【人】 楊 宇静わたしはイケメンもカッコイイもわかる だから、わたしはあなた可愛いと思ったよ 大熊猫の赤ちゃんも可愛いね あなたの可愛いはちょっと違った [さて、おばちゃんはどちらを指差したか。何にせよ、自分の見解は変わらない。 箸をぱっきりと割って、赤く染まった海老をつまみながら。] 笑うの綺麗に出来るひと わたしは可愛いと思うから (167) 2020/05/16(Sat) 14:07:44 |
【人】 楊 宇静髪の毛も可愛いかったんだけど あなたも可愛いと思ったよ あなたは可愛いのに、何故ひとり? [ぱくり。とそれを頬張れば、ぷりぷりの身が弾けて、海老本来の味が口のなかに広がった。 ぷちぷちと歯でエピの肉を噛み契りながら、行儀悪く、やはり不躾に箸の先を向けて問い掛けた。 こんなに美味しい、おじちゃんとおばちゃんの料理を、ひとりで食べるなんて勿体がない。全くもって、そんな友達のいなさそうな陰気なふうでもないのに。 そんな好奇心が勝ったからで。] (168) 2020/05/16(Sat) 14:08:27 |
【人】 軍医 ルーク ―― 医務室 ――[ 監視を頼む、とぺんぎんに言い置きはしたけれど、 目を離していたわけじゃない。 だから、寝台の方でもぞりと動く気配は把握していた。 そいつが寝返りを打ったのは左側、 つまりは自分とは逆の窓側の方。 まさかここから逃亡しようとしているなどとは 知る由もない―― とでも思ったか。 逃がすか、と診断に歩み寄れば、布団がもぞもぞと動き、 白黒の塊とそいつが接近遭遇のご対面を果たしている。 ひとがいるときに出てこないこのぺんぎんが姿を現し、 あまつさえ寝台に潜り込もうとするのは、 間違いなくこの兎が相手のときだけだ。] (169) 2020/05/16(Sat) 14:41:46 |
【人】 軍医 ルーク[ 最初にそうしているのを見たのはいつだったか。 自分が医務室にいないときに会う機会でもあったのだろう。 このぺんぎんは実に人見知りであるからして、 自分から出てくることはあまりない。 恐らく空腹で燃料補給にでも現れて、 窓際の特等席でごろごろしているときに、 訪れた患者と遭遇でもしたに違いない。 普段ならそれで逃げ出すのだけれど、 懐いたということは、果たしてどんなやり取りがあったやら。 ……動物は人を見る、と言うが、 此奴が懐いているということは、そういうことなのだろう。 少し驚きはしたものの、 今もこうして布団の中で何やらもぞもぞ交流しているらしき 様子を見ると、この兎の方も、 ぺんぎんが好きな手合いであるようだ。 なにか食べ物を与えているらしい。 内緒のやり取りのつもりかもしれないが、此方も耳は良い。] (170) 2020/05/16(Sat) 14:43:06 |
【人】 軍医 ルーク[ 布団からそいつが起き上がったタイミングで、声をかける。 一瞬でも遅れたなら、窓の方へとダッシュしていただろう タイミングだ。 そいつは見事に固まって、頭から布団を被って隠れる。] 子供かな。 [ 声をかけるが、返事は来ない。 構わず話を続けて薬の三択を迫ることにする。>>163 布団のかたまりがふるりと震えたようにも見えたのは 果たして気のせいか。] さて、希望は聞こう。 5数えるうちに出てこないと、 こっちで適当に選んで飲ませるよ。 5432 [ 明らかに一秒一カウントではない、するすると減る数字。 そのまま零になったら、本当に布団をはぎ取って 口の中に薬を突っ込んでやろうかと思っていたのだが、 白い布団から、赤い頭と耳がにゅっと現れた。 まさに穴に潜った兎状態。 余程苦いのが苦手であるらしく、涙目になっている。] (171) 2020/05/16(Sat) 14:45:47 |
【人】 軍医 ルーク[ 音に聞こえた第一攻撃部隊の部隊長殿の有様とは思えない ――と、見ている者がいたら驚くかもしれないのだが、 生憎自分は、こういった様子をこれまでにもよく見ている。 だから、感じる感慨はひとつ。] ……最近気付いたんだ。 君を見てると、 自分の中に自覚していなかった類の 感情があるのに気づく。 [ 感心したようにしみじみと頷き、 ベッドの横のスツールに腰を下ろす。 小首をかしげ、目を細め、 布団に包まる赤いうさぎをじいっと見下ろした。 冴え冴えと冷たい紫の目に、ふっと感情の色が宿る。 そう、それは。] (172) 2020/05/16(Sat) 14:46:53 |
【人】 軍医 ルーク嗜虐心。 [ どこまで冗談か分からない顔で、そう告げる。 ぺんぎんは抱き込まれた腕の中で、 だいじょうぶ? だいじょうぶ? とでも言いたげに 赤いウサギを見上げていたが、 外のやり取りが気になったのか、もぞもぞと動いて 顔だけを布団から出す。 そして、医務室の主の表情に、ぴえっと毛を膨らませた。] (173) 2020/05/16(Sat) 14:47:56 |
【人】 軍医 ルーク[ 四番目、甘いやつ。 その回答に、ぺんぎんの視線が戸棚の方に向く。 それに気づいてはいたものの、小さく首を横に振った。] そうか、四番目―― うん、分かったよ、了解だ。 少し待っていて。 [ そう言って、ゆっくりと机に歩み寄る。 そこにはいま告げた三種の栄養剤と、コップが一つ。 きゅきゅ、と手際よく栄養剤をあけていき、] (174) 2020/05/16(Sat) 14:48:31 |
【人】 軍医 ルーク四番目。 [ くすりと微笑みさえ浮かべ、小さなコップに適量を取る。 成分や配合は当然のこと、すべて把握している。 そもそもどれも、似たような造りになっている栄養剤だ。 混ぜて出すことに何ら問題はないことは分かっている。 ただひとつ問題があるとするなら、 その味はきっと、一日中口の中に残るようなえぐみに加え、 腸が捻じれて胃が踊り出すような実に刺激的な味わいに なっているだろう、ということだけ。 さあ飲め、とコップをぐいぐい押し付けようとする。] (176) 2020/05/16(Sat) 14:50:06 |
