人狼物語 三日月国


212 【身内村】桜色のエピローグ✿

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【人】 水面 禎光

 
 
 ────キミは、間違えてばかりだ。 >>3:51

 " 声 "を聞いたときに相談しなかった事。
 ヒヤッとさせる程度の未遂しか僕に起こせなかった事。
 
 今日だってそうだ。
 此の場所に僕だけを呼び出せば良かった筈だ。
 もう後戻りできない事情を知れば、
 僕は喜んで 自らの手で喉元を突き刺したのに。
 
 
(3) 2023/05/15(Mon) 23:23:00

【人】 水面 禎光

 
 
 でも、ここに或る現実は
 死を決めた七瀬と、死から救ったつもりになっていた僕。
 
 キミの『 ごめんなさい 』にも
    『 大好き 』にも
    瀬名を託す言葉にも

           僕は、なにも上手く返せないまま
           喉元を裂いた返り血で頬が染まる。
 
 
(4) 2023/05/15(Mon) 23:23:02

【人】 水面 禎光

 
 
 
「 …………ァ、  アァ 」

 
 
 ナイフから手を離しても、
 命を奪う使命を帯びたソレは 七瀬の喉元から離れない。
 崩れ落ちていく彼女を
 僕は空いた両手で慌てて支え、ゆっくりと床に寝かせる。
 

            そして瀬名が七瀬に駆けよれば、
            少しだけ冷静さを取り戻した。
 
 
(5) 2023/05/15(Mon) 23:23:05

【人】 水面 禎光

 
 
 ( 先ずは…… 救急車 ………
 
           ナイフはそのまま …… )
 
 
 おそらく、ナイフを抜いたら出血が更に酷くなる。
 このまま何かで止血して、急いで病院に運べば ───
 
 七瀬を助けて ───
 助けて、その先は どうするんだろう

 
 七瀬が助かって、もし日記の通り瀬名が消えたら ?
 今からでも僕が消えた方が確実なのに
 彼女の遺言が重くのしかかる。 >>3:53
 
 
(6) 2023/05/15(Mon) 23:23:08

【人】 水面 禎光

 
 
 「 瀬名 …… ナイフを抜いちゃ ……

 
               ………… !? 」
 
 
 こんな痛ましい姿だ。
 ナイフを抜いてやりたい気持ちは分かる、などと。
 少しでも生き長らえさせようとする僕の感情と
 ナイフを抜いた瀬名とのソレは大きく異なっていた。
 
 
(7) 2023/05/15(Mon) 23:23:12

【人】 水面 禎光

 
 
 
否。七瀬を救う手段としては きっと瀬名の方が正しい。

 
 
(8) 2023/05/15(Mon) 23:23:16

【人】 水面 禎光

 
 
 僕は、ナイフを突き立てた瀬名の手を
 そっと包み込むように自分の手を当てがい、
 そのまま力を加え、更に押し込んでいく。
 
 "瀬名のこと、よろしくお願いしますね" ───
 それが七瀬の最後の願いだったから。
 
 
    七瀬、約束するよ
    これから先、僕は瀬名を決して少数派ひとりにはしない
 
 
(9) 2023/05/15(Mon) 23:23:19

【人】 水面 禎光

 
 
 
────ねえ、七瀬。 思い出、つくれた ? >>0:6

 
 
(10) 2023/05/15(Mon) 23:23:23

【人】 水面 禎光

 
          
 やがて、七瀬から灯が消え去れば
      ・・・
 かつて双子だったと
 世界が認めたかのように ────
 
 
               ナイフが消え
               手に負った傷が消え
 
               そして、七瀬が消えた
               
それは、僕の心の中からも
**
 
 
(11) 2023/05/15(Mon) 23:23:27
村の更新日が延長されました。

【人】 火澄 瀬名

 

 
  
 かつて私は七瀬で、七瀬は私でした。

 生まれた時から……いいえ、生まれる前から
 一緒にいるのが当たり前でした。>>1:28


 2人が3人になって、それからずっと、ずっと、
 沢山の時間を3人で過ごしてきました。>>0:26



 
(12) 2023/05/17(Wed) 0:54:37

【人】 火澄 瀬名


  
 
 
 これはまるで、私を殺すこと ─────────


  
(13) 2023/05/17(Wed) 0:54:40

【人】 火澄 瀬名

 
  
 
 躊躇いなくナイフを心臓に突き立てた私は、
 狂っていたのでしょうか?
 或いは、ナイフを自らの首に刺した七瀬もまた。



       何が私たちを狂わせたのかなんて、
       知ることもないまま ─────



 震えて解けてしまいそうな指先に、
 間違えないようにと力を込めて。


 そんな私の手を包んだのは、禎光でした。>>9


  
(14) 2023/05/17(Wed) 0:54:42

【人】 火澄 瀬名

  


 「 うっ ……… ぐ…っ……… 」



 涙で全てが滲んで、
 私の世界はぼやけた赤だけになりました。

 
 
  
(15) 2023/05/17(Wed) 0:54:46

【人】 火澄 瀬名

 

 
 「 ごめ …… 、ね …… ごっ ……

   ななっ …… せ、 ……さだ …み……っ 

   うっ ……… ひっ く…… 」


 
 繰り返し呟きながら、意識を手放すと、
 視界は赤から黒へと変わり、
 私はそのままその場に倒れ込みました。

  
(16) 2023/05/17(Wed) 0:54:48

【人】 火澄 瀬名

  

 

    目覚めた時には世界が変わって貴方が消えてしまっているとも知らずに。
 
 
 
(17) 2023/05/17(Wed) 0:55:03

【人】 火澄 瀬名

   
 
 
    私が最後の引き金を引いて貴方を消してしまったと知りもせず。 **


  
(18) 2023/05/17(Wed) 0:56:18

【人】 【NPC】ヒトデ姫 スピカ

 
 
 「 あら ……… ?
 
