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![]() | 【人】 羽井 有徒── 牧場 ── [あまりにも元気な返答に思わず口元が緩む。>>248 確かに、昔はじめて馬に乗ったときの自分もあんな反応だった。 久しぶりの馬の背の感触に懐かしさがこみ上げる。] それは良かった。 [そうこうして、まずは角馬場での練習。 腹を軽く蹴ってスタートしたり、手綱を引いて止めたり、または左右に引いて方向を変えたりと。 気持ち手綱を少し長めに持った。掴まるもののない馬上では短く持ったほうが安定するのだけど、あまり短く持つと馬の動きで前に引っ張られて馬が止まってしまうから。] 乗ってると走らせたくなるよな。 [馬への指示出しが上手くようになると、徐々にスピードを上げたくなるが、そこは初心者なので調子には乗らない。 これだけ楽しいのなら乗馬を趣味にしてみるのもいいかもしれないなんて。] おっと、と。 [停止したところで、急にギンザンがぐっと頭を下げたので手綱を持っていかれて、バランスを崩しそうになった。 なんとかこらえたが格好悪いところを見せただろうか。]* (251) 2020/07/24(Fri) 18:01:03 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── 牧場 ─<line></line>─ 大丈夫、大丈夫。 ハハ、失敗した。 [心配する真由美に>>253バツが悪そうに笑ってみせる。苦笑いのような恥ずかし紛れのような。 どうやら手綱を長く持ちすぎたらしい。 ハミを通じて馬と意思の疎通を計るのは思った以上に難しい。] こうしてるとずっと昔から馬は人間にとっての、 大事なパートナーだったってわかる気がする。 [こうやって人を乗せて歩く、とき走ったり荷を乗せて移動したり。馬を馴致するノウハウや騎乗の技術、長い間培ってきた様々の技と信頼関係。 そういったものがあって、今こうして乗馬を楽しめている。] (261) 2020/07/24(Fri) 18:29:51 |
![]() | 【人】 羽井 有徒……そうだな。 [強い日差しも木陰に遮られ、馬の歩みに流れる空気。 林道を進めば真由美の言うように濃い緑の香り。] 本当に、気持ちがいい。 [真由美に笑い返す。 ギンザンのスピードを調節してジェシーの横に、とはいってもしっかりと合間を開けてだけど。 先導するスタッフの後ろで二人と二頭、並んで歩く。] 真由美さんが来てくれてよかった。 一人でもよかったけど……、 こうして誰かと並んでる方がきっと楽しい。 [ぽっぽっかと揺れる馬上。 ときおりその横顔を見れば、楽しそうな笑みにこちらまで楽しさが伝染するようだ。]* (262) 2020/07/24(Fri) 18:30:20 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── 牧場 ── [さて、牧場に戻れば最後に待っていたのは記念撮影だった。 少しだけ思案したあと、馬から降りてギンザンの口輪に繋がれた綱を持って、ジェシーと馬上の真由美に近づいた。] 口取りをしても? [なんとなく、馬上の写真よりも馬を引いている姿がいいと。 左手にギンザン、右手でジェシーで撮影したいと真由美とスタッフに申し出た。]* (273) 2020/07/24(Fri) 19:04:00 |
![]() | 【人】 羽井 有徒[どうしてだろう。薦められたから、かつての有人がこの街を選んだから。興味を引かれた要素はいくつか思い浮かぶ。] ……少し似てるかな。 もう何年前に消えた友人が、 この街で暮らしてるって聞いたんだよ。 元気だったよ、あの頃とは全然違って。 [夜の街でボロボロになって消えた。そんなあいつはこの街で元気にそして幸せそうに暮らしていた。] この街の何がそうさせたのかって。 興味を持ったんだよ。 [今のところ、そんな特別な何かは見当たらない。 ただのリゾート、ただの休暇、ただの、─── 街だ。]* (297) 2020/07/24(Fri) 20:19:12 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテルまで ── [特別な何かを求める、それは極自然なこと。 