屋 ダーレン

説明の間、教会の扉横に凭れ掛かって煙草を咥えていた男。
未成年もいると文句を言われるのも面倒だと思ったのだろうか、火は点けずにいたようだが。
時折細めた目で集まった人間を見回して。特に口を開くこともなかっただろう。

「──はあ」

そして一通りの説明が終わったのち。
ちらりと自己紹介の音頭を取った男の顔を見たかと思えば、早々に踵を返して教会を後にするだろう。

どうにも、協調性のない人物であるようだった。
(3) 2024/01/26(Fri) 22:04:18

【人】 薄荷 アンジュ

ここカイザラルック皇国での成人とされる適齢を過ぎたとはいえ、神官様に集められた一同の中には同年代と見られる人はそう多くない。たぶん、みんな自分より年上だ。
この国での滞在の折の注意点はどれも他国へ渡った際には聞く程度のものが多いものの、習わしに則り名を刻まれる経験というのはそう多くないはずで。
だから名を呼ばれ、諸注意と共に説明を受けるべく呼び出されるのは、罪を犯した者か、こうして聖女の祝福を受ける栄誉ある賜物くらいであろう。

「あ、ありがとうございます」

神官様に向けた声は少々緊張気味ではあったものの、説明を受ける前に見知った顔がチラホラいたことに安堵していた。
(4) 2024/01/26(Fri) 22:10:03

【人】 薄荷 アンジュ

一通りの説明を聞き終えた矢先。
口火を切って自己紹介をする者、そして踵を返して教会を背に歩く者。
皇国にあるギルドへの顔出しに自分の露店の準備と色々あれど、そう急ぐものでもない。

「アンジュと言います。薬師をしていて……祭りが開催した際は中央通りの外れで薬の露店も開く予定です。
 同じ縁を得た者同士、ご入用のものがあればお買い得な値段で商品を提供します。
 なにとぞ、なにとぞ」

軽妙な男の自己紹介に乗る形で、ついでにちゃっかり店も宣伝もするのだった。
(5) 2024/01/26(Fri) 22:24:34
シヴァは、「あらら…」と、去っていった男の背を少しの間見つめていた。>>3
(a0) 2024/01/26(Fri) 22:28:09

【人】 宝石集め カリナ

いくつか巡ってきた国の中でも穏やかなカイザラルックの首都ルフト。
小難しいルールのほとんどがその手厚い援助にてどうにかなりそうとわかれば一息ついた。

「なんだ、あの痣のこと…」

教会に呼ばれるなんて何事かと。
神官の言葉を聞き終わり肩の力を抜けば、解散の声が響いて立ち上がろうとする。
そんな時にいち早く呼び止めるような声に振り向いた。
(6) 2024/01/26(Fri) 23:23:06

【人】 宝石集め カリナ

賑やかな知人の声や立ち去る者の姿にも表情は変えぬまま、しかし目線は落として、薬師の言葉に続いた。

「私はカリナ。装飾品や魔石作りをしてる」

「買ったことあったら声かけて、ただで補修するから。
 勿論祭りの間にも売るけど……ここの名産とかじゃないから暇だったらね」

積極的に宣伝はせずともすぐには立ち去らず、自己紹介をする者たちの声だけは聞いていくつもりだ。
(7) 2024/01/26(Fri) 23:30:51

【人】 温室 マーサ

「ど、どうしようかな……急に言われてもなあ……」

集められた教会の長椅子にて、差す日を鮮やかに染めるステンドグラスを仰ぎながら、ほう、と溜息をついた。

実感がない、というか……ちょっと辟易としている感じだ。
肩口に浮いた痣を掌で包んで、小さく唸る。

それから、聞こえてきた言葉に慌てて跳ねるように立ち上がる。

「あっ、あっ、あのっ! 私はマーサって言いますっ!
治癒術士で、冒険者さんの手伝いとかを仕事にしててっ、……えっと、えっと。
怪我とかは治せますので、いつでも行ってくだされば…………あ、でもお祭り中はそんなに怪我しないかな……うぅ……」

半分裏返るみたいな威勢のあった挨拶も、最後の方は尻すぼみで、耳を済ませねば聞きづらい。
どうも要領のよくなさそうな印象を与える娘だった。
(8) 2024/01/27(Sat) 1:19:35

