人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[「運命」なんて、笑った拍子に吹き飛ぶような
 ふわふわ軽い言葉のくせに、
 「あたしも」って、向こうから返事が来た途端
 確固たるものとして胸を占めていく。

 そうやって、不思議そうな顔するくせに
 次の瞬間にはいたずらっ子の顔をする。
 ぐ、と顔を引き寄せて
 吐息の通う距離まで。
 次は、どうするの?って。
 次が気になってワクワクしちゃう。
 ほら、これが「恋」の楽しさだよ!]


  もう僕を愛してるって?


[こんな可愛い子だったらさ、
 引き寄せられてキスしそうになったら
 赤面のひとつでもしたくなるけど
 ひとつ堪えて、俺はふふ、と肩を揺らす。]
(219) 2021/07/03(Sat) 22:45:57

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ちょん、とスタンプを押すように
 柔らかな唇が重ねられる。
 熱烈な言葉に反して控えめなそれに
 僕は一瞬きょとりと目を瞬かせ、]


  …………これくらい僕のこと好き、ってこと?


[もし千由里が一切の穢れのない純新無垢で
 このキスが彼女の渾身だったら
 これってものすごい愛だなって思うけど
 彼女の態度を見るに、違う。
 君はもっとすごいことしてると思う。
 男に身体を拓いて、その欲望を身に受けるより
 もっとすごい、何かを。

 だから、今度は俺から千由里に唇を重ねよう。

 啄むような口付けを、何度も角度を変えて。
 舌先で唇をノックして、許可が下りたら
 暖かな咥内まで蹂躙していく。
 呼気も思考も奪い合って
 肺も脳も、お互いの存在で染めていくような。]
(220) 2021/07/03(Sat) 22:46:17

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[漸く唇を離したら、未練がましい銀の糸が
 互いの唇を繋いだか。]


  ……僕は、このくらいじゃまだ足りないけどね。


[千由里の肩を捕らえたまま
 俺はにっかりと笑ってみせた。
 もっと俺のこと好きになって欲しい。
 互いに燃えて盛ってさ。
 
もう帰るべき場所とか忘れるくらいに。


 さて、このまま部屋になだれこんで
 フードに隠された若い素肌を暴いてもいいけど
 ……せっかくさっきお話出来たんだ、
 僕から一つ提案しよう。]
(221) 2021/07/03(Sat) 22:46:50

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  このまま部屋に入ってもいいけど……
  ちゆ、ちょっと外出ない?

  ホテルの近く、デートしよ。


[ここは家からも職場からも離れてるし
 誰にも見られる心配はない。
 それに、千由里がより深く
 僕を好きになってくれるなら。]


  手ェ繋いで歩いて、お茶とかしたりしてさ。
  そういう「普通の」デート。
  ……どう?


[勿論、千由里がそんなんじゃなくて
 キスより深く互いの身体を重ねたいと言うなら
 部屋に入って、ねっとり満遍なく愛を注ごうか。]
(222) 2021/07/03(Sat) 22:47:11

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  えーっと、ね……
  この近くだとアートアクアリウムがあるかな。
  金魚が綺麗な水槽で泳いでるやつ。
  あとは、全国津々浦々のアンテナショップ巡り……
  うーん、ちょっと地味かな?


[提案しつつ、俺は開いたスマホで
 近隣の情報を収集している。

 俺は千由里の好きなものをまだ知らないし
 千由里も俺の好きなものを知らない。

 お互いを知るいい機会だから
 どんどんワガママ言って欲しいって思うんだ。]*
(224) 2021/07/03(Sat) 22:47:57

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[こんなもんじゃない、って
 ちゆだって、って
 なんだかムキになったみたいに反論する千由里に
 「へえ?」って片眉上げてみせる。

 こういうところは子どもっぽいのに
 時々見せる女の魅力が酷くアンバランス。
 だからきっと、大人の男はほっとけなくなるんだ。

 とっても可愛かったから、
 離した唇で、もう一度軽くキスを落とすと
 さてさて、デートの提案を。]


  だって、「普通の幸せな恋」したいんでしょ?


