【人】 客 クリス── 夜の楽しみ ── [俺は相変わらず家ではラジオを垂れ流してた。 自分で投稿する事は無かったけど。 時々ね。『ピュアマーメイド』の曲とか流れたりするから。 そんな時は、ちょっとラッキーな気分。 7年経った今も、『ピュアマーメイド』は特別で。 でも不思議な事に『ローレライ』と貝沢さんは、全くの別の人のように思えた。 そんなある日、気になると言うか、思わせぶりと言うか。 "見つけても内緒にしてね">>15そんなワード。] えー。気になるじゃん。 [そう言えば前もこのワード聞いたぞ?>>0:206 アレはそうだ。『月が綺麗ですね』>>0:203の人だ。 ちょっと待って。今のラジオ番組の名前何? 誰が司会してんの??] (33) 2023/03/03(Fri) 5:32:37 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a8) 2023/03/03(Fri) 7:17:46 |
客 クリスは、メモを貼った。 (a9) 2023/03/03(Fri) 7:25:54 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 本日のバックヤード ― [あの目が回るようなボロネーゼ日和の日から時は流れ。 今日も通し出勤で昼から『うさぎ』にいた速崎が、この店で遠藤と顔を合わせるのも、あのボロネーゼ日和以来>>7>>8だった。] シャミーおかえりえり〜! いやマジでお久だね。今日もよろしくねん。 [つい、「おはよう」でも「こんばんは」ですらもなく、「ただいま」に合わせての挨拶になってしまったが、実際そんな気分だった。 昔と違って、今の遠藤がケータリングという形で自分の事業を構えていることは知っている(しかも今は時期が時期だ)。 だから日が空いての「古巣」での再会に、こんな返しが自然と口を吐く。] (35) 2023/03/03(Fri) 8:14:25 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[さて、店長が今日仕入れてきたオススメ食材>>2。 季節のそれらの中から、鯛の昆布締めにカルパッチョ、豚の煮込み、といった案が早速出てくる>>18>>23。 まだ夜に向けてプレートをOpenに戻していない時間帯だからこそ、余裕をもってできる情報交換。] それにしても芽キャベツいいっすね……。 それこそポークと合わせて バター炒めのサイドディッシュとかー。 あ、ポークは今日のイベリコ豚じゃなくて、 いつもの厚切りベーコンでも全然いいんだけれど。 [イベリコ豚の余りに余裕ができそうであればそれを使えるかな、という程度。 無論、お客様からのオーダー次第でまた話は変わってくる。 ここでは、ひとまず案を事前に共有する程度のこと。] (37) 2023/03/03(Fri) 8:19:54 |
【人】 厨房担当 那岐―― 回想 ―― [共犯者の帰り際、レジへと向かっていた足がこちらに向かう。 話を聞けばどうやら、しっかりとギャラリーをしていたらしい。 土産話の必要は無さそうだ。>>12] お役に立てたなら何よりです。 [癖でついた帽子のつばをまた無意識に抑えた。 駄賃の代わりに貰った名前は、高野と言うらしい。 やはりどこかで、聞いたことがあるな、と既視感を感じている間にレジへと向かっていくので、こちらが名乗るのは次回に任せた。] またのお越しを。 ……………………あ。 [軽く頭を下げながら、少しの間、物思いに耽り。 既視感に思い至った原因がようやく判明した。 『高野景斗です』。 ラジオと同じフレーズに思わず小さな声を漏らしたけれど、気づく頃には彼は店を出て行ってしまった後だった。] (40) 2023/03/03(Fri) 8:26:54 |
