【人】 医者 サキ[ 兄は同じ胎から生まれたとは思えないほど、 俺や妹とは違っていた。 調子者で、後先を考えない。 一番に母に叱られるのはいつだって兄だ。 それは俺が物心着いた時からの日常だった。 あいつはあいつなりに、苦労したんだろうか 兄としての悩みは分かっても、長子の悩みは分からない 今では見る影もなく年中部屋に引きこもっているあいつに、 俺が差し伸べられる手はきっとないんだろう。 弟妹は兄姉が思うより 本人たちを見ているものだよ 思うところはあるさ、良くも、悪くも。 ] (89) 2022/06/09(Thu) 2:24:20 |
【人】 医者 サキ[ 世間話やコミニュケーションも仕事のうち、 軽い会話には遠慮なく付き合うのが この医院の医者だから。 タブーに触れられることさえなければ、 口前の軽さが変わることもない。 ] ああ……叔父さん、 最近帰ると叔母さんの目が鋭いらしくて 見る度薄くなってるんだよ…… あ、本人には内緒な、 ストレス増やしちゃいけないから [ しぃ、と人差し指を口元に立てて 見かけたら優しくしてやってと木を添える。 距離感が幅跳びなのは何も悪いことじゃないけど、 センシティブなのは…難しいしな。 マユミならわかっていそうだとも思いつつ、 頭皮の話は漏れ出さないうちに終わりにしたはずだ ] (90) 2022/06/09(Thu) 2:24:24 |
【人】 医者 サキ[ 妹のメインは小児科だ。 俺の1つ下なので彼女らが診療を 受けたことはないだろうけど、 狭い医院だから姿くらいは見たことがあるだろうか。 エマ、と少し日本人離れしたような名で 呼ばれる少し背の低めの子がそう。 共に名前で苦労した仲間であるからか 昔から兄妹仲は悪くなくて。 良い、と言ってもいいかな。 歳は近くて、あの子の方が出来はいい。 けれど男女の差ってのは大きくて 案外比べられる事もなかったから、 他の苦労はそれほどした覚えはなかった。 これで同性だったらと思うと、 あまり想像したくはない。 ] (91) 2022/06/09(Thu) 2:24:29 |
【人】 医者 サキ[ 早 く希 望が花咲き ますように真 に恵 まれた人生になりますように どんな願いを込めてその名を付けたのか 小学校の頃理由を聞いてくるようにと 出された宿題で俺たちに与えられた答え 今じゃ考えてくれたんだな、って 親の気持ちも分かるけど あの頃はことある事に、 女みたいだと囃されて 毎日のように名前を呪ったもんだよ 妹はもう…響きが外人だったし。 子は親の思いなんて知らない。 仲の良さにはこんな裏話もあるけれど、 こちらから重たい話は聞かせないのが鉄則だ。 話したとすれば"歳が近いから" 程度のことに限られるだろう。 ] (92) 2022/06/09(Thu) 2:24:33 |
【人】 医者 サキ[ 気を使う人間ほど、 環境の気に飲まれるのは自然の理か 体調を崩しやすいというのはよくある話。 来ない方がいいとはいうけれど、 いざという時来る場所として 認識して貰えるのは嬉しいことだから。 ] そうか、よかった。 面倒なんて気にしなくていいんだよ、 困った時の病院なんだから もちろん元気でいるのが一番いいけど、 こうして話せるのは嬉しいしね (94) 2022/06/09(Thu) 2:24:41 |
【人】 医者 サキ[ 愛嬌があったり、話しやすかったり、 好かれる人間というのは居るんだろうけど やけに上から目線なのだとか、 何も考えずに薬薬と言ってくるのだとか ため息ついでに顔を覆いたくなるような 人種は少なからず存在するので、 俺としては謙虚なだけでも印象は プラス だ。愛称だって意図はなく、 親しみ。 それだけの話だった。 ] (95) 2022/06/09(Thu) 2:24:44 |
