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【人】 紅柱石 アンドレアス[そうして付け加えられた言葉には目を丸くして。] ……え? ふふ、熱烈だな。 [そう言って朗らかに笑う。 場合によっては煙たがられる行為だが、悪くない気分なのは彼が相手だからだろうか。]** (57) 2021/10/05(Tue) 0:02:02 |
【人】 学生 ガラーシャ― 夜の砂漠 ― きっと、難しく考えなくても、大丈夫です…よ。 一緒に居る、だけです、から。 二人してそうしたいと思っているうちは、自然とそうなり、ます。 [彼の言葉に応える。 正直彼の種族についての知識はまだまだ浅い。 彼がどのようなことに困難を感じているのか、未だ実感できない。 けれども、グラジアでの、普段は別々の暮らしをしていても、ふと気が付くとに彼が傍に居るあの生活が、まだ続くのだと思うと、それだけでもう十分だった。 そして、そんな暮らしを続けられる権利を得たならば簡単には手放さない。 熱烈だな、と朗らかに、しかしどこか艶やかな笑みを向けられてしまったが、平然と笑い返した。] (58) 2021/10/05(Tue) 21:49:35 |
【人】 学生 ガラーシャ― 砂漠の朝 ― [あの後、自分はテントに入り、保温力の高いウール混じりの毛布をかぶるとそのまま眠ってしまった。 毎日即寝れるほど疲れているのはいいことだ、と思う。 研究はどうなった、という気もするが、本当に、新月の砂漠はびっくりするくらいに真っ暗だったのだ。 幼い頃の自分があんなにも心細かった理由が分かった気がした。 ランプ一つで歩くのは、例えアンドレアスと一緒でも心もとなかった。 ランプを消し、テントで横になったころ、遠くで、一度だけ、何かの遠吠えが聞こえた。 とても、懐かしかった。] ん… [そして今、テントの入口がぱたぱたっと音を立て、ほの明るい光が中に差し込んできた。 目を擦って半身を持ち上げる。 風が少し出たのだろうか。 入口が少し開いている。 アンドレアスは、起きていただろうか。]* (59) 2021/10/05(Tue) 21:50:38 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―夜の砂漠― 君がそう言ってくれるなら、出来る気がするな。 [>>58二人がそうしたいと思っている内は自然とそうなる。 ガラーシャの言葉に肯きながら、青年はそっと胸を押さえた。 成熟期の時期を越えた先に何があるか。 分からない事はあるけれど、彼と一緒なら何とかなる。 いや、何とかしたいのだ。 同胞達とではなく、彼と共に生きる選択をした。 家族宛の手紙を書いて商人に託そうと考えているが、それでどうなるかは予測がつかない。 納得されるような気もするし、問い詰められそうでもある。 身内からは、根無し草のようだと言われてきた。 故郷を預かる首長という役割も、青年を郷に居つかせる為のものだったのかもしれない。*] (60) 2021/10/05(Tue) 22:46:00 |
【人】 紅柱石 アンドレアス― →砂漠の朝― [>>59片付けを終えると、獣除けの火だけは維持する事にした。 火がある場所に遠吠えの主は近付かないだろう。 風が吹いても消えないよう、そしてテントの方は出来る限り眩しくないように配慮した心算だが、馬車と徒歩での旅の疲れもあって気にならなかったかもしれない。 数時間おきに火の様子を見なければ、と思っていたのだが、青年の方も疲れていたらしい。 青年が目覚めたのは、太陽が地平線から顔を出した頃だった。] ありゃ……。 [薪の様子はと見れば、やはり消えていた。 運が良かったのか、あるいは焚き火がぎりぎりまでもって動物を遠ざけくれたのか。 鍋を置くように組んだ石は冷めていたが、砂漠では夜間に気温がぐっと下がるので時間経過の判断材料にはならない。] (61) 2021/10/05(Tue) 22:47:13 |
