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【人】 教師 モモイエウロパの悲鳴が上がるその頃 先生のモモイは生徒の名簿を見て眉をひそめた。 まさか自分のスカウトした少女が 魔力の制御を困難としていたなどと。 持って生まれてしまった彼女を 力を正しく扱えるように導くことが 私の責任であり役割なのだと ずっとそう信じていたのに 適任がいることを知ってしまったのだ。 (1) 2023/10/01(Sun) 23:51:09 |
【人】 教師 モモイユスティとエウロパの推薦は 学内でも大きな話題となっていた。 ユスティの磨かれた腕を評し 彼を推薦すべきだと主張する派閥と 魔力がある者こそ相応しいと エウロパを推薦すべきだと主張する派閥。 結局のところ学園長や理事達の圧力により 力を秘めたエウロパの推薦が決まった。 (2) 2023/10/01(Sun) 23:52:51 |
【人】 教師 モモイ彼女にも、彼にも、罪はない。 だが私はどうだろうか。 今の私は本人たちの意思と無関係に 上の指示に従うだけの傀儡人だ。 いつか向き合わなければならない。 そんなことを考えているときだ。 その問題が起きてしまったのは。 (3) 2023/10/01(Sun) 23:54:43 |
【人】 教師 モモイ恐れていたことが起きた。 エウロパの魔力の暴走とは 実態を知る者にとってはそれ程に重い。 モモイは走り出した。 彼女を守らねばならない、と。 しかしそこでモモイが見たものは……。 (4) 2023/10/01(Sun) 23:55:15 |
【人】 教師 モモイ「皆さん、ここは私が処理します。 皆さんはこの事が他生徒の不安を煽らぬように 各位、クラスの子たちへの配慮をお願いします。」 (5) 2023/10/01(Sun) 23:56:12 |
【人】 教師 モモイ集まっていた教師たちも モモイなら大丈夫だろうと ぞろぞろとその場を後にする。 そして教室には三人。 エウロパとユスティとモモイのみ。 しかしエウロパまでもがその場を離れてしまった。 ユスティがエウロパをその場から 離そうとするのはきっと そっとしてあげるべきだと分かっているからだろう。 言い方がやけに刺々しいのは頂けないけども。 (6) 2023/10/01(Sun) 23:57:31 |