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【人】 星集め サダル「一緒の家? でも、…お店とか、日銭、とか…。」 手を取られる。それを振り解くことはしない。 けれど、一緒に暮らすと金銭面ではどうなるのだろう。 完全に彼女を頼る形にはならないか。 それに。一緒に暮らせば、彼女の暮らしに影響させてしまう。なにより、目の前の彼を目にする機会が増えるだろう。 私が、私を見失いそうになる同じ顔を。 (116) 2021/12/15(Wed) 21:43:32 |
【人】 星集め サダル「…なら、頼って良い? でも、一緒に暮らすのは、ちょっと、怖い。」 怖いの理由。同じ顔をあまり見たく無い。 でもそれを言葉にするとこの子を否定することになるから。 (118) 2021/12/15(Wed) 21:44:21 |
【人】 星集め サダル「イクリールさんの家の隣に、家を建てるか、借りるか、します。 …そうしても、良いですか。 私も不安なの。怖いの。一人は、もういや。 何よりこの子のために平和な場所で暮らしたい…。」 うう、ぐすっ、と泣き声が響く。 両手でイクリールさんの手を握り締めながら泣くその姿は。 どこか祈りを捧げるような。* (119) 2021/12/15(Wed) 21:44:35 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── お金はひとまず心配しないで。 伊達に長生きしてないの。 ……お金については毎日考えましょう。 [ >>116私は彼女を養えるけど それが健全な関係とも思えないから 働くにせよ、借金にせよ、何にせよ 金銭についてはなぁなぁにせず彼女と話し合おう。 彼女が、同じ顔に恐怖を覚えているのは まだ私には気づけない。 それもいつか話せるだろうか。] (120) 2021/12/15(Wed) 22:11:08 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (121) 2021/12/15(Wed) 22:11:20 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……分かった。一緒に住むのがダメな理由は 今は聞かないよ。 頼ってくれるだけで十分。 うん、それで良い。 不安なのも、怖いのも、当たり前。 ……私が1人にはさせないから。 (122) 2021/12/15(Wed) 22:11:41 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ 祈るように手を握る彼女に こつん、と額を当てて彼女が落ち着くまでは 直ぐそばに居よう。 彼女が安心出来る日が来るように。 私は、祈らず。 天には祈らず。 私が出来ることを全てしよう。]* (125) 2021/12/15(Wed) 22:13:01 |
【人】 坊っちゃん バラニうん。 だって、今の君は親方さん預かりだろう? もちろん、ご両親にもだけどさ。 [筋は通さないとね。 この街の商人としても、男としても。 とはいえ、今から娼館に突撃するほど野暮なことはない。 そんなことをするくらいなら、…ねぇ?] (127) 2021/12/15(Wed) 22:32:34 |
【人】 坊っちゃん バラニ[それから…そうだ] …少し、試させてほしいことがあるんだ。 本当に、ちょっとだけ。 [少し真剣な、だけど悪戯めいた顔をすると、そっと君の前で両手を広げて。 君が、その身体を預けてくれるなら、その背と腰に腕を回して] ……ん、っく…。 [決して格好良いとは言えない一声と共に、君の身体を持ち上げよう。 所謂、お姫様抱っこという奴を] (128) 2021/12/15(Wed) 22:35:03 |
【人】 坊っちゃん バラニ[時間にすれば、本当に十数秒といったところ。 それでも、僕の腕で持ち上げた君の身体を 宙に浮かせることくらいは叶ったはず] ――…。 [僕よりほんの少し背の高い>>1:-115 君の身体を抱き上げたまま、くるりと一回転してみせて、 それから満面の笑みと共にそっと君を地面におろした] ……あまり格好つかないな。 [はは、と肩で息をしながら、それでも。 ずっと自分にはできないと思っていたことができて 喜びは、隠し切れない] 次はもっと、君を抱き上げて街を歩けるようになるよ。 [そのときには、もう少し君より大きくなれているといいな。 君と並んで、格好つけられるくらいに]* (129) 2021/12/15(Wed) 22:36:02 |
【人】 星集め サダル―後日談― 「私が…お母さん…。」 そうだ。私はお母さんになる。 イクリールさんの過去を知らないけれど。 だからそのことには何言えないけれど。 私は私のために。この子のために。 「…ありがとう、本当に、ありがとう…。」 (130) 2021/12/15(Wed) 22:36:48 |
【人】 星集め サダル私は彼女と額を合わせるようにして。 泣いて、泣いて、ひとしきり泣いてから彼女と共に帰路につく。 家の手配はすぐにはできなかったから、その晩は一緒に寝かせて、と甘えて。 次の日から手配して。彼女の店の隣、青い屋根の小さな家を作る。 仕事も探した。幸い、街の人はサダルを知ってるから。文書屋のお手伝いやイクリールさんのお手伝いをしてお金を得て。 少しずつ時は過ぎていく。 私のお腹は少しずつ満ちていく。 (131) 2021/12/15(Wed) 22:37:09 |
