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【人】 客 葉月『さあ、今年も残すところあと──、』 [テレビの中から、芸能人たちの明るい声が聞こえてくる。 今年の冬は記録的な暖冬で、年の暮れだというのに結局雪一つ降らなかった] ぴろん。 [スマホの着信音が鳴る。 貴方がそれに目を通すなら、画面に見知った名前を見つけられるだろう] (0) 2023/12/24(Sun) 0:00:00 |
【人】 高野 景斗[ ローストチキンが骨だけ、になる前に 他の料理も運ばれてきただろう。 トレードマークのキャスケットの代わりに 白い球体が、彼が動く度にふわふわと揺れる。 食べ方についで笑われたなら ] こう食べるのが礼儀な気がして。 [ そう笑い返して。 特別な日の特別なご馳走を。 気の合う友人と。 笑い声で賑わう特別な場所で。 順調にグラスの中身も、皿の上も減らしていく。 楽しい時間は、瞬く間に過ぎ去っていくもので。 一人、また一人と店を後にしていく。 帰り際のお客の一人から"雪だ"という言葉が 聞こえてきて ] (2) 2023/12/24(Sun) 12:42:04 |
【人】 高野 景斗[ 店内で待てるようにと気遣ってくれた事を ありがたく思いながら。 彼の支度を待ち、家路へ着く。 ] 冷えるねぇ [ 白がちらつくと、深い夜もわずかに 明るく見えてくる。 まだ積もるまででもない道を踏みしめながら ] 帰ったらまず、お風呂入ろうか [ スマホで家電に指示を送る。 ] (3) 2023/12/24(Sun) 12:42:20 |
【人】 高野 景斗 そう言えば今朝届いたんだ こたつ。 お風呂あがったら こたつでシャンパンと、みかん どう? [ 組み合わせ的にはどうだ、という ところではあるが、覗き込むようにして ほんの少しの夜更かしの、誘いをかける。* ] (4) 2023/12/24(Sun) 12:42:51 |
【人】 瑞野 那岐[ガーリックブレッドに ルッコラの効いたサラダパスタ。 スープは定番のミネストローネ。 どれもローストチキンと相性のいいものだ。 二人の腹に収まっていくのを眺めつつ、 グラスが何度か活躍する頃には すっかり取皿も空になっていて 客足も途絶えていただろう。 閉店後には従業員用のバックヤードに移動してもらい 主の居なくなったテーブルを拭き上げていく。 戦場だった厨房も、 朝訪れた時のように磨きがかかっていた。] (5) 2023/12/24(Sun) 14:03:06 |
【人】 瑞野 那岐[サンタの帽子を脱いで元の姿に戻り、 小さな箱を抱えて、待ち人の元へと向かう。 お待たせしました、と声を掛け外に出れば、 白い粉雪が舞っていた。] ああ、やっぱり、雪が降ったんですね。 [空を見上げて呟くように零し、 冷えるという彼を見上げて頷いた。 イブから年末にかけては降りやすいとは聞くが まるで神がタイミングを見計らったように イブの日に雪が降らせるのは偶然か、どうか。] (6) 2023/12/24(Sun) 14:03:21 |
【人】 瑞野 那岐いいですね、温かそうで。 [隣で端末を弄る彼に軽く同意する。 喋る度に白い息が空気に溶け込んでいく。 どうやら風呂だけでなく、今日はこたつもあるらしい。 こたつとシャンパンというミスマッチさに ふ、と眉尻を下げて笑う。] それと、デザートもまだだったでしょう? タルト、ありますよ。 [手にしていた小さな箱を軽く掲げてみせる。 自宅についてからと考えてはいたが、 誘いをかけられたら中身をネタばらしを少し。] (7) 2023/12/24(Sun) 14:03:42 |
【人】 瑞野 那岐[明日もクリスマス当日が残っている為、 午前中にはランチの準備に 店には向かわないといけないだろう。 それでも一般的なサラリーマンたちよりは 夜更かしできる店で良かったと思う。 アスファルトを白く染めていく雪を眺めながら ゆっくり、帰路を踏みしめていく。*] (8) 2023/12/24(Sun) 14:03:54 |