【人】 番犬 グノウ

教会の端。
壁に背を預けていた機械彫刻のようなオートマータが、金属の擦れる音を立てながら顔を上げる。一通りの説明を終え、自己紹介をする者、出ていく者、様々な人間の様子を視覚素子から見つめていた。

「……………グノウだ」
「………力が必要なら、一声掛けるがいい」
「………盾くらいにはなろう」

皇都。教会。そして、集められた顔ぶれと痣。

「……………」
「………そういうこと、か」
(9) 2024/01/27(Sat) 2:06:41

【人】 仕立て屋 エリー

投げキッスを軽く手で弾くような仕草をみせてから、口を開いた。

「僕はエリー。この街に住んでる人なら知ってるかもしれないけど、仕立て屋をしている。
 祭に必要なドレスや衣装が足りなければいつでも言ってね。
 翌日どころか当日中に仕立ててみせるから」

ややハスキーな声が、清浄な教会に響いた。

「それにしても綺麗処が沢山だね。
 このままパーティでも開いてもいいくらいだ」
(10) 2024/01/27(Sat) 2:48:20

【人】 栄枯 プリシラ


街で見たどれよりも美しく、背の高い聖女像を前に、指を口元にあてて何やら思案中。悪戯と礼節を天秤にかけて、後者に傾いたからにはうん、と頷いては諦めた。

それから興味は周囲に移る。
痣持ち。聖女に愛された幸運な者たち。
きっと皆が皆、それぞれ素敵な人々であることに違いない。

「あたしはプリシラって言います!
 ルフトの近郊、森住まいの魔女で……
 薬草やお花を育てて、この辺りで売らせてもらってるわ」

「植物の相談、お店巡りに、呪い占いの話……
 な〜んにでも、誘ってくださいね。
 折角だし、お祭りを機に仲良くなりましょうよ!」

ああ勿論、無理にとは言いませんから!
人懐っこく笑って両手を振っては、きっと周囲の反応が何であろうと満足そうにしていたことだろう。
(11) 2024/01/27(Sat) 2:55:09

【人】 番犬 グノウ

飛び接吻の発送と受け取り拒否をするシヴァやエリーの様子を見ながら俯き、静かに低音を零す。

「……………口の上手い」
「…………良く、舌の回る者が、多いな」

何を生業にするにしろ……それは処世に必要な技能かもしれない。特に、今この祭りの中では猶更。
(12) 2024/01/27(Sat) 3:17:36
プリシラは、聖女像に気を取られて投げキッスを完全に見逃していた。
(a1) 2024/01/27(Sat) 3:34:05

【人】 薄荷 アンジュ

跳び跳ねる投げキッスに関しては、自身のような子供が向けられるものでも受け止められるものでもなかろうと我関せずの様相。

「商いをしている方もそれなりにいますし、冒険者であれば口を回すのも仕事ですから。報酬の交渉などは多いですし」

低いトーンで短く発するグノウの声に、頷きながら同意を示す。

「薬草……お花……おぉ」

プリシラの言に興味深そうな反応を示していた。
(13) 2024/01/27(Sat) 4:34:15
シヴァは、「あーーん!!」 受け取り拒否をされ大袈裟に悲しんだ。>>10
(a2) 2024/01/27(Sat) 6:00:28

シヴァは、下げた顔をすぐに上げた。
(a3) 2024/01/27(Sat) 6:01:15

【人】 飄乎 シヴァ

「結構ぶりなのにその仕打ちってどうなん??
 俺ちゃんめげない子だから全然ヘーキだけどサァ。
 当日中に仕上げるとか大見栄切ってぇ…
 相当腕上げたんだろーなァエリーお前よォ?」

 受け取り拒否先に、軽く小突く動作をする。距離はほどほどにあるので、エアこのこの〜だ。

「まぁ何? パーティやってもいいくらい〜ってのは
 俺ちゃんも思うんだワ。エリーのドレスがアホほど
 似合いそうなお嬢さんがよくこんなに集まったもんよ」
(14) 2024/01/27(Sat) 6:02:05