[突っ込んで、腰振って、乳舐めて
 「はい、純愛」なんて、つまらない。
 もっと俺に溺れて欲しい。
 頭の中も腹の中も、
 俺という存在でいっぱいになって
 もう俺しか見えないほどになって……

 俺が求めてる「愛」ってそういうもの。]
(258) 2021/07/04(Sun) 3:00:48

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  だって、俺がそうしたいんだ。
  だから今回、ちゆは俺に振り回されたってことで。


[ね、って笑って、俺はわがままを言う。
 そうして千由里が乗り気らしいなら
 指輪の跡がある手で、手をそっと握り返して]


  じゃあ行こ、デート。
  初デートだから、ちゆのこと、沢山教えて。
  俺のことも知って欲しいし。


[とはいえ、あけすけに全部を晒け出すつもりは無い。
 この特別な夜のための極上のスパイスを
 これから買い出しに行くだけのこと。]
(259) 2021/07/04(Sun) 3:01:16

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[だって、ほら。



 俺は「リカちゃんパパ」なんだから。



 一夜明ければシンデレラも家に帰るだろ?

 ならせっかくの舞踏会。

 踊り明かさなきゃ勿体ない。]
(260) 2021/07/04(Sun) 3:02:17

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ホテルの外に出てタクシーをつかまえると
 千由里と一緒にアクアリウムへ向かう。]


  僕も久しぶりなんだ、アクアリウム。
  水族館は昔付き合ってた彼女と一緒に
  美ら海水族館行ったなぁ……
  ジンベイザメがでっかくってさ。


[道中、そんなことを話したろう。
 俺から千由里の「恋」の話も尋ねたりして。
 だってこんなところに来てまで
 「普通に幸せな恋」を求めるのって
 なんだか不思議な感じがしたからさ。

 アートアクアリウムには
 流石にジンベイザメはいなかったけれど、
 一歩薄暗い館内に足を踏み入れると
 大きな掛け軸を模した水槽の中、
 黒い琉金がゆらゆらと長い尾を揺らしていた。

 アートとアクアリウムの融合を謳うだけあって
 見た目も美しい様々な金魚たちが光を纏い
 趣向を凝らした水槽の中で泳いでいる。

 二人で手を繋いで歩いていても
 この時期に長袖の千由里に誰も振り向かない。
 周りのカップル達と同じように
 俺たちふたり、恋し合ってるように見えるのか。]
(261) 2021/07/04(Sun) 3:02:52

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  ちゆ、はぐれないようにね。


[腕から指先までをしっかり絡めていれば
 はぐれるわけもないのに、
 ついそんなことを言ってしまう。

 途中、上開きの水槽の中に指を入れた
 幼稚園くらいの子どもが、
 こっぴどく母親に叱られていて……
 悲しげな、子ども特有のきりきりとした泣き声が
 暗い館内に響いていた。
 それを聞けば、つい、千由里と繋いだ手に
 きゅ、っと力が入る。]


  …………ごめんね、子どもが、苦手でさ。


[他の施設よりは子どもの来場者は少ないようだが
 それでも決してゼロじゃない。
 ほの明かりに照らされた千由里の横顔に
 へにょ、と眉を下げてみせて。]
(262) 2021/07/04(Sun) 3:11:25

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ……ずっと僕だけ見てほしい、っていうの
  やっぱり無理な話なのかなぁ。


[ぽつり、弱音を吐いてしまった。
 既婚者で、子どももいるってこと
 明言も匂わせもしたくなかったはずなのに。]


  ……ちゆは、もし、幸せな恋をして……
  その先、どうするの?

  結婚が、したい?
  それとも、子どもが欲しい?


[この子の目は、何を見すえているんだろ、って
 なんとなく聞きたいけど、聞くのが怖い。
 でもつるりと滑らせた口はそのまま
 押し込めていた疑問を吐き出してしまった。]
(263) 2021/07/04(Sun) 3:23:20

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[つい、じっと千由里の目を覗き込んで
 問い掛けてしまった。

 視界の端では、万華鏡の景色みたいに
 金魚たちの長い尾が揺れている。
 その美しさを表現するためだけの
 狭いガラスのケースに押し込められた魚は
 可哀想なのに、どうしてか魅惑的で。