【人】 星集め サダルお腹の父親について。 聞かれなければ伝えなかったけれど。 聞かれたら隠すつもりもなくて。 十月十日経った頃のある日。 痛みに耐えながら、私はその人の名前を呼ぶ。 (132) 2021/12/15(Wed) 22:37:22 |
【人】 星集め サダル私の名前を思い出させてくれて人。 私に唯一の命を授けてくれた人。 その人の名前を呼んで。 涙をほろほろ流して。 そうして産声が響く。 生まれたのは男の子の双子。 我が子をこの手に抱いた時。 (133) 2021/12/15(Wed) 22:38:28 |
【人】 行商人見習い ポルクス えッ、何が? [危機感がまるでないのは、君だからなのだ。 無辜の信頼というやつかもしれない。 ――何を頑張るのかはわからないけれど。 俺は君の洗練された仕草に、指に触れる唇に ほんのり頬を染めるのでした。 それから、それから。] まぁそうだけど…… なんだか嬉しいような。気恥ずかしいような。 親方もそろそろいい人1人くらいできねぇのとか 行商の街につくたび毎回揶揄ってきてたから びっくりさせちゃうかもだけどね。 両親は。というか兄弟は。うん、五月蠅かったらごめんね? [多分うちんちが驚きで阿鼻叫喚するんじゃなかろうか。 狼の獣人の一家は、驚いた時の遠吠えがうるさいので有名だった。] (135) 2021/12/15(Wed) 22:50:56 |
【人】 行商人見習い ポルクス[さて、これから君の家に行くのだろうと 思っていた時であった。] 試させてほしい、こと? うん、いいよ。 [なんだろう、と真剣な様子を滲ませるかんばせを眺める。 両手を広げるその様子に、体をゆったり、預けて。] ――― わ。 [えっ、俺宙に浮いてる? 思わずめをぱちくり。だって、昔は、あんなに ゆるやかな一回転。地面に降りて。 君は疲れを滲ませてるけど。昔の様子からは 全然想像もできない、こと。] (136) 2021/12/15(Wed) 22:51:18 |
【人】 行商人見習い ポルクス ……おどろいた。 でも、嬉しいな、ぁ。 ”次”があるのが。 [その日を楽しみにしてるよ、王子様。と 肩で息をする君の額に、口づけ1つ*] (137) 2021/12/15(Wed) 22:51:31 |
【人】 魔剣持ち ヘイズそれに、ベリル以外の相手とも相当に、数え切れないくらい楽しんだ。 ベリルはその場にいる事もあり、共に楽しむ事もあり、他の相手に抱かせる事すらあった。 けれど、自分と二人の時とは全く反応が違うから、そういう事は後にはほぼなくなり、ベリルを一人残す事も増えた。 それが自分の性分で、容易に変えられるものでなかったのは確かだし、そんな時に自分を思って慰める姿も言いようなく健気で愛らしく思ってはいたのだけれど。 (139) 2021/12/15(Wed) 23:41:59 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 夕方/魔術師の家 ―― それでも、私は [ 安心させるような、その言葉。 その言葉の真偽なんて僕にはわからない。 救いの手がそこにあるかもしれないのに、 どうしても手が伸ばせない、助けてと言えない。 慣れてしまった考えに思いが固まって。 なのに、 (140) 2021/12/16(Thu) 0:43:26 |
【人】 箱庭の雛 フェレス私は……僕は…… [ " どうしたい "かなんて、そんなもの 決まってる、 僕は、誰にも迷惑をかけないで生きたい。 私は、生きていたことを誰かに覚えていて欲しい。 ―― あれ? ] (141) 2021/12/16(Thu) 0:44:19 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 記憶/少女はただ[死にたかった] ―― [ 少女が初めて" 演技 "をしたのは母の死の日だった。 他の人からどう見られていたとしても少女は母が好きだった。 病弱な自分を唯一" 悪魔 "から守ってくれた母が。 ] お母さん、■■■は大丈夫だよ だから早く病気を治してね? [ 心配そうな母に大丈夫だと、自分は強いのだと、 泣いてしまいそうな本心を隠して、言葉にした。 けれど結果は大失敗、 少女は騙ることができなかった。 ] (142) 2021/12/16(Thu) 0:44:36 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ それ以来少女は学んだ。 いい子でいる方法、誰からも嫌われない方法。 笑って、泣いて、 怒って、嫌って、 気が付けば、自分は何者なのだろうか、 ] お母様、大丈夫ですか? ええ、大丈夫よ それより――いいえ、なんでもないわ [ 境界線もあやふや。 何もかも本当の体と心。 少女は自分を失った。 ] (143) 2021/12/16(Thu) 0:45:09 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 悪魔は言った。 お前はこのために生かしていたのだと。 ならばと少女は言いました。 あなたのために役立ちましょう。 少女は酷く喜びました。 こんなにもあなたに求められているなんて! 男の瞳が見つめていたのは少女ではありませんでした。 けれど少女は言うのです。 幼いあの日に見た踊りと、あの言葉を。 ] ワルツを踊りましょ! [ 白く濁った、夜の夢。 悪魔は満足げに笑ったのだ。 少女は未来を失った。 ] (144) 2021/12/16(Thu) 0:45:26 |
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