人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[お店で選んでくださっているお姿と
 崩さないよう、丁寧に持ち帰ってくださった気遣いを
 想像しながら頬張るのは

 口の中に広がる、とろける甘さと相まって
 幸せの極地で。]



   ほぁぁぁぁぁぁ‥‥‥



[この時は、流石に天国が垣間見えた。
 ちらっとだったけど。]*
 
(265) 2020/05/30(Sat) 14:48:09

【人】 部隊長 シュゼット

>>-179彼女のぬくもりが、柔らかく振ってくる。
気を失っている間に、僕も涙を流していたらしい。
彼女の頬を伝った水滴は僕へと振ってきて、
僕の流したそれと混ざり合って一つになった。

>>-180見上げた位置にある彼女の顔は、ぼろぼろだ。
止まらない様子の涙を拭ってあげたくても、
傷だらけの体を手当てし、労わってあげたくても、
僕の体は、さっき少し頭を浮かせたのが限界で、
これ以上動かせそうになかった。]

  ……僕は、酷い奴かもしれない。
  ルークがこんなに、痛そうで、
  また、僕が君を、泣かせてしまっているのに。
  
[いつもなら、手当しないとって、
心配でたまらなくなるところだっていうのに。]

  今、僕はこんなに嬉しくて……いいんだろうか。

[自然と零れたのは、そんな言葉だった。
今、僕の胸を満たすのは。
二人とも無事で良かったという喜び。
こうして、僕は僕のまま、全てを失わずに、
ルークと共に居られることへの、幸せだ。]
(266) 2020/05/30(Sat) 16:01:11

【人】 部隊長 シュゼット

[義手を含めて持ち上げるのは厳しいと思うけど
身体の向きを変えるぐらいなら、彼女にも可能だろう。
あちこちに負荷がかかっているのを感じていたので
>>198楽な体制にして貰えて、ほっと一息。
胸に耳を押し当てて、僕の無事を実感しているような
そんな仕草が可愛くてしょうがないのに、
>>200揺れる尻尾が感情をよく伝えてくれてるのに、
全く動けないのがもどかしいったらない。]

  折角無事で会えたのに、酷いや。

[顔を隠してしまったルークに、くすくすと笑う。
そんな、尻尾がとてもよく見えてたし、
顔を僕の胸に埋めてるということはつまり、
僕の耳が鼓動の音を拾うのも容易な距離であって。

僕の心臓の音だってそりゃあ早くなってただろうけど
満身創痍で、体力も使い果たしているからか、
目が覚めた直後のことはそれほど気にならなかった。

 (―――これ、僕も後で、穴に入りたくなるほど
  恥ずかしく思うのかもしれないなぁ。)

そうは思いつつも、見ないという選択肢はなく。
視界の下の方で揺れ続ける真っ白い尻尾を
僕はじっと眺めていた。]
(267) 2020/05/30(Sat) 16:02:48

【人】 部隊長 シュゼット

[……まあ、でも。ずっと黙ってるのもと思ったし
指摘された彼女の反応も見たくって。
動けないまま、笑いながら言ってあげる。]

  あのね。ルーク。
  顔を隠してるところ、悪いんだけど。
  ……尻尾。凄い、嬉しそう。

[僕に意地悪したくなるルークの気持ちが
なんだかようやく、わかった気がする。]
(268) 2020/05/30(Sat) 16:03:12

【人】 部隊長 シュゼット

[戦場となっている外からは、
まだ戦いの音が聞こえていたけれど。
戦況は悪くはなっていないようだった。
一応、襟元に無線はついているが、僕のは近距離用だ。
第一攻撃部隊達の通信はここでは拾うことが出来ず、
心配ではあったから……
外の機獣の攻撃音が少なくなってきてるのを兎耳が拾えば
窓の方を見上げて、安堵した。]

