浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/23(Sat) 0:09:26 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>21 宇宙服のそれを一瞥。 0番から降りた男は、もう舞台に興味はなかった。 「御伽噺で結構さ。 感想、解釈は自由だからね。 けれども………そうだな、」 ちらり、と何もない場所へ視線を向けて、戻す。 「───詩人に直接聞いてくれないか? ……なんてね。冗談だよ。 主演俳優の解釈で良ければ、話せるけれどね。」 (@8) 2021/10/23(Sat) 0:12:32 |
浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/23(Sat) 0:13:10 |
【人】 死神 ゲイザー「おいおいおいおい、ふざけやがって!」 宇宙服の彼が、至極当然の疑問を、 あまのじゃくみたいに口にする中。 当の死神は男子便所の個室で、便器を蹴った。 鮮やかな即興劇は、使用人の、ゲストの目を奪い── そして。リーパーすら、魅入ってしまった。 誰よりも見慣れた脚本の演技に。……あの情熱に! あれはきっと、あの人間にしかできぬ芸当。 芸術を理解せぬリーパーだって理解した。 「聞いてねェッ! 聞いてねェよ、あんな奴がいるなんて!!」 「今ので何人オレが殺人鬼だと知った? それに、ミズガネの野郎」 「誰にも見えないくせにッ! ⇒オレと同じ、ひとりぼっちの癖に!!」 (22) 2021/10/23(Sat) 0:20:53 |
【人】 死神 ゲイザー『嗚呼、嗚呼、この子の笑顔こそが僕の人生に射す光だ!』 『どうか少女を、救ってやってはくれまいか』 ひとりぼっちが、二人出会ったのならば。 きっともう、ひとりぼっちではない。 リーパーは掻きむしりたい程胸が痛い。 なんだかわからないけど目頭が熱い。 リーパーはゲイザーだった。 でももう、リーパーはゲイザーじゃない。 (23) 2021/10/23(Sat) 0:25:02 |
【人】 死神 ゲイザー『辛かっただろう、唯一の友達ゲイザーに忘れられて。 苦しかっただろう、誰にも気付かれなくて。 君は沢山の苦痛と孤独を味わった。 だから、そう⏤⏤⏤⏤報われるべきなのさ!』」 「そうだ。……そうだ! オレは報われるべきなんだッッ!!」 「その為ならば何をしたって許される! 俺が許す!! まずはゾズマだッ!! 次はユピテル。その次にあの役者!! アマノ! テラ!! シトゥラ!! プルー!! 全員殺すッッ!!」 破滅的な動機の元、リーパーは便所を出た。 行く場所もなく彷徨う。ナイフを握りしめて。 ……この利き手の怪我さえなければ! 今すぐ通り魔をして回ったところなのに!! (24) 2021/10/23(Sat) 0:34:18 |
【人】 探偵 キエ「…………… 物は言い様だねェ 」キエはソファで仰向けに寝転がりながら林檎を齧っていた。即興劇に一度意識が向いたが直ぐに興味を無くした。 誰かにとっての喜劇とは誰かにとっての悲劇で――逆もまた然り。事実も空想も視点を変えれば善悪などひっくり返ってしまう。 「同一人物でも判り合えないんだもの。そりゃあ争いが無くならない筈さァ。 誰かが笑う時必ず誰かが泣くというのに、人とは何時何処まで行っても身勝手なものだね。有り難い事だけれど」 林檎をまた一口齧れば劇の内容はもう忘れてしまった。 咀嚼音の中で、キエは玩具箱の奥底に押し込まれ忘れ去られた透明な子供の叫びを聞く。只聞くだけで何も思う事など無かった。 (26) 2021/10/23(Sat) 0:58:54 |
【人】 探偵 キエ>> >>15 >>16??? 座ったまま視線を上げて目を細め、一度瞬きをすると満足気に頷いた。視線が交わっているかなどキエの知った事ではない。 「確かにそうだね。僕もつい先日同じ様な事をしたからよく判るよ。だが君は自身に悪意が在ると思うのだね。其処も僕と違う。 僕らは同じく理から片足はみ出した者同士じゃないかと思うのだけど、君は随分と……そう、枠に入りたがる様に見えてしまって」 声が僅かに上擦った。カップを持つ指は細く白い女のものだ。言葉の途中で性別が変わったらしい。 「僕は其処が僕の趣味を満たしてくれるんじゃないかって今期待してるんだ」 (27) 2021/10/23(Sat) 1:22:11 |