           変わったわね、世界が 」
 
 
(19) 2023/05/17(Wed) 20:31:07

【人】 【NPC】ヒトデ姫 スピカ

 
 
 ひと狩り終えて、小腹も満たされたコトだし。
 ちょうど雨もあがったから
 マイホーム(仮)に戻ろうとしたんだけど。
 
 家の中から漂ってくるのは" イヤなヤツ "の気配。
 
 
(20) 2023/05/17(Wed) 20:31:10

【人】 【NPC】ヒトデ姫 スピカ

 
   ・・
 この世界には 虫も動物も皆が生きている。
 ヒトデも生きている。
 
 その中の人間の世界だけがチョコッと変わったとしても
 別にどうでもいいんだけれど。
 
 ただ、私がアイツらを気に入らないだけ。
 私にだって神話級の扱いしなさいよ!
 
 
 
(21) 2023/05/17(Wed) 20:31:12

【人】 【NPC】ヒトデ姫 スピカ

 
 
 「 ……ま、図太く生き延びなさい。
 
   それだけは得意でしょ? あんたたち。 」
 
 
 くるり、来た道を引き返して 私は家から遠ざかっていく。
 さて─── 次は何処に向かおうか
 その足取りは
 風に乗った花びらを追いかけるように。 気ままに。**
 
 
(22) 2023/05/17(Wed) 20:31:14

【人】 水面 禎光

 
 
          「 ………瀬名 ?
 
                そろそろ、おきて 」
 
 
 ソファーで座ったまま寝息を立てている瀬名の肩を
 僕は、ぽんぽんと軽く叩いた。
 
 此処は、彼女の祖父母がかつて暮らしていた家。
 定期的な清掃や空気の入れ替えを僕も手伝っているのだけど
 瀬名はどうやら途中で眠ってしまったらしい。
 
 いつしか雨の上がった空は 薄紅に染まっていた。
 窓から斜めに差し込む夕暮れの光は
 ソファーと瀬名をゆりかごのように柔らかく包んで。
 
 
(23) 2023/05/17(Wed) 21:32:19

【人】 水面 禎光

 
 
 部屋の古時計 ────分針が真上を指し、
 仕込まれたオルゴールが流れ始める。

 何故だか心を揺さぶられるその旋律は ────
 
 

        
Ave Maria
天使祝詞
 **
 
 
(24) 2023/05/17(Wed) 21:32:28

【人】 火澄 瀬名

    


 「 ん …… 禎光? おは、よ …… 」



 古びた、でも手入れのされたソファで寝息を止めると
 のそりと目をこすった。
 いつの間に寝ちゃったのかな。
  
 ここは、私の祖父母が暮らしていた家。
 今は空き家だけれど鍵は私が持っていて、
 時々掃除や空気の入れ替えをしている。
 禎光も手伝ってくれる。

 
(25) 2023/05/17(Wed) 23:57:02

【人】 火澄 瀬名

 
 

 ずっと、3人だった。
 お父さんと、お母さんと、私。

 そんな私の世界に増えた、4人目。
 沢山の時間を一緒に過ごしてきた、幼馴染。

 半年前に両親が亡くなった時、
 この世界で独りぼっちにならなかったのは、
 きっと彼のおかげ。

 
 
 「 禎光、…………… 」


 
(26) 2023/05/17(Wed) 23:57:07

【人】 火澄 瀬名

 
 

    「 いつも味方でいてくれて、ありがとう  」>>0:25


  
(27) 2023/05/17(Wed) 23:57:18

【人】 火澄 瀬名

  
 
 
 2人の意見が割れた時はどうしてたっけ。
 話し合いで決まればいいけれど、
 どちらかが譲るか、ジャンケンでもしてた?
 
 ささやかな対立をしても、
 その後だってすぐに元通りだった。>>0:41
 私たちはいつでも、一緒だった。
 バレンタインに、手作りチョコも渡した。
 
 
   
(28) 2023/05/17(Wed) 23:58:22

【人】 火澄 瀬名

 
   
 
 「 私、ここに住もうかな ───

   ここの方が高校、ちょっと近いし。
   それに、あの家、
   無駄に広く感じるし …… 」


 
(29) 2023/05/17(Wed) 23:58:35

【人】 火澄 瀬名

   



 それはきっと、両親の死が理由 …… ?

 
   
(30) 2023/05/17(Wed) 23:59:28

【人】 火澄 瀬名

  
 
 
 部屋の古時計 ────
 分針が真上を指し、天使祝詞が流れ始める。

 それは確かにオルゴールの音色なのに、





        まるで誰かの歌声のようだった **
 
 
 
(31) 2023/05/17(Wed) 23:59:33