人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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サルガスは、朝食の後、自室で祈りを捧げていた。
(a23) 2021/05/31(Mon) 7:49:48

サルガスは、自分がどうして咎も受けずにここにいるのか、わからない。
(a24) 2021/05/31(Mon) 7:50:10

到着:平衡役者 アルレシャ

【見】 平衡役者 アルレシャ

 
「あらぁ。道、迷っちゃいましたねぇ。
 何分こっちの方はあまり来ないから仕方ないでしょうか。
 似た形の建物も多いし、本来の僕の担当はこちらではないし」

 慌ただしい教員棟から、随分と適当な説明だけを受け──
 己の知るよりも明らかに異質な雰囲気の食堂を横目に見やる。

「まあ配置換えはこれはこれで楽しそうなのでよしとしてぇ。
 ふふ、……“欠員”ですかぁ。」

 『それは実に楽しいこと』、と。
 夢見るように両手を合わせて、顔を綻ばせる。

 “欠員”
「それが出る事を、理解できない【大人/子供】が、もし。
 もしもですよぉ。少なくないのだとしたら、  」

           「 ──実に興味深いな。 」

パチンと音を鳴らす様に手を叩いて『先生』は歩を進めた。
 
(@3) 2021/05/31(Mon) 8:37:54
平衡役者 アルレシャは、メモを貼った。
(t1) 2021/05/31(Mon) 9:04:44

【置】 小さな心臓の サルガス

【吊り懇願ロール】
 教員用の生活上水の中から、研究員
おとな
の死体が発見された。
 幸いに死体は全身へ腐敗ガスが行き渡るよりも早くに発見され、人物の特定に障りはなかった。
 遺体は内密に保管され、子供たちがそれを知ることはない。と言うことになっている。
 実際には、速やかに"犯人探し"が始まった。
 まず、大人たちに指令が走らされ、現場の精査が進められた。井戸の周辺に小さな足跡が見られたことから、子供が関わっている可能性が挙げられた。
 次に、教員棟付近に出入りのあった子供の特定のために、大人から子供への聞き込みが行われた。
 小等部から高等部まで、考えられる限りほとんどの人間に匿名、直接様々な方法で詰問が行われた。
 
時間は刻一刻と、過ぎていく。
(L2) 2021/05/31(Mon) 10:18:43
公開: 2021/05/31(Mon) 13:00:00

【人】 徒然 シトゥラ

「……、大人にひどいことを。
 シェン
されていたなんて驚いた。

 体は辛くないか?
 ムチを打たれていたら動くのもきついだろうし、
 殴られていたら声がでなくなる。
 食事を抜きにだってされることも…」

 誰の耳に届いても気にせず、悪口を口にすれば
 あっ、と後で気づいたように
 周りに対して口元にひとさし指を当てて笑った

「これは大人に内緒にしてくれ」
(21) 2021/05/31(Mon) 10:52:52

【人】 演者 シェルタン

>>20 サルガス

 それは朝食の時間の終わり際。
 曲も終盤に差し掛かった頃に入ってきた貴方を、
 迎えるように、暖かい音色が包む。

「……──サルガス、おはよう。
 ちゃんと眠れたか?」

 シェルタンは、いつも通りそこにいる。
 それは貴方にとって、眩しすぎることなのかもしれない。

「オレはもう大丈夫。“もう一回ああなっても”。
 ……それを伝えるために帰ってきたからさ」

 それでも彼はそこに立つ。
 何かを変えられると信じて、

 平気で『ない』者の話をして、白い目で見られようとも、
 それを跳ねっ返すような活力でもって、笑う。
(22) 2021/05/31(Mon) 10:53:45

【人】 徒然 シトゥラ

 シェルタンの前を離れたあと
 食事が終わっていない子どもたちの面倒を見に行った、
 配膳を片付けて多くの異変を目にする

「……」

 もしかして噂が変わりはじめているのだろうか?
 連れて行かれた子供が見えるようになって、
 話しても許される空気ができつつある。
 他の子供まで願ってもいいのなら、……早く、会いたい。
 