 人の流れに逆らい足を止め
 俺は傍らの千由里の答えを待つ。]*
(264) 2021/07/04(Sun) 3:38:35

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[道中たくさん話しをした。

 コンビニレジ横のカフェラテ、
 何処のが好き?俺はエブリーマートかな、とか。

 近所にコーヒーのうまい喫茶店があって
 夏の間はコーヒーかき氷を出している、とか。

 年齢を聞かれたら32、って普通に答えるけど
 千由里とはほとんど干支一回り離れてるって事実は
 俺の官能を甘く刺激するだけだろう。

 ドライブばかり連れ出す彼女の元カレは
 車好きじゃないなら、きっと俺と同じ。
 誰も俺たちを知らない世界に行きたくて
 二人きりでどこまでも。

 もちろん俺は千由里を責めない。
 そうなんだ、とこくこく相槌打つだけ。]
(283) 2021/07/04(Sun) 14:09:35

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[感動したような声を出す千由里に手を引かれ
 人波を縫って歩く。
 無邪気な顔がネオンに照らし出されて
 しっかり繋いだ手を時折振り返ってくれるのが
 本当に子どもっぽいのに、全然嫌じゃない。]


  うん、可愛い。


[繋いだ手を揺らして、微笑む。
 目は金魚じゃなく、千由里に向けて。

 誰にも咎められない二人きりの世界を
 子どもの声が切り裂いていく。
 千由里が手を引いて、親子連れを追い抜いて
 そうして世界に静寂が戻った頃、
 千由里はへらりと笑って言った>>269


  ……意外。


[俺は目をちょっと見開いて、
 それから強ばった頬を少し弛めた。

 なんか子ども向けの用品店の販売員とかでも
 おかしくないかな、ってちょっと思ってたから。]
(284) 2021/07/04(Sun) 14:10:05

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして、俺が吐き出した弱音を
 千由里は受け止める言葉を返してくれる。

 俺だけを見ててくれて
 俺だけを愛してくれて
 ずっと一緒でいて幸せなら、本当にいいのに。

 だから、聞いたんだ。
 その目で夢見るその先を。

 子どももなく、
 夫婦という枷もなく、
 ただお互い一緒にいるだけ。
 笑って、そんな答えを返す千由里の頬に
 俺は黙って手を添えて─────
 そっと唇を重ねた。]
(285) 2021/07/04(Sun) 14:10:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ……もっと早くちゆに逢えてたら良かったのに。


[神様は本当に意地悪。

 覗き込んだ千由里の目の中には
 アクアリウムの照明に照らされた
 悪い大人の顔が写ってた。]
(286) 2021/07/04(Sun) 14:10:56

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[アクアリウムを抜けて、
 せっかくだから、と近くのカフェに立ち寄った。
 小さな店内にはコーヒーの香りがたちこめて
 口コミによると夏季限定フラッペが人気だとか。

 俺はアイスコーヒーとレモンケーキ。
 千由里には、俺が誘ったんだから、と
 好きなものを選んでもらおう。

 ─────ああ、若い子って真っ直ぐだな、とか
 感性が瑞々しくて、まるで熟れた桃みたいだ、とか
 話しながらも、徐々に俺は焦がれてく。

 ハグをして、キスして、デートまでして、
 でも今夜はそこから先が確約されてる。
 男なら、デートで一番テンションが上がる日。
 さてその長袖の下の素肌は
 どんな肌触りがするだろう……。

 想像するだけで、酸いものを頭に描いた時のように
 きゅっと歯茎の付け根が疼くよう。]
(287) 2021/07/04(Sun) 14:16:27

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ねえ、ちゆ。


[向かい合った席に手を伸ばし
 重ねた千由里の手の甲を撫でて、尋ねる。]


  ここは、さっきよりも静かだけど……
  もっと、二人っきりになれる場所、行かない?

