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【人】 ツァカリ[連れてきた家畜は愛馬一頭と、牛二頭だ。 牛は親子。仔は自分の親からしか乳を吸わないし 仔に吸わせてからでないと乳を絞ることは出来ない。 他の家畜と違って繁殖期が決まっていないから 冬にも乳を分けてくれる有難い存在だ。] 群れから離して悪いな よくついてきてくれた [そんな風、労いの声をかけながら 彼らの背に積んできた荷を 下ろしていった。 食糧や、着替えや、毛皮や、狩猟武器、 それと囲いのための材料だ。 左腕と短い右腕と、足とを使って、 器用に牛たちの寝床を組み上げていくと、 段々と身体が温まってくる。吐く息が白い。] (0) 2021/12/01(Wed) 0:15:48 |
【人】 ツァカリ[そうして出来たばかりの囲いに、牛を導いた。] 少し狭いが許してくれ [明日は搾りたてでうんと美味しいのを 装具士の彼に振る舞いたいから、 よしよしと親子を撫でた。 我々遊牧民の生活は 素朴で垢抜けない印象だと言うものがいる。 あまり魅力は感じて貰えないかも知れないけれど 少しでも気に入って貰えるものがあると良い。 警戒心が強く睡眠時間も短い馬は 普段通り放ったままにしておく。 愛馬は特に賢いから、朝必要な時間になれば 探しに行かずとも勝手に戻ってくるだろう。] (1) 2021/12/01(Wed) 0:17:29 |
【人】 ツァカリ[ふっと息を吹きかけると、視界に舞うものがある。 現れた艶のある白肌に、 高貴な青の階調がよく映えていた。 庶民には馴染みの薄い、綺麗な色つきの磁器。 決して安い物ではないだろう。 遊牧から足を伸ばして、様々な町に行くが、 こんな筆遣いの食器は見たことがなかった。 どこのものだ? 品自体の珍しさも気になるが 肉を置けば青空の下が如く 野菜を添えれば冬を装い 魚を載せれば泳ぎ出しそうで ────食事を楽しむ人の持ち物だろう。 自分の中にある家主のイメージと、繋がらない。] (4) 2021/12/01(Wed) 0:28:29 |
【人】 ツァカリ[好きに使っていいとのことだから その通りなのだろうけれど 触れるのに躊躇する。 使わないものなら食器用の棚の上だろうと退けて 他の棚に溢れている義肢でも置き出しそうなのに そうはされていなかったのだ。 長老がユルタの中に飾っている 奥方の肖像画のように 見た目以上の何かがある気がして ひとつしかない手で持つには重すぎる。] (5) 2021/12/01(Wed) 0:29:00 |
【人】 ツァカリ[……結局は、使わせて貰うことにするのだが。 使っていいと言われた好意を拒むのも なんだか違う気がしたのだ。 大皿一枚と、カップ二つ。 黒シャツに埃がつくのを厭わず 大事に抱えるようにしてシンクへと運んだ。 汲み置かれた水をかけて濯げば 皿とカップは輝きを取り戻した。 彼らは使われる日を もうずっと待ち侘びていたかのようだ。 それは勿論、己ではなく、持ち主の彼に。] (6) 2021/12/01(Wed) 0:29:14 |
【人】 ツァカリ[シャツを叩いて埃を落とす。 持参した食器も軽く水で濯いだ。 パンとチーズを金属製の皿に載せ 暖炉の傍で温めておく。 羊肉はナイフで一口大に切ってから 串に刺して岩塩とクミンをかけて 暖炉の炎で炙る。 肉の中まで火が通り 表面に程よく焦げ目がつけば 大皿の上、6本の串を扇形に並べていった。 放射状も良いが、 こんなにも鮮やかな青空の色を 全て覆い隠してしまうのは勿体ない。] (7) 2021/12/01(Wed) 0:29:47 |
【人】 ツァカリ[暖炉に近い方の長椅子側の テーブルの上に、カップを二つ並べた。 カップの間には大皿を。 向かい合って座るのも良いけれど、 より近くで話を聞きたいと思うから。] (8) 2021/12/01(Wed) 0:30:23 |
【人】 ツァカリ[さて、彼の様子はどうだろう。] ダアト殿 簡単で悪いが、食事の用意が出来た 夕食の時間にして大丈夫か? [近くに行けば、軽く肩を叩き、訊ねる。 窓の外には闇が広がり、 暖炉の薪がパチパチと音を立てていた。*] (9) 2021/12/01(Wed) 0:30:36 |
