【人】 3年生 黒崎 柚樹[私に背を向け去って行く津崎を見つめ、滲んだ視界に瞬いた瞬間、天使が目の前に立っていた。 天使が告げた名は、松本さんと、私のもの。] …………津崎……。 [嬉しいけど。嬉しいのに。 膝が震えて、私はその場に座り込んだ。 津崎が壊した細かな破片が、膝の下、じゃり、と音を立てた。**] (1) 2022/09/12(Mon) 0:05:46 |
4年生 小泉義哉は、メモを貼った。 (a1) 2022/09/12(Mon) 0:06:30 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a2) 2022/09/12(Mon) 0:09:15 |
【人】 3年生 津崎 徹太― レストラン ― [朝霞からのLINEに気づき、 とりあえず、レストランに走っただろう。 だが、その前に、目の前に天使は現れる] ――……わかった。 [もう、その天使にムカつくどころじゃなく、 それでも、レストランに飛び込むが、 朝霞の姿ももう、見ることはなかった]** (2) 2022/09/12(Mon) 0:11:41 |
2年生 松本志信は、メモを貼った。 (a3) 2022/09/12(Mon) 0:14:53 |
【人】 2年生 松本志信 なんで死にてぇやつが死ねなくて 死にたくねぇやつが残んだよ。 [世界は不公平で不平等で理不尽で生き辛くて どうして、どうして、どうして。…どうして? どうして俺の一番の望みは、願いは、いつも叶えられない。 祈りは、慈悲深い悪魔には届かない。] (9) 2022/09/12(Mon) 0:32:16 |
3年生 津崎 徹太は、メモを貼った。 (a4) 2022/09/12(Mon) 0:35:08 |
【人】 4年生 小泉義哉―― 現在:レストラン ―― 俺は、まあ覚悟はしてたから。うん。 ……お前こそ、大丈夫、……じゃない、よな。 [ “普通”ではない義哉は、こんな状況にも関わらず、 割と心は落ち着いていたのだが。 津崎はきっとそれを共感できないと義哉は思ったから、 労わるような言葉を投げかけることにした]** (10) 2022/09/12(Mon) 0:37:41 |
【人】 2年生 松本志信─林檎頭の絵の並ぶところ─ [気が付けば知らない場所にいた。 夢の中だからか、たぶん、ホントに気づいたらそこにいた。 林檎頭が並んでて、服から察するに閉じ込められた俺たちの絵。 俺、黒崎ちゃん、小泉くん、津崎くん。 それ以外は綺麗な林檎で描かれてる。 あー、ね。 戻ったら綺麗になんのね。悪趣味。 んで俺と黒崎ちゃんのも綺麗な林檎に変わるってわけか。] はは。 [もう笑うしか、感情を逃がす方法がない。] (11) 2022/09/12(Mon) 0:38:07 |
4年生 小泉義哉は、メモを貼った。 (a5) 2022/09/12(Mon) 0:40:00 |
【人】 2年生 松本志信[やるべきこと。は、なんだ。 俺は何をしなくちゃならない? 黒崎ちゃんの無事を喜ぶこと。 還ってった工藤ちゃんや朝霞ちゃんに未来を願うこと。 小泉くんにお願いを、いやむしろ逆に願いを聞いて。 津崎くんに─── 津崎くんに ] (13) 2022/09/12(Mon) 0:44:16 |
【人】 2年生 松本志信[──慟哭。 屋上で赤い血だまりの渦に津崎くんを見つけた時と同じくらい いや、もしかしたらそれ以上。 滅多に出さない大声がどこまで届くかなんて知らない。 どうでもいい、なんでもいい。 殺さなきゃいけない。 この中で消えていいのは俺自身だけ。 他の誰でもだめだ。 喚き散らしながら目の前の絵画をズタボロになるまで引き裂いた。 引き裂いても引き裂いても、何をしてもどうしてか元に戻る。 悪魔に決められた運命の呪い。 だったら] (16) 2022/09/12(Mon) 0:55:12 |
【人】 2年生 松本志信 ッ …、────!!!!!! [くるり、ナイフを内側に向けて振り下ろした。 黒いTシャツを突き抜けて、皮膚を破り、刃が肉を割く。 痛い、すげぇ痛い。 痛いけど、まだ死なない。──死ねない。 ナイフを抜いたら一気に辺りに林檎の匂いが広がった。 染み出した赤。どうせこれも幻覚だって言うんだろ。 もう一度、もう一度、数度、狂ったみたいに繰り返して。 そこら中に赤を、果汁を、撒き散らしていく。] (17) 2022/09/12(Mon) 1:00:52 |