【人】 紅柱石 アンドレアス目も冴えちゃったし、もう一度火を入れるか。 [今度はちゃんと道具を使って火を熾す。 野菜とラム肉を丁度いい大きさに切っている間に、火の勢いは安定し始めた。 テントの入り口が風に煽られて動いている。 上体を起こせば、少し開いた入口から青年が玉ねぎを鍋に敷き詰めているところが目に入るか。] やぁ、ガラーシャ。おはよう。 [布から零れた青年の髪は、朝陽を受けてきらきらと輝いていた。]* (62) 2021/10/05(Tue) 22:48:55 |
【人】 学生 ガラーシャ― 砂漠の朝 ― [テントの中をぐるりと見回してみる。 既にアンドレアスの姿はない。 テントの入口がぱたぱたしてたのは、彼が先に外に出たからなのだろう。 自分もぼうっとしながら立ち上がると、外に出た。] あ… [思わず声が出た。 夜明け前の時は過ぎ、今まさに、遠く東の砂漠の地平線から、陽が登り、離れようとしているところだった。 静かな朝焼けの赤さがが一掃されていく。 風が吹き、強い陽の光に、砂漠がきらきらと黄色く輝いた。 あの精霊は、きっと今、この見渡す限り一面の輝く砂漠のどこかで踊っている。] (63) 2021/10/05(Tue) 23:27:16 |
【人】 学生 ガラーシャ[その時、ふっと声が聞こえ、昨日焚火を焚いていた方を見た。 直ぐ近くのそこに居た彼の髪が、風に軽く靡き、きらきらと様々な色合いを見せながら、砂一面の中に一つだけ落ちている宝石のように、ひときわ美しく輝いていた。 精霊を、見つける必要は、もう本当になくなってしまったのかもしれない。 ずっと忘れられなかった精霊への思いは、今はもう、彼に向けられている。 いや、研究は何にせよまとめるだけまとめなければ…卒業できないぞ…] おはよー、ござい、ます。 さすがに、冷えます…ね。 [挨拶を返しながら、焚火に近づいていく。 既に暖かな空気と、玉ねぎの良い香りが漂ってくる。] 朝ごはん、僕も、手伝います…よ。 [また水でも持ってこようか。 何か指示されたものがあれば持ってきたり、準備をしたりして、二人で温かいディムラマにありついただろう。] (64) 2021/10/05(Tue) 23:28:25 |
【人】 学生 ガラーシャ砂漠の、調査ですけ…ど。 やっぱり、今日は、オアシスの村に戻って、そこで一泊して村周辺で調査したいと思いま…す。 [食べながら話した。 昨日の夜、新月の砂漠の夜の調査はどうにも難しいことをひしひしと感じた。 ある程度の試料を手に入れるなら、村の光源が届く辺りでも十分だろう。] それで、サルハドに、帰りましょ、う。 あとは、帰りの馬車の日、まで… そうだ、な… ラバン山脈の、低山まで、歩いてみます…? サルハドを眼下に、砂漠の方まで見晴らせる、らしいです。 あ、温泉は、持ち帰り出来る所も、あるみたいですよ [今なら彼が何を気にしていたか、何となくわかった。] あ、そうだ。 サルハドに帰ったら一番…に。 (65) 2021/10/05(Tue) 23:30:07 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―砂漠の朝― [>>63テントの入り口からガラーシャの姿が現れた。 横目に日の出を収める。 空は刻々と赤や橙色から青に移り変わってゆく。 少し目を離せば全く違う色になっているのだから、まるで魔法のよう。 余韻を味わってから声をかければ、彼が空からこちらに目を移した。 ふわりと風が吹いて、髪を浚ってゆく。] うん、そうだね。 君も焚き火に当たるといいよ。 [玉ねぎの上に人参やジャガイモを乗せようとすると、手伝いを申し出られる。] ありがたいな。 じゃあ、そこのラム肉を取ってくれるかい? [その間に野菜を入れてしまい、火から離していたラム肉を受けとれば、次は串に肉を刺して焚き火にかける作業をお願いする。 香辛料で味付けをし、キャベツで蓋をしてお湯を注ぎ、イモが柔らかくなった頃が完成だ。 出来立ての料理は二人の腹を芯から暖め、満たしてくれる。] (66) 2021/10/06(Wed) 21:15:57 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうん。私も手伝うよ。 [>>65この後の事について、ガラーシャが語る。 砂漠で精霊と出会えなさそうなら、別の手を考えなければならない。 古い話なら、村の年寄りなどに話を聞くのがいいだろうか。 もっとも皆、青年よりも若いが。] それもいいね。 距離的にも無理なくいけるだろうし。 温泉……行きたいな。 [低山からの景色も、温泉の持ち帰りも興味を素直に示すことができた。 あわよくば浸かりたいとも。 ひとり旅だったなら、秘境でもなければ出来ないこと。] ──ん? (67) 2021/10/06(Wed) 21:16:30 |