【人】 ダアト[細部に至るまで 拘りを詰め込んで、詰め込んで、詰め込んで…、 決して妥協はしないから 構想どおりに行かない箇所は 試行錯誤を繰り返し、何度も何度も作り直す。 これほど純度の高い 魔法石を使ったことが無いせいで 想定の更に上をいく能力が出てしまうのは 嬉しい誤算だった。] こんな微々たる魔力で… すごいな、 [くつくつ、笑いが込み上げてしまうくらい 面白いように魔力が増幅される。 これを反応速度に変換すれば どのくらい俊敏さが強化されるのか。 考えているだけで、血が沸き立ってくる。] (10) 2021/12/02(Thu) 10:49:42 |
【人】 ダアト[口の悪い先輩職人から 半分イッてる、と 揶揄されたこともある目つきは 見られてしまっただろうか。] …あぁ、ツァカリ様 集中していたもので、すみません。 勿論、大丈夫ですよ。 [気になりつつも 作業用の丸椅子から立ち上がると、 笑顔で彼に向き直った。] (12) 2021/12/02(Thu) 10:53:49 |
【人】 ダアトお腹の減る すごく、いい匂いですね。 [くん、と もう一度大きく吸い込んで 期待の眼差しを匂いのする方へ馳せてから] 手を洗ってきます。 [弾むような足取りで、シンクへと向かった。]* (14) 2021/12/02(Thu) 10:56:34 |
【人】 ツァカリ[気付かれていないのをいいことに 様子を見させて貰うことにした。 ぶつぶつと呟きながら動かされる 彼の大きな手と手の間 取り憑かれたかのような目が向く先 そこに自分の渡した石を見つけて笑んだ。] (16) 2021/12/03(Fri) 9:08:43 |
【人】 ツァカリ[物で釣るようで悪い気もするが、 彼の心を得る為ならば何だって利用しよう。 初めての恋だ。 ────そして最後の恋にもしたいと思っている。] (18) 2021/12/03(Fri) 9:10:25 |
【人】 ツァカリ[彼は届く食事の匂いを褒めてくれて、 高い鼻をかわいらしく動かしていた。>>14 仕事に集中していた時の彼は遠かったが、 近くに来てくれたことに幸せを感じ微笑む。] ああ [手を洗ってくるというのに頷き、一人テーブルに戻る。 持ってきた荷物から馬乳酒入りの羊の胃袋を取り出した。 遊牧民にとって一般的な 液体の保存容器であるそれには 街で買った氷系の魔術符を貼り付けて、 中身の冷たさと鮮度が保たれるようにしてあった。 馬乳酒は野菜を殆ど摂らない自分達にとって 貴重な栄養源で、度数が低く子供から大人まで飲む。 発酵がどんどん進んでしまうから 夏から秋にだけ飲めるものであったが 符のおかげで冬にも持ち越せた。] (21) 2021/12/03(Fri) 9:15:17 |
【人】 ツァカリ[二つのカップに、乳白の馬乳酒を同じだけ注ぐ。 酸っぱくて癖があるが、 身体のためなのでそこは我慢して頂こう。 口に合わないようなら明日町に野菜を買いに行くか。 今日はパントリーを覗かなかったけれど、 彼も何か買っておいてくれたかも知れない。>>5:11 馬乳酒のあとの二杯目には、葡萄酒をと考えている。 これも余り度数は高くないが、香辛料と薬草入りで、 疲れているものには眠気を齎すものだ。 彼はどうも、仕事に熱が入りすぎて 彼自身のことを蔑ろにするきらいがあるので 飲ませて早々にベッドに入れてしまおうという魂胆だ。 尤も、アルコールが得意でないなら、 馬乳酒だけでも十分酔ってしまう可能性はあるけれど。 食べたあとまた仕事に戻るなんて言わせない。] (22) 2021/12/03(Fri) 9:15:57 |
【人】 ツァカリ[暖炉の近くの床にしゃがみ込み、 柔らかくなったチーズをナイフで切って、 小ぶりなパンに塗りつけた。 長細いフォークに刺して、暖炉の火でパンを炙る。 チーズのこんがり焼けたところと とろぉ……っと溶けたところが仲良く同居したパンを 金属製の小皿に載せて、それぞれの席に置けば、 シンクから来た彼と並んで座ろうか。] これは羊肉の串焼き パンについてるのは山羊の乳から作ったチーズ そしてこれが馬乳酒だ 馬の乳から作った酒で、栄養を補うために子供も飲む 口に合うと良いのだが [一つずつ簡単な説明をして、カップを手に取った。 上等なものだからぶつけずに 軽く持ち上げるだけの乾杯をして、馬乳酒を口に含む。*] (23) 2021/12/03(Fri) 9:17:26 |
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