「早すぎると、気まずいけどなぁ」

 いじめてるみたいで。
 自分の描いた彼らの絵を眺めてため息をついた
(23) 2021/05/31(Mon) 10:57:41

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:22 朝の食堂 シェルタン
「シェルタン……お、おは、おはよう!」

 食器も下げ、手持ち無沙汰になってしまった頃だろうか。声に振り向き、柔らかい足音が向かう。
 見えても、触れても、それでも取り払われなかった見えない暗幕が取り払われているかのよう。
 子犬のように駆け出しかけて、足が一度止まって、勇気を出すようにもう一度歩き出した。

「……なんだろう、なにか……どう、お話ししていいか、わからないね。
 ぼくは、だめだなあ……なんともないようにしなきゃって、おもってたのに。
 ああでも、おかえり。おかえり、シェルタン、きみが……ここにいてくれて……」

 『治療』されたもの、されていないもの。分け隔てなくあるようにしたいと思っていながらに。
 それでも確かに受け入れられたものとして立ち振る舞う貴方の姿を見て、少年の鼻はつんと童謡のトナカイのように真っ赤になった。

「ぼく、どうしたらいいだろう? どうやって、立ち向かっていけばいいだろう?」
(24) 2021/05/31(Mon) 12:15:10
サルガスは、自分の手がいつも水浸しであるように感じている
(a25) 2021/05/31(Mon) 12:29:47

【人】 演者 シェルタン


>>シトゥラ

「大袈裟〜。今元気だから全然大丈夫。
 それに先生も心配してくれたし、な」

 大人もみんなみんな悪いものではない。
 教員棟に顔を見せて、それを理解して。

「でも、秘密な!
 悪い大人たちに聞かれたらまた何されるんだか
 わかったもんじゃねえしな〜」

 そう、“公然の秘密”を言うのだ。
(25) 2021/05/31(Mon) 12:31:18
サルガスは、知らない生徒に声をかけられ、逃げました。
(a26) 2021/05/31(Mon) 12:33:23

【人】 演者 シェルタン

>>24 サルガス

「いいんだよ、今は無理して言葉にしなくても。
 ゆっくりでいい、大丈夫だからさ」

 視線を合わせるように屈んで、笑いかけて。サルガスを取り巻く暗い空気も、払拭してあげるように。

「オレたちは“いつもどおり”、そこにいればいい。
 いつもみたいに、毎日を楽しそうにしていたらいい。

 ……今は難しくても、いつかはそうできたらいいんだ。
 少なくとも。オレは、ずっとそうするつもりだ。

 ま、もちろん弱音は吐くけどな。
 悩みなんてあって当たり前なんだし」

 再び受け入れられて、尚“ギムナジウムの暗黙の了解”から逸脱したことを繰り返すのに。胸を張って。

 いつものように。優しく、あなたの頭を撫でるだろう。
(26) 2021/05/31(Mon) 12:40:09
シトゥラは、シェルタンに笑いかけた
(a27) 2021/05/31(Mon) 12:45:39

シトゥラは、この日自分の部屋で眠りにつくことはない
(a28) 2021/05/31(Mon) 12:46:33

【人】 演者 シェルタン

>> 『メレフ』

ノック音を聞けば、
楽器の手入れから顔を上げて。

「今開けるからちょっと待て〜」

少しだけ散らかった部屋を整理し、
すぐに出迎えにいく。
(27) 2021/05/31(Mon) 12:47:45

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:26 朝の食堂 シェルタン
「……ああ、ああ。"ごめんなさい"、"ごめんなさい"。
 ぼくらにできることは、それだったのかもしれない。何があっても負けないことだったのかもしれない。
 きみが、つよくて、まぶしくて。いつもその音色があったことに、もっときづけばよかったな」

 ヘイズがいなくなった時。自らがいなくなった時。自らがもとってきた時。
 いずれの時でも美しい音色でそこにいることを訴えていたあなたを、ひょっとしたらよく見ていなかったかもしれない。
 もっとそばに居たならば、もっと良い気づきを早くに得られただろうか。
 抱き着くというには弱々しく、伸べられた腕に両手を引っ掛けた。
 きゅうと、小さい指が袖を握りしめる。