【人】 紅柱石 アンドレアス─ラバン山脈─ [村での調査を終えて、青年達はラバン山脈の低山を上っていた。 未だに雪を残す程に高い山頂には興味があるが、手を出すには時間も装備を足りないだろう。 今は避暑目的か、或いは高山植物や星の観測を目当てにした登山客とすれ違い。] やぁ、少し上っただけでも空気が違うね。 [空気はしっとりと湿気を含んでおり、豊かな水の気配を感じる。髪が少しだけ重たくなったような感じがする。 青年はきょろきょろと辺りを見回す。] あ、あそこなんかどうかな。 [少し他の場所よりせりだした場所を見つけると、近づいていき、そこから臨む景色を眺めた。] (68) 2021/10/06(Wed) 21:20:07 |
【人】 紅柱石 アンドレアス絶景だ……。 [眼下には上ってきた山、森、そしてサルハドの街が見える。 中に入ればそれなりに広く見えるが、こうして上から見れば存外小さい。 その向こうには荒れ地や砂漠、東や南、北に伸びる馬車道があった。 ガラーシャは何処にいただろうか。 違う場所にいたなら、何か見つけたかと聞いてみよう。]* (69) 2021/10/06(Wed) 21:22:40 |
【人】 学生 ガラーシャ― ラバン山脈 ― [砂漠での滞在を終え、サルハドに帰って来た後、まだ少し帰りの馬車までは余裕があったので、どこに行こうと考えた時、目に入ったのはまさに街の真後ろに聳え立つ山々だった。 この街を拠点にいくつかの山を周る観光客も多く、道具を揃えるのにも、登山口までの馬車を見繕うのにも全く困らなかった。 今回登る山は、街の案内所によると、5レベルのうちの難易度2。 それなりに歩き、完全な町服ではやや心もとないが、道はよく整備されており、景色も良く、観光客に人気の山の一つであった。 ちなみに、こんな山がこの山脈にはごろごろしている。 かなりの辺境なのに、何度もこの街に旅に来る観光客の気持ちが少しわかった気がした。] そう、ですね。 でも、晴れてて、良かっ、た。 [アンドレアスの空気が違う、という言葉に返す>>68 足元の土は湿り気があったが、この山の空は少しの薄い雲がかかるのみの晴天だ。 陽射しは空に近い分ずっと眩しく、思わず帽子の鍔を軽く下げた。] (70) 2021/10/06(Wed) 22:08:17 |
【人】 学生 ガラーシャ本当だ。 [彼の後ろから、彼が小さく呟いた、その景色を眺めた。 今まで来た道、街、砂漠、そして行ったこともない道が伸びる荒野が見える。 下から軽く吹き上げる、涼しい風が自分の前髪を揺らす。] あっち、昨日まで行ってたほうです、よね。 あっちは、ずうっと行くと、きっと、海がある。 アンディさんは、行ったこと、ある道です…か? 僕は、昔も、今も、あの、グラジアに続く長い道しか、通って来なかった… [さすがにここからグラジアは見えないが、それでも荒野にのびる、ひたすら東へと続く長い馬車道は、見て取れた。 景色について、少し話しつつ、何か見つけたか、と聞かれれば、] そうですね… 山頂の手前の、池まで、あともう少し、って看板がありまし、た。 それなりに、人も多そう…ですが、今日は、風があまりないから、鏡池が見れるかも、しれませ…ん。 ここより高い、後ろの山々を、綺麗に映し出すそう、ですよ。 [と、案内所で聞いたことを答えただろう。]* (72) 2021/10/06(Wed) 22:19:13 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―ラバン山脈― [>>70難易度2とはどんなものなのだろうか。 