【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 (36) 2022/10/19(Wed) 2:05:55 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[とく、とく、 穏やかな心音が、鼓膜を微かに震わせる。 じわ、と何故だか目元が熱くなって、 なんでわかんの? って、音は喉に掠れて不完全に消える。 促されるまま、目を閉じて、>>2:295 目尻に溜まったものを、ごまかして 深呼吸を、ひとつ、ふたつ] (37) 2022/10/19(Wed) 2:06:06 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[人間が、最初に聞く音は、母親の心音。 だから人間は、 穏やかな心音を聞くと、安らかな気持ちになるらしい。 これはもう、根源的な本能だ、仕方ない。 良い子だって、君の掌が僕の頭を撫でる。>>2:296 強く、強く、瞼を閉じた。] (38) 2022/10/19(Wed) 2:06:17 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地『大地は本当、泣き虫だなぁ』 『いいからほら、こっち来い』 [半ば強引にって体で、大きな手に引き寄せられて、 僕はしぶしぶって体で、その体に身を委ねた こどもだった僕にしてみれば、 兄ちゃんの身体は大きくて、 すっぽり包まれるみたいな気持ちになって 安心して 頬を濡らしたまま眠りについてしまう 兄ちゃんは僕が眠るまで、僕の頭を撫でていた] (39) 2022/10/19(Wed) 2:06:36 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[兄ちゃん。兄ちゃん。 その名の通り、大空みたいにでっかい人だった。 けれど、あまりにも大空に近すぎて、 だから兄ちゃんは俺に、地に足つけて生きてくれって、 大地、なんて名前を付けた。] (40) 2022/10/19(Wed) 2:06:52 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[ 君の傷が、微かに見える。 >>2:297喪ったものへの悔恨 君のそれはきっと、僕のそれよりも深い だから、迂闊に触れられない 君の傷は、僕にはきっと想像もつかない 君は『兄』で、僕は『弟』だから そう思ったらなんだか、何にもできない代わり 甘えていることしかできなくなって 図体ばっかりでかくなって、重いだろうに 僕は容赦なく頭の重さを君に預けたままにした] (41) 2022/10/19(Wed) 2:07:03 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[ブラコン? そんなの言われなくっても知ってる。 でもね、ちょっと違う 僕は兄ちゃんをお手本にしてるわけじゃない ただ、兄ちゃんに与えられた、 『救世主』って肩書を 手放したくないだけ ううん、手放せずにいるだけ せめて誰かの助けになれば、 まだ、返上しなくても赦されるかなって 君の掌がまだ僕の頭を撫でるから、 僕は少しまどろみながら、 もしかしたら思ったことが口から零れ落ちたかも] (42) 2022/10/19(Wed) 2:07:21 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[兄ちゃんも、おんなじことを言ってたなぁ 弟は、無条件で可愛いんだって いくらでも甘やかしちゃうのが、 兄って生き物なんだって 兄ちゃんは、言った 『俺を、兄ちゃんにしてくれてありがとう』 ……って ひとっつも、 僕を責めたことなんか、無かったよ] (43) 2022/10/19(Wed) 2:07:33 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[君の手が、君の声が、 ひと時の眠りへと誘う。>>2:303 君の言葉が、僕の心をさざめかせた。 僕は言わない。 『君の兄を悲しませないように』なんて そんなの、当たり前じゃないか。……って。 忘れないよ、兄ちゃんのこと。 当たり前じゃないか。……って。] (45) 2022/10/19(Wed) 2:08:08 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[君は知らないだろ。 12歳のこどもが、18歳になるまでの、 6年間って、案外長い。 そう、長いんだ。 中学生の3年間、 僕は必死に寂しさに耐えた。 亡き人を責め、己を責めて、 何もかもがどうしようもなかったこと、 ようやくの事で受け入れた。 自分だけは自分のこと、 どうしても赦せなかったけど、 そこまでひっくるめて、受け入れた。 高校に上がった僕は、もう僕じゃなかった。] (46) 2022/10/19(Wed) 2:08:27 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[兄ちゃんの声が聞こえないのは、当たり前だ。 