【人】 厨房担当 那岐[その後、耳にしたラジオを聴いていれば。 無機質なAIの向こうからしっかりと声とともに表情が再生されていく。 見たことは無いが、どうやら戦隊モノの黒だったらしい。 それはラジオで時折語られる昔話のように紡がれていて、今は戦隊ではないのかとぼんやり思ったものだった。 穏やかなトークから一転、流れるBGMが雰囲気を変える。 コーナーが変わったのだろう。 決め台詞らしいモノに少しエコーが掛けられて。>>16 どんな表情で言っているのかと、ふとまた缶ビールを片手に目が細くなる。 その後もいくつか続いた決め台詞たちは、ファンの熱烈な要望からなのだろう。>>17 普段あまり言わなそうな台詞から、何気ない日常のような台詞まで。 望むままに口にする姿は、確かに店では見ることがない、役者の姿だった。**] (41) 2023/03/03(Fri) 8:27:53 |
【人】 厨房担当 ゲイザー……そういやなんだけど。 ナギー、今日どうしたん? [速崎はここで、瑞野から感じた違和感について口に出す。 未だ冷えるとはいえ、この時期に、見慣れない眼鏡。 そこから例のアレを連想するというのは、安直ではあったかもしれないが――] もしかして……アレ……? (42) 2023/03/03(Fri) 8:35:50 |
【人】 厨房担当 ゲイザー花粉症デビューかい……? 音はガンガンうるさくなるけど、 空清の出力キツめにしちゃってもいいんだぜ? [口調は大分ふざけているが、これでも速崎はわりと心配している。 ヘイヘイフィーバーなんて他人事めいた戯言は口にせず、バックヤードやホールの空気清浄機の方をそれぞれ一瞥しながら、瑞野に一応問うていた。] (43) 2023/03/03(Fri) 8:36:06 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[瑞野の反応がどうであれ、また店内の空気清浄機がどうなろうとも。 速崎は食材のこと――というより単純に「ディナーの最後のほうのこと」を、ふと考えて] デザートは今日のオススメ的に オレンジ使ったオーダー増えそうだし、 私ももうちょっと色々考えてみる。 チョコレートまだストック余裕あるし、ガトーショコラオレンジとか…… [もうひとりの同僚が、『うさぎ』の穴を落ちていく――もとい道を辿るまでの間の物語>>30>>31>>32は、少なくともこの時の速崎は知らない。 知らないまま、「デザートを作れない者がいる」ことを考慮した上での言葉を、ここで口に出していた。 こうしてブレインストーミングや仕込みが終わるうちに、店のプレートはCloseからOpenに反転する。 さあ、今夜も『不思議の国の扉』を潜るお客様をお迎えしよう。**] (45) 2023/03/03(Fri) 8:51:55 |
【人】 厨房担当 シャミ[お洒落でしているわけではなかろう、青いフレーム>>22。度が入っているかどうかはレンズの屈折でおおよそわかる。 彼のことを見るとき、いつも手の記憶ばかりだったと知る。 繊細で正確で迷いの少ない、氷水にも蒸気の熱にも耐える美しい料理人の指。それがソースを飾り付けるときどう動くのかはすぐ思い出せるのに。 帽子のつばの翳りにある目元が、常はどうだったかしばらく考えた。いままでも眼鏡だったっけ?と] いめちぇん……なるほど、新鮮だ 無帽もいいじゃないか この場合、似合うと言うのかわからないけど──髪が綺麗ですね? [よくわからないけど可愛い、という大雑把な感想は、花粉症デビュー、と言う単語を聞いて>>43それは流石に慌てて眉を下げる。 嗅覚がダメになっては大変なことだ] (46) 2023/03/03(Fri) 8:56:01 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a10) 2023/03/03(Fri) 8:57:02 |
【人】 厨房担当 シャミ[空気清浄機はどちらにしてもしっかりかけようと言う結論になっただろう。 お客様の目と鼻は断固として守らないと] ああ、芽キャベツにカブに豚。大変だ、ポトフを作らないと [私的なやり取りと本日の食材へのブレストのうち、不意にマダム三月の天啓を受けたり、など。そして] (47) 2023/03/03(Fri) 9:02:00 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 本日の、開店前のバックヤード ― マジか。泣いてくれたかシャミー……! おおお〜嬉しいぜ〜! 星の導きに感謝せねば……! [パイの中の死んだ魚ではないその人の言葉>>44に、冗談めかして泣き真似しながら告げた言葉は、「大先輩」に対してのそれではない。 