【人】 高野 景斗[ ホワイトクリスマス、を満喫する帰り道。 芯から冷えるような寒さに、恋人たちが 寄り添いたくなる気持ちを密かに、理解しつつ ] これからもっと降るだろうね [ 空を見上げて呟く彼>>6に答えつつ 家電への指示が済めばスマホはポケットへ しまい込む。まだ積もっていないとはいえ 足元が悪いのは間違いないので。 ] 少し落ち着いたら、お鍋もいいよね [ クリスマスにシャンパンまではそれらしい 組み合わせであったが、みかん、にこたつ 鍋と話題がそれていけば、ミスマッチに拍車が 掛かる、が。 ] タルト?嬉しい。 好きだな、タルト [ 好きだった――ではなく、好きになったひとつ。 箱の中身のネタバラシ>>7を聞けば家路へ向かう 足も少し早まる。 ] (9) 2023/12/24(Sun) 14:30:54 |
【人】 高野 景斗―― 自宅 ―― おかえり。 [ ただいま、の前にそれを告げ、 流れるように、自然におかえりのキスを贈り タイマーが仕事をしてくれていたおかげで ほんのりと温かい室内へ入っていく。 ちょうど良いタイミングで、湯張りを 終えた給湯器がぴろり、と鳴ったので ] 先お風呂どうぞ? [ と、彼を浴室へ促して コートとマフラーを受け取りハンガーへ掛ける。 入れ替わりで自分が浴室へ入る頃には、 買ったばかりのこたつが良い仕事を、 してくれているだろうという算段。 ] (10) 2023/12/24(Sun) 14:31:13 |
【人】 高野 景斗[ タルトの入った箱は、冷蔵庫へ 明日のスケジュールをスマホで再確認したなら さっさとダイニングのケーブルに繋いでしまい 二人分のグラス、茶菓子用の器に みかんを積み、クリスマスソングの 流れるラジオに耳を傾けて。* ] (11) 2023/12/24(Sun) 14:31:22 |
【人】 瑞野 那岐[雪が降ると手を伸ばしたくなるのはどうしてか。 冷たいと分かっていながらも、 降りてくる雪に手を伸ばして結晶を水に変えていく。 もっと降るという言葉には苦笑を零して] 積もる程は、困りますけどね。 [都内の交通機関は天候で麻痺しやすい。 積もる程になれば道はすぐに凍ってしまうだろうから。 鍋の提案にも軽く相槌を返しつつ、 流れで食べ物の話になったなら。] (12) 2023/12/24(Sun) 15:50:08 |
【人】 瑞野 那岐[そんな夜気の寒さを抜けて彼の家に赴けば、 冷えた頬を彼の唇が温めてくれた。] ただいま。 [お邪魔します、というより、いつの間にか ただいま、と口にするようになった玄関。 冬の生地の厚いジャケットを脱いでも 室内は暖かさが残っていた。] 先にいいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて。 [と断りを入れたものの、体力仕事の料理人。 冬でもほんのりを汗をかくくらいには汚れているので 早く汗を洗い流したい。──彼と居るのならば尚更。] (14) 2023/12/24(Sun) 15:50:32 |
【人】 瑞野 那岐クローゼット、触りますね。 [軽く頭を下げて自室でもないのに増えてきた 自身の着替えを手にするべく足を運び 勝手知ったる様子で準備をしてから浴室へと向かう。 ジョークの言える人間ならば、 一緒に入ります?なんて言葉も交わしたかもしれない。 そう考えて、一度。 浴室の前で足を止めて振り返ったけれど。] …………。 [構えてしまえば妙に気恥ずかしくなって、 口を閉ざし、ぱたりと扉を閉じた。*] (15) 2023/12/24(Sun) 15:50:48 |
【人】 高野 景斗 確かに、転んだりとか怖いもんね。 [ 積雪には幻想的な美しさや特別感があるものだけど 現実的に交通機関が麻痺したり、転んだり そういった側面も確かに、ある。 ] 鍋といえば、あそこのホテルは こっちより雪が振りそうだね。 露天風呂、雪景色だろうなぁ [ 春先に行った旅行地の事を思い出しながら ] また旅行に行きたいね 来年以降ならわりと休みに自由が効くだろうから [ 先の話しもしつつ、誇らしげに同僚を自慢する 様子には両手を上げて ] 今日もおかげですっかり 満腹です [ と笑っただろう。 ] (16) 2023/12/24(Sun) 17:06:03 |
