【人】 サラリーマン 御門 涼司[最初は怒っているからかと思っていた相手の態度。 それが素なんだと気付くのには時間は掛からなかった。 言葉遣いや態度が職場でまるで違おうと、 そもそも一人称が変わっていようと根っこは変わらなく見えたので 俺には些末な事ではあったのだけれど。] 僕と俺、たまに間違ったりしません? [そんな素朴な疑問を訪ねたのは 彼とプライベートで関わるようになってどれくらい経ってからだったか。] (9) 2020/10/25(Sun) 0:02:51 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a1) 2020/10/25(Sun) 0:05:05 |
【人】 魔砲少女 シオン―― オカエリ ―― [...は>>167手を避けて家の中に入った猫をじと眼で見た。 床の上に落とされたのはバッタだろうか。 黒い悪魔でないのは何よりだが昆虫であることに変わりはない。 早く入れろと催促したわりにはお土産がしょっぱいが、 ...はどや顔にも見えるハチワレにまた手を伸ばした] はいはい、ありがとう。 でも今の人間は昆虫は食べないのよ。 [...は視線を一度逸らした。 このまま手を伸ばしても逃げてしまうだろう。 ほんのり甘い香りがするのでもしかするとあの現場近くでバタを捕えて巻き込まれたのかもしれない。 いずれにしてもお風呂に入れなければならないだろう。 ...は立ち上がるとキッチンの上棚からチュールを一つ取り出した] ほらほら、こっちにおいで。 ブラッシングしてあげるから [...はハチワレにちゅーるを見せながら後ろ向きに進む。 進む先は風呂場である**] (10) 2020/10/25(Sun) 0:46:23 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 記念式典当日の朝は静かで穏やかなように見えた。 夜には厚い雲が覆っていた空はすっきりと晴れ 顔を出した太陽がその色を黒から紫へ、紫から蒼へと変えてゆく。 未だ踏み入れられていない部分の多い白銀を輝かせる。 眠っていた間に随分と天候が荒れていたことが、 様変わりした景色から見て取れるものの 吹雪など控えめに土を濡らす雨の如く他愛なく、心にも留まらない。 魔族にとってはそれが常識だった。 ] (11) 2020/10/25(Sun) 1:20:27 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ ……青空よりは、水に張った薄氷のほうが近い気がする。 視線の先にはそうした色をしたマントの後ろ姿。 幼少の頃、抱き上げて初めて外へ連れ出した時は そのまだ少女にも見えた愛らしい顔を好奇心で輝かせ、 あちこちを眺めては腕の中で暴れていた。 自分が吐く白い息を煙と勘違いし、 危うく口から後頭部まで魔法の水流で貫通されかけたりもした。 今やほんの少しこちらには届かないものの、すらりとした長身であり 自らの足で雪を踏み締め、前を歩く。 そんな我らが王が気にしているのは、昨夜の雪ではない。 朝から自分が困っている理由も、それとは違う。 ] (12) 2020/10/25(Sun) 1:20:41 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ あれは部下に長年調べさせている情報だ。 久しぶりに手に入った成果だというのに。 落とした場所は地下と見て間違いないだろう。 つい頭から抜けてしまうだけの理由も、その時あった。 取りに行く時間がこの大切な日にあるわけがなかったが、 オルフェウスは潔癖で神経質だ。研究施設には常に塵一つ無い。 既に見つけている筈だ。見られてもいい、陛下ではなければ。 そう思いながらも何度も頭に浮かび、失態を悔いてしまう。 辿り着くまでには忘れてしまわなければならない。 ] (13) 2020/10/25(Sun) 1:21:00 |
【人】 魔王 ウロボロス……話には聞いていたが、酷いものだね [持ち上げた右腕、指で持ち上げるように顎に手を当て目前を見つめる。 ────ここは人魔の領地を分かつ地点。 幾度見ても不思議な光景であると、魔族ですら口にする場所は 今はその要素を残しつつも、変わり果ててしまっていた。 誰かが意図して真っ直ぐに線を引いたように唐突に雪が無くなり、 斑でところどころにしかない緑と土が露出する地面へと切り替わる。 まるで入り込もうとする異民を威嚇する如く、 生きるべく種の違いを表していた。 此処には、つい先日まで境界の森と呼ばれる広大な森林が広がっていた。 勇者を阻む最初の関門、兵を潜ませるに適した歴史ある戦場。 しかし、今は殆どが魔族側にしか残っていない。 幸いにも全焼は避けられた、というよりは 雪と氷により炎が阻まれたのではないだろうか。] (14) 2020/10/25(Sun) 1:21:32 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスはい。 これ程の規模であったことが、原因の解明に難航した理由でしょう。 [ 答えながらこの事件について思い起こす。 傍らへ近づき、共に焼け跡を眺める。 魔族及び魔物は、聖魔法が扱えない。 人類のそれを遥かに超えた自己治癒能力が代わりとは言えるが、 境界の森の人類側に生息し、被害にあったのは 氷雪を避け在るべき場所から外れねばならなかった 比較的穏やかで弱い種の魔物。 いかなる時代いかなる場所、どのような種族であれど 一番に苦しみを被るのは弱者であった。 エルフ族と共に治療に励んでいるであろう、 迫害により人里を遠く離れなければならなかった魔女も 或いはその一人と、言うべきかもしれない。 ] (15) 2020/10/25(Sun) 1:22:17 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス……行きましょうか [ 背後から声が掛かる。あまり時間を取ることは出来ない。 振り返った先には魔馬が繋がれた数台の馬車がある。 一つは陛下と自分が乗り込み、 残りはそれぞれに幹部一名と幾人かの部下が乗る護衛用だ。 人類の中、唯一の異種族王として式典へ足を運ぶ御方につけるには 随分頼りない人数であるが、色々ままならないのだ。 以前の医術会議の警備に、良かれとして人狼族を付けた時も 理由は分かるとはいえ散々に各国から難癖をつけられる結果となった。 我々は相変わらず、人類の脅威であった。 ] あちらの王が、国で陛下をお待ちかねです。 [ さて、本日の予定はこうなる。 魔王城で馬車に乗り、境界地点を通って人類の領域へ 最も近い森の国より、転移魔法の装置を使用する。 別に歓迎されているわけではないが、あちらとしても仕方ない。 当国の王もその手段を使わねば何日も前に発たねばならぬのだから。 ] (16) 2020/10/25(Sun) 1:23:50 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 魔法により人魔の領域を繋ぐ移動手段は 終戦から50年後に両種族の合意を経て設置されたものの、 未だ人類へ恨みを抱き、摂関政治による方針に従わない下位魔族が 足取りを追われずに攻め込む手段として活用してしまった為 その後すぐに廃止され、現在まで徹底して禁止されている。 故に我々は、かつて世界の最果てと呼ばれた魔王領より 同じくあの時代世界の中心であった都へと、 手間の掛かるやり方で間に合うように向かわねばならない。 一番近いのは森の国、それは距離ではなく消去法の話だ。 一体誰があの頃魔王領の側になど国を作るだろうか。 数日前より城を出てしまえば、一見問題は無いように思えるが 陛下を人類の元で眠らせることに積極的な者はいない。 これが最善策だった。 先代王に愛されていた八本脚の魔馬スレイプニルらは、 軍馬としても使われた俊足であるのが、幸いである。 ] (17) 2020/10/25(Sun) 1:24:10 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 魔馬は夜明けの刻を駆ける。 焼け焦げの無く生い茂る緑が、やがて再び森へ変わる頃には 目的の国が見えるだろう。太陽は、頂点に座す為巡り昇るだろう。 式典が行われるのは、かつて聖都と呼ばれた都。 決して忘れ得ぬ始まりの場所。** ] (18) 2020/10/25(Sun) 1:24:29 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[ああまた昼を食い損ねた。 起きて一番に思ったことはそれで。 これなんだっけ、ってぬくいでかいのを 疑問に思ったのが二番目。 ああ、まだ帰ってなかったのか、って 思ったけど言えばまたびくつきそうだからやめておいた。 帰ってて欲しかったという意味じゃなくとも そう受け取るだろうことは何となく理解した。 晩飯には少し早い時間に牛丼を買いに走らせて、 久しぶりに食べると美味いなぁなんて 思いながら同時に こいついつもこんなんばっか食ってるのかなぁと 勝手に認識したら少し心配になった。 よし、野菜を食わせよう。 なんて謎の決意をしてみたけれど いつまで覚えているかはわからない。 明日には面倒くさくなっている可能性は大いにある。] (19) 2020/10/25(Sun) 2:01:31 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 腰か脚か、つかまえて転ばしちゃおうかな。 まさか溺れはないだろうし、飛びつくくらいでもきっと大丈夫。 でも私の考えが決まるよりもメイベルが動き出す>>1:194方が ずっと早かった。] ひゃっ、メイ、ベル……! [大きくジャンプした彼女。 というか私に向かってどこかの怪盗よろしくダイブしてくる。 え、って身構える間もなく大きな水飛沫が跳ね上がった。] んぷぁっ、ごほっ、ごほっ。 [ メイベルに押し倒されて水の中、反射的に彼女の身体へと すがるように手を回してしまう。 顔が水面下から出るまでには数秒間もなかったろうけど、 ちょっと水を飲んで噎せこんでしまった。] (21) 2020/10/25(Sun) 10:18:09 |
【人】 微睡む揺籃 アリアもぅ、メイベル……っ! なんでいきなり、こんなん、するのー? [ 座ったままで身体を起こせたなら、なじるように。 そうは言いつつも、メイベルの楽しそうな様子をみれば 本気で怒った表情にはなりきらなかった。] (22) 2020/10/25(Sun) 10:18:24 |
【人】 怪物皇女 メイベル──浴室── なんで? 先に勝負を仕掛けて来たのは そっちじゃない? なんでも卑怯も無いわ。 [>>22泉に飛び込み 同じように水面に顔を出して 彼女に勝ち誇って言う。 その後に、ぷっ、と笑ってしまったけれど。] はー、私の勝ちね。 それとも自爆で引き分けなのかしら。 はー……。 アリア、私の髪を洗いなさい。 身を清めないと泉に来た意味が無くなってしまうわ。 [>>0:249背中を流すと言う彼女の言葉を思い出して そう彼女に命令する。 メイベルの髪の長さは肩口よりやや長いぐらい。 髪油は泉のそばに置いてある。 一度泉から身体を起こして 縁の整えられた平らな岩の上に座る。] (23) 2020/10/25(Sun) 13:40:34 |
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