何か、儘ならない何かを求めるとき、きっとそういうものを信じたくなる。 もしかしたら、真由美も、そして自分も。] それなら、この二人も何か理由があるのかな? [そんな軽口で纏まらない話を締めた。] こちらこそ。 ”運”があれば、また。 [そう笑って連絡先すら交換することなく、ただ手を振り返した。]* (307) 2020/07/24(Fri) 20:43:50 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── 702号室 ── [自室に戻り本日二度目のシャワーを浴びた。 この季節は外に出るとそれだけで汗だくになるし、加えて乗馬もしたから、余計だった。 陽はとうに沈み。 時刻は、夜を迎えようとしていた。 髪をドライヤーで乾かして、それから着替える。 白のドレスシャツに黒のスラックス、ダークグレーのジャケット。 左耳にはオニキスをあしらったピアス。 身支度を済ませると、部屋の外に出た。] (343) 2020/07/24(Fri) 22:20:04 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:バー ── [すっかりこのホテルのバーを気に入っていた。 旅行先で良い店を見つけるというのは、やはり喜ばしいこと。 カウンターにテーブルが2つと、こじんまりとしながらもオーソドックスな作り。 静かな雰囲気が気に入った。] モヒートを。 [夏といえばこれというぐらい、夏らしいカクテル。 ラムに程よい甘さとミントの香り。 このホテルに来てからは、毎晩このバーでモヒートを頼んでいた。]* (347) 2020/07/24(Fri) 22:24:29 |
羽井 有徒は、メモを貼った。 ![]() (a76) 2020/07/24(Fri) 22:29:22 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:バー ── [本当に初めて尽くしらしい。 まあ、その年ごろなら色んなことが初めての経験で、きっと色んなものがキラキラしているだろう、なんておっさん臭いことを考えていた。] ……乾杯。 [彼女の動きに合わせてグラスを合わせる。 チンと、小さくグラス同士の重なった音。 口に運べばミントの爽やかな香りとラムの甘味とアルコールが広がる。] どう? 気に入って貰えたかな? [一気にグラスを半分ほど空けてから尋ねた。] (419) 2020/07/25(Sat) 9:56:26 |
![]() | 【人】 羽井 有徒そういえば……その服いいな。 よく似合ってる、昼間より少し大人っぽく見えるし。 [昼間のビリヤードの時とは違う服装。 スラリとした高い背丈によく合うワンピース。 身体の線を強調するでもなく、でもスタイルの良さよくわかる。] その服も初めて? [でも、あまり気慣れているようには見えなかったから、笑顔のままそう聞いてみた。]* (420) 2020/07/25(Sat) 9:57:21 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:バー ── アホだな、その男。 何したらそんなことになるんだか。 [彼好みの服。>>423 自分から振ったとはいえすぐに気持ちが切り替わるものでもないのだろうか。 それとも切り替わったからこそ気にせず着ているのか。 そこのところはわからないが。] 俺? 俺はもっとわかりやすい服の方が好きだな。 でも、そういう服も嫌いじゃない。 よく似合ってると思うし。 [清楚なお嬢さんって感じはしないが、服そのものはそうなのだろう。 髪型のせいだろうか、目を隠すほどの長い前髪。 その隙間から覗くきれいな琥珀色の目と視線があえばにこりと笑った。] (425) 2020/07/25(Sat) 10:52:35 |
![]() | 【人】 羽井 有徒スレッジハンマー、それとフルーツを。 [空になったグラスの代わりに次の酒を頼む。 見ればまだ詩桜のグラスは半分ぐらい残っているので、彼女の分は未だ頼まずに。]* (426) 2020/07/25(Sat) 10:52:43 |
![]() | 【人】 羽井 有徒[伸ばされ触れる手。 滑らかな指の感触、その手を緩く掴んで。] もう、酔った? [笑みを浮かべたまま問いかける。 酔いが回るには早いか、アルコールに弱ければない話ではないけれど。それでも言っている意味がわからないわけでもあるまい。] (433) 2020/07/25(Sat) 11:32:05 |