勤務当時には一応意識していた筈の先輩後輩関係は、年を経る程に、次第に呼称の上で曖昧になっていた>>0:92。 「遠藤さん」は「シャミさん」になり、やがて「シャミ」に、そして、今の通りの「シャミー」に。 どこから呼び方が変遷したのかの記憶も、かつて「ちゃん」付けされていたゲイザーの中で曖昧になっている。 ともあれ、そんな他愛ない挨拶から、自分では頭に過らなかった「瑞野イメチェン説」>>46にぱちりと瞬いたり。 何はともあれ、お客様内でも花粉症者続出の件を考慮して、空気清浄機のパワーを強めたり>>47。 こうして鯛の昆布締めやポトフなどなどの仕込みを終えて、今日の夜の開店を迎えたのだった。] (49) 2023/03/03(Fri) 9:29:07 |
【人】 グルメライター ヤワタ――過日のランチ―― 初号機て。 面白い言い方すんね。 ……ああそう、シャミちゃんに…… ん、そうだね、タイミングが合えば。 [自分が最初の相談相手ではなかったことに、少しだけ残念な気持ちになった。>>0:474 まあ人間関係の天秤を考えれば、同僚に張り合っても仕方がないことだし、これは大事な話を打ち明けられた特別感に酔いかけたのが醒めたような、我に返った時の羞恥に近い。 撮影許可をもらって相談事は一旦終わり。 「ごちそうさま」を言うまで、ゆっくり食べながら向かいの席の相手がケーキに夢中になる様子をにこにこ眺めていた。*] (53) 2023/03/03(Fri) 10:37:05 |
【人】 グルメライター ヤワタ――それから―― [歓送迎会や卒業シーズンが近いと、グルメレポの需要も高まる。 店からの依頼も多いし、ウェブマガジンの取材の件数も増える。 忙しいなりに個人のSNSも続けていた。 『金美人参のラペ』 #きんびじんて読んだやつ挙手 #あまやわにんじん #独身男性の優雅な朝食 『七草リゾット』 #乾燥七草余ってた #まだ春だから間に合う #ズボラCO 『プリントースト』 #PR #塗るだけ便利 『スフレパンケーキ甘平マーマレード添え』 #みかんは愛媛 #ふわしゅわは正義 #独身男性の優雅なおやつ フォロワーの数は日々増えたり減ったり。 個人のSNSでは本業を明かしてはいないがインフルエンサーとしての知名度もそれなりにあるのかありがたいことに偶にPR案件も扱っている。] (54) 2023/03/03(Fri) 10:37:44 |
【人】 グルメライター ヤワタ[そんな日々を過ごす内、ホームパーティ特集の取材前のリサーチとしていくつかのケータリングを手配した中に、とても好みの味があった。 興奮してすぐに写真を撮る。 ケータリングやお取り寄せの写真は店名がわかるように袋や容器、ショップカードなども一緒に写すようにしている。 #リピ決定 #一人パーティーメニュー 勢いで投稿してから、よくよく「本日のセット内容」を見れば、いくつかの業者が関わっているのだと知った。>>7 自分が好みだったものはどの店によるものだと取材の申し込みをしようとそれぞれを検索サイトに入力して、目を見張ったまま固まった。] ――シャミちゃん? [自分より明らかに年上でもちゃんづけで呼ぶ癖は、強張った声ではどうにも間抜けに響く。 彼女があの店の専属ではなくダブルワーカーだというのは小耳に挟んだことがあったが、こんな形で出会うとは。 同姓同名ということも考えられるが、食べた時の幸福感を思えば他にこんな気持ちにさせてくれる「遠藤沙弥」は存在しないという確信が喉元で脈打つ。] (55) 2023/03/03(Fri) 10:38:48 |
【人】 グルメライター ヤワタ……。 [仕事として依頼されたら仕方がないと腹を括れたが、思いがけず自分で宝箱を開けてしまったような後悔に冷や汗が出てくる。 思っていたよりもずっと、自分はMadam March Hareを――そこに棲むうさぎたちを――独占したいと思っていたようだ。 通知音が届いた。 誰の目にも触れない内に削除することは出来ないという知らせだ。] (56) 2023/03/03(Fri) 10:39:04 |
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