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【人】 村岡 薊――――ある日のこと [ モーニングコールに起こしてもらい、 ルームサービスで朝食を済ませると、 おもむろに携帯を手にして連絡先を探す。 かけたいところが見つかると、 スピーカーにして電話をかける。 1,2,3………… 3コールで電話先からは、 『村岡でございます。』 そう聞こえて、女性が電話に出た。 ] 私。高校の制服、一式送ってくださる? 着払いで構わないわ。 確か誰にも譲っていなかったはずよね。 (1) 2022/06/29(Wed) 16:50:15 |
【人】 村岡 薊[ 高校を卒業して久しい彼女だが、 記念品として定期的にクリーニングに 出されていることを覚えていた。 電話先の女性は少し驚いた声ではあるが、 了承を口にしている。 するしかない。 20を超えたというのに制服をどうするのか。 そう聞きたいのだろうと彼女は思った。 けれども、電話先に出ている人は家族ではない。 故に、彼女への質問は許されない。 ] (2) 2022/06/29(Wed) 16:51:46 |
【人】 村岡 薊今日中に発送して頂戴、ばあや。 また今度帰ることがあれば、会いましょう。 [ 優しい声色で対応をしたのち、長話をしないよう 彼女は電話を切ってシャワーを浴びることにした。 ルーティーンとして、朝と夜に汗を流すために シャワーを浴びるためである。 今日の予定は午前にエステ午後にヘアサロン。 ランチはどこかいいところがあれば程度で どこかに予約をしているわけではない。 食事を抜くことだけはしたくないので 最終的には検索をかけて食べる予定。 最近噂の薬膳料理のお店があったような。 ] (3) 2022/06/29(Wed) 16:52:39 |
【人】 村岡 薊最近自分で髪を巻いてないから、 いいアイロンがないか見てみないといけないわ。 [ 鏡に映る自分の姿を見て、 ふとあの頃のことを思い出す。 メイドに整えてもらっていた髪。 あのときは、前髪の形が崩れないよう、 毎日カチューシャを付けられていた気がする。 もちろん、激しく動くこともなく、 つけていても苦ではなかったけれど、 今の雰囲気からは想像がしにくい。 ] (4) 2022/06/29(Wed) 16:55:16 |
【人】 村岡 薊随分と懐かしく思ってしまうわ。 ……元気にしているのかしら。 私のお従兄様は。 [ いつしかのことを思いふけると、 シャワーを浴びなければと思考が戻り 彼女は温かなミストの中に入っていく。 ]* (5) 2022/06/29(Wed) 16:55:45 |
【人】 下村 真珠[東京に珍しく雪が降り 大切な受験の日だって言うのに 私の将来を決める手は雪に染まるみたいに白かった。 準備はして来たはずだったけど 手に持てるカイロを忘れてしまって はぁ、と息を吐いて誤魔化すように手を温めた。 受験会場だったか それともその手前の駅やバスだったか。 彼の事しか覚えてないから、その他の事は あんまり覚えてない。 カイロを貸してくれた彼に 私はなんと大切な受験の前だって言うのに ころりと恋に落ちてしまったのです。]* (6) 2022/06/29(Wed) 19:14:01 |
【人】 会社員 保科 宗二「薊、来週末か、再来週どこか予定は空いてないか」 [ラインで彼女に送った内容は彼女の予定を聞くもの。 一昔前、と言うほどではないが 前は彼女に予定も聞かず、明日会おう。 今から来れるか、などと一方的に連絡を取り そのまま彼女に欲望をぶつけていたりしたのだけど。 いや嘘だ。今も時々する。 しかし前に比べると予約を先に取ることが 多くなった気がする。 前よりも積極的に恋人を探しておらず 時間が出来たからか? 薊と呼ぶようになったのもいつからだったか。] (7) 2022/06/29(Wed) 19:37:03 |
【人】 会社員 保科 宗二「薊の制服姿が見たい」 [それはそれとして 予約の内容が酷かったりするのだが 今のところ、それで嫌われたりはしてないのだから 良いのだと勝手に思っている。]* (8) 2022/06/29(Wed) 19:40:42 |