「そうだね、シェルタン。いつでも、どうあっても、おたがいの傷を癒やしあえれば、それが救いになったんだね。
 きみのやってきたことが、どれほどだれかの助けになったか。
 ……メレフとカストルを、見かけないんだ。

 おねがい、シェルタン。かれらを、みつけてあげてください」
(28) 2021/05/31(Mon) 12:53:44
サルガスは、逃げている。それがいじめっ子たちの心証を悪くした。「逃げたネズミを捕まえろ!」
(a29) 2021/05/31(Mon) 12:55:53

サルガスは、追いかけられている。足をかけられ
(a30) 2021/05/31(Mon) 12:56:24

サルガスは、転ばせられた。子供たちの好奇の目と、無邪気な猜疑心を刺激した。
(a31) 2021/05/31(Mon) 12:57:13

【人】 演者 シェルタン

>>『メレフ』

「……入りなよ。
 少なくとも外より居心地いいと思うし」

 ドアを大きく開けて、
 顎で室内を指す。

「何か用があって来たんでなくても、
 ゆっくりしていったらいいよ」
(29) 2021/05/31(Mon) 12:57:59
サルガスは、助けを求めない。求められない。諦めたように俯いて、唇を噛んで。けれども何が言えるだろう。
(a32) 2021/05/31(Mon) 12:59:22

サルガスは、だって。己のしたことを知っている、彼らは知らない、でも自分は、知っている。
(a33) 2021/05/31(Mon) 12:59:48

【人】 演者 シェルタン

>>28 サルガス

「……カストル?」

 メレフには心当たりがある。窓から中庭を見下ろしていた姿を見かけた。だけど双子の彼。いつだって、ひとりだって賑やかな彼の姿が見えないことに気づく。

 (……カストル、……ルヴァ、は、疲れてるだろうし、
 ルヘナなら……何か知ってるかな)

 暫し、ふむ、と考え込んでは、腕の重みを気にもせずにそのまま撫で続けて、また向き合う。

「……うん、分かった。見逃さないようにしておく。
 そういう奴らを見つけるために来たんだからな」
(30) 2021/05/31(Mon) 13:03:41

【置】 演者 シェルタン


「え?いやオレが教員棟に行ったのは、
 授業欠席に対する謝罪、反省の為ですよ。

 先生に会いに行った後はすぐ帰ったんで、
 特に何にもしてませんけど……」

 今日の分の授業終わりに、大人に呼び止められて。
 これ幸いと堂々と受け答えをする。

 でも、何かが引っ掛かった。教員棟に来たことを、
 わざわざ今更問いただすようなことがあるものか?と。

 何か。
   何かが。
     ──取り返しのつかない、何かが起きている?

 ただその時点では、ただの予感であり。
 体格も決して“小さな足跡”ではない彼は、

 特に何事もなく、そのまま解放されたのだった。
(L3) 2021/05/31(Mon) 13:10:35
公開: 2021/05/31(Mon) 13:30:00
シェルタンは、確かな違和感に気付いた。
(a34) 2021/05/31(Mon) 13:11:14

シェルタンは、悪い予感がしたことを、誰にも言えないでいる。
(a35) 2021/05/31(Mon) 13:11:48

シェルタンは、“いつも通り”であることを、自分に課している。
(a36) 2021/05/31(Mon) 13:12:20

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:30 朝の食堂 シェルタン
「ありがとう。ほんとうに、ありがとう。
 いつだって、弱音をはいていいからね。ぼくでなくても、寄りかかれるだれかに、そうしてね。
……たとえば、メレフとか。ぼくは、なにも聞いていないけれど……」

 二人の間に、あの日の深夜に何かがあったのだと言うことは聞いている。それが何かは、敢えて問いたださなかった。
 けれど、二人がそれを同じく抱えているのなら、二人なら何とかできると、信じている。
 言葉少ない彼と、優しさで口を隠した貴方が。互いを大切にしようとしていること。
 互いの言葉の中に言外に抱えた見えないものを、なんとなく、信じているのだ。