死んでしまった人は、喋らない。 どんなに嘆いても、生き返ることはない。 それが、『死』というものだ。 そういった事実を受け入れて、俺は。 兄ちゃんの想い出を抱きしめながら、 兄ちゃんと共に生きる術を、 編み出して、俺は。 ――――ねぇ、手伝ってあげようか? 助っ人担当 、になる。] (47) 2022/10/19(Wed) 2:08:49 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[ねぇ、知ってる? 人が人生をあきらめるときって、 とっても悲しい音がするんだ。 兄ちゃんは、僕に、 ほとんど何も言わなかった。 でもね、思い返せばずっと、 兄ちゃんからは哀しい音がしていたんだ。 だからだよ。 だから俺は、兄ちゃんがあきらめた人生の先を描くため、 兄ちゃんの人生をなぞるんだ。] (48) 2022/10/19(Wed) 2:09:43 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[まどろみの中、ふんわり思う やっぱり君は、どこまで行っても『兄』で 僕はどこまで行っても『弟』で だからこそ、分からないことがあって ……わかっちゃう、ことがある だけど、僕は『弟』なので きっと君もご存じの通り、『弟』ってのは…… 案外ずぶとくて、図々しい 甘えるってことに躊躇しない] (49) 2022/10/19(Wed) 2:09:58 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[だから、僕は未だに君の胸に頭を預けているし、 僕は…… 君のこの温もり、手放したくないなぁ、って 思っちゃうんだよ。 思い出させた君は、本当に罪深い。 ] (50) 2022/10/19(Wed) 2:10:13 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地―― 2d 昼 with 白瀬さん―― [すみません、名前わかんなくて。>>2:429] あっ そりゃそうだよね!ごめん! 3年の小鳥遊! [気にしてなければ一回会ったくらいの 相手を覚えてることなんか、ナイ。 そらそうだ。 でも、多分見覚えくらいはあってくれたと思ったから、 あの夜いたよね、的なことは多分言わなかった。 気になる事はあれ、 いきなり話振ったらビビらせるよな、って 思って躊躇していたら。 いきなり話を振られたのは、俺でした。>>2:430] (52) 2022/10/19(Wed) 2:11:21 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 えっ? あぁ、願い……願いね。 危ういよね。 [いきなり振られた問いに、 こちらも割と急な答えを返した。 間。] あ、えーとね。 本来なら、自分で努力するなり、苦労するなりして やっと手に入るようなものを、 ぽんって手に入れられちゃうとしたらさ。 まぁ、欲しいものが手に入るのは良いんだろうけど、 なんかこう…… 不穏だよね。 [……。 ダメだ。説明になってない!] (53) 2022/10/19(Wed) 2:11:36 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 あーーーーー。 白瀬さんは? 願い、決まってるんだっけ? [若干パニクった俺は、 聞きようによっては、 あの日立ち聞きしてましたって 白状するような問いを返した。*] (54) 2022/10/19(Wed) 2:11:49 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地―― 2d 放課後 with 槙ちゃん ―― [奇遇だね。>>2:412 俺も、実は昨日の朝までサボったことなかったんだ。 3年の秋にもなって俺ら、おかしいね。 こちらの無遠慮な問いに悩むそぶりを見せる君、 俺はそれをニコニコと眺めていた。>>2:413] ん、ん−。 誰かの願いを後押しする感じかな。 [願いとは限らないけれど。 的外れかもしれないけれど、 俺は予想を口にしてみる。 返事は別に、無くても良いが、 ちょっと期待する目を向けてみたりなんかして。 見つめ返されてしまった。] (55) 2022/10/19(Wed) 2:12:01 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 どうかな。 ソレを幽霊に『願う』つもりは、 あんまりないかな。 [俺はそこまで秘密主義なつもりはないけど、 確かに話せないラインは存在する。 そして多分君は、間違ってなかった。 代わりに質問を一つ追加する。] ねぇ、槙ちゃんはさ。 例えばビルの屋上から飛び降りようとしてる 人を見かけたら、 なんて声かける?** (56) 2022/10/19(Wed) 2:12:11 |
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