  ほんとは、僕が。
  ルークを医務室まで運んで、って
  できればよかったんだけど

  動けそうになくて……こればかりは、ごめん。

>>201的確に、ペンギンに指示を出すルーク。
救急キットも、義足も到着したとして
ここから医務室へ、僕はどうやって運ばれるのだろう。

そのときは、ルークは運ぶ役にはならないで
白い尻尾を揺らしながら医務室へと先導して歩き。
その後ろを大勢のペンギン達が担架替わりになり、
ペンギンの上に担がれて運ばれる
……なんていうのを想像してしまって。

もしそうなったらこれから暫くは、僕もルークも
部隊の子達からネタにされそうだなあなんて思い。
少し、笑う。]
(269) 2020/05/30(Sat) 16:06:15

【人】 部隊長 シュゼット

  足も動かないのに。
  僕みたいに痛いの、我慢できるわけじゃないのに。
  こんな状態でも、僕や、皆を治すことばかり。
  
  やっぱり、ルークは、すごいや。
  きっとさ。頑張ってるルークを見たら、
  皆、もう、ルークを葬儀屋なんて呼ばなくなる。
  
[一生懸命に職務を全うする彼女を眩しく見上げ
>>202うん、うん、と頷きながら。僕は微笑んだ。]
(270) 2020/05/30(Sat) 16:06:24

【人】 部隊長 シュゼット

[……段々と、瞼が重くなってくる。
さっきまでいた、水底での深い眠りではなく。
また起きたら僕は僕のまま目覚めることが出来る、
普通で、それが僕にとっては大切な、眠りだ。

―――さっき目覚めてからは、もう。
ここ最近ずっと僕に付きまとっていた、
起床後の頭痛はさっぱり無くなっていた。

だから、今度も大丈夫。
もう、妙な夢も見ないし頭痛もしないだろう。
そんな確信からくる安心でうとうととしていれば。
頭が持ち上げられ、柔らかくて温かなものが差し込まれる。]

  綿菓子みたいにふわふわで、あったかい。
  ……すぐ、寝ちゃいそうだ。

[頭を包み込む柔らかさは酷く心地よい。
ほんとは、もう少しルークと話していたかった。
でも、もう体力は限界のようだったし、
久々の、記憶の夢を見ない眠りへの誘いが
ルークの尻尾枕だというのは、とても嬉しかったから。
このまま寝てしまえたらさぞ気持ちいいだろうと。

そう思いながらも……寝落ちる際に、最後。
尻尾枕をしてくれる前に話してくれたこと。
その時は、僕は頷いて聞くだけだったけれど。
少し、僕からも話しておきたくて。>>203
(271) 2020/05/30(Sat) 16:12:00

【人】 部隊長 シュゼット

  僕は……正直、駄目だと思った。
  でも。深い水の中……夢のような場所で
  僕が全てを忘れそうになった時に
  ルークの手の温度が、伝わって来たんだ。
  
  君が、僕に話しかけてくれた全てが、
  ……ううん。今だけじゃない。
  これまでに、言ってくれた、してくれた全てが
  僕を、今この場所に引き戻してくれた。
  
  今。一緒にいられるのが。
  僕も、幸せなんだ。
  だから、これからも―――僕と、一緒に。

[一緒に居て欲しいと。
口はそう言いかけた形のまま、
ふわふわの枕に抗えず、僕は眠りへと落ちた。
寝顔は夢やこれからへの不安などなく、安らかに。]
(272) 2020/05/30(Sat) 16:12:45

【人】 部隊長 シュゼット

― 医務室 ―

[僕が次に目を覚ましたのは医務室だった。
……とはいえ、ここはいつもの医務室ではない。
今回の一斉攻撃を乗り切れたのは喜ばしいが、
この戦いはいつも以上の負傷者を産んだ。

基地の医務室一つでは賄えず、
空き部屋に簡易ベッドを追加でこしらえて、
臨時の医務室を何部屋も作ったようで。
今、僕は、そのうちの一つに入れられている。

……と。いう説明を、そこにいた軍医に聞いた。が。
目覚めてから僕はもうそれどころではない。
話される内容なんて、全然頭に入らなくて。

ある程度体が動くようになっているのをいいことに
軍医が僕のベッドから離れた瞬間、
ばふんっ!と、布団を頭から被って丸まった。]
(273) 2020/05/30(Sat) 16:13:24

【人】 部隊長 シュゼット

  (――――ッ!!!
    ぼ、ぼ、僕は、なんてことを…!!
    えっ、夢じゃない?夢じゃないよな??
    