【人】 医者 サキ[ 名を呼びながら彼女を見た。 様相の違和感を感じたのは、その時。 咄嗟に手元のカルテへと目を落とせば、 あったのは船越「真結実」の名。 ] ………、あぁ、 昔からそう呼んでた だろ久しぶりでも、覚えてるよ 今日はどうしたの? [ 一瞬喉を詰まらせたのも束の間、 俺の口から出てきたのは小さな嘘。 ただほんの少しの違和感が、 水面に波紋を呼んでくる。 火傷の理由を尋ねればどうか、 火事のことくらいは知れたかな。 "船越亜結実"は死んだ とさえ知らなければ、 波紋はいずれ収まり消えるもの。 ] (96) 2022/06/09(Thu) 2:24:54 |
【人】 医者 サキ[ 餅は餅屋と言うように医者は医者。 警察でも探偵でも無い。 違和感があったところで 追求しようとも思いはしない、 結局、自己申告が全ての世界だから。 俺は目を瞑ることを選んだ。 ] この時期の低気圧は辛いね…… うん、わかった 火傷…もまだ 赤 いか[ 露出した脹脛の痕を視て ぽつ、と呟き。 次第に良くなっては来ている。 まだ時間はかかるだろうけれど、 問題は無いだろう。 歳若い女の子だもの、 顔や粘膜に近い所の火傷でなくて良かったと思う。 絵面の面でもといえばそれはそうだ。 ] (97) 2022/06/09(Thu) 2:25:02 |
【人】 医者 サキ軟膏と、あとケロイド… 皮膚の盛り上がりを抑えてくれるやつね、 そっちの薬もまた出しておくよ いつもの事だけど、 頭痛薬の方は飲みすぎに気をつけて。 逆に酷いのがでることもあるから… [ にこやかな笑みを浮かべて、そう言った。 ] (98) 2022/06/09(Thu) 2:25:10 |
【人】 医者 サキ[ 人間は不幸のどん底につき落され、 ころげ廻りながらも、 いつかしら一縷の希望の糸を 手さぐりで捜し当てているものだ。 ───パンドラの匣 ] (99) 2022/06/09(Thu) 2:25:13 |
【人】 医者 サキ[ 一縷の糸の先が希望であれば、 それでいいのではないか。 どうにも、あれはパンドラの匣 のような気がしてならない。 それに、嘘は虚だが悪では無いのだ。 幸福 を追い求めることは現代において 間違い では無いのだから。 ]** (100) 2022/06/09(Thu) 2:25:17 |
医者 サキは、メモを貼った。 (a6) 2022/06/09(Thu) 2:27:57 |
【人】 会社員 ツグアキあ、あぁ、古森、さん。 すみません、あまり余裕が無くて なかなか他の人と絡めないから。 [ きちんと知っているふりをするべきか、 知らないと正直に言うべきか。 まぁでも同期、なのかな、と思い至る。 声をかけてくるということは、と ぱっと考えたところで瞬きをひとつ。 その風貌はなんとなく 記憶の片隅に覚えがある気がした。 ] (102) 2022/06/09(Thu) 10:15:50 |
【人】 会社員 ツグアキ邪魔なんかじゃないですよ。 ……どうぞ? [ 彼女が何のために声をかけてきたのかは わからないまま、隣へ一応促してみる。 刹那、ふわ、と空気が和らぐような感覚。 ああ、『持っている』人、の匂いがする。 (103) 2022/06/09(Thu) 10:16:39 |
【人】 会社員 ツグアキ[ そう言う場合には、変に恐縮すると ますます面倒くさくなる。 純粋な笑みでこう答えるのが一番だ、と 学んでいた。 ] 古森さん、は? 得意ではないのですか? とは言えこの学部に来ていて 勉強が苦手ということもないのでしょうけど。 [ くす、と笑んで少しだけ首を傾けて 頭をぽりぽりとかいた。 ] (106) 2022/06/09(Thu) 10:20:42 |
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新