【人】 軍医 ルーク[ 薬を飲んだなら、次は背中の傷の治療が必要だろう。 動きを見ていれば、打っているのは分かる。 担ぎ込まれてきた時にもっとよく確認するべきだった。 痛みには強いようだが、 それでもやはり体は痛めた個所に反応するものだ。 自分の不手際に内心舌打ちしながら、薬の行方を見守る。 ふと、言う心算もなかった言葉が零れた。] ……嫌いでも、苦い、は感じておいた方がいいよ。 その手の信号は、要る。 [ ――痛い、は身体が出す危険信号だ。 危険に反応し、身を護り、生き延びるためのもの。 それに強いのか、あるいは鈍いのか。 そのことに気付いたときに、自分が何を感じたかは―― さあ、自分のことだから、 きっと何かを感じるなんてことはしていない。 していないはずなのだが、布団の中のぺんぎんは、 きゅう、と難しげな顔でこちらを見ている。] (177) 2020/05/16(Sat) 14:50:57 |
【人】 軍医 ルーク[ 阿呆、と言ってやっても、そいつは安堵すら浮かべて笑う。 気遣うのは自分の部下のこと。] ……ああ、そうか。 あのとき、敵はどこかを撃とうとしていたようだけど。 [ そいつが自分の忠告を無視してあの武器を使った理由は、 何となく、分かったような気がした。 いま自分が口にした言葉は、命令に反して避難をせずに、 戦闘の様子を一望できる場所に居たことを 白状していたに等しいけれど―― そのようなことは、今更だ。] 全員無事だよ、 軽傷はいたけれど、 一番程度が重い怪我でも数日で完治するだろう。 [ 淡々と、事実を告げる。] (178) 2020/05/16(Sat) 14:52:47 |
【人】 軍医 ルーク[ そういう部隊長が部下に慕われるのは当然のことで、 周囲と交流がない自分にも、評判が聞こえてくるほどだ。 たまに食事を思い出して食堂に行くときなど (なお、自分の周りには、どれだけ混んでいても 見事な距離が出来る) 部隊の者と共に食事をとる姿を見かけることもあり、 彼らは自分たちの隊長を慕っているようにも見えた。 このうさぎは、そんな彼らを見ている。 ――眺めている。>>69 そうして、一番の阿呆が自分ならいいと言う。 自分の口が、唇を噛むのと似た動きをしたことに気づかない。 気付く前に、口を開いていたからだ。] ……開き直る阿呆は猶更始末に悪い。 何回言っても分からないなら、 わたしの言ったことがよく聞こえてないのかな? その長い耳は飾りかな、 飾りならいっそ、 固結びにしてやってもいいんじゃないかな。 [ じー、と布団からはみ出した長耳に視線を落とす。 こういうときでも、視線はやはり平坦すぎて強い。] さて、それじゃあ背中を見せて。 これ以上籠城するようなら、本当に、その耳結ぶよ。* (179) 2020/05/16(Sat) 14:55:04 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a33) 2020/05/16(Sat) 15:01:17 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 何時か、その時から。 屋敷から出る事の少ない男に代わって、 “あるひとつの未来”の行く末を視る眼を、 依頼する様になっていた。 ──己の未来ばかりは、見通すことなどできないから。 彼等、彼女等が“そう”であった理由を、 その先を、予測する為に。 ] (180) 2020/05/16(Sat) 16:16:38 |
【人】 世界の中心 アーサーきみが、如何してこんなところにきてしまうのか。 ──理由だけなら“知って”いる。 きみを“迎える”ものが、良いか 悪いかだって。 きみの足を止めることはできない。 僕は窓の向こうで見ているだけの存在だ。 いっそ同情すらしたかもしれない。 顔しか知らない、その人に。 (181) 2020/05/16(Sat) 16:17:18 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ただいま、と言うには遠く、 おかえり、と言うには近い。 百万本を靴底に敷いたとしても、 天鵞絨に埃色のあしあとを残したとしても、 別段、白銀の指輪を添えた訳でも無い。 依頼主と、遂げるもの。そういったふたりだ。 紺青の手帖を開く。 ] (184) 2020/05/16(Sat) 16:18:42 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 万年筆が紙上を滑る。 日付に、簡単な依頼内容。覚書の様な。 良く学んだ、御行儀の良い筆記体だ。 御手本の様でも有る。 ──正に、御手本を写す事を“学び”と呼んでいたから、 そのとおりにも育つ。 唯一、大文字のMには見てわかる癖が有れ── そんなのは些細な個性だ。 彼女の言葉少ない報告に合わせて インクを滑らせているにしては。 ] (186) 2020/05/16(Sat) 16:20:31 |
【人】 世界の中心 アーサー( ひと夜にひとつ、 “だれか”の未来を視る。 顔しか知らない だれかの、 あるひとつの みらい。 死か 生か、 そういったものに関わるもの。 前後を繋げるために、言葉が必要だった。 大局を視ることができないのならば、 知るしかなかった。 ──何れ訪れる ■を 遠ざける為に。 ) (187) 2020/05/16(Sat) 16:21:17 |
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