【人】 飄乎 シヴァ

「ん〜? 言うだけならいくらでもタダじゃんね。
 何言っても損はないだろ、あ〜〜褒め言葉は
 100%本心だからそんな目で見ないでェ〜〜!!!」

 顔を覆っていやん♡のポーズ。実際にそんな目とやらで見られていようと、全く相手にされていなかろうと、応えることのないメンタルをしていそうである。

「てかそこの旦那はどこぞで噂の狼フェイスの
 フルアーマーのお人だったりするワケ?
 アーマーってかロストテクノロジー纏ってる?」

「俺ちゃんその辺の話興味あるんだワ。
 そうじゃなくても旦那のその感じの装いは
 フッツーに気になる〜! 俺ちゃん男の子ですから」
(15) 2024/01/27(Sat) 6:04:06
シヴァは、好きなだけ喋り散らかしているが、自己紹介をしそうな人がいれば声をひそめるだろう。
(a4) 2024/01/27(Sat) 6:04:21

【人】 遊蕩 ディルク

説明を聞き終え、飛ぶ投げキッスや自己紹介を横目に棒付きキャンディの包装を解く。
不要になった包装はポケットへ突っ込んで、キャンディは口内へ。

カラ、コロと自己紹介の邪魔にならない程度に転がしながらある程度の自己紹介が終われば立ち上がって。

「流れなら僕も名乗っておくよ。僕はテオドリック。
 気軽にディルクって呼んでね、ヨロシク」
「ところでさ、自由にしていいなら誰か飯いかない?」

「さっき誘った子、ここにお呼ばれして逃しちゃったんだよね」

ここで全員ゆっくりしている必要はないだろうし、現に1人は早々に踵を返し出て行った。
親睦を深める意味でも食事をともにするという手段は悪くないだろうと、皆それぞれが出ていく前に適当な声をかける。
(16) 2024/01/27(Sat) 7:48:36

【人】 栄枯 プリシラ

「あたしの育てた子たちも幾つかお薬になってるって話、
 たま〜にギルドの方から伺ってるわ!

 魔女だしってたまに自分でも調薬を試してみるんだけど、
 薬師の人たちほど上手くいかなくって……
 ちょっと尊敬しちゃう。欲しいものがあったら教えてね」

力になれると思うから。
あるいはもう間接的に助力が出来ていたりして。
示された興味には快く応えていく。

「とはいえ色んな人がいるから頼みごとには困らないかな。
 お祭り期間中は、何があっても何とかなっちゃいそう」
(17) 2024/01/27(Sat) 8:12:07

【人】 栄枯 プリシラ

「褒められるのも悪い気はしない、かな!

 気を付けないとすぐ枝に引っ掛けたり、
 葉っぱ乗せちゃったりするから、
 あんまり煌びやかなドレスは着られませんけど……」

これでも精一杯おめかししてきました、という意気込み。
怪我したら癒してもらえるし破けたら繕ってもらえそう。
ほんとに至れり尽くせりです。

「ふふ、にしてもあたし達は逃しちゃった子の代わり?
 お食事自体には興味があるなあ、
 通り過ぎただけで良さそうなお店沢山あったし」
(18) 2024/01/27(Sat) 8:28:10

【人】 寡黙 エミール

「…………どうも」

教会へと案内を受けて、案内役に礼を告げ。
荘厳な聖女像を見上げ、一度だけ親に連れられ能力の確認をした時のことを思い出していた。

こんな感じだったか? 聖女って。

流石に子供の頃の事なので記憶は曖昧だ。
それはそれとして、説明を受けて全員を見回した。
知らない人間ばかりだが、一人だけ顔見知りも居る。

「……エミールだ」

知らない間に刻まれていた痣は首筋にあり、なんとか包帯で隠していたがあまり意味はないようで。
自分がこんな祭りに
選ばれる
ことなどないと思っていたものだから、場違いさを感じながらも同じように招かれた隣人たちに、どことなく親近感……のようなものを抱いていた。
(19) 2024/01/27(Sat) 8:45:30

【人】 白昼夢 ファリエ

「あのう。どうして私がこんなところに……」

協会に案内された女はこれから祭りが始まるという期待を忘れてきたような困り顔。
きょろきょろと周囲──その場に居合わせた人の顔ばかり──を窺っている。
冒険者が多いように思う。聖女の目に留まるような仕事を為した者なのだろうか。
思い巡らすうちに猶更居心地の悪さを覚えたけれど、見知った顔がある事に気づいて驚きと僅かな安堵を顔に浮かべていた。

「じ…自己紹介も必要なんですね。ファリエと言います。
 皆さんは今年の聖女様の祝福を受けた方々ですよね?
 それじゃあ私のこれも気の所為じゃないんですね……」

公式の場に不慣れなことが見え見えのぎこちない動きで頭を下げた。
それから腰まで流した後ろ髪に右手を潜らせる。どうやら彼女の痣はうなじに焼き付いたらしかった。
(20) 2024/01/27(Sat) 11:04:21

