【人】 分校教諭 添木 卓郎 ――回想―― 「お前らー 元気してるかー 来週の月曜からはー 待ちに待った林間学校だー 折角の青春は分かるが、 羽目外すんじゃねーぞー んで、 くれぐれも不純異性交遊なんか するんじゃないぞー 」[放課後。照りつける西日に目を細めながら 教壇に立ち、間延びした声色で 生徒達の顔を見渡す。 (…うぇっぷ。) そういや昨日は飲み過ぎたな。 早くトイレ行きてぇ。やべェぞこれ。] (35) 2021/02/02(Tue) 16:03:18 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 「おいおい、添木酔ってんのかよ!」 [目の前の席にいた男子生徒がそう言うと、 クラスがどっと笑いに包まれた。 なぜばれた。 彼は青嵐。いつもクラスの中心で、 たまに屋上で授業をサボる不真面目なところ もあるが、友達思いのいいヤツだ。] 後方には小学校からいきなり高校に 飛び級してきた天才少女。 いつも喧嘩しているが実は仲の良さそうな 男女二人組。 いつもと変わらない学級風景だ。 ] (36) 2021/02/02(Tue) 16:05:02 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[そして…一番後ろの席には、 ひっそりと佇む女生徒が一人。 最近めきめきと国語の成績を上げた彼女だが、 俺が話しかけるとなぜか俯いて口ごもるので もしかしたら嫌われているのかも知れない。 (…まあ確かに、最初の授業のオススメ小説が アレ、だもんな。>>0:50) ジョーダンのつもりだったがあの時は 教室内が凍り付いたっけ。 昨今の風潮ならばハラスメント認定されても おかしくない。 まァ身から出たサビだな、と思い直し、 この日はそれきり、 彼女の事は気に留めなかった] (37) 2021/02/02(Tue) 16:06:27 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 ――現在・分校の職員室で―― [当時勤めていた高校…"葵学園"は、 毎年、初夏になると全校生徒対象に 林間学校が開催された。 俺はその付き添いで、 いつものごとく気の乗らない態度で 林間学校に望んだのだった。 …これが自分の教師生活で最後の林間学校に なるとも知らずに。 なぜ今この時のことを思い出したのだろう。 自分にとって決していい思い出ではなかった筈だ そして、あぁと気づいた。 目の前の夕日が、あの時の景色にそっくりなのだと。 雲一つない平和な空。 陸風と海風が中和しあう時間帯。] (38) 2021/02/02(Tue) 16:07:26 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ふいに、眠気に襲われた。 いい加減採点に戻らねば…と視線を 戻そうとするが、俺の目は夕日を捉えて 動かない。 次第にその微睡むような色彩に心地よさを覚え、 そしてそのまま…気を失った。 ]* (40) 2021/02/02(Tue) 16:08:31 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[とりとめのない夢を、見ていた気がする。 ふわふわと混濁した意識はしかし、 次の瞬間、激しい落下の衝撃により消え去った。 ドサッという音と共に、はっと目を覚ます。 何という失態。職員室で居眠りをキメてしまうとは 授業中に居眠りしていた生徒が、よく ビクンと体を震わせて気まずそうに起き上がるのを 嫌と言うほど目にするが、 今の自分はまさにそれだ。 ] (42) 2021/02/02(Tue) 16:50:58 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[寝ぼけ眼をこすりながら他の職員がいないか 確かめようとしたが。 思わず、はぁ?と間の抜けた声を出してしまう。 ここは職員室ではなかった。 それどころか、分校ですらないのだ。 どこかよその学校の【図書室】に 来てしまったようだった。] (43) 2021/02/02(Tue) 16:51:11 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[慌てて記憶を巡らす。 今まで赴任したいくつもの学校の図書室… そのどれとも一致しない。 それになんだか様子もおかしい。 机は埃まみれだし、壁や備品も古びている。 日曜日の学校のように人の気配も全く… (いや、違う。 女生徒がいる。>>24) 高校生くらいだろうか?遠目ではあるが、彼女は 自分の知らない制服を着ているように見えた。 彼女は本棚から一冊の本を取り、 その表紙を見ていた。 ] (44) 2021/02/02(Tue) 16:52:08 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 おい、お前 そんなところで何やっているんだ? [ついいつものクセで、自分の教えている年代の 子供相手にはやや乱暴な言葉遣いをしてしまう。 何気なく近寄り、 本の表紙をのぞき込んで、 …ぎょっとした。 彼女が持っている本に踊る文字は、 今まで全く見たことのない『読めない文字』だったのだ。] (45) 2021/02/02(Tue) 16:55:23 |