  君をもっと、知りたくてさ。


[色を含めた目で、それがただの
 喫茶店のハシゴじゃないのを伝えながら
 俺は千由里の意志を確認する。

 けど、ちょっとマズったかな。
 早計が過ぎたかもしれない。
 他に千由里が行きたいところがあれば
 もちろん付き合うつもりだけれど、
 果たしてなんと答えてくれるか。]*
(288) 2021/07/04(Sun) 14:26:15

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[期待の色は裏切られず、
 肯定の言葉と共に、掌をすう、と撫でられて
 思わず背筋がぞわりと逆立つ。]


  うん、もちろん。


[無邪気な問い掛け>>304に目を細め
 湧き上がる情動を鎮めるように、
 冷たいコーヒーを喉へと流し込む。

 お揃いのレモンケーキの、
 皿の端についたクリームまで
 綺麗にきちっと平らげたなら
 また手を繋ぎ合わせてホテルへと帰ろうか。

 ちょっとこのドキドキするような、
 甘いひとときが好きだ。
 タクシーに乗ってホテルまで向かう時の
 互いの期待を胸に秘めあったまま
 でも、望むものは同じ、みたいな。]
(311) 2021/07/04(Sun) 21:50:02

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[今度はちゃんと、ホテルの部屋へと足を進めると
 広々とした空間が視界の端から端へ拡がっている。
 大人二人が並んで大の字で寝ても余りあるような
 大きなベッドだけじゃなく、
 ゆったり寛げそうなリビングまである。

 生活臭からかけ離れた、上質な空間。
 つい、深呼吸しちゃう。]


  ちゆ。


[ここでキスでもしようかな、って
 思ってたんだけど……ふと思い付いて
 俺は悪戯っぽい笑みを浮かべて、言った。]


  ……ただいま。


[ここは俺たちの家であり、
 世間から逃げるように帰ってきた
 二人だけの愛の巣……っていうごっこ遊び。
 
そういやデキ婚だったから、新婚生活なんて無かったや。

 千由里をまた思い切り抱いて、
 微かにレモンの味が残る唇を吸えば
 「ああ、本当にこんな新婚だったら良かったのに」
 って、またちょっと思った。]
(312) 2021/07/04(Sun) 21:50:55

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[性急だと言われたら
 「余裕無くてごめんね」って眉を下げて謝るし
 何も言われなければ、ただただ
 相手の形を確かめるよう、千由里の背に
 回した腕で、体の輪郭をなぞっていく。
 軽いキスの雨を何度も何度も降らせながら
 目を閉じても、もう子どもの声は
 どこからも聞こえなかった。]


  ちゆは……僕の何が知りたい?


[口付けの合間に、まつ毛の隙間からじっと
 彼女の顔へと視線を向けて問う。]


  血液型?それとも星座?
  出身校とか、それとも……
  僕がどうやって、人を愛するか、とか?


[何を教えたら、彼女はよりより
 俺の方を向いて、このひとときを
 より情熱的に過ごさせてくれるだろう。

 千由里の手を、俺のTシャツの左胸に導いて
 フードの下で解れた髪を、そっと耳にかけてあげる。]
(313) 2021/07/04(Sun) 21:51:19

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  分かる?ドキドキしてるの。


[掌じゃ分からないなら、耳を寄せてもいい。
 それでも分からなければ、
 もっと深いキスを受けて欲しい。]
(314) 2021/07/04(Sun) 21:51:44

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[このままバスルームに二人で
 なだれ込んでもいいんだけれど、
 装わない、素のままの千由里を
 じっくり味わってもいい。

 長い口付けから彼女を解放して
 俺は唾液で絖った唇を持ち上げる。]


  ちゆ。


[「君をもっと見せて。」
 そう、唇の形だけで乞う。]*
(315) 2021/07/04(Sun) 21:52:08

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[「ただいま」って帰ってきても
 「おかえり」って言ってもらえないんだ。

 「ミックス卵やめてって言ったよね」
 「低脂肪乳じゃないやつ、ってもう忘れたの?」
 「梨花寝てるんだけど」
 「連絡遅いって毎回毎回言わせないで」

 だからそのうち、言わなくなった。
 でも、文句は変わらず増えていった。]
(331) 2021/07/05(Mon) 4:15:09

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ドキドキしてるのは一緒だ、と
 導かれた指先に、千由里の膨らみが触れる。
 薄い皮膚の下にある骨の、そのまた奥に
 どくどくと脈打つ心臓があって、
 でもそこにはまだ触れられない。

 もっと見せて、と奥に踏み込もうとしたら
 質問で通せんぼ>>320
 千由里の指先が、指輪の跡をなぞる。

 別に好きな人がいるでしょ、って。
 それでも一番になりたい、って。
 千由里の視線はそう言う。

 ─────そうだね、俺は君にまだ
 「愛してるよ」なんて言ってないもの。]