    だって、ルークと、その、あんな、
    いやいや、嫌なんてこと全くなくて、
    嬉しいんだけど!!!!!
    そうなれたらいいなって!
    思ってたりも、したけど!!!
    
    で、でも!!心の準備が!!!!  )
(274) 2020/05/30(Sat) 16:13:48

【人】 部隊長 シュゼット

[起きた瞬間から、ルークを助けてから、
彼女の尻尾を枕にして寝てしまうまでのことを
何回も何回も思い出してしまって。
触れあった唇の感触とか!
想いが通じ合ったのはいいけど、
あんなストレートな言葉で言ってしまったとか!

髪や尻尾だけじゃなく、顔を真っ赤っかにした兎は
顔を隠すので必死だったらしく。

……布団で隠せているのは、
まるまった兎の、おなかから上の部分だけ。
ベッドの下の方から見ればズボンも靴下も丸見えで。
丸くて赤い尻尾がふわふわと見えて、揺れていた。]*
(275) 2020/05/30(Sat) 16:15:03

【人】 軍医 ルーク


  ――… 君がひどいやつなら、
  わたしだって、そうだ。>>266


[ 義手を使ってまともに動くことも出来ない様子を、
 いつもなら心配でたまらなくて、
 居てもたってもいられなくなるところ。
 今だって、直ぐにでも出来るだけの手当てをしたいとは
 思っているけど、
 それでも、いまこの胸を満たすのは、
 無事に戻ってきてくれたという喜び。
 彼が彼のまま、大切なものを失うことなく、
 傍にいてくれるということへの、どうしようもない幸せだ。

 それに、泣かせてしまっているというのなら。]


  泣いてるのは――嬉しいから。
  だから、いいんだ。
  それに、嬉しい、とか、悲しいとか、
  分からなくなっていたことだから。
  …わたし、こんな風に泣けたんだなって。  
(276) 2020/05/30(Sat) 19:29:17

【人】 軍医 ルーク

[ 断ち切れたまま戻ることはない、取り戻す必要もないと、
 置き去りにしていたことだった。
 それなのに、いつの間にか。
 結びあわされた糸が、手を伸ばして再び色彩を編むように、
 取り戻されていくのを感じていた。]


  笑ったり、泣いたり――
  幸せだと思ったり。
  君がくれたもの、
  君を大切だと思うわたしが、取り戻したもの。
  だから、嬉しいって思ってくれる方が、
  わたしは嬉しい。


[ 泣きながら、息を詰まらせながら、
 子供みたいな拙い精一杯の言葉で、そんな風に伝える。]
(277) 2020/05/30(Sat) 19:29:37

【人】 軍医 ルーク

[ 腕力はないが、患者の身体を動かすコツは心得ている。
 さすがに義手の重さはどうにもならないから、
 それ以外の部位を動かすことにはなったけれど。
 先ほどまでより落ち着いた呼吸を聞き、
 此方もほっと安堵の息をつき、胸に耳を当てて蹲る。

 ――で、今になって照れが来て、
 尻尾をぴたぴた言わせていたわけだが。]


  ひどい、とか、尻尾とか……!
  そういうことを、君は…!!


