【人】 英 羽凪[とはいえ、一応女の子の部屋なので。 それ以上奥に行くのは憚られて、閉まった扉の前で立ち止まり。 ずい、とさっき渡されたチケットを彼女の前に突きつけた。] 春雨ヌードルが冷める前に、手短に言うからな。 いいか、俺は確かにアイスのアタリを引いたけど それだけじゃあそれはチケットに変わらなかった。 何故だかわかるか? 俺だったら恥ずかしくてフロントに持ってかないからな。 つまりこれは、あんたの手柄だ。 オーケー? [そこまで、一息に言い切って。] (277) 2020/07/26(Sun) 23:50:11 |
【人】 英 羽凪だからこれは返す。 っつーか、アイスがチケットに変わったのは、 あんたの運だろ。どう考えても。 堂々と行ってくればいいだろ。 誘いたい奴、いないのか? [両手が春雨ヌードルで塞がっていて受け取れないなら、服のポケットに押し込んでしまおう。*] (279) 2020/07/26(Sun) 23:51:26 |
【人】 英 羽凪俺は、502号室にいる。名前は英羽凪。 スマホは持ってないから、そうだな。 夕方に一階のラウンジで待ち合わせでいいか? ああこの後、もし他に行く相手が見つかったりしたら、 そいつと行ってくれてもいいし。 他に質問は? [そういえば名前、聞いてなかったな。 今度は教えてくれるだろうか。*] (300) 2020/07/27(Mon) 0:42:21 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a80) 2020/07/27(Mon) 0:46:38 |
【人】 英 羽凪俺だっていつもはスマホ持ってるけど、 このホテルにいる間は没収されてるんだよ。 羨ましいって、変なやつ。 [メールと着信は9割方職場からで。 体は辛くても、それが必要とされてる証のようで。 残り1割の連絡には、居留守を使ったことすらあった。 ここ数年そんな調子だったから、今手元になくてもあまり不便さを感じてはいないけど。 羨ましがられたのは、初めてだ。] (309) 2020/07/27(Mon) 1:56:14 |
【人】 英 羽凪…………は? [唐突な質問の意図が一瞬わからなくて。 ぽかんとすること、数秒。 そういえば昨日そんな話をしたことを、と思い出す。] …………… [黙秘するか否か、少し迷って。] (310) 2020/07/27(Mon) 1:56:33 |
【人】 英 羽凪他にないなら、食べ終ったみたいだし俺は行くからな。 あ、それと。 ビュッフェ行く時は もうちょっときちんとした格好してこいよ。 仕事中はちゃんとしてるっていってたよな。瑛。 [ドレスコードにうるさくない俺でもさすがに、そんな寝起きみたいな格好の連れは目立つから嫌だ。 そう注文を残して。 お邪魔しました、と瑛の部屋を後にしようか。 オートロックだから、鍵は閉じれた自動でかかるだろう。**] (312) 2020/07/27(Mon) 1:57:48 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a86) 2020/07/27(Mon) 1:59:51 |
【人】 英 羽凪─ ランドリー室 ─ [すったもんだの5階を後にして。 俺が向かったのは、ランドリー室。 リゾートの景観を崩さないよう、それはホテルの隅の方にひっそりとあって。 数台のコイン式ランドリーが並んでいた。] えーと、空いてるのは……と。 [俺も最初はフロントのランドリーサービスに頼んでいたけど。 とにかくやることが思いつかなさすぎたし、そこそこお高いし、滞在期間も長くなりそうなので洗濯くらいは自分でしようかと。利用するようになったのだ。 といっても、バスケットの中身を洗濯機に放り込み、セットしてコインを投入。以上である。] あとは待つだけ…… か。 どうするかな。 [いつもならぼんやりこのまま、ソファで終わるまで待つところだけど。 今ソファに座ったら、うっかり寝てしまいそうだし。 空のバスケットを脇に抱えながら、時間潰しに散歩でもしようかとエレベーターへ。*] (347) 2020/07/27(Mon) 7:57:03 |