案内所で聞いてみれば、青年達の年齢なら問題なく日帰りで帰って来られるだろうと言われた。 見た目から推察した年齢なのだろう、と笑って聞いておいた。 難易度1は子供が保護者同伴で行楽として登っても問題ない。山の景色を楽しんでいる内に山頂に着くのだと。 難易度3からは、山の規模によっては山小屋などで一泊する事も念頭に入れなければならない。 装備に加えて山を登る技術なども要求されてくるのだという。 道は整っていて歩くのに難はなく、登りながら見える景色も素晴らしい。 良い場所だな、と思う。 山の奥深くで育ってきた青年は、澄んだ空気を取り込むようにして息を吸った。] うん、本当に。 [晴れて良かった、という言葉には一つ肯く。] (73) 2021/10/06(Wed) 23:00:30 |
【人】 紅柱石 アンドレアスあはは、本当だ。 あれは命綱がないと無理だね。 [>>71ほぼ垂直のように見える背後の山脈は明らかに上級者向けだった。 舐めてかかれば手痛いしっぺ返しを喰らう事になるだろう。 すれ違った重装備の登山客の中にはあそこを登って来た者もいるのかもしれない。 そうして今も、挑戦している誰かがいるのだろう。 今は山登りに適した時期だ。 久々の山という事もあってか、青年の歩みの方が早く、展望するによさそうな場所を見つけると惹かれるように歩いていく。] (74) 2021/10/06(Wed) 23:02:09 |
【人】 紅柱石 アンドレアスそうだよ。 テントを張ったのはあの辺りかな。 南には、初めてこの国に来た時にあの道を通って行ったよ。 海が見てみたくってね。 [>>72青年は彼の言葉に答えながら懐かしそうに目を細める。 もうあれから百年以上経ってしまったのかと思うと感慨深い。 強過ぎず、心地よい風が頬を撫でていく。] 鏡池、か。見れると良いね。 山頂の手前ならあと少しってところかな。 [池について聞けば、目を輝かせ、目測で頂上までの距離を測る。 手前であれば、十分もあれば辿り着くだろう。]* (75) 2021/10/06(Wed) 23:02:24 |
【人】 学生 ガラーシャ― ラバン山脈 ― すごい…なあ。 [彼の話>>75を聞きながら、感嘆のため息をつく。 本当に、彼はどこにでも行ったことがあるみたいだ。 眼下に広がる広大な景色のどこをとっても、彼にはどこか懐かしい場所なのかもしれない。 改めて、この人は、自分より何十年以上も長く生き続けている人なのだ、と思った。 しかしなんだか、そんな人が自分の側に居てくれるとは、結構すごいことなのでは、と今更ながらに考えてしまう。 彼の子どもたちですら、自分より年上の可能性も高いのだ。 彼にとって、自分はどんな風に見えているのだろうか… と、変に考え込みそうになったので、一度深く呼吸する。 ひんやりとした山の空気が肺を満たして心地いい。 自分にだって、何か彼にできることがあるはずだ。 それこそ愛想をつかされないように、頑張ろう、と、密かに胸の中で誓った。] ええ、じゃあ、行ってみましょう、か? [鏡池に興味を持ったアンドレアスを見れば、そう声を掛ける。 暫く景色を楽しんだ後、歩き出しただろう。] (76) 2021/10/06(Wed) 23:37:13 |
【人】 学生 ガラーシャ― 鏡池 ― ああ、すごい… [彼の目算通り、鏡池までは歩き始めて程なく着いた。 一旦少し下った平地の部分にある池を見下ろすように眺めると、やはり、ちらほらと、池を囲むように観光客の姿が見える。 池の表面は漣が立つこともなく、真上の青空を綺麗に映していた。] 綺麗、ですね。 多分、あちらから見たら、山脈が映って見えるんです…よ。 行ってみましょ、う…! [池の周りの、特に観光客が多めの場所に早足で向かって行く。 そして、着くなりそこから、山脈と、池の方を眺めた。] (77) 2021/10/06(Wed) 23:38:11 |