[ 聞こえてきたくすくす笑いに、益々顔が赤くなり、
 尻尾がぶわりと膨らんだ。
 絶対に顔を上げるものかと、服にしがみ付きながら
 聞こえてくる鼓動の音は早足で、
 それを意識すると、また頬にかっと血が上る。
 尻尾の揺れる動きはまた少し早くなったけれど、
 嬉しそうな尻尾、と言われたなら、
 その動きも止まって、ぴーんと張りつめ、
 ぎこちなく、そろり、地面へと降りてゆき。]
(278) 2020/05/30(Sat) 19:31:31

【人】 軍医 ルーク


  …… 莫迦、
  あとで、覚えてろ。


[ 恨めし気に顔を上げ、じーっと睨んだ。
 顔は真っ赤だし、
 口元は綻びたいのかぎゅっと結びたいのか
 ひどく難しい表情になっているし、
 まったく迫力なんてなかっただろうけれど。]
(279) 2020/05/30(Sat) 19:31:53

【人】 軍医 ルーク

[ それでもどうにかこうにか立ち直り、
 状況を確認する頃には、大分落ち着いてきて、
 ぺんぎんに義足の調達を頼む余裕も出てくる。
 動けなくてごめんと謝る声に、首を横に振った。]


  大丈夫。
  君は、あの機獣から守ってくれた。
  わたしだけじゃなく、皆のことも。


[ あのまま蛇型がここで暴れていたなら、
 どれだけの被害が出ていたか想像もつかないほどだ。]


  だから、此処から先は任せて。

  ……さっきも、今までも。
  戦えなくて、君が危険な目に遭っているときに、
  近くにいられないのが、怖かった。
  だから、出来ることがあるのは嬉しい。
  それに、彼らは君にとっても大事な連中だろう?


[ 医者として、戻って来る者たちを治すという使命感は、
 元よりあるけれど。
 それだけではなくて、力になりたい、
 出来ることがあるなら何でもしたいという望みでもある。
 だから、此処からは自分の仕事。]
(280) 2020/05/30(Sat) 19:32:47

【人】 軍医 ルーク

[ いまはゆっくり休んでいてほしいと、
 尻尾をそっと頭の下に差し入れて。
 だいじょうぶだよ、おやすみ――と、そっと耳を撫でる。
 その穏やかな表情に、あの頭痛は感じていないのだろうと、
 安堵を深くした。
 ずっと、不安だった。
 手を繋いでいると、忘れさせたりなどしないと誓っていても、
 いなくなってしまうかもしれないと、そう思うだけで、
 心臓が握りつぶされるような恐怖を感じていた。

 だから、水の中の夢の話を聞けば、
 いまでもどきりと鼓動が悲鳴を上げる。
 ――本当に、ほんとうに、
 帰ってきてくれて、よかった。]

  
  ……どこまでだって、行くよ。
  世界中のどこだって、水の中だって、
  ううん、世界の外だって。
 
(281) 2020/05/30(Sat) 19:33:54

【人】 軍医 ルーク

[ 温もりというには冷たいけれど、
 この手の温度を、感じていてくれたこと。
 彼の言葉のひとつひとつが、嬉しくて幸せで、
 あたたかくて、どうしようもなくて。

 “僕と、一緒に”
 その言葉の続きに耳をすましたのだけれど――
 続きの代わりに聞こえたのは、
 すー、と穏やかな寝息だったものだから。]


  ……、
   

[
そこは! 最後まで言ってほしかった!!!


 莫迦ー! 
 と思わず声を出しそうになるのを、何とか噤み、
 そっとその耳を撫で、おやすみ、と言った声は、
 自分自身でも聞いたことがないほどに、
 愛おしさを隠せずにいる、やわらかな声だった。]
(282) 2020/05/30(Sat) 19:35:32

【人】 軍医 ルーク

[ 最後の機獣が倒されたという一報が基地を駆け巡り、
 前線の兵士たちが帰還し、
 怪我人の搬送や戦闘後の機獣の処理が始まる。
 第二研究所の爆発を受け、爆発物等の確認は
 極めて入念に行われることになっている。
 ぺんぎんが運んできてくれた旧式の義足を取りつけながら、
 誰か手が空いたものに担架を持ってきてもらい、
 彼を医務室に運ぼうとしたのだが。]


  ん?