【人】 巫女 ユピテル>>@7 トラヴィス 「あら、ブランクなんて見えなかったわ? “悪くない”、じゃなくて“凄く良かった”! でも、トラヴィスがそう言うなら脚本家がいた場合は 更にどうなっていたのかは気になるわね。 もっと凄いものが見れるって事でしょう?誰かいないかしら」 竪琴を抱えながらそちらに他に座る人がいなさそうち見ると その隣に許可なく座り、先程の即興劇についてそう話します。 「おつかれさま」 言いながら、ようやく持ち歩くようになったハンカチで、 もしトラヴィスが汗をかいているなら拭おうとするでしょう。 「……竪琴?……。う〜ん、貴方なら壊さないと思うけど、 いいのかしら……弾かない?ミズガネ、何か言っていた?」 先程の演劇の内容。唐突な竪琴の話題。 勿論、急にユピテルが持ち歩くから目についた。 その可能性はゼロではありませんが、彼も会話できたが答え。 その方が納得できます。とは言え珍しく少し渋っています。 トラヴィスを信頼していない訳ではありません。 むしろ館の中では上位です。ただ、ミズガネがどれほど この竪琴を大事にしていたか知っているから、迷います。 (29) 2021/10/23(Sat) 1:25:04 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>25 「そうだな………、」 顎を撫でる。腕を卓上で組んで、長い足をゆるりと組み替えた。 「不器用な詩人には、どちらも救うなんて不可能だから 他の全てを捨てて、一番大切な少女を選んだんだろう。 決して死神だけを見捨てた訳じゃない。」 自分だって、きっとそうする。 大切な者達が危険に脅かされた時。 それら以外を捨てる覚悟は─────………覚悟、は、…… かぶりを降った。 脱線している場合では無い。 「死神は……そうだな、一線を超えてしまったからね、 因果応報。救われる可能性は低いんじゃないだろうか。 君達は神にでも願って、死神を隠せばどうだい?」 これは詩人の意思では無い解釈。 以降の舞台に演出は加えないし、その結末は自分の知るところでは無い。 とても無責任な、たった一つの意見であった。 「けれど、この戯曲の結末は、 君達次第で喜劇にも悲劇にも姿を変えるよ。 舞台の上の君達よ、どうぞ悔いのない選択を。」 (@9) 2021/10/23(Sat) 1:27:04 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>29 ユピテル 「そう」 短い言葉。 代わりに表情に、喜色が余す事なく溢れている。 「居ないよ。 私を一番輝かせてくれる脚本家は、もう私の側には。」 普段ならば、発さないであろう言葉。 他人の言葉を吐いた後だからか──それとも、この数日で貴方から受けた眼差しのお陰だろうか。 今だけは、少しばかり素直になれた。 汗を拭って貰えば、 やっと有難うと礼を言う。 「君が持っていると聞いたんだ。 つまりそれは、その竪琴に触れても良い証左だと思わないかい? けれども、そうだね、壊すつもりはないよ。 ……弦を張り替えてやるつもりさ。 それは私にとっても必要な事だから。」 その瞳に、曇りはない。 貴方の信頼に報いることが出来ると、自信を持てる程に。 (@10) 2021/10/23(Sat) 1:39:59 |
【人】 死神 ゲイザー館の協力者は言った。 『此処の主人による意向で消える客が決まる訳だが⏤⏤ ある程度は此方の意思を汲んでくれるらしい。 長くいる使用人曰く複数人に願われた結果消えた者もいたそうだ』 この場所で願いは無為ではない。 それを知るひとは数少ないだろうけれど。 リーパーは、どのような由縁あろうとただの殺人鬼だ。 無為の人々を殺害した、法で裁かれるべき人間である。 その前提の上で。 けれどここに法はない。それを決めるのはあなた達だ。 あなたの思うままに、夜の星に願うと良い。 (30) 2021/10/23(Sat) 1:51:02 |
【人】 浮遊騒 テラ“は〜ん?すべてを裁く神さまの目に入らなくなっちまえば、” “死者の国に送り返されるよりかは死神にとって” “救いになるかもしれないって?” “そんなもの一時しのぎかもしれないねぇ。” “それにすらならないかもしれないねぇ。” “ くっ くっ くっ ” “いいぜぇ、乗ってやろうじゃないか詩人役様よぉ?” “それで死神役が救われなけりゃ、お前は惨めな道化役!!” “もしもなにかがあって、神の御許に死神が隠されて、” “それで救われてしまったなら!!” “それはそれで酷い出来の劇になってしまうもんだねぇ” “ご都合主義の大団円!” ”大衆演劇としちゃあ一流とは言えないだろう。” “勧善懲悪ッ、世間様に求められるのはそんなモノ!” “悪者が悪い目に遭わずして心がすくものかい?” “ あはは、あははは、あっはっは!!!” (31) 2021/10/23(Sat) 2:34:12 |