「いつか、また、あのひの音色を聴きたいな。
 
愛の喜び
、こんどはあたまからちゃんと、さんにんで……」

 くしゃくしゃになった涙声は、俯いた頭の下側からのぼるやうに聞こえる。それを、鼻を啜って押し返して。
 あまり小綺麗ではなくなってしまった顔をぱっと上げると、両手をやさしい腕から離した。
 人のほとんど捌けかけそうな食堂の出口へ、くるりと足を向けて、振り返らないように駆けていく。

「じゃあね! みんなのこと、よろしくね!」
(31) 2021/05/31(Mon) 14:42:20
アルレシャは、   が向けてくれたお辞儀に、笑顔  を返した。
(t2) 2021/05/31(Mon) 15:08:07

【人】 目明き ブラキウム

>>19 朝の食堂 サルガス

「焦る気持ちもわかるんだ。
好きなものの為にできることを探したくなる気持ちも否定したくはない。
僕だってそうだったから。
だけどそれだけじゃうまくいくとは限らない」

人の顔も随分と認識できるようになってきた。
あなたの事もよりはっきりと認識できる。
自分の身体中に張り付いた重みを振り払いながら、もっと多くのしがらみに囚われようとしているあなたを連れ出そうとする。

「そう言ってもらえると上に立つものとしては誇らしいね。
少しだけ頑張ったんだ。
サルガスも変わったのがわかるだろう?
まぁこれは僕一人じゃなくてみんなの頑張りだから、きっと凄いのはここの子ども達なんだよ」

もちろん君もその一人だよ。
そう笑いかけて食事に取り掛かる。

「もう見失わないように、逸れないようにしたいんだ。
僕は君を置いてきぼりにはしたくないよ」

足取りが重いなら肩を貸そう。
足並みが揃わないなら手を引こう。
それでもあなたはいつのまにか穴の中に飛び込んでしまうんだろうね。
昨日も一昨日もそうだったように。
それがとても残念で緑色のうさぎを齧りながら願いを零していた。
(32) 2021/05/31(Mon) 18:06:20

【置】 目明き ブラキウム

あの日あなたに抱いた黒いきもち。
僕がいっそーー
そう思った気持ちも嘘じゃない。
間違いだと戒めて繋ぎ止めてしまえと、
醜い支配欲が簡単に消えはしない。

中庭でのあなたを見てしまった。
会いたい人に会えて喜ぶあなたを。

僕が君に手を伸ばすことの方が君を苦しめるのだろうか。
あぁサルガス。いい子で馬鹿な子。
いっそ全部"お願い"してくれればいいのに。
(L4) 2021/05/31(Mon) 18:36:43
公開: 2021/05/31(Mon) 18:40:00
ブラキウムは、あなたを悲しませる為に手を伸ばしたくはない。
(a37) 2021/05/31(Mon) 18:41:07

【人】 大好き ルヴァ

――森の中で、一人寝転んでいる。
朝食も取っていない、どうしても食欲が湧かなかったし、
何より今日誰が居なくなっているかを確かめるのが、
怖くて怖くて仕方がなかった。

だから、逃げてきたというのが正しいのだろう。
小さいころから、自分が逃げる先はいつもこの森の中だった。

森は、外と中とを明確に隔ててくれる。
そこに寄り添うように寝ていると、
羽を持った自由な鳥が空を横切っていく。
それが羨ましく思うのと同時に、
自分のいるこの閉じられた世界も、
まだ外側と繋がっていると感じられて
おれさまは、とても好きだった。
(33) 2021/05/31(Mon) 19:03:37

【人】 大好き ルヴァ

小さなころから、その森の向こう側に、
きっと『正義の味方』がいて、
自分が本当に困ったら、鳥のように空を飛んで、
助けに来てくれるんだと信じていた。

どうしようもなくなったとき、
自分が助けを求めたときに、
自分の前に降り立って助けてくれる。
そんなヒーローの存在を、信じていた。

「………」

森は、深く、そして静かにざわめくだけだ。

――心のどこかで。
正義の味方なんていうものはどこにもいなくて、
自分が心の底から助けてほしいときでも、
誰も助けてくれないんじゃないかということに、
ずっと怯えてもいた。