【人】 高野 景斗[ 浴室へと向かう彼につい視線をやれば 目が合った、だろうか。 ――そのジョーク、もし言えたとしても 言わなくて良かった、と思うよ。 なにせ、ジョークだと思わず、 じゃあと乗り込んでいくのが目に見えて いたからね。 ぱたり、と扉を閉じる音がすれば ソファに深く沈み込んだ。 電源を入れたばかりのこたつは まだ温まるには至らないし なんとなくその小さな感動を味わうのも ふたり、が良かったから。 ] (18) 2023/12/24(Sun) 17:06:37 |
【人】 高野 景斗[ 共に居るようになって。 知ったことも多くあって。 知りたくなかったことも、それなりにあった。 小さな独占欲に振り回される己がいることとか。 ただそういう時には必ず、 彼でなければだめなのだと再確認し、 思う心を育ててきた、と思う。 何かを知るなら、味わうなら、 ふたりでがいい、とか そういうシンプルな愛の形があること 衝動のままに、ではなく 思い合うからこそ、触れ合いたいと思う心とも 折り合いはつけられるようになってきた、はず。 ] (19) 2023/12/24(Sun) 17:06:49 |
【人】 高野 景斗[ だから今夜は、穏やかに隣で眠るだけにしよう そう言い聞かせている時点で、折り合いもくそも あってないような、ものなのだけど。* ] (20) 2023/12/24(Sun) 17:07:01 |
【人】 瑞野 那岐[汗と汚れを洗い流して、頭からシャワーを浴びる。 鏡が曇っていくことに浴室の温まりを感じて、 ほっと息をついた。 サンタの帽子でついていた前髪の癖も 濡れてしまった今ではなくなって。 キュ、とシャワーを閉じてから張ってある湯船に 身を浸せばじんわりと身体の芯から温まる。 帰り道に彼が話していた旅館のことを 自然と思い出した。 初夏の緑が鮮やかだった時期の景色も 美しかったが冬場の寒空の下 雪が降る中で温度差を楽しむ露天風呂も さぞかし景観がいいことだろう。] (21) 2023/12/24(Sun) 21:08:16 |
【人】 瑞野 那岐『次に旅行に行くなら、 景斗さんが話していた方の温泉に行きたいです。』 [帰り道にはそう応えた。 始めてのドライブで桜の咲く頃に聞いた話。 そちらの実現はまだ叶っていない。 湯船の中で肌を撫でればちゃぷん、と水気が跳ねる。 旅行にノリ気だった彼の表情を思い出して笑う。 社会人になってからは旅行という旅行には あまり行く機会がなかったから擽ったい。 こうして彼と過ごす時間が 少しずつ、少しずつ増えていくのだろう。] (22) 2023/12/24(Sun) 21:08:39 |
【人】 瑞野 那岐[クリスマスの夜を、誰かと過ごしたことが ないわけではなかったけれど。 数年ぶりの『恋人』と過ごすクリスマスというのは いささか久しぶりな気がして。 あまり変わらない日常のようになっている現状に 少しばかり気後れてしまう。 かといって仕事上がりではどこかに寄ることもできず 申し訳程度のタルトぐらいしかない。 一つだけ用意しているものは、なくはないけれど。 そんなことを少し頭の片隅で考えながら、 少し火照ってきた身体が熱さを訴えて 湯船から身体を起こした。] (23) 2023/12/24(Sun) 21:08:49 |
【人】 瑞野 那岐……あ。 [そして、脱衣所に来てから気づく。 パジャマの上下は用意したものの、 その下に履く下着の準備を忘れていたことに。 ぽたぽたと髪から落ちてくる水気を拭い、 タオルを肩に掛けたままの状態で そっとリビングへと続く扉を開けて顔を覗かせる。] (24) 2023/12/24(Sun) 21:09:14 |
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