【人】 半裸刑事 エロンボ♂[ もしかしたら昨日の戦闘で負傷しているのだろうか 腰の周り具合が悪いような気がするが、一抹の不安を感じつつもここでやめるわけにはいかない その時、僕の素肌が一瞬の磁場の乱れを感じ取った 見られている… >>1:28 熱い視線が注がれているのを感じるぞ 僕の下半身の空間認識能力は署内でも定評がある このまま隠れているつもりなら、こちらから事情を聞きに行く必要があるだろう ]* (46) 2021/02/02(Tue) 17:12:22 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[そこで初めて、自分が普通じゃない状況に 置かれている事を知る。 新手のドッキリか?いやいやいや。 自分の教える分校の生徒達にこんな大がかりな ドッキリを考えるヤツはいない。 (葵学園の奴等…青嵐あたりなら 嬉々としてやりそうだが) 背筋に冷たいものが走るのを、理性で抑えながら 目の前の生徒に話しかける。 ] (47) 2021/02/02(Tue) 17:14:47 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 俺は添木。国語教師をやってて 大学は海外文学もかじってたが、 これはどこの国の文字か全くわからんな。 お前はこれが読めんのか?スゲぇな。 [きっと彼女の答えは"ノー"だ。 大学で囓った言語文化の知識を引っ張り出し、 この字体は地球上の文化圏のどれとも 被らないものだと、既に結論づけていた。 分かってはいたが、敢えて聞いた。 彼女がイエスと答えれば、いよいよ 自分の状況がおかしいことになるだろう。 まずは彼女が自分の味方になってくれるか? それを確認したかったのだ。 味方と分かったら、まずは彼女と協力して状況を打開しよう。 そんな魂胆を腹に隠しながら。 ]* (48) 2021/02/02(Tue) 17:15:41 |
分校教諭 添木 卓郎は、メモを貼った。 (a5) 2021/02/02(Tue) 17:20:26 |
分校教諭 添木 卓郎は、メモを貼った。 (a6) 2021/02/02(Tue) 17:25:20 |
忘愛症候群 リクは、メモを貼った。 (a7) 2021/02/02(Tue) 17:56:27 |
【人】 機関設計士 スタンレー[少女は珍しい服装をしていた。 まるで、水兵の制服のような。 顔の造形は、遥か東の国「日本」からブーヨプスキュリテ王国へ渡航して来た研究者のように彫りが浅い。つまり、少女は日本人なのだろうか? 少女から問われる。>>26 幸い、言葉は通じた。] ああ、すまない。人にものを尋ねる時は、自分から名乗るものだったな。 俺は、ブルー・スタンレー。 欧州のブーヨプスキュリテ王国の機関設計士だ。 悪いが、ここが何処かは分からない。 職場の休憩室で寝てたはずだが、起きたらここに居た。 [見たところ10代だろうか?年端も行かない少女を威圧させないように、つとめて穏やかに言った。]* (49) 2021/02/02(Tue) 18:20:37 |
機関設計士 スタンレーは、メモを貼った。 (a8) 2021/02/02(Tue) 18:23:07 |
半裸刑事 エロンボ♂は、メモを貼った。 (a9) 2021/02/02(Tue) 18:31:24 |
【人】 忘愛症候群 リク私は……リクです。 田上 莉久。 私も、さっきまで 橋の上に居たはずなんですけど……。 [ 心を開いた訳では無いが 相手のことを、少しだけ 信じてもいいと思った。 名前を名乗って、状況も話して。 それで、 ] (51) 2021/02/02(Tue) 18:41:48 |
【人】 忘愛症候群 リク[ ……さっきまで話をしていた人が この場にいないことにやっと気がついた。 三橋 夕凪、と言っていた彼女。 ここに来る前に、名前を呼んでくれたと 思うのだけれど。 ] ……あの、 (52) 2021/02/02(Tue) 18:42:17 |
【人】 忘愛症候群 リク[ そのことに気がついたなら 少しの逡巡のあと、ゆっくり口を開く。] もしかしたら。 知り合いもここに来てるのかも しれないんです。 よくわからないところだから…… 一人で、探すのも 危ないかもしれなくて、 その、ここがどこかを知っている人を 探すか、調べるついででいいので、 一緒に、居てくれないでしょうか。 (53) 2021/02/02(Tue) 18:43:08 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 全くわからないところに 急にぽつんと放り出されて。 頼る人もおらず、目の前には知らない男性。 怖い気持ちはある。だから、ぎゅ、と。 自身の胸元に置いた両手を握る。 でも、だって。 止まっていたって、なにも進まないから。 ] (54) 2021/02/02(Tue) 18:43:32 |
【人】 機関設計士 スタンレー[少女は、タノウエ・リクと名乗った。>>] リクだな。 俺のことは、スタンレーで良いよ。 [リクは、知り合いが来ているかもしれないと言う。 探すために、一緒に居てほしいと頼まれる。>>53] もちろん。 危険があるかも知れない。いくらでも力を貸すよ。 [リクに悪意は感じなかった。胸元で堅く握る両手>>54に、彼女にとっても異常事態なんだろうと想像する。スタンレーは、快く協力に応じた。 部屋には、前方と後方にスライド式の扉があった。扉を開くと、長い廊下に出る。 装飾も少なく、やけに無機質な建物だなとスタンレーは思った。] (56) 2021/02/02(Tue) 19:05:56 |
【人】 機関設計士 スタンレー (57) 2021/02/02(Tue) 19:06:33 |
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