本当に、喉奥が枯れるほど叫んでも、
誰も助けに来てくれなかったら、
自分は、どうすればいいのか。
考えるだけで、夜も眠れない日が続いた。
(34) 2021/05/31(Mon) 19:09:41

【人】 大好き ルヴァ

「だからずっと。
 『団長』に、なりたかったんだよね……」

ずぶ濡れの中で傘も挿せずにいる誰かを。
夜の暗がりから現れる手が怖くて泣いている誰かを。
生きているだけで辛いと思うような苦しい誰かを。

団員だからっていう理由だけで、
助けられる誰かに、ずっと、なりたかった。

自分では。
なれないことも、
一番最初から知っていたけれど。


カストルと、ポルクスのことを。
ルヴァ団と名乗ってくれたみんなのことを思い出して。
何もできなかった自分の無力さを噛み締めながら。

ただ一人、森の中にいる。
(35) 2021/05/31(Mon) 19:14:37
ブラキウムは、盲目のまま約束の為に頑張ってきた。
(a38) 2021/05/31(Mon) 19:35:33

ブラキウムは、知るべきことも知らない方が良い事も知らない。
(a39) 2021/05/31(Mon) 19:37:13

【人】 演者 シェルタン

>>『メレフ』

「うん。……茶とか菓子とか気の利いたモンなくて悪いな」

 招き入れて、
 以前彼が来たときに座ってた辺りに座布団をぽい、と出す。

 そして、自分もその横に座布団を置いて座った。
 目線を合わせたくて、用意してもらったものだ。

「ま、ゆっくりな。
 焦って何か言おうとしてもあんまりよくないし」
(36) 2021/05/31(Mon) 20:39:25
ブラキウムは、やっとルヴァの顔が見えたよ。
(a40) 2021/05/31(Mon) 21:04:36

ブラキウムは、ルヴァが大好きだ。
(a41) 2021/05/31(Mon) 21:04:54

ブラキウムは、二人ならきっと。きっと。きっと――
(a42) 2021/05/31(Mon) 21:08:33

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:32 朝の食堂 ブラキウム
「……ごめん、ごめん」

 貴方の声を聞くごとに。人を率いるものである姿を見るごとに。その成長と認めるごとに。
 自分がやはりどれだけ愚か者であったかを知るのだ。貴方が最初に見出した通り、愚か者なのだ。
 いかに貴方が自分を利用しようとしていたかを、傀儡にしようとしていたかを、どうして。
 どうして、最初に理解してしまって、踏み込んで論戦することなく見ないふりをしてしまったのか。
 少年を取り巻く多くのからかいと一緒くたにしてしまわなければ、今は同じ高さで戦えただろうか?
 いまや、貴方の前にあるのは今にも泣き出しそうなくしゃくしゃの顔ばかり。

「どうしてだろう、どうしてきみと語り合うのを、あきらめてしまっていたんだろうね。
 きっとひとこと、嫌だと、いっていたなら。たがいのほんとうにほしいものを、わかっていたかな。
 もっとこどもらしく、心の中の白も黒も、あかしていれば、よかったかな」

 食器を持つ手が止まる。取り落とすように落ちた腕は、伸びかけて、やめてしまった。
 あなたを引きずり込んでしまわないために。
 大人でも、子供でも、患者でも、被害者でも、もう、なんでもなくなってしまった。
 ぼろぼろと涙をこぼしながら、少年は貴方に唯一で、最後の"お願い"をする。

「ねえ、ぼくのこと、さんざんにうらんでしまってもいいよ。
 きっとこれはとても残酷になるのかな。これほど、歩み寄ってくれたきみを、おこらせるかな」
(37) 2021/05/31(Mon) 21:08:47

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:32 >>4:37 朝の食堂 ブラキウム
「ブラキウム、お願い、お願いだ」

「助けて」

「『みんなを』、助けて」

 ――少年は、長卓の椅子
ぶたい
から降りた。
(38) 2021/05/31(Mon) 21:11:42
サルガスは、一つ、一つ。握ってくれた手を放して。彼らを、解放する。
(a43) 2021/05/31(Mon) 21:33:52