  ……本当に、本当に、愛し合ってたら、
  きっとこんな場所まで来てないよ。


[困ったみたいに眉を下げ、
 俺は宥めるような声を出す。
 そして、離婚したとかじゃなく
 本来帰るべき場所があるのを暗に認めて
 俺は千由里の髪を一筋絡めて
 甘い香りのする毛先にキスを落とした。]
(332) 2021/07/05(Mon) 4:16:21

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  家にいると、ね。
  まるで自分が透明な何かとか、
  もしくは捨て損ねちゃった粗大ゴミみたいに
  なっちゃったような気分になるんだ。
  僕はちゃんとその場にいるのに。

  辛くて、寂しくて、
  受け止めてくれる誰かが、欲しくて。


[脳裏で絵美が「何もしてないくせに」と嗤う。
 それを黙殺して、俺は顕になった
 千由里の額に唇を押し当てた。]


  ……僕は、受け止めて欲しいだけ。
  でも、それでいて更には
  ちゆの一番になりたい、なんて
  そんなの、わがままだって思ってる。


[額から瞼、頬へと徐々に口付けを下ろしていって……
 もう一度、拒まれなければ唇にキスをして。]
(333) 2021/07/05(Mon) 4:16:55

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  どうすればちゆに伝わるかな。
  ……なんていえば、伝わるかな。

  胸がドキドキしてるのも同じ、
  キスもして、ハグもして……
  それでもまだ足りないなら。


[例えば今すぐその脚を押し広げて、
 雄を捩じ込んで、その胎の奥の奥で
 埒を明け、胤を撒き散らかして
 その時やっと一言「愛してる」などと囁けば
 君はそれを鵜呑みにしてくれるのか。

 その先に、「愛」は芽吹かなかったというのに。
(334) 2021/07/05(Mon) 4:18:35

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして、お風呂に行こう、と
 俺を掴んだ千由里の手を取り
 その薬指にやんわりと歯を突き立てた。]


  お風呂は、後にしようよ。


[じっと千由里の目を見つめて
 俺は小さく乞う。
 彼女の指に出来た歪な指輪の跡を
 舌先で優しく慰めながら。]


  俺は、綺麗じゃなくてもいい、
  そのままの千由里を愛したいから。

  だから、今の俺から離れないで。
  一番俺の事が好きな千由里でいて。


[そう願ってしまう俺を、
 君は卑怯者だと突き放せるのかな。]
(335) 2021/07/05(Mon) 4:20:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[もしそれでもお風呂に行きたいって言うなら
 別に無理強いはしない。
 (千由里じゃなくて俺が入るべきなのかもだし)

 でも、このままベッドに千由里を運ぶのを
 許してくれたら、きっと俺はうっそりと微笑んで
 「そういうとこ、好きだよ」って耳元で囁くだろう。

 そうして仰臥する千由里から
 俺が手ずから靴を脱がせて、
 顕になった爪先を口に含んで愛撫したい。
 そのままの君を愛してるって証のために。]*
(336) 2021/07/05(Mon) 4:30:26

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[言い放った卑怯な台詞も
 責められることなくすんなりと受け入れられて
 もう何度目かになる「好き」が返ってくる。

 でも言われる度に、胸の奥がムズムズして
 塩水ばかり呷らされて乾いた喉を
 瑞々しい「好き」が満たしてく。
 可愛くて、若くて、家の匂いがしない子が
 俺の事でいっぱいになっちゃう甘露が。

 華奢な体を抱き上げて
 ふわふわのベッドの上に載せると
 その上に伸し掛るように這い上がる。
 二人分の体重が掛かってもベッドは
 雲みたいに音一つ立てやしない。

 ハイヒールをひとつひとつ、
 丁寧に脱がして床へと置いて
 そうして両足とも裸足になったなら
 右の足の爪先から咥内へと招き入れた。

 小さくてキャンディみたいは爪先の爪から
 指の付け根へと舌を滑らせる。
 一日歩いた足だけど、別に臭くも汚くもない。]
(381) 2021/07/05(Mon) 21:30:58
 




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