【人】 英 羽凪─ 屋上庭園 ─ おー……あっつ。夏、だよなぁ。 [陽も完全に上りつつある屋上は暑い。 とはいえ、午前中の乗馬で多少耐性はついたし。 日陰に入れば、空調もあって過ごしやすそうか。 適当に先客のいない四阿を探し、空いたベンチに腰掛けたなら。ランドリーバスケットは足元へ。 曇りと程遠いカラリと晴れた空を見上げていれば、早速欠伸がひとつ零れた。] …………ふぁ。 やっぱり、ねむ……ぅー…… [結論、ベンチでも大差なかった。 せめてあのまま歩き回っていれば多少マシかもしれなかったけど。 一度座ってしまえば、運動後の疲労と共に急激に押し寄せてくる眠気に抗えず。 屋上のベンチで、こっくり、こっくり。**] (348) 2020/07/27(Mon) 7:59:29 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a94) 2020/07/27(Mon) 8:02:11 |
【人】 英 羽凪[そよそよと撫ぜる風に、うとうと微睡む夢の中。 ここ数日忘れかけてた職場に、俺は居た。 『英くんは、頼りになるなぁ』 きっかけは、そんな先輩の軽口。 一つ大きな案件を終えた直後のハイになった状態で、褒めてくれただけのことだった。 でも、たぶんその時俺が一番欲しかった言葉で。 ほんのすこし、空虚感が薄れたから。 俺はその日から、今まで以上に自主的に仕事を覚えるようになった。] (463) 2020/07/27(Mon) 21:27:39 |
【人】 英 羽凪[できることが増えるのは純粋に面白かったし、難しいことをやってのけた時の達成感は気持ちよかったし。 何より。 『英くん、頼りにしてるから』 『英くんがいてくれると安心するよ』 『やっぱ英くんがいなきゃ、だめだなぁ』 それらが、空いてしまったどうしようもない空虚感を埋めてくれた。 だから、もっと役に立てるように。 だから、もっと必要としてもらえるように。 会社なんて組織の中じゃ、どんなに頑張ったところで単なる歯車のひとつだってわかってても。 抱えこみすぎた膨大な量に、寝不足になっても。 胃が食事を受け付けなかったりしても。 仕事に打ち込んでいれば頼ってもらえたし。 成功して、褒められていたら、それで満たされる気がしたから。 だから、俺は──── ] (465) 2020/07/27(Mon) 21:28:08 |
【人】 英 羽凪[肩が動いた気配に、ぱち、と目が開く。 瞬間、視界を埋める眩しい青空に一瞬呆けたあと。 ハッとして隣に預けていた体を戻し。] ………っ すんません、 俺寝ぼけて…… あれ? 麗央? 本物?? [間抜けな顔で、横にある顔を見た。 えーと、どこまでが夢だっけ?*] (469) 2020/07/27(Mon) 21:30:54 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a118) 2020/07/27(Mon) 21:34:32 |
【人】 英 羽凪[浅く息を吸い込む。] ……でもそれを知っても、 あの頃の俺は麗央に応えらんなかったし。 だけど俺は麗央と会える曇りの日がくるの、 すげー楽しみだったから。 気づかないふりして、黙ってた。 そんで連絡先も渡さずに、黙ったまま卒業して逃げた。 [訥々と。 俺もずっと黙っていたことを、告げる。 ちゃんと、彼が終わりにできるように。] ひどいやつだろ。 [懐いてくれたのが嬉しくて。 変わらず一緒に居たかったから、傷つけた。 悪いことをしたのはわかってるけど許されたいわけじゃないから、謝らずに。] (564) 2020/07/28(Tue) 0:25:42 |
【人】 英 羽凪俺はあの頃、 屋上で麗央と過ごす時間が、好きだったよ。 [教室で愛想よくしてた笑顔とは違う。 後輩にだけ向けていた笑顔で、そう締めくくった。*] (565) 2020/07/28(Tue) 0:25:52 |
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