![]() | 【人】 羽井 有徒……いけないだろうな。 [小声で彼女を見つめたまま、掴んだ手を握って自分の太ももに置く。それを掌で挟むようにして甲を緩く摩って。] でも、彼とはもう別れたんだろ? [彼女をそうさせるのはアルコールのせいか。 それとも旅のせいか。旅の恥は掻き捨てとも言うし、据え膳食わぬはなんとやら。 カウンターの下、自分の太ももに乗せた彼女の手を強く握った。]* (434) 2020/07/25(Sat) 11:32:43 |
![]() | 【人】 羽井 有徒[薄いオレンジ色の酒。 見た目の爽やかさとに反してアルコール度数は高い。 男が女を口説くときに酔わせようとして飲ませるカクテそのなかでも一際有名なカクテルがこれ。] もう少し、お酒を楽しもう。 まだ、……夜はこれからだ。 [近い彼女の顔、小さく囁いて。 チェリーを摘むと彼女の口元に運ぶ。同時、悪戯をするように太ももを撫でる指を捕まえて、優しくなぞるように、まるで愛撫のよう。]* (458) 2020/07/25(Sat) 13:06:21 |
羽井 有徒は、メモを貼った。 ![]() (a111) 2020/07/25(Sat) 13:29:31 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:バー ── [近づく顔。>>468 所構わず人前でイチャつくような趣味はないが、女からの誘いを無碍にすることもない。こちらにも恋人がいるわけじゃなし。 それに他の客もいない、視線を走らせた先、唯一の目撃者となりうるバーテンダーはグラスを拭きながらスッと後ろを向いた。 唇同士が、かるく触れる。 チェリーを挟むようにして、それから舌先でそれを女の方へと押し込む。 ─── わずか2秒ほどの出来事。] ………大胆だな。 [グラスを手にする。 橙色のそれではなく自分の透明に透き通るカクテル。 ほとんどウォッカのそれを詩桜の唇へと運んだ。]* (476) 2020/07/25(Sat) 14:00:27 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:エレベータ ── [バーから詩桜を連れ出して廊下へ。 体を寄せ細いその腰を抱きながらエレベータホールへ。] 大丈夫か? [明らかにアルコールの回った詩桜を気遣いながら、その身体をしっかり支えた。 エレベータが到着すれば乗り込んでボタンを押す。 行き先の六階へと、ゆっくりと箱が昇っていく。] 何号室? [尋ねたのは彼女の泊まる部屋。]* (496) 2020/07/25(Sat) 14:38:07 |
![]() | 【人】 羽井 有徒── ホテル:613号室 ── [彼女の部屋の前まで来るとロックを開けさせる。 ドアを開いて、部屋の中まで連れて行く。 一人でダブルベッドを使うのは別におかしいことじゃない。自身も広いベッドの方がどちらかと言うと好みだ。そういうことじゃないのだろうけど。] ほらベッドに、横に。 [寝かせる。 抵抗はされないだろうと思うけど。 それから、冷蔵庫から勝手にミネラルウォーターを取り出しグラスに注ぐと詩桜にそれを渡す。] ゆっくり飲めよ。 [まるで介抱するように、事実、そうなのだけど。] (513) 2020/07/25(Sat) 15:19:14 |
![]() | 【人】 羽井 有徒[ベッドに、詩桜の横に腰掛けてその長い髪を撫でる。 サイドに流してその綺麗な目を見つめて。] ………ゆっくり休め。 [少しだけ顔を寄せて囁く。 恥をかかせるつもりはない。 一夏のアバンチュール、火遊び、それに付き合うのもいいけれど。 『こう言うとき、どうしたら良いか 分からないくらいには初めてなんですよ。』 彼氏がいたのだからと思ったが、そういうこともあるだろう。 自暴自棄になっているなら寄り添ってやるのもいいだろう。遊び慣れているなら一夜だけの関係もいい。 だけど、そうじゃないなら。] (514) 2020/07/25(Sat) 15:21:40 |
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