【人】 琴羽の天狗 時見んむ? 此処は、確か…… [頁をめくる指先がふと止まる。 『秘境』と記されていた其処は我らの故郷のすぐ近く。 俺は行った事は無いが、この地名。 確か、琴羽の母親は 此処から嫁いできたのでは無かったか。 一人娘を残し、夭折した琴羽の父と母。 父親は俺の生じた霊峰を護る神社の一族であり、 それ故に、彼女は自らを生贄として差し出したワケだが…… 琴羽の叔母には、彼女ほどの霊力は──… 人外にとっての、餌としての魅力は無かった筈。 と、すれば……] (60) 2020/10/19(Mon) 0:09:53 |
【人】 琴羽の天狗 時見里帰りがてらの新婚旅行というのも 一石二鳥かも知れないな…… なぁ、琴羽。 体調が戻った後ででも良いんだが。 そなたの母親について、聞いても良いか? [布団の下に落ちていた羽根を一枚、 栞代わりに本に挟み。 俺はゆるりと手を伸ばし、彼女の前髪を梳くのだった*] (61) 2020/10/19(Mon) 0:19:41 |
琴羽の天狗 時見は、メモを貼った。 (a8) 2020/10/19(Mon) 0:28:51 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 摩天楼の尖塔・深夜 ―― [...は閉じていた瞼を開いた。 目に映るは眠らない都市。 煌びやかな灯りが絶えず瞬いて昼間の様に明るい。 尖塔に足を着いている摩天楼もまた明るかった。 ...は吐息を漏らすと夜空を見上げた。 見える星は少なく、昇る満月の色も褪せて見える] 夜なのだから眠れば良いのに……。 人は夢を見て生きるのに、夢を見るのが怖いのかしら。 [...は目を細めた。 幽かに見える満月はいよいよ天頂に掛かろうとしていた] ……猫も夜に眠れば良いのに。 [...は吐き捨てるように言葉を紡ぐ。 背中に背負っていた長い棒に手を掛け握る。 慣れてしまった質感は夜風で冷えたのか。 冷たい感触のするそれを引き抜き右手に構えた] (62) 2020/10/19(Mon) 1:18:18 |
【人】 魔砲少女 シオン でも、そうね。 言っても無駄だもの。 猫は所詮は畜生なのだから。 [...は再び瞼を閉じた。 瞼の裏に映るは優しい微笑みを浮かべる父母の姿。 その微笑みは自分に向けられたものではない。 二人の足元にいる猫に注がれる眼差しと優しい声。 ...は唇を引き締めた] 猫の秘密結社、にゃんだーらっす。 人をダメにするお前たちを私は許さない。 [奴らがいつから暗躍していたのかは分からない。 気づいたら奴らは隣にいた。 人が猫を飼わせて頂いているかのように振る舞うようになったのもそれからだ。 少なくとも...はそう認識していた] (63) 2020/10/19(Mon) 1:18:53 |
【人】 魔砲少女 シオン[...は瞼を再び開く。 纏う衣装は常のものではない。 ふわふわとした白いケープは柔らかく、 可愛らしいデザインの服装はテレビにある魔法少女を彷彿とさせる。 月に一度、満月の夜に奴らはやってくる。 にゃんだーらっすのにゃーを人は肉眼で見ることはできない。 唯一カメラや鏡に写る姿でそれを確認できるだけで、 大体は気づかぬ間に洗脳されてしまうのだった。 明日の朝には今宵の戦いも放映されてしまうのだろう。 大きな猫と、それと戦う奇抜な衣装の少女の姿。 猫を支持する声が大きいのはきっとにゃんだーらっすの猫の手が回されているからだろう] いつかきっと皆の洗脳を解いてあげるから。 [...両手を広げる。 だから早く出ておいで。 今日も貴女は居るのでしょう] 遊んであげるわ。** (64) 2020/10/19(Mon) 1:19:24 |
魔砲少女 シオンは、メモを貼った。 (a9) 2020/10/19(Mon) 1:22:45 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――夜明け前・自室―― [込み上げてきた饐えた味に目が覚めたのが先か 覚醒した後に催したのだったかは定かではないが そんな些細なことは如何でもよかった。 ゴミ箱から立ち込める悪臭がとどめになった可能性も否めない。 が、ろくに立ち上がれなかったのと時間制限の関係上 そこに顔を突っ込む他選択肢はなかった。 まぁどうでもいい。 どうでもいいのだ、そんなのは、どうでも。 逆流防止の機能が死んだ咽喉から諸々放出し終えた口を 拭こうと手を伸ばした先の定位置にティッシュのボックスはなく 代わりに見慣れないようでどこかで見た 小ぶりな箱が置かれていたので手に取る。 0.02ミリ、6個入り。 遥か昔に世話になった頃とデザインが変わったなぁなんて 思い切り現実逃避をしながら 重さが微塵も感じられない箱を何の気なしに振ってみる。 完全に空だ。中身は何処へ。 素朴な疑問の答えは視線の先に。 見下ろすゴミ箱の中、吐物にまみれて やたら溢れてる丸めたティッシュから 薄ピンクの何かの端がはみ出して見えた。 ……よし、なにも見なかった。] (65) 2020/10/19(Mon) 1:52:13 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[アルコールでぼやけた頭で考える。 