[ くいくい、と服の裾を引っ張られる。
 そこには、ずらりと並んだぺんぎんたちが、
 決意に満ちたきらきらした眼差しで此方を見上げていた。
 じい、と医務室のぺんぎんに視線を送れば、
 羽でしゅたっと彼を指す。
 先ほどの蛇型から自分たちも守られたと理解しているのか、
 それとも普段から仲の良いうさぎを運ぶお手伝いをしたい! 
 というところか。>>0:39]
(283) 2020/05/30(Sat) 19:36:21

【人】 軍医 ルーク


  多分、君たちには重いぞ? 
  この義手とか。
  人間が運ぶにしても何人かは要ると…

  ――
うわあ…?



[ 思わず変な声が出たのは、そう言っている間に、
 さらにわらわらっとぺんぎんが増えたからだ。
 近くの建物で息を潜めていた連中だろう。
 医務室の方角から担架を担いできた数羽が見えるに至り、
 まあいいか……と諦めた。
 この規模の戦闘なら、怪我人の搬送には鳥の手も借りたい。
 
 そのようなわけで、帰還した第一攻撃部隊隊員は、
 中庭で破壊され、停止した蛇型機獣の残骸を見て、
 彼らの隊長が基地を守ったということを知るだろうし。

 ―― タイミングによってはそれに加えて、
 見慣れない白狐に先導されたぺんぎん達に運ばれて行く、
 赤いうさぎを目撃してしまうことも、
 もしかしたら、あったかもしれない。>>269]
(284) 2020/05/30(Sat) 19:37:14

【人】 軍医 ルーク

  ―― 
医務室
 ――

[ それから暫くの間、
 医療班は負傷者の治療に総出で取り組むこととなる。
 出来るならずっと付き添っていたかったのだけれど、
 彼が目を覚ますまで、自分は自分のするべきことを――と、
 職務に打ち込んだ。
 それでも空き時間を見つけるたびに、
 臨時の医務室に顔を出し、様子を見ることは忘れない。
 人見知りのぺんぎんも、今回ばかりはと人前に出て、
 “おてつだい”業務に大忙しだった。

 自分が担当になった兵士は、
 相変わらず顔を青くする者もいれば、
 非常時にえり好みをしていられないと腹を括る者もあり。
 あるいは、フードを取った姿を見て、
 えっ…と固まっているようなのもいたが、
 あれは何に驚いていたのかよく分からない。

 逃げようとするやつには、
 逃げたらその腕の捻挫治すついでに四本位に増やすぞ? と、
 念入りに脅してやったものだ。]
(285) 2020/05/30(Sat) 19:38:40

【人】 軍医 ルーク

[ それで、だ。
 目を覚ましたと聞いて駆けつければ、そこに見えたのは、
 穴に潜り込んでも、どう見ても隠れ切れていない感じの、
 ふわふわぷるぷると揺れている、赤い尻尾。>>275]


  ……


[ ひとつ、ふたつ、瞬き。
 どういう状況だこれ――?
 ぺんぎんと顔を見合わせて数秒後、なんとなく察する。

 ( 自分もここしばらくの間仮眠をとるときなんかに、
  あのときのことを、何度も思い出しては赤くなり、
  尻尾がぱたぱたと動いてしまうことなんかが、
  あったものだから。 )

 それでも、あれから時間をおいている分、
 自分の方は彼に比べて“心の準備”が出来ているのだろう。
 ああ、そういえば、
 “後で覚えてろ”と言ったっけかなあ――と思い出し、
 寝台を指さし、うずうずしているぺんぎんに
 ゴーサインを出した。]
(286) 2020/05/30(Sat) 19:40:45

【人】 軍医 ルーク

 [ ぺんぎんはきらきらした眼差しで嬉しそうに、
 ててて、と寝台に飛び乗り、
 足元からもぞり、布団に潜り込む、
 以前義手を使った彼が運び込まれてきた時と同じように、
 顔の近くまでもぞもぞと這ってゆき、ひしっとくっつく。]

  
  起きたって、聞いたから。
  身体の具合は?
  薬を持って来たんだ。
  残念ながら薬は苦いから、
  また苦いものと苦いものの選択になるね。
  抵抗したら、また全部混ぜて口に突っ込むよ?