【見】 くるみ割り人形 トラヴィス>>31 「道化で結構さ。ご都合主義で上等。 芸術と愚鈍は紙一重とも言うさ。 嘲笑の一つくらい、想定内だよ。」 男も、からからと笑った。 二人が笑い合う、それはそれは穏やかな空間だった。 「君がこうして舞台に降り立って、言葉を発した時点で、 『興味を惹く』狙いは、既に果たされたからね。 これで良い、私はとても無責任な主演さ。」 男の目的は、詩人の言葉を多くの人に伝えることであって、 少女や死神を救うなんて事は関係がなく、どうでもいい。 それの更に先──大衆に受ける事などは視野にない。 最も貴方は、それを理解した上で、 ただ引っ掻き回したくて述べたのかもしれないけれど。 それよりも無反応が一番の批判であると、男は考えている。 「また観においで。次があるならね。 君は貴重な感想をくれた観客だから、 その時は、とびきり良い席をご用意させてもらうよ。」 消えるそれを、見送った。 男はどこまでも穏やかに、貴方を見ていただろう。 (@11) 2021/10/23(Sat) 3:00:11 |
プルーは、いつも通り。 (t8) 2021/10/23(Sat) 3:08:49 |
プルーは、いつも通りだった。 (t9) 2021/10/23(Sat) 3:08:58 |
プルーは、いつも通りではないものを見た。聞いた。 (t10) 2021/10/23(Sat) 3:10:03 |
【人】 巫女 ユピテル>>@10 トラヴィス 返答が短いのをユピテルは一切気にしません。 トラヴィスの表情が全て物語っていましたし、 ただユピテルは感想を伝えたかっただけですから。 「……そう、なの?…………」 けれど続けられた言葉にどうしてと尋ねていいのかわからず。 聞き返したい表情と視線だけが、貴方に投げかけられます。 勿論トラヴィスを引き立ててくれる他の作曲家は多くいても、 トラヴィスの中の脚本家はその人だけと短い言葉で理解して。 だから、問い返して良いのかすら迷っていました。 「そうなんだ。うん、持ってるよ。 それに、弦を替えるだけなら怒らないと思うもの。 きっとさっきの公演を見て、ミズガネも喜んでると思うから、 許してくれると思うわ。トラヴィスにとって必要なら尚更ね。 ……でも、どうして必要なの?それともいつかのお楽しみ?」 その自信に満ちた眼差しを信じて 大切な人の大切な竪琴を手渡しました。 (33) 2021/10/23(Sat) 3:16:25 |
【見】 トレジャーハンター プループルーはいつも通り舞台には上がらない。 彼もそうだと思っていた。 いつも通りを望む彼はどこか、隠者のような雰囲気をしていたから。 でも、そうではなかった。 きっと望めば舞台に戻れるのだ。 今しがた、いつも通りをやめたように。 (@13) 2021/10/23(Sat) 3:51:43 |
【見】 トレジャーハンター プルー停滞をやめた彼はどうするのだろう。 再び足を止めるのか、それとも。 「……」 「ま、アタシは何も変わらないわね」 願い事がまたひとつ浮かんで。 けれどもそれを振り払うように片手を振る。 そうして女はいつも通りに戻っていった。 (@14) 2021/10/23(Sat) 3:58:37 |
【見】 トレジャーハンター プルー―――後、トイレ近くの廊下。 「 なんで殺すリストにアタシも入ってんのよぅ 」聞こえた叫びに八つ当たりぃ〜〜〜と呟きながら、殺人鬼が出てくる前に女はダッシュで逃げた。 (@15) 2021/10/23(Sat) 4:02:26 |
【見】 技術指揮 シトゥラトラヴィスの舞台は"美しかった"。 感想はそれだけ、そして―――。 「誰が――俺を、彼らを殺すって?」 一人見えない眉をひそめて。 ゆらりとナイフを握りしめる"彼"の声を聞いた。 この声は届かない。 己に刃を向けるのであれば 殺し 今は集中が出来ない。 何処だ、何処に行ってしまったんだ。 居なくなるなら、言ってくれよ。 何度も独り言のように繰り返されてその言葉は霧散していく。 「―――――やっぱり、本当に居なくなったのか」 彼女はずっと自分の前に姿を現さなかった。 呼んだのに、いいえ、来て欲しかったのにです。 彼女のために料理を作ると約束をしていたから。 たったそれだけでした。 彼女が消えたことに文句があるわけではありません。 ▼ (@16) 2021/10/23(Sat) 4:15:44 |
【見】 技術指揮 シトゥラ「――俺が殺す前に、手を出されたのは許せないよな。 こうなるからこんな狂った館に死神[ヒトゴロシ]は一人でいいんだ」 新調したナイフを再び懐に収める。 口元に残った血の味をまた思い出して、苦い顔をした。 何度拭っても染みが抜けない。 何度ゆすいでも口の中は鉄の味がする。 そんな幻覚。 「こんなことになるなら、早く殺しておくべきだったな」 誰をとは言わずそのまま足を進めた。 今は誰にも会いたい気分になれないし。 ああ、早く一人になれる場所を探そう。 (@17) 2021/10/23(Sat) 4:20:59 |
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