ルヴァは、ブラキウムの首筋に優しく指を当てた。
(a44) 2021/05/31(Mon) 21:36:15

【置】 あなたと一緒? ブラキウム

(1/2)
3日目の深夜のお話。

ブラキウムは賭けに出ていた。

まずは力技では勝ち目のないがっしりとした大人に先制を奪うための策。
回した左手に隠された銀が窓から差す月の光に照らされた時、大人は一瞬おののいた。
予想だにしていなかった凶行は一瞬の隙を生んだ。
もちろんこのまま振り下ろしたところで、致命傷にはならない。子どもは殺せても大人は殺せない。

本命は別にある。
左手を跳ねさせると同時に懐から取り出したのは白いナフキン。
とっておきの香
を染み込ませた秘密兵器。
凶器を止めようとした大人の腕は逆方向から顔面に飛び込むそれに無防備だった。

ブラキウムが調香師の家からひとつだけ秘密裏に持ち込んだ香は独特の甘い匂いを余すところなく大人の体内に染み渡らせる。

ひとつ。麻酔効果。
屈強な体も一瞬で崩れ落ちる。
ふたつ。思考能力の低下。
もはや何が起きているのかすら理解できなくなる。
みっつ。記憶の混濁。
己の制御を失った脳は、容易く塗り替えられてしまう。

あとはじっくりと仕込みを行うだけだった。
(L5) 2021/05/31(Mon) 21:36:16
公開: 2021/05/31(Mon) 22:00:00
ルヴァは、サルガスと――    同じ――   。
(a45) 2021/05/31(Mon) 21:37:34

【置】 あなたと一緒? ブラキウム

(2/2)
――だから僕は僕のままだった。
大人もギムナジウムの地獄も知らないまま。
あちら側を無遠慮に踏み荒らして帰ってきた。

今度は守る為に使ったから君も許してくれるかな。


……
………
さぁさぁ!
あとはご存知の通り。
全ては上手く収まったのでした。
これがブラキウムにできた事。
約束は無事に守られたでしょう。

ブラキウムは今日も明日もそれは変わらないと信じられる。
(L6) 2021/05/31(Mon) 21:37:34
公開: 2021/05/31(Mon) 22:00:00

【人】 演者 シェルタン

>>『メレフ』

 まだ殴られたのが痛むかな、
 と、心配するような目線を向ける。

「……仕方がないよ。
 行きたくて行くわけじゃないのは分かってるから。
 オレは、アンタが無事ならそれでいい、メレフ」

 僅かに擦り傷の残る手を、すり合わせて。

「だから気にすんな。
 何があったって普段通りに接するって、決めてるしな」
(39) 2021/05/31(Mon) 21:40:03
ルヴァは、ブラキウムが、ずっと、ずっと必要だった。
(a46) 2021/05/31(Mon) 21:40:26

【人】 演者 シェルタン

>>31 サルガス

「……メレフにも、サルガスにも。頼れる誰かに。
 沈んだ顔はしないで、でも辛かったらちゃんと言う。
 オレは、絶対に抱え込まないようにするんだ」

 二人の繋がりだけじゃない。辛いことをより多くに分担できるんだったら、それに越したことはない。ただ、二人だけ大切にしたもの。みんなで大切にするべきもの。

 それらを積み重ねて、何かを成し遂げて行くのだから。

「……
喜び
も、
悲しみ
も。
 その音色に含まれてる意味だって、聴こうぜ。

 堂々とそれができる日を、オレは作りに行くから」

「じゃあな。あんたこそ、元気にしてろよ!」
(40) 2021/05/31(Mon) 21:53:21
サルガスは、シェルタンの"手"を放した。もう、彼が暗がりに再び立つことのないように。
(a47) 2021/05/31(Mon) 22:09:05