【人】 白昼夢 ファリエ

「……お食事って」
「あの。集められて説明を受けただけで後は自由にしてて構わないんですか?」

同じ境遇同士で親交を深めろということなのだろうか。
勝手に出ていくのもできずに様子見。
(21) 2024/01/27(Sat) 11:16:07

【人】 小悪魔 ロキ

「神官サマがご自由に、って言ってるんだから構うことないんじゃない?」

様子見をする女の姿を見れば、けらけらと笑う。
その少女の頭に生えている角は紛れもない本物の角。
つまりは悪魔と呼ばれるような存在だと言うことだ。

「自己紹介してるのはせっかくだしみんなで仲良くしようってことだろ?
 ボクとも仲良くしておくれよ?ロキって名前なんだ〜」

その昔、悪名を轟かせていた悪魔と同じ名前。

結界によって魔物は内側に入って来れないようになっている。
それにも関わらず悪魔がここにいるのは、特例であるからに他ならない。

つまりは皆と同じ痣持ちということだ。
見えるような部分に痣はないようだが。
(22) 2024/01/27(Sat) 12:31:15

【人】 遊蕩 ディルク

「代わりは嫌かな?」

もちろん代わりと考えている訳ではない。
しかし先程の言葉では確かにそのように聞こえるのも仕方のない話。
こつこつと靴を鳴らしながらプリシラに近づいて行く。

「食べたいものがあるなら奢るよ。僕もお腹すいてるしね」

ファリエへは手を振り「今日は解散らしいよ」と伝える。
親交を深めるように言われたかは別として、折角の祭りに折角の共通点。
自由時間にもっとお近付きになるのは悪いことではないだろう。
(23) 2024/01/27(Sat) 13:11:52

【人】 薄荷 アンジュ

「あ、いつもいつもご提供ありがとうございます」

自分を含めた薬師ギルドの者たちは薬草や花を自分で採取したり、詳しい専門家から譲ってもらう、買って仕入れることは珍しくない。
森に住まう魔女であれば尚の事、良い材料として活用できるだろうという信頼もありましょう。

「私も育てる方はあまり得意とは言えませんので……その際はまたお声掛けします」

店を開き、定期的に遠征する傍らで薬を作る都合上、育てる時間は難しいしコストもかかる。
料理人が農家に感謝するのと同じで、しかし興味を示す羨望の眼は変わらずに。
ぎこちなく口許は線を結んだ。
(24) 2024/01/27(Sat) 13:12:15

【人】 薄荷 アンジュ

「ドレス……お食事……ご飯……。オトナって感じがする」

ここではともかく、他所の国ではまだ未成年として扱われる年齢だ。
祝福を受け、こうした祭り煌びやかな服を着て、ちょっとオシャレなお食事とか。
憧れがないわけではないけれど、親睦を深める意図もあるのだろう。

「現に一人は足早に去って行きましたから、咎められることもなさそうなので。自由にして良いのだと思います。
 ご飯に行ったり、お散歩したりしても咎められないかと」

自分以上に緊張と不安の面持ちのファリエへと。自分の方は幾分か和らいできたのでそう語り掛けた。
(25) 2024/01/27(Sat) 13:13:23

【人】 番犬 グノウ

……目も利くか、と瞑目したまま感想を述べる。

「…………いかにも」
「………出自は俺にも分からんがな」

それはシヴァに伝えているように見えて、この場に居る全員に伝えているような言葉だ。不審で不遜な外面の自覚が、せめて判断は公平に行えるよう与えている情報のようでもあった。或いはそこまでを織り込んでいるとするのならば、この遮光眼鏡の男、舌だけではなく頭も回るが……。

「………この身は、生ける鎧(リヴィングデッド)と何も変わらん」
「…………魂の存在の在不在を証明することすら出来ん」
「……木偶に話しているか、生物に話しているか」
「………各々で決めてもらっていい」

鎧の中を反響するような音が響く。

「……男子だろうが、興味は持たぬほうがいいだろうな」
「………この中身に貴殿の期待するような物は入っておらんよ」
「……探って愉しい胎ではないことは確かだ」

何かの駆動音と共に、シヴァにシニカルに言葉を返す。
(26) 2024/01/27(Sat) 13:22:09
 


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