記憶をどこかに置き忘れる程酒を過ごすような 自棄を起こす程の何かがあった記憶はない。 何なら数時間分何の記憶もない空白の時間が存在するが。 けれどそれ以外は、何もなかった筈だった。 自分の限界は心得ているし無茶な飲み方をする程 もう若くもない自覚だってある、それなのに。 なにがどうなればこうなるんだ。 酷い匂いのゴミ箱の中身を袋の口を縛って封印しながら ああそういえば口を拭きたかったんだと思い出して ついでに漱いで来ようと腰を上げる。 物凄く無防備にぶらぶらしてるけど まぁ、そうね、服着てる方が違和感なブツを見た後なので。 はい。そうですね。そうだと思います。もうしらね。 取り合えず履くかと適当に手探りで見つけた下着が これっぽっちも見覚えがない代物だったので 出来得る限り振り返らないようにしている 背後のベッドの方へ雑に放った。 なんか妙にしっとりしてたような手触りが残って気持ち悪い。 見覚えもないがついでに言えば女物ですらない。 けれど驚きもない。 だって、さっきから時折聞こえてる呻き声、 完っ全に男の声だしな。] (66) 2020/10/19(Mon) 1:55:48 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[口を漱いで手を洗って小用を済ませて。 シャワーを浴びるだけの体力はなかったので せめて顔を少しすっきりして戻る。 顔を洗わなかったのはそこまですっきりしたくなかったからだ。 主に頭を。 冷蔵庫から取り出した残り少なかった飲用水を 直接口を付けて飲みながら、点々と落ちている衣服を 横着かつ器用に足で抓んで拾って歩く。 凡そ一人分ではない布を抱え現場へ戻ってみたが そこは特に何の変化もなく何も解決はしていなかった。 しってた。 やたら乱れたベッドの上に全裸の男が転がっている。 どうにも見覚えがある気がするので眼鏡は掛けない。 確認してしまえば何かに負けてしまう気がする。 何かに。] (67) 2020/10/19(Mon) 2:24:21 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[放り出された尻の丸みを眺めてみても特に反応はない。 何がってナニが。よって無罪。 ケツに違和感もない。故になにもなかった。 酒の勢いで如何にかされた不幸なケツはいなかった。 何も出していない訳ではないことは体感でなんとなくわかるが その辺の不都合な真実には蓋をしておく。 もしそれが現実なら受け止められるわけがないし。] ……うん、夢だな。きっと。 [色々キャパオーバーだったしまだ酒も残っているし 吐いて疲れたからもう一度眠ってしまいたかった。 寝て起きたら全部いつも通りの筈だ。そうであってくれ。 そんな奇跡起こり得ないことは割と正しく理解しつつも 理解を拒み祈りを込めて丸出しのケツを押し遣って 床に落ちた布団を拾い、もう一度狭いベッドに潜り込む。 諸々は寝て起きた後の俺に任せる。任せた。はいおやすみ。 心の中で自分に唱えれば、憂いもなく15秒で速攻眠れた。 現実逃避らしいスピードで。*] (68) 2020/10/19(Mon) 2:26:26 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――朝・自室―― [けたたましい電子音が聞こえる。 けれど俺はそんなものに屈したりはしない。 屈したりはしないので起きないのである。 起きてたまるか畜生。 眠る前の俺は今の俺に全てを押し付けてしまった。 つまり今出来ることなど狸寝入りをすることで まだ起きていないんだと責任逃れをすることくらいだった。 後ろが何かを探して暴れるから落ちそうだ。 なんせこのベッドは一人用だ、兎角狭い。 既に片足が落ちてるし片腕もはみ出てるが 落ちてしまえば起きざるを得ないので必死でバランスを保つ。 もう何と戦っているのかわからないが この状況のわけのわからなさに比べれば些細なことだ。 聞き覚えがある気がする声に耳を塞ぐ。 俺はまだ眠っているので何も聞こえません。] (69) 2020/10/19(Mon) 2:29:54 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[いっそこのまま慌てて服着て逃げ帰ってくれねぇかな。 もうその間ずっと瞼の裏見てるから。何も見ないから。 それが死ぬほど不誠実だと理解はしているが、それでも そうあってくれないかと思わずにいられない。 この後も引き続き顔を突き合わせなきゃならねぇ お互いにとって一番平和に社会人続けられる選択肢だと思う。 ただし例外が一つある。 まずないとは思うし思いたいが相手がノリノリだった場合だ。 どうしようそんな現実受け止めきれない自信しかない。 背中に全神経を集中させて相手の出方を伺いながら 必死で寝たふりを続けた。 それで何かが解決することも無い事くらいは解ってる。 それでも今更身動きが取れなくて、 努めて穏やかに聞こえるよう聞かせるか細い吐息を繰り返した]* (70) 2020/10/19(Mon) 2:32:59 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新