【人】 あなたと一緒? ブラキウム

>>37 >>38 朝の食堂 サルガス

「ね。どうして謝るんだい」

零れる涙を止める事はできない。
ひとつも動くことができない。

「みんなを助けるんだろう。
君がやっと口に出来た"お願い"なんだろう。
泣くなよ。これからだろう。
まだ何も始まってない。
これから一緒に助けに行くんだよサルガス。
君の言っていることがわからないよ」

何にでもなれるはずのあなたをブラキウムは待っていた。
ターニングポイントはたくさんあったはずだ。
馬鹿な子どもたちはそれをいくつも通り過ぎてきた。
向かう先がずっと変わらない同じ明日だから進路を改める事をしてこなかった。
こんなところに来てしまってようやく繋いだ手の意味を知る。
歩いてきた道の行く末を予感する。

「ありがとう、だろう」

"お願い"を聞いてもなお君の願いがわからないよ。
あぁ。わかりたくない。わかりたい。
僕は君の為にどうすればよかったのかな。

すべては遅すぎた。
(41) 2021/05/31(Mon) 22:18:35

【置】 褐炭 レヴァティ

 

『ぴんぽんぱんぽーん♪


ほほほ〜い お知らせですよ〜
門限の頃やと聞きよらん人
居るんかなぁて感じやけんこの時間〜

 
夜の森に入らないでね〜っていうんの改めてのお知らせです

ここ数日、そんなことをしていた人らが
いるのは聞いちょります?

探しに行った大人にもね、
"いなくなった人"が居るんですよぉ

それくらいですけん、こわいもの見たさの冒険心とか、
居るかもわからない"犯人"探しの正義感とかで
入らないでくださいね

これ聞いてこわがる子も居るでしょうけど、
本当にね? 聞きよらん子が多くって

自分でええ子と思っちょる子も、悪い子と思っちょる子も、
ええ子になりたい子も、悪い子になりたい子も、

 
夜の森には入ったらいけませんよ

おっけー? ありがと〜

 ぴんぽんぱんぽーん♪』

 
昼休みに入った頃、そんな放送が構内に流れた。
(L7) 2021/05/31(Mon) 22:23:39
公開: 2021/05/31(Mon) 22:25:00
レヴァティは、少し話を聞きました。
(a48) 2021/05/31(Mon) 22:23:45

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:41 朝の食堂 ブラキウム
「ああ、そうだね……ぼくは、どうしてこうも、ばかなんだろう。
 きみに、ここまでみんなに声をかけ、あつめ、のりこえてくれたきみに、ちゃんと言わないと。
 ――ありがとう」

 "今まで"。
 半ばまでを食べただけの食器を下げて貴方に微笑みかけ、確かに言葉にする。
 さあ、まだ、遅いことなんて無い。これは悲しい離別ではなく、旅立ちなのだから。
 "明日、また明日、また明日と"。今日という日を乗り越え、行くべきだ。行かなくてはならない。
 明日のわれら
(us)
を思うのならば、貴方は自らの大切なものを守るべきだ。
 決してこれは、絶望のための決別ではない。
 貴方が幸せになることを、祈っている。
(42) 2021/05/31(Mon) 22:44:14
 




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シェルタン
0回 残 たくさん


ルヴァ
3回 残 たくさん


シトゥラ
4回 残 たくさん

置きメイントゥラ

犠牲者 (5)

ヘイズ(2d)
0回 残 たくさん

 

ルヘナ(3d)
5回 残 たくさん

のんびり返信

イクリール(3d)
1回 残 たくさん

のんびりやります

カストル(4d)
0回 残 たくさん

置き去りカストル

ブラキウム(5d)
1回 残 たくさん

新規〇夜から

処刑者 (3)

スピカ(3d)
14回 残 たくさん

部屋なう 新規○

メレフ(4d)
5回 残 たくさん

新規◎

サルガス(5d)
1回 残 たくさん

白鳥の歌を謡おう

突然死者 (0)

舞台 (4)

デボラ
0回 残 たくさん

 

ラサルハグ
23回 残 たくさん

先生は今日いる

アルレシャ
0回 残 たくさん

先生いますよぉ〜

ポルクス
23回 残 たくさん

おやすみ。

発言種別

通常発言
独り言
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囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

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