【人】 香焼 章大なんで日本は受験シーズンが真冬なん。 普通に考えて凍え死んでもおかしゅうない。 そんでもって俺は東京のとあるバス停で、 受験先の大学に行くためのバスを 今か今かと待ってたわけなんやけども……。 「…………なぁ、もしかしてないん?」 目の前にいた同い年ぐらいのお姉ちゃん、 めっちゃ寒そうに手に息かけてるんやから、 これは察してしまう。忘れたんや。 受験生は万全に自分の体を温めるよう言われる。 なんでか?受験会場が寒いことがあるからやな。 かくいう俺も、ちゃぁんとポケットに2つ。 なんやったら途中でさらに寒くなった時用に 未開封品もリュックの中に入れてんで。 せやから、声かけてあっつあつのカイロ、 冷え冷えしてる赤くなった手の中に 半ば無理やり入れてあげて……。 (9) 2022/06/29(Wed) 19:43:38 |
【人】 香焼 章大それが、はじめましてのタイミングやった。 かわええ子やな、とは思てたけど、 受験終わるまでは、って頑張った。 連絡先交換したんは、その日の終わり? それとも入学式のときやったっけか……。 とりあえず、真珠と連絡先を交換してん。 高校にはあんまおれへんタイプで 最初らへんはちょい緊張してたな……。* (10) 2022/06/29(Wed) 19:43:58 |
【人】 村岡 薊[ 今日のエステはバストアップも兼ねたもの。 形が崩れていかないように、 定期的に行くようにしているもの。 それを気に入ってくれる人がいるから 惜しみなく手入れをしていく。 時間に間に合うように髪を乾かし、 下着を身につけて洋服を選んでいると、 何かの通知が来た音がして携帯に視線を移す。 彼女はその内容を見て急いで返事を打った。 ] (11) 2022/06/29(Wed) 20:04:09 |
【人】 村岡 薊『来週末いかがかしら? 特に何も予定をいれていないから、 お泊まりもどこかに出来るわ。 ご満足いただけると思っているから、 その日を期待していてくださいな。』 (12) 2022/06/29(Wed) 20:04:36 |
【人】 村岡 薊[ 偶然なのか、やりとりを聞かれているのか。 制服姿が見たいと言われてしまって、 彼女はくすりと笑うしかなかった。 連絡をくれた相手は、彼女が執着している、 何歳上か分からないくらいの年上の男性。 父親よりは年下であろうその人なら、 当日連絡を貰っても喜んで指定の場所へ赴く。 ] (13) 2022/06/29(Wed) 20:05:47 |
【人】 村岡 薊……………当日は念のため、念のためよ。 免許証を持っておこうかしら。 おじさまとお外にでることがあったら、 おじさまが買春してるって思われるもの。 [ そうはいいつつ、警察官に身分証を出すとなれば 恥ずかしくなるのは彼女の方かもしれない。 成人の彼女が、どうして制服を着ているのかと おかしな目で見られてしまうかもしれないから。 けれども、彼女は恐らく、大丈夫だろう。 彼女が彼女である限りは。 ] (14) 2022/06/29(Wed) 20:06:14 |
【人】 村岡 薊[ 洋服を選び、メイクを終わらせ、 ランドリーをフロントに任せて、準備完了。 外に出て、先に呼んでおいたタクシーに乗れば、 ふと思い立って、彼へともう1つ送った。 ] 『今週はお忙しいのかしら……』 [ 会う時間がないと言われれば、 顔がいい男を引っ掛けて遊ぼうかな、と 思いながら送信して、エステサロンへと。 彼の匂いが恋しくてたまらない。 名前を呼ぶのは少し恥ずかしく感じる。 それは多分、恋人の関係ではないから。 けれども距離感は恋人のような気も少し。 ]* (15) 2022/06/29(Wed) 20:07:03 |
【人】 下村 真珠──現在:大学構内 しょーた。 おはよぉ。 [白のシャツに黒のハイウェストのスカートを履いて 最近は少し暑くなって じんわりと玉の汗が額に浮かぶ頃。 授業が始まる前に彼の姿を見つけて わたしはたたっ、と駆け寄って軽くハグをする。] (18) 2022/06/29(Wed) 20:31:26 |
【人】 下村 真珠今日もしよーたの家に 行っても良い? [授業が終わるまで待っていられないしと 彼を朝から見つけてそんな事を。 最近は彼の家に行くことが増えた気がした。 海に行こうとかも計画はしてるけど 家でのんびりするのだって好きだから] (19) 2022/06/29(Wed) 20:33:48 |
【人】 村岡 薊[ 彼の返事を待てば良かった、と 送信した後に彼女は思った。 すれ違うように今週のことを聞いてしまった。 来週末の予定はお泊まりが確定。 というより、今から返事をして確定させる。 ] 『是非!おじさまがいらっしゃる時間に、 お邪魔するようにするわ。 1日お家にいらっしゃるの?』 (20) 2022/06/29(Wed) 20:43:47 |
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