【人】 学生 ガラーシャ… [言葉がなかった。 青空と、少しの霞。 そして、目の前に連なる山脈が、池に美しく映りこんでいた。 まさに、鏡池だ。 雪が残り、人を寄せ付けないような高山の山々はまた神が住むと言われるほど美しかった。 そして、あの向こうはもう、別の国なのだ。] 行ってみたい、な。 [いろんなところに。 この世界中を旅をする、アンドレアスの気持ちがよく分かった。]** (78) 2021/10/06(Wed) 23:39:01 |
【人】 金緑石 アレクシア―市場→宿屋― [従兄と別れてから、少女は想い人と街を歩いていた。 あの後、彼は商談を遅らせて時間を作ってくれて、自分の宿の部屋に案内した。 彼女に買ってきたチャイを渡すと椅子を勧め、青年自身はベッドに腰かける。] 「アレクシア、 ……君は故郷に帰ったらこっちには戻ってこない心算なのか?」 [そう言って自分を見つめる彼を前に、惑う少女は俯いた。 どこまで話していいのだろう。 どこまで受け入れてくれるのだろうか。] (79) 2021/10/07(Thu) 0:36:50 |
【人】 金緑石 アレクシア[最初は、助けてくれた事への感謝を告げたかったのだと伝えた。 故郷に帰るとはずっと前から決めていた。 よくしてくれた街の皆や彼には感謝していると。 海に連れて行ってくれて嬉しかった。 持ってきてくれた土産は今も大切にしている、と。 彼との思い出を掘り返している間に、想いは堰き止められなくなっていく。] (80) 2021/10/07(Thu) 0:39:18 |
【人】 金緑石 アレクシア[目の前の彼が息を呑むのが分かった。 一つ口にすれば、止まらなくなってしまった。] ジルと、もっと一緒にいたい。 色んな話が聞きたいし、色んな場所に行きたい。 ジルの嬉しい事や、悲しい事、好きなものや嫌いなものを教えて欲しい。 貴方と、互いに色んな事を分かち合えるような、そんな相手になりたい……。 (81) 2021/10/07(Thu) 0:43:23 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―ラバン山脈― だけど、あの砂漠に泊まったのは君とが初めてだよ。 何度か通りはしたけどね。 [>>76すごい、との言葉には微笑みと共にそう返す。 別の国の砂漠でテント泊をした事は何度かあるが、あの砂漠は移動の過程で通り過ぎる場所だった。 だから、“初めて”は探せばきっとまだ沢山あるのだろう。 それを彼と体験できるなら、幸せだろうと思う。 深呼吸する彼に倣うようにして、青年ももう一度息を吸い込んだ。 彼の誓いを聞いたなら、自分こそ頑張らねばと笑うだろう。] うん、もうちょっとだけ見てから進もう。 [鏡池はとても気になるが、此処の景色も美しいもの。 他には周辺の自生植物を見たりと、暫くその場で過ごしてから歩き出した。*] (82) 2021/10/07(Thu) 0:44:51 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―鏡池― わぁ……。 [>>77登山道より少し下の、開けた場所に池はあった。 道行く人々も、皆、池を囲むように池の水面を覗いている。 透明度が高いのだろう、確かにこれは鏡のようだ。 まるでそこにもう一つ空があるように見える。] うん、見事だ……。 [池を囲む観光客の集まる場所が山脈を映すという本命の場所なのだろう。 行こう、というガラーシャに頷き、そちらへと向かう。 期待感から、自然と歩調は速まっていた。] (83) 2021/10/07(Thu) 0:45:45 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>78山脈を映す池を覗けば、一枚の風景画のような美しい光景が映っていた。 白冠を残す山の緑に、抜けるような青空、淡く山脈にかかる靄。 まるで、池の向こう側にも同じ光景があるかのよう。 全て、想像を上回っている。 隣の彼も言葉が出ないようだった。] ……? [行ってみたい、という彼の視線の先にはまだ泉があったか。 彼の心は何処に向いているのだろう。] (84) 2021/10/07(Thu) 0:46:47 |
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