[ そう言いながら、布団に手をかけ、
 それはもう情け容赦なく、一秒も待つことはせず、
 べりべりと引っぺがそうとする。
 自分の力では剥がせないかもしれないし、
 案外剥がせてしまうかもしれないし、どうなるだろう。

 いずれにしても、もしうさぎが穴から顔を出したなら、
 微笑みを浮かべた紫の双眸が、
 すぐ近く、目と鼻の先にあるだろう。
 そうして、言ってやるのだ。]
(287) 2020/05/30(Sat) 19:42:14

【人】 軍医 ルーク


   おはよう、シュゼット。
   “これからも、僕と一緒に”の、
   続きを聞かせて?


[ そう、つまり。
 感情が戻ろうと、自覚しようと、
 やっぱり意地悪はするのである。

 ( ―― ほんとうに聞きたかったからだ。
   とても )

 でも、そう言いながら、やっぱり自分の頬も、
 心の準備なんてどこに行ったとばかりに赤くなっているのは、
 これはもう、仕方がない。

 運んできた薬瓶が苦いのも、どうしようもないことだけれど、
 それに加えてもう一つ、
 後に飲めば苦みを消し去ってくれるような、
 甘い苺味のジュースを作って持ってきていたのも、
 まだ、言ってやらない。

 手に持っているのは、あのタブレット。
 自分が書いた返事を、まだ読んでもらっていない。
 そちらはそっと枕元に置き、まずは返事を待つ。]*
(288) 2020/05/30(Sat) 19:44:34

【人】 神置 穂村


[ユージンが漏らした呟きに>>234
反論が全く出来なかった

自らの手で口を塞いでいたことは
正に後悔先に立たずであったとはいえ
塞いでなくても、出来なかったに違いない]


 (…コイツ、絶対…いい性格してる)


[どっち? どっち? との問いになど
もちろん、答えられる筈もなく

キッと睨みつけては、みたものの ── ]
 
(289) 2020/05/30(Sat) 21:11:37

【人】 神置 穂村


[頬杖ついて見上げる顔を見れば>>236
効果がないのは、一目瞭然であった]


 …っ、だから…こっち見るなって


[反撃にならない反撃をしながら
ゆっくりと手を離して、着席をして
はーっと大きくため息を吐いた]
 
(290) 2020/05/30(Sat) 21:12:54

【人】 神置 穂村



 もう、ユージンの気の済むまで
 好きなだけ、いってくれて…いいわ


[諦めとも呆れともいえないこの気持ちを
何といえばいいのか分からないまま

降参の意を表明してから、ぼそりと呟いた]
 
(291) 2020/05/30(Sat) 21:14:11

【人】 神置 穂村


[すっかり冷めてしまったカップの中身を
飲み干して、後のことを問えば
何と返って来ただろうか

いずれにせよ、適当な頃合いに店を後にする]
 
(292) 2020/05/30(Sat) 21:17:11

【人】 神置 穂村


[店の外に出た時には、
まだ日はそこまで傾いてはなく
高く晴れた空が広がっていたのだが]


 …あ、


[ぽつぽつと頬に、微かな雨粒を感じる
一瞬、楽器が心配になってしまうも
空を見る限り、天気雨なのは明らかで

近くにユージンがいたのなら
大丈夫と満面の笑みで告げただろう]
 
(293) 2020/05/30(Sat) 21:18:22

【人】 神置 穂村


[別名、狐の嫁入り、天泣、涙雨
            
てぃだあみ

それから、故郷では ── 太陽雨ともいう

そんな話も出来たらいいなと思いながら**]
 
(294) 2020/05/30(Sat) 21:20:09
 




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