【人】 2年生 松本志信死なせて、くれよ…っ もうなんも、なんも、望まねぇ、から 許して、くれよ、なんにも、いらねぇから…ッ も、…、…生きても なんて いわねぇ、 か ら … (18) 2022/09/12(Mon) 1:03:48 |
【人】 2年生 松本志信[神様なんてのがいるんだとしたら、これは罰なんだろうな。 大事な友人たちの中に優劣をつけた罪。 人の命を天秤にかけた罰。 一瞬でも 「また喫煙所で」 とりとめもない、言葉遊び。 出来たらいいなって思ってしまった。 こんなクソみてぇな空間に、置いてなんて行けるわけないだろ。 津崎くんが死ぬか、小泉くんが死ぬかなんて 考えるだけでも反吐が出る。] ッ、ぅあ…、…ぁ゛…──!!! [醜いしゃがれた声を上げながら痛みに倒れ込む。 溢れた涙で、もう何も見えない]* (20) 2022/09/12(Mon) 1:13:55 |
2年生 松本志信は、メモを貼った。 (a6) 2022/09/12(Mon) 1:21:05 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[死んでもいいと思っていた。 死んだら楽になるのかなと思っていた。 去年あたりから、心の隅で。 思うまま走れない自分に失望して、将来への道筋が何も見えてこないことに焦燥を覚えて、男として生きるつもりなんてないのに"女の子"にも到底なれない自分に絶望して。 けど、死にたくないと思うようになった。 助かりたいと心から願い続けていた。] (21) 2022/09/12(Mon) 6:25:18 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[好きだ、と思って、でも告げる事なんて許されないと思っていた人に、好きと言われて。 でも、傍らに立つ事なんて許されないし、怖い、と思う私に、 "他から見た時にどうこうは知らない"って。 "オレは恥ずかしくない"って。 そう告げてくれた彼が還っていった現実に、私も還りたいと思った。 私を幸せに出来たら良い、と照れくさそうに笑ったあの人を、私が幸せにするんだ、って。思った。 だから、これは、とても嬉しい────ことなのに。] (22) 2022/09/12(Mon) 6:27:07 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………だれか、叫んでる……。 >>15 [蹲っていた瓦礫から、緩慢に顔を上げる。 多分、そう遠くはない展示室。 津崎の声とは違う。 小泉さんは……私に救急箱を渡しに来て >>4:354 、朝霞さんの元へ戻ると口早に告げていたから、多分だけれどこの辺りには居ないはず。] 松本さん……? [今日、一緒に還る人。私の"先輩"。 私は小泉さんから渡された救急箱を手にしたまま、聞こえた声の方向へと歩き出した。 まるで導くように、微かな物音が聞こえる。布を切り裂くような音 >>16 、啜り泣くような、苦しげな、吐息混じりの声?悲鳴?慟哭?何を言っているのかまでは、聞こえなかったけれど。 辿り着いたのは、"異変"が訪れてから一度も足を向けることのなかった、特別展展示室。 そう、そこには、林檎頭の絵 >>0:177 と、好きだと思った絵 >>0:178 が飾られていた場所で────。] (23) 2022/09/12(Mon) 6:44:18 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹………………っ。 な、に、してるんですか……ッ!これ……! [津崎同様、松本さんも着ているシャツが変わっている。 ああ、津崎の"ちょっと血でかなりべとべと" >>4:240 に松本さんも関わっていたんだろうかと思いつつ近付けば、そのシャツはずたずたに裂けていて、そこからは、赤色と林檎の香が散っていた。 傍らには、赤に染まったナイフまでが落ちていて。 "ここ"では死なない。死ねない。 けれど、痛みはちゃんと感じる。 ナイフで傷つけてしまった私の左手は、今も時折、ツキリと痛む。] 死のうと、思ったんですか……? [救急箱は何の役にも立たないかもしれないけれど。 私は松本さんの傍らに跪いた。**] (25) 2022/09/12(Mon) 7:00:11 |
【人】 4年生 小泉義哉[ 命に優劣があるのなら、 別に劣の評価を付けられても構わなかった。 問題は、この世界では劣側の人間が 必ずしも死ぬとは限らないということで] (26) 2022